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    • 10年後くらいの設定で芥川が遊撃隊から幹部に昇進するなりであまり表だって戦闘に出なくなってたりナチュラルに敦と同棲してたりします。
      いちゃついてるだけの敦芥です。

      ---------------





      今ここにいる自分とかつての自分。
      いったいどちらが本来の姿なのだろうと、時おり疑問に思うことがある。
      マフィアの遊撃隊として黒蜥蜴を従え日々与えられた任務を淡々とこなしていた頃は、常に危険と共にあった。
      大人しく捕まる輩などそうそう居るはずもなく、追い詰めた獲物とは大概戦闘になる。追い詰めなくても殺すことに変わりはないが…
      それだけではなく、街の中では復讐を目論む者やマフィア本部を襲撃しようとする者、指名手配をされている故に軍警など、いつどのような場面で誰とも知らぬ者に襲われるとも分からない状況なのだ。
      そのため貴重な休暇以外で外套を手放すことは出来ず、常にピンッと張りつめた空気の中に身を置いていた。
      だが、今はどうだろう。
      ここはぬるま湯の中にいるようで、張り詰めていた緊張は次第にほぐされていった。
      安心感、といえばいいのだろうか。
      ほっと一息ついたあとのような安らぎがずっと続いている。
      外套は部屋の隅の椅子にかけたままだ。
      この部屋にいるとき以外で習慣づいた警戒は怠らないものの、肉を切り裂く感覚などすでにこの手は忘れかけている。
      これこそが平和といえる環境なのかもしれない。
      ろくに休息もとらずがむしゃらに彼の人を追いかける事に明け暮れていた頃には想像だにしなかった安息。
      だがしかし、築き上げてきた自分が足元から崩されていくような、とりとめのない不安感のようなものも少なからず感じていた。


      「…………っ」

      ぼんやりしていたら唇を塞がれた。
      圧し掛かってくる敦の体を軽く押し返しながら、芥川は薄っすらと唇を開き熱をもった舌を口内に招き入れる。
      軽く歯をたててやれば、敦が喉の奥で笑ったのが舌を通して伝わってきた。
      先ほどようやく出ていったものが、再び芥川の体の奥深くへと埋め込まれていく。
      中を濡らす残渣の手伝いもあって驚くほどすんなりと根元まで入ったそれが、一度だけ芥川の奥を強く突いた。
      熱の残った体はたったそれだけの刺激にも敏感に反応を示す。
      喉を逸らせてくちづけを解いた芥川は、奥歯を噛んで呻き声を抑え込んだ。

      「…い、い加減にしろ…ッ」

      震えそうになるのを何とか堪えて低い声を出すと、覆い被さる敦はにやりと不敵な笑みを見せる。
      余裕ありげなその表情に、芥川は眉を寄せた。
      いつだって敦は僅かに上から自分を見下ろしてくる。
      思えば悔しくも一度負けた辺りからそうだったように思う。
      あの頃も忌々しく思っていた視線も、この状況では更に憎らしいものでしかない。
      わざとその存在を知らしめるかのように、芥川の奥に入り込んだままじっと動かないのも忌々しい。

      「集中しろよ」
      「ふざける、な…、どけ…っ」

      敦の肩を押し、身を捩って体を離そうとするものの、かえって内壁を擦り付けるような形になってしまい芥川は息を呑んだ。
      そんなに焦るなよ、などとのたまう敦は、やはり楽しげな笑みを浮かべている。
      その横っ面を殴り飛ばしてやりたいと思うものの、手首を捕らわれているためシーツの上で拳を握り締めるだけで終わってしまった。

      「何考えてたんだよ」

      軽く腰を揺すり始めた敦が、からかうような声色でたずねてくる。
      微妙な刺激に下腹の疼きを感じながら、芥川は覗き込んでくる瞳を睨み返した。

      「そう怖い顔すんなよ、傷つくだろ」
      「ふざけた事を言うな、この…馬鹿虎が…っ」

      「馬鹿虎」の最後の方は、敦が腰を大きく動かしたために掠れて消えた。
      体に残った粘液が擦れて淫らな音をたてるのがやけに耳につく。
      意思とは裏腹に喉奥から漏れ出てきそうになる呻き声を噛み殺しながら、芥川は片腕で目元を覆った。

