こなや てい
173㎝痩身、37歳
陰陽師。現在ランクは「土」
元は木ランクであったが、ある事故で能力が安定していない。
主に独特の足運びによる”舞”で強力な結界・呪術を練り上げる。
緊縮 収斂 更革 銷殺 成熟の金行を得意とする。
時間をかければ武器防具の強化・生成までも可能である。
普段は眼鏡。存在感が薄い。表の仕事はコンサルタント会社の専務。
好:和食・ぜんざい・深夜~早朝の空気
嫌:予定を壊される事
生真面目で冗談が通じない。
昔は思考の柔軟性に欠け伸び悩んだ時期があった。
他人にも自分にも厳しい。仕事か、自分に関わらない限り放置。舞台以外で目立つ事を厭う影の薄い地味男。
なるべく表立っての公表、顔出しはしていないが奉納舞やらもしていたため狭く深いファンがいるとかいないとか
眼鏡は複数所持。視力はいいが特殊なメガネで人ならざる者を視えないようにしている。
今は判別できるが、昔はひととそれ以外が判別できなかったため
小さい頃から人間より人外の方がはっきり視えていた。
名前は本名ではない。
小さい頃から人間より人ならざる者や思念等の方がはっきり視えていた。
そのため普通に人間と同じように接しており、両親から何も無い所で変な言動をするな、と注意されるが、あまりにはっきりと視えておりそれが他人に見えるものか、視えないものかの判断がつかなかったため「奇行」は続き、病を疑い世間体を気にした両親により知人の伝手で陰陽師へと預けられる。
両親は陰陽師に預けられたとは知らず、病院に通い闘病の末に亡くなったと伝えられている。
両親は深読みせず言葉のまま受け止め、葬式を挙げる。
死んだ、という言葉にどこかで安心し、少しの疑念から眼をそらして。
そうしてある陰陽師の一派に引取られ、そこで今の師匠であり養父となる人物に眼を留められ後継者として育てられる。
師と自分では力の性質が違っており、能力や性格からしても自分はサポート向きだと自負しているが、師の強い希望でとうとう名を継ぐことになる。
師からしてみれば頑固に過ぎる所はあるが能力も高く舞も随一、束ねる力もあり悌以外を後継者に選ぶつもりは無い。師匠は豪放磊落、気楽に人生を楽しむタイプだがこういうところは頑固。
名を継ぐ儀式のとき、妖怪に襲撃される。
誰かの企てによるものだったのか、たまたまだったのかは定かではないが、あまりにもタイミングが良すぎ、また実はその前にいくつか事件が発生しておりそのこともあり前者であろうと思われる。
結局その襲撃により自らの式までも滅する結果となり、その事件から無意識に己の力を抑え込んでしまい、以前のように力を出そうとするとストッパーがかかったようにうまく引き出せなくなってしまっている。
自分が厭うた力と共に他の能力までも大なり小なり抑えてしまっている。
なまじ封じる、縛ると言った事に長けた者であったがために抑え込む力は強く、原因も分かってはいるものの無意識もはたらいているため解除がなかなかに難しい。
重責と自己嫌悪などから一時期拒食症に陥るが、その責任感の強さからなんとか拒食症は克服する。
そして、以前ほど力は出せずなおの事あとを継ぐことはできない、他に相応しい者を選定するべきである
どうしても己も必要であるのなら、己はその者のサポートなりになればいい、と現当主(師匠兼養父)に話すがやはり頑として聞きいれてもらえず、それから数年。
一部にしか力が封じられているこ
昔から人間以外もはっきり視えてて区別つかなくて、親に注意されるけど結局見分けつかないからどうしようもなくて、親も周囲も奇異に感じて同世代の子にも嘘吐きとかおかしいとか言われるし、引っ越しするけど同じことの繰り返しで周囲の目を気にした親は精神科とか病院とかまわって預けて、彼の死という事で受け入れるんだけど、悌は悌で敏い子でもあったから古那谷の家に行った時、親の事もなんとなく察するし、師匠も師匠でほどなくして悌に現実をつきつける。
悌はやっぱり自分はおかしいんだって思ってて、でもこんなにはっきり視えるのに、仲良しなのに、って感じてた。触れたモノを消滅させてしまう事も幼い頃経験して知ってはいた。
自分はオカシくて狂ってるんだろう、でもどうしたらいいのか解らない。
親の言うとおりに振舞おうと頑張ったけど、困っている人(人外)を放っておく事が出来なかった。
どうしたら普通になれるの?って怒られても言い訳できずに黙り続けることしかできなかったり。
両親に恨みは無いし普通の子を産んで幸せになってほしいとも思う。
実際、弟が生まれて幸せに暮らしているらしい。
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繊細でいて強靭堅牢。
触れればぷつりと溶けてしまいそうな、一本一本のか細い”いと”を幾重にも織り上げてできた何者も入る隙もなく、また自らの道をも絶ち閉ざされた密室、檻。
力でこじ開けようとすると周囲も巻き込みすべてが崩壊してしまう。
一点の綻びが見えるものもおりましょう。
おらねども、ときほぐし扉を創れる者が現れぬ限り、あの子はすでに自らが無意識に課した枷により自らを封じ動く事は叶わず、方法もわからず、半ば諦め、身内に響く諦めよという声と皆を捨ててはならぬという声とに焦燥し。
また更なる檻をじりじりと、織りなしている。
己にかかわり他人を巻き込むことのないよう。
これ以上の不幸を呼ぶことのないよう。
幼き日それは、つくりかけで、技量も安定していなかったから、間に合い救う事が出来たのだろう。
彼自身、助けを求めていたから。
でも今は、巻き込まぬようだれの助けも借りようとはしてくれない…
(前当主の奥方(人外)の語りより)
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