エメトセルクはヒカセンをどうしたかったのかそもそもラケティカで自分がソルだった事を再び主張する必要があったのかこのセリフはソル時代のいつのものなのか遠征はなぜ失敗したのか蛮神討滅を国是とした事でどうなったのかエメトセルクはザ・バーンが過酷な土地であることを知っていたのでは？ここまでのまとめエメトセルクはヒカセンを味方にできるのか殺し合う以外の道とはエメトセルクはヒカセンをどうしたかったのかまとめエメトセルクはヒカセンをどうしたかったのか。

ラケティカ大森林のセリフから、アラグ時代にまで遡って
エメトセルクとヒカセンについて考えました。

なるべく客観的に考えたかったので
限りなくおじさん大好きフィルターを外した文章になっています。
また、これは全て個人の考えで、ゲーム内のセリフや設定資料を参考にしています。

現状、ヒカセンが光に耐えられたらどうしたかを彼に教えてもらっていない以上想像するしかありません。
想像するためのヒントとしてラケティカ大森林でのセリフ

「その眼前に地平が広がるならば　行って滅せよ　平らげよ！」

を選びました。
彼のこのセリフからヒカセンをどうしたかったのかがわかるのではないかと思いました。

ラケティカ大森林にいるエメトセルクの眼前に地平は広がっていません。
木々が鬱蒼と生えているだけです。不思議ではないですか？

以下長文ですがお暇でしたらお付き合いください。


そもそもラケティカで自分がソルだった事を再び主張する必要があったのか答えはおそらく「必要ない」です。
彼はクリスタリウムで自分がガレマール帝国初代皇帝ソルだった事をヒカセン達に伝えています。
なので再び主張する必要はないと思います。
故に、何らかの理由があってこのセリフを発したのだと思われます。
このセリフはソル時代のいつのものなのか第六星暦1528年東州遠征の時の閲兵式で将兵達に捧げた言葉です。
ちなみのその遠征は初めて失敗しています。
このセリフは失敗した遠征の時のものです（これ重要）
遠征はなぜ失敗したのかソルはザ・バーンを抜けてナグサ地方へ進出するつもりでした。
しかしザ・バーンの環境はひどく、ソルの自慢の魔導アーマーは故障が相次ぎ
兵士も疲弊し撤退を余儀なくされます。
そしてソルはこの過酷な土地は蛮神を召喚したせいだと言い
蛮神討滅を国是とします。
蛮神討滅を国是とした事でどうなったのかソルは魔導院に多額の予算をぶち込み魔導兵器の開発を進めます。
そして飛空戦艦等の技術が進歩し結果的にダルマスカ制圧に成功しています
ダルマスカには強力な防衛陣が設置されていたので武力が必要だったのでしょう（これは余談）
ちなみにソルは元々私財や給料をつぎ込んでまでも魔導の研究をしていました。
そしてそれを馬鹿にする人たちもいたそうです。
エメトセルクはザ・バーンが過酷な土地であることを知っていたのでは？話はアラグ時代へ遡ります。
エメトセルクは自分がアラグの建国と繁栄に関わっていると言いましたが
モル族にはこんな伝承があります。

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古の昔　滅びの刻迫りて　稀人　草原を訪れん
稀人　ナーマに乞いて　北の山にて月の欠片賜り
魔の忌み地　大地より放逐せん

かくて　滅びの刻去りて　稀人　ふたたび訪れん
稀人　ナーマに祈りて　北の山に月の欠片埋め
血滴る贄　天へと贈らん
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これはアラグ時代にアシエンが楔石の虚を使いザ・バーンから魔科学研究所を浮上させ
さらに衛星ダラガブも打ち上げた内容ではないかと書かれています。

楔石の虚はアジムからザ・バーンへ向かう地脈の流れを絶つ弁のような役割で突き刺さっています。
ここへ設置したのが地脈の流れを読めるアシエンエメトセルクであれば
彼はザ・バーンが焦土化している事を知っているはずです。

ここから先は、その仮定で話を進めます。
ここまでのまとめソル（エメトセルク）はザ・バーンが焦土化していることを知っていながら遠征し失敗させた。
失敗したことにより蛮神討滅を国是とし、
魔導技術へ予算を大量に流す事ができ結果ダルマスカを制圧した。
エメトセルクはヒカセンを味方にできるのか彼の宿願は霊災を起こし世界を統合させ同胞を復活させる事です。
エメトセルクはヒカセンを見た時にこう言います。

