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    独占欲栗原side

    この顔のせいか女に困った記憶は……まあ、自分の性格が性格だったので終わりも早かったが。
    困るのは男も寄ってくることだったな。外見で判断するなバカ野郎ども。
    去る者追わず。だけど来る者選別。そんな感じで生きてきた。

    ただ、なんだろう。
    ひとりだけ、去ったら追ってしまうんじゃないかと不安になる奴がいる。
    単純で、一直線で、お調子者。
    なのに何時の間にかするりと心の奥に入りこんだ奴。
    伊達が去っていった時、なんとなく寂しいような感じがしたが、奴が去ったらと思うと、きり、と胸が痛む。
    二人、死ぬかもと思った時。
    恐怖なんてなくて、むしろ落ち着いていた。
    こいつとなら。
    そう、こいつなら――二人一緒に。

    思い切り頭を振って今の考えを追い出す。
    神さん。
    気付いてくれるな。
    こんなどうしようもない、幼稚な独占欲。



    神田side

    キレイな顔して食えねえ奴。だったかな、最初は。
    だけどはじめて俺に応えてくれた奴で、一緒に飛ぶのが楽しくなって、離れるのが嫌になった。
    俺が知らない顔があるんだろうなと思うとなんだか不愉快になる。
    なんでだよ。あいつにだってプライバシーくらいあるのにな。
    それでも抜けない胸の棘。

    伊達は言ってた。
    「よく笑うようになった」と。
    俺と一緒にいるからって自惚れていいのか。
    それとも他に別の理由があるのか。
    知りたい、とても。
    できればそれが俺であってほしいと願いながら。
    死ぬかと思ったあの時、こいつだけは生きてほしいのに、と不甲斐ない自分を恨んだ。
    でも、あいつはいつもの調子でついてきてくれて。
    嬉しいと思った俺は浅ましい。

    はぁ、とため息が出た。
    栗、ごめんな。
    お前だけは手放してやれそうにないわ。
    maria_akei Link Message Mute
    2023/10/25 22:36:53

    独占欲

    #ファントム無頼  #神栗  #腐向け

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