★これまでのストーリー★
ホテル全体を一階のベドファイにより、熱センサースキャンをかけられ逃げ出せない猫耳少女のナパットとエイデン、、、。各階の捜索を始めたメルベルの戦闘部隊が迫る中、ナパットの耳と尻尾をセンサーに捉えられまいと考えた二人は、全裸となり共にベットの中に潜り込りこむ事にする。緊張感で体を強張らせるナパット、、、男性と初めての出来事に彼女の混乱はピークに達する!
果たしてナパットはこの局面を無事に、乗り切る事が出来るのであろうか?
★挿絵の解説★
ナパットはベットに潜り込んだ直後、緊張から何をどうして良いかわからずパニック状態に。そんな彼女にエイデンは勤めて礼儀正しく優しく接していく、、、。話していくうちに共に、アメリカの80年代90年代の映画ドラマがともに好きであることが判明、、、その会話の中で彼の人間性に触れていくナパットは、エイデンとの奇妙な相性の良さを実感していくのであった。
★小説文面より抜粋 ≪中略多数≫★
(かなり長めの掲載ですが、大変人気の高かった場面ですので、
もし良かったら是非お読みください)
「ベットに入ったよ、、、」
先ほどまでの元気な声はなりを潜め、掛け布団を握りしめるナパット、、、弱々しい彼女の声にエイデンもズボンと下着を脱ぎ、ベットの脇からナパットの隣に体を滑り込ませていく、、、。彼女は出来る限り緊張を露にしないよう勤めたが、不慣れな状況に上手く適応する事ができない、、、一瞬触れ合う肌にナパットの緊張が高まりを見せる。
”ただの皮膚じゃん、、、手や足が触れるのと一緒、、、なんでもない!”
体を強張らせるナパットにエイデンは、構う事無く彼女の上に覆い被さって行く。次々にやってくる驚きにナパットの心は翻弄され、気持ちを整える暇も無い、、、 ”早いよぉ~、、、もう少しゆっくり!” そう感じながらも、彼女自身時間が無いことは十分承知している。分っていてもナパットにとって、男性が自分の上に圧し掛かってくるリアルさは相当な物であった。
彼の呼吸を素肌に感じる彼女は、自分のある事がどうしても気になり始める。 ”あたし今日たくさん汗掻いたから肌ベタ付くかも、、、匂いとかしたらどうしよう、、、そんなのはずかしいよぉ!!” 年頃の女の子にとってそれはとても大事な問題だといえる、、、混乱する彼女に更なる試練が訪れていく。
「ナパットごめん、凄く言いにくいんだけど、、、足を、、、開いてもらえないかな」ベットの上で体を小さくしているナパットに、エイデンの申し訳なさげな声が発せられた。彼の要望を聞き、彼女は何度も深呼吸を繰り返す、、、硬直した太ももを意識し、必死な思いで開いていく。
”やってやるもん、、、がんばれあたし!”
羞恥心を飲み込むように足をゆっくり開くナパット、、、彼女の鼓動は速さを増し、心臓が口から飛び出すのでわないかと思えるほどの早鐘を打つ。彼女の緊張が伝わるエイデンは、出来る限り彼女の体に触れないよう、両足の間に自身の体をそっと進入させていった、、、ナパットは極度に緊張し呼吸が引きつるような音を発し始める。
「ひぃふぅ、、、ひぃふぅ、、、ひぃふぅ、、、ひぃふぅ、、、」
彼女の顔からは血の気が引き見る見る青ざめていく、 ”こ、、、これなんだろう、、、こ、、、呼吸ができないよぉ~~~” 過呼吸を起こし始めるナパットに、不安を募らせるエイデンは彼女に対処法を告げる。「一回呼吸したら10秒ぐらい意識的に息を吐くんだ」エイデンは彼女に伝わりやすいように自身もゆっくり深呼吸をし、ナパットを正常な呼吸へと導く、、、それと共に彼女の背中に腕を回し、気道を水平にすると息が楽に出来るようサポートを行なった。
エイデンから抱きしめられるような体勢となりナパットの耳が逆立つ、、、彼女は心の中で叫んでいた! ”どわぁ~~~体が密着するぅ~~~!む、、、胸が、、、胸が当たってるんですけどぉ~~~!!” 密着した体の感触にナパットは青白かった顔が一転、真っ赤になっていく、、、。しばらくそのままの体勢でいたことにより呼吸は楽になる物の、ナパットの大混乱は頂点に達し始める、、、爆発しそうな感情が彼女の思考を麻痺させ、思いもよらぬ行動を取らせてしまった!!
”ムニュ!”