「あの魂の持ち主・ならば……。殺し合う以外の道もある……か？」

これだけだとヒカセンが見知った魂の持ち主で話せば理解し合えると思い近付いてきたと読めます。
しかし、ヒカセンはハイデリンの使途で加護を受けています。
ハイデリンのテンパになっているので他の蛮神のテンパになれません。

エリディブスは「超える力の持ち主は統合を繰り返したせいで取り込めなくなった」と言っています。
エメトセルクは「最初から染まった魂（ゾディアーク側）の方が、失敗しない」と言っています。

この事からヒカセンは転生組のアシエンにはできないし
「ともに生きてゆくべき相手」の候補にもなれません。
つまりエメトセルクの「協力関係を結ぼう」云々の甘い言葉には裏があると考えられます。

ところで彼の言う「殺し合う以外の道」とは何なのでしょうか？
殺し合う以外の道とは・エメトセルクの宿願は世界統合
・ヒカセンは見知った魂の持ち主
・ハイデリン側のヒカセンを味方にはできない
・霊災の度に英雄が現れエメトセルクはその度に殺している
（これはアシエンに逆らう奴はいつもそんな調子、というセリフから想像しました）

これらの条件から彼が出した「殺し合う以外の道」というのは

「ヒカセンを自滅させる事」

だったのではないかと私は考えます。
通常ならば殺しているが、見知った魂なので躊躇し、
自分で殺すのではなく自滅してもらう道を選んだのではないかと考えます。

ここから先は、その仮定で話を進めます。
エメトセルクはヒカセンをどうしたかったのか繰り返しますがエメトセルクの宿願は世界統合です。
そして邪魔をする英雄を彼は毎回殺しています。
今回の英雄であるヒカセンも、もちろん殺す対象であるわけです。
しかし見知った魂の持ち主だったため迷いが生じたのだと考えられます。

エメトセルクは、現状のヒカセンは光をすべて吸収する事に耐えられないと考えていたと思います。
そして実際その通りでした。

光に耐えられないヒカセンは罪喰い化します。
そしてヒカセンが世界を蹂躙してくれれば結果的に霊災がおこるのかもしれません。
エメトセルクが自分で殺さずともヒカセンが勝手に霊災をおこし自滅してくれたら
それが「殺し合う以外の道」になるのではないでしょうか。

そしてなまじ理性を保ったまま罪喰い化してしまったら
その時は覚悟し、自ら手を下しヒカセンを殺し光を放出させるつもりだったのだと思います。

アーモロートへ来たヒカセンを役に立たないと追い返したのは
その時の状態ではどちらの結果にも繋がらないからなのではないでしょうか。
彼は罪喰い化しても理性があったら来い、と言っています。
もしかしたら殺す前に何か話したかったのかもしれません。
そうするとアーモロートはエメトセルクの寂しさが詰まった
ヒカセンの為の墓標にも見えます。
まとめ全てをまとめると

・エメトセルクはヒカセンが見知った魂だったので自滅してもらう方法を考えた
・そして味方のフリをし近付きヒカセンが光をすべて吸収することに協力した
・この旅は最終的に仲間が失敗する事を目的とした旅だった

ここでソル時代に戻ります。
ソルの時も味方が失敗することを目的とした東州遠征をしています。
その時に部下に捧げた言葉が「行って滅せよ平らげよ」です。

エメトセルクはその失敗させた旅を思い出し、
また自分は同じように失敗させるための旅をしていると懐かしくなり
ラケティカ大森林でソルを演じたのではないでしょうか。

そして、エメトセルクは「行って滅せよ」を発した後に
ガレマール帝国は偉大だ、と続けています。
これは失敗した遠征が彼にとってマイナスではなくプラスであるという
自画自賛も込めたセリフなのではないかと思います。


ソル時代の旅と、今回の旅の共通点が「最終的に失敗させる」だとしたら
それがエメトセルクはヒカセンをどうしたかったのか、の答えになるのではないかと思いました。




余談ですが彼の言葉を聞いた後のサンクレッドのセリフは

「……懲りない奴だな」です。



ここまで読んでくださってありがとうございました。