      「何に悩んでるのか知らないけど」

      ふ、と言葉の途中で漏れる吐息は、敦を妙に雄々しく感じさせる。

      「さっきみたいな無防備な顔してると、頭から喰われるかもしれないぞ」

      何を馬鹿な、と反論したいが、わざと浅いところを掻き回すように出し入れされて、芥川は言葉を飲み込んだ。
      むず痒いようなもどかしさが下腹に込み上げ、自然と腰が揺れそうになる。
      両手首はとうに解放されていたが、殴る気力はすでにどこかへ消えてしまっていた。

      悩んでいるわけではない。
      言うならば、戸惑っているというのが近いだろう。
      このぬるま湯のような環境にくるまれて、芥川は確実に弱くなっている。
      それは単純な体の鈍りや神経の衰えという類のもので、元の生活に戻ればすぐに回復するのだろう。
      心のどこかで、かつての自分と今の状況を比べて焦る気持ちも確かにある。
      しかし安息を感じている自分もいるため、芥川は戸惑っているのだ。

      特に敏感な部分を敦のものが擦り、芥川は小さく声を漏らした。
      すると敦は面白そうににやりと笑って、そこばかり狙って刺激してくる。
      シーツを握り締める芥川の拳に、青い血管が浮かんだ。

      「お前も丸くなったよなあ」
      「…ッ、なに、言って……っ」
      「ちょっと前なら押し倒す前に殺されかけてたのに、変わるものは変わるんだと思ってさ」

      そう言って一際強く中を突かれ、芥川は背中をしならせて抑え切れなかった声をあげた。
      上から覗き込んでくる敦の紫黄色の瞳には、どこかしみじみと感慨深いものでも見るかのような色が混じっている。
      その視線に見下ろされると、どうしようもなく苛立ちを感じた。
      目元を覆っていた腕をどかした芥川は、その顔を睨みつけながら唸り声をあげる。
      変わったというのならば、理由はひとつしかない。

      「貴様が、変えたんだろうが…ッ!」

      奥歯を噛んで絞り出すようにそう言うと、不意にぴたりと敦の動きが止まった。
      見上げた敦の目は、驚いたように丸くなっている。
      薄暗がりに浮かぶその表情は妙にまぬけだ。
      弾む呼吸を整えながらその顔をぼんやりと見つめていた芥川は、ふと体の奥の圧迫感が増すような息苦しさを感じた。
      気のせいかと身を捩ると、かえって窮屈感が増したような気がする。
      そこでようやく気付いた。
      気のせいなどではなく、芥川の中の敦は、先ほどよりも確かに質量を増していた。

      「…芥川、お前なあ………」

      敦の表情が感染したかのように目を丸くした芥川の上で、敦は大きな溜め息を吐き出した。
      たちまち表情は呆れ混じりのものに変わったが、心なしか目元が赤くなっているような気がする。
      敦のこんな表情を見るのは初めてだ。
      芥川とは対照的に真っ白な前髪をくしゃりと掻き乱した敦は、上体を倒して芥川の首元に顔を埋める。
      髭が肌にあたるこそばゆいような痛みに芥川が眉を寄せると、首筋に熱い息が触れた。

      「それは反則だって…」
      「………どういう意味だ」
      「僕がお前に弱いのは知ってるだろ」

      顔をあげた敦が真っ直ぐに芥川を見下ろす。
      その瞳に潜む獰猛さに、芥川は目を見張った。

      「そんな事言われて、理性なんか保てるわけない」

      ぎらりとその目が瞬いたような気がしたのは目の錯覚だろうか。
      確かめる間もなく、芥川は脳まで突き上げるような突然の衝撃に息を呑んだ。
      先ほどまでの緩やかさが嘘のように、乱暴ともとれる勢いで内壁が擦り上げられる。
      性急な敦の動きに、熱の燻る芥川の体はすぐに追い詰められていった。

      「…ッ!、…ぁ、あっ」

      閉じ方を忘れてしまったかのように、開きっぱなしの口からは抑えようのない声が漏れる。
      あられもない嬌声は己のものだと分かっていても耳を塞ぎたくなったが、今の芥川にはそうする余裕さえ残されてはいなかった。
      体を密着させているせいで、敦の腹に擦れた芥川自身は今にも限界を迎えそうなほどに張り詰めている。
      容赦なく中を犯す刺激と