突然ナパットは自身の右手でエイデンの鼻を摘む、、、唖然とするエイデンは目が点となり彼女を見つめていた。「な、、、ナパット、、、なに?」どう対応していいか分らないエイデンは、鼻を摘まれたままナパットに質問する。「わぁ、、、わかんない、、、なんか突然つまみたくなったのぉ、、、」彼女の声は上ずり、顔を赤くさせながら目をグルグル回している、、、どうやら話しかけられた当人も、自身の行為に明確な理由を見出す事ができない様子であった。
≪中略≫
混乱した気持ちが少し収まったのか、ナパットの表情は和らいでいく、、、。エイデンはナパットの落ち着いた様子を確認し、体制を整えると彼女の頭を左手で覆い、獣人の特徴である両耳をサーモグラフィーに写らないようカバーした。
「君の耳は俺の手で隠すから大丈夫だけどシッポはどうしよう、、、」エイデンの疑問にナパットは、疲れた表情をみせながら半ば無意識に答える。「サイヤ人みたいに腰に巻くから大丈夫、、、」その言葉にエイデンは、どこかで聞き覚えのある名称だと感じる、、、彼は幼少期の記憶を辿りその元を探り出した。「サイヤジン?、、、それってもしかして日本のアニメの事?」エイデンの意外な言葉にナパットの表情が一気に覚める。「エイデン、、、もしかしてドラゴンボール知ってるの!?」ナパットは弾む様な声で彼に語りかける。
「ああぁ、、、俺の母さんが日本人だから、子供の頃少し日本に住んでたんだ。その時俺が好きだった漫画がその、、、ドラゴンボールぅ? だったんだ、、、それで日本語を覚えようとしたから記憶の中に残ってる。ただ2年ぐらいでアメリカに帰ってきたから、話が出来るほど言葉も作品も覚えちゃいないけどね」緊張続きであったナパットは、エイデンが自分の好きな趣味について知ってる事が嬉しくて仕方がない。
≪中略≫
可愛らしい彼女の表情にエイデンも笑顔となり、少しの間二人で”クスクス”と小さな笑いが続いていく、、、しばらくしてエイデンがある事柄について思い立ち話を始める。
「でも俺みたいな奴が、十代の君とこんな格好になってるっての上司に見つかったら、首だけじゃ済まないだろうな、、、」ナパットはエイデンの”上司”の話を聞き、ベットに入る前のやり取りを思い出す。「そういえばさっき聞きそびれちゃったんだけど、エイデンの仕事って何?」その問いかけに ”まだ話して無かった” と感じる彼は自身の職業を彼女に明かす。
「俺こう見えてもFBIの主任捜査官なんだ、、、」聞いた直後ナパットはその職業に強い関心を抱く。「FBIってドラマとかに出てくるあの人気の職業だよね!」ナパットはそう話したと同時に、上目遣いになり何事か思い出している様子でしばらく考える、、、。
「フォックスモルダー!!」
”ピンポーン”と話すエイデンは、自身もそのドラマの事を思い出し話を合わせていく。
「エックスファイルはFBIで正解、俺も子供の頃リアルタイムで見てたから、凄く懐かしいなぁ~」共通の話題に興奮するナパットは会話を弾ませていく、「超常現象物好きだったから見てたけど、永遠に謎解けないからもどかしいんだよね。前回の話はどうなったの?みたいな、、、」彼女の感想に ”その通り!” と感じるエイデンは、エックスファイル後半に出演していたある俳優について話を持ち出す。
「8、9シーズンは、俺の大好きなロバートパトリックが出てきてくれて嬉しかったな、、、SFファンにとって彼の存在は大きいからね」エイデンの語る俳優に対し、ナパットは即座に反応を示した。「ロバートってティーツーの猫ちゃんだよね、あたしも彼大好きだよ♪」 ナパットの話す内容にエイデンは”猫ちゃん?”と短く聞き返す、、、「うん、、、だって監督のジェームズキャメロンが、ターミネーター2のメイキングビデオでそう話してたよ。ダイハードに出演していたロバートを一目見て、猫っぽいからT1000のイメージにピッタリだって感じたらしいの。そう言われれば確かに彼、猫っぽいなって思うの、、、」ナパットの興奮した語り口調にエイデンも納得する。
≪中略≫
ナパットは ”じゃあこの番組の歌は何でしょう?” と、あるドラマのオープニングを口にし始めた。
♪”テッテケテッテケテッテケテケテケェ、
テッテケテッテケテッテケテケテケェ、
テッテケテッテケテッテケテケテケェ、
テッテケテッテケテッテケテケテケェ、、、”♪
察しの着くエイデンも彼女に合わせ歌い始める、、、
♪”テッテケテェェェーテッテケテェェェー
テッテケテッケッテェェェェェェェェェェェ~~~バンバン!!”♪
「ナイトライダー!!」
