1月11日【1月11日】
騒がしい教室でぼんやりと頬杖をついていた。
ホームルームは一向に始まらない。待ちくたびれて段々と眠くなってきた。眠気に耐えられなくなって、うつらうつらと船を漕いでいた。
先生の怒鳴るような声が聞こえて目が覚めた。結局、机に突っ伏したまま寝ていたらしい。起きろと体を揺すられているが、どうにも起きられない。
何かに押し潰されるように息が出来なくなる。苦しさに耐える元気はもう無かった。楽になりたいという気持ちが勝った。
席から立ち上がって、全てを無視してベランダのドア開けた。教室に居る人達の顔は灰色になっていて、よく見えなかった。
低い柵に背中から寄りかかって、そのまま真っ逆さまに落ちた。止める声も悲鳴も聞こえなかった。予定調和なのだと思った。
笑いが止まらなかった。