2月25日【2月25日】
世界を壊してしまった。
何か、人ではないものから追われ続けていて、それを振り切ろうとした果ての出来事だった。無理やりに壁抜けをしたり、無いはずの建物を創ったり、挙句時間を戻したりして難を逃れようとしたのが悪かったのか。
気づけば、怪物も人々も建物も、全てが無くなってしまっていた。
全て、また1からやり直しになってしまった。
赤ん坊に戻ってしまった弟を抱き上げた。取り返しのつかないことをしてしまったという罪悪感に打ちのめされる。
小さな指が、傷だらけの私の指をぎゅっと握りしめた。
ボロボロと涙がこぼれた。