口喧嘩1身長差フェチお舐め
ともみとけんごはしょっちゅう喧嘩している。
端で見てて「ええ加減やめとけや―。」って言いたくなる程。でも、夫婦喧嘩みたいなもんだから、犬も食わねえよ!
今日も二人は喫茶店で対面してる。しかし店内もおば様方のでかい声で充満している。従ってこの二人もそれに負けない声量だ。
け「おう、おまえ、」
と「おまえってゆーのやめてくれる!」
け「じゃ、何て呼ぶねん?」
と「名前があるねんで、ともみさんて呼びよ。」
け「なんで小学校から知ってる相手にさんづけせなあかんねん?」
と「レディーに対するエチケットや。」
け「あー、もう、じゃ、ともみさんよー。」
と「何やねん?」
け「おまえ、こないだから俺にSNSで嫌がらせしとるんお前やな?」
と「勝手に決め付けんとってーや。そんなんするほど暇ちゃうねんで。」
け「そやけどお前や。」
と「だからー、おまえってゆーのやめてくれる!」
け「わかった!、もう、、ともみ様が嫌がらせられるのでは、あーりませんか?」
と「プッ、チャーリー浜か、おまえ?」
け「こっら、お前って言うなって言うお前がお前って言うな!」
と「はあ?もっぺん言うて―や。」
け「だからー、、お前って言うなって言ってるお前がお前って言うなてんだ、わかったか?」
と「おもろなってきた笑。あんなー、わたし昼間電算システムの仕事してんねんで。夜帰ってまでSNSなんかしてられると思うてんのん?めっちゃ視神経疲れるねんで。そやから、フィットネスクラブとか行って汗かいてるんよ。ストレス発散にもなるし。」
け「ほな誰やねん、俺とこにSNSで嫌がらせしとるんは?」
と「そんなん誰でもできるやん。あんたかてできるやろ。」
け「おう、俺はそんなことせん!言いたい事があったらちゃんと面と向かって言うわい!」
と「でもな、成りすましかておるやん。それだけ見て私やと思うのは軽率や。」
け「誰が軽率やねん。一番あり得ること、俺に文句付けてくる奴で一番手といえば、ともみ、おまえや。」
と「おまえってゆーのやめてくれる!」
け「わかった!じゃあ、ともみさまの所為でござりまする。」
これの繰り返しだ。
言い出したらキリがない。結論が出ない。
でも、この会話でストレス発散してるんだ。
とはいえ、さすがに喧嘩ばっかりは疲れる。
一旦休戦と行こうじゃないか、ベイビー☆
兎に角店内、駅の近くを散策しよう。さっきとうってかわって、二人は仲良し。楽しそう。でも手を繋いだりしないな。
け「もう夕方だな。」
と「そうね。」
け「しかし、俺たちはなんでこんなに喧嘩するのかな?」
と「さあ、トムとジェリーみたいなもんか?」
け「じゃあ、自分(相手)の方が背高いからトムやな。笑」
と「別に背の高さ関係ないやん!」
け「ほらほらそうやってすぐ怒る。気短いねんな笑。」
と「脚短いねんな、あんた笑。」
け「なに?誰に言うとんねん、おまえ?」
と「おまえってゆーのやめてくれる!」
け「やめん!」
と「なんでうちら喧嘩ばっかりするのん?ひろみちゃんのとこ仲いいのになー。」
け「あの子はええよ、性格も丸いし、ケンジのリクエストに気軽に応えるし。」
と「ケンジ君にあんた=けんご、けんが多いな。なんでなん?」
け「うー多分、この作家「お舐め」さんが決めてるんやろう。それにしても何をお舐めすんのかな?笑」
と「またエッチな事考えてるんやろ?ドスケベ!」
け「ぷっ、おまえ、その方面全然あかんのか?ホテル南夙川で、もうそろそろやってもいいんちゃうのか?」
と「おまえってゆーのやめてくれる!」
け「わかったわかった。で、どないやねん?」
と「んー、けんごはロマンチックなムードに欠けるなあ。もっと雰囲気を作って欲しい。」
け「それ本気やな?」
と「うん、本気よ!」
気づいたら駅の改札口の前だ。もう暗がり。人がいっぱいだ。
け「よし、じゃあ、ここでハグしよ。」
と「えええっ?」
け「ここでハグしよってー!」
と言ってともみを抱き寄せた。
彼女の方が僅かに背が高い。抱きしめたら腕が上向き加減だ。でもいいなあ、長身の女は!
彼らはしばらく動けなかった。自分で自分達自身をコントロールできなかったからだ。
30秒ほどして、ともみが腕を離した。
け「次、エッチしようや。」
ともみは頷いた。
け「ケンジらもやってるんやし見習おう。おまえ、それでええか?」
と「おまえってゆーのやめてくれる!」
け「よし、わかったわかった。可愛いぜ、ともみちゃん。」
ここでキスしたいほどだったが、ハグはよくてもキスはまずい。いい大人が公然とキスするのはアメリカでもやってまへんで―。
つづく