またもや一緒に答えを話すエイデンとナパットは満面の笑顔となる。「あたしあのドラマ、超好きだったんだよね♪ ナイト2000、、、もうあの子メチャキュートで可愛いんだよ!」 エイデンも本心からナイトライダーが好きだった様子で自身の想いを語っていく。「ナイト2000は確かに良かった、、、そう、人間のマイケルと車に搭載された人口頭脳のナイト2000との関係が物凄く良くて、コンビとなって次々に事件を解決していく、、、まったく違う存在なのに、互いを信頼して築き上げていく友情が最高だったなぁ~」
エイデンの熱のこもった感想に、ナパットは黙って彼の話を聞きたいと感じる、、、黙っているナパットの思いを知らないまま、エイデンは作品に対する自分の思いを熱く語り始めた。 「会話の出来る車って感覚が回を増すごとに薄らいで、事件を解決するたび人と機械の立場を超えお互いが大事な存在へと変化を見せていく。結局一番重要なのは心なんだって子供の頃思えたかな」ナパットは彼の感想を聞き終わると、しばらく間を空けてエイデンに問いかけた。
「ほんとに、、、そう思う?」
エイデンは彼女の質問に目線を逸らす事無く答える。「ああ、、、姿形は関係ない、、、大事なのは心だって俺は信じてる」エイデンの澄んだ瞳に吸い込まれそうになるナパット、、、溢れるように心がジワっとし、自然と高揚感が湧き上がってくるのを感じていた。
「その考え方、、、、、いいなぁ」
じっと自分を見つめるエイデンに、ナパットはなんだか気恥ずかしくなり目線を外す、、、。
≪中略≫
「あたしの種族は実際のところ、みんなモロ獣って姿してるの。それに対して人間と獣人との間に生まれたあたしはこんなだから、みんなから同族だって思ってもらえなくてさ、、、」寂しそうに笑うナパットの言葉に黙って耳を傾けるエイデン、、、胸中を吐露するかのようなナパットの話は続いていく。「あたし、その事でずっと兄さんに迷惑掛けてきて、、、だから今まで大事にしてくれた兄さんの役に立ちたかったの。すっごい大反対されたけど、あたしが獣人社会に受け入れてもらえないと、いつまで経っても兄さんは楽にならない、、、あたしの居場所は結局獣人族の中にしか無いんだから」ナパットはそう話すと深いため息をつく、、、エイデンはナパットの表情を見つめながら、彼女の複雑な立場を垣間見たように感じていた。
「お兄さんが好きなんだね、、、」
やや間を空けたエイデンの言葉に、今日一番の笑顔を見せるナパットが答える。「うん、世界で一番大好き!」彼女の話しぶりは自身の家族に対する、本物の愛情を感じ取ることが出来るものであった、、、すっかり和んだ空気に、尚も話を続けようと考えるフタリであるも、その時6階フロアの階段方角から人の話し声が聞こえてくる、、、ナパットの耳がメルベルたちの接近を察知していた。
◆小説Pandula6話「運命に導かれて、、、」 完結編に続く、、、
★パンドゥラ練習用漫画進行中、、、ちょっと遅くなってごめんなさい(;´・ω・)
仕事が立て込んでいたのと、2015年まで活動の基本としていたブログサイトで、
トラブルが頻発したため遅くなってしまっています。
7月の10日ごろには完成させたいですね(^^♪
★ちょっと描いてみたってイラスト(;^ω^)★
ナパちゃんのチャイナ服を描きたくて書き始めたイラストですが、実のところ一度完成しておりました。と言いつつ、完成に満足いかず放置してしまった悲しき定めの作品、、、。
ここまでで終わるかも、終わらないかも?
気持ちは風の吹くまま気の向くままってことで、、、( ´艸`)
★第6話「再開」後編用の小説挿絵★ ≪未完成≫
エイデンとナパちゃんに次ぐ人気である敵主役、ベドファイとメルベルの親友コンビ。この二人の凸凹ぶりが女性の方々には特にツボだとの事、、、今後もばっちり活躍させたいと思っています
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
★パンドゥラ特殊設定のハンドホログラムウィンドウ、X-1OSシステム★
ナパちゃんやベドファイたちが操る新人類専用(人間)のOS機能、X-1OSシステム。そのデザインが気に入っていなかったのでこの度しっかりと設計させていただきました。特別な能力者として進化した、新人類テークオーバーのメインシステムなので、ハイテクな機能を考えながらデザインしたつもりです(;'∀')ご覧の皆様に気に入って頂ければ嬉しく思います。
ちなみに何度も話して申し訳ありませんが、ナパちゃんは人間ハーフの獣人なので、獣専用のMAG‐OS(マグオーエス、磁力変換型)と新人類テークオーバーのX-1OS(エックスワンオーエス、システム強化型)の両方を操れる唯一の人物なのですね。