この絵日記は、2016/04/27に投稿したものです。
■「宇宙船サジタリウス」
はじめてこのアニメに出会った時
「ムーミンのSF版?」
かと思ってしまいました(笑)
イタリアの物理学者アンドレア・ロモリの描いた漫画(絵本?)が原作だそうです。
(学者先生が漫画描くんですね)
原作では、失踪したお爺さん教授の行方を探す物語なんだそうですが、アニメ化するにあたって
「男が男を追うのは変じゃないか?」
・・・というスタッフ側から意見があがり、女教授に設定を変えたそうです。
さて、アニメで新たに設定された女性のアン教授ですが、30代半ばで教授というスピード出世を果たしますが、思わぬ試練が待ち受けていました。
学界で発表した自分の学説が
「女だから」
「※おとぎ話と考古学を混同している」
などという理由でバカにされ認められなかったのです。
(爺さん教授陣からの嫉妬か?)
プライドの高いアン教授は、自分の学説の正しさを証明する為、一人で無謀な旅、未開の星へ旅立ってしまいます。
※おとぎ話と考古学
実際にトロイの木馬伝説からトロイ遺跡の発掘があります。
>シュリーマンは子どもの頃に、ホメロスのイリアスを読んで感動し、その頃からトロイの存在を信じ、大人になってもその想いを抱き続け、発掘のためにと貿易で稼いだ私財を投げ打って発掘し当てる。
宇宙船サジタリウス<ベガ第三星編>の物語のラストでは、アン教授は見事に自分の学説の正しさを証明して、世間から脚光を浴び、バリバリのキャリアウーマンになります。
女パイロット
女宇宙飛行士
女政治家
女弁護士
女実業家
女作家
女刑事
女監督
等など・・・
女性が憧れる仕事への夢
仕事に生きる女性の求める生き方や理想の姿が、現代に似合ったようにアニメは脚色してあります。
気丈で頭もよく行動派、そして学者特有のどこか子供っぽい性格で男心が分からないアン教授は、男女問わず多くのファンが支持したキャラクターではないでしょうか?
私もアン教授が活躍するベガ第三星編1話~13話のDVD買おうか迷っています。
脚本は「私をスキーに連れていって」「七人のおたく」「病院へ行こう」「僕らはみんな生きている」の一色 伸幸が担当した。
原作本は・・・アニメよりちょいグロテスク?
サジタリウスではなく「アルトゥルモンリ(異世界)」という作品タイトルだそうです。
<原作はこんな物語>
大宇宙のとある惑星。
その星で随一の頭脳を持つ考古学者の教授が、宇宙のどこかへ失踪した。
教授の研究では、宇宙に戦乱が絶えないのは「古代賢人」という称する人々がいて宇宙生物を陰から支配しているのが原因で、その古代賢人を探す為に失踪したのだった。
おりしも戦乱が続発し、トピー隊長のメンバーが特別捜査隊として派遣された。
目的は惑星ベガⅢ。
苦難の旅を続けて、ようやく教授に追い付くことができたが、教授は帰国要請を退け、再び黙って出発してしまった。
もう一度教授に追い付いたのは、巨大水晶の建造物だった。
そして、そここそ「古代賢人」の居場所だった。
古代賢人たちが、そこで楽しんでいるゲームが宇宙で星々を戦わせているゲームだった・・・。
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振り返って作品を鑑賞すると、所詮アニメだから大人社会では絶対有り得ない「キレイ事(誤魔化し?)」を語っているとは感じますが
(放映当時は、私も子供だったのでこんな話でも単純に感動していた)
第7話「ケンカをやって幸せになろう」
第13話「シビップの歌のヒミツ」
等など
「自分と考えの違う人を殺す事が正義と言えるのか?」
人間関係がこうあって欲しい・・・道徳的な人間の生き方や願いを、子供の視線からでも理解できるように上手にまとめていた作品だったのではないでしょうか?
■ピザとパスタの国のイタリア
この作品に数多く登場するラザニア。
このアニメの影響で、日本にラザニアが輸入されたと信じて疑わない。
私も放映当時「グラタンは知っているけれど、ラザニアって何?」と気になる料理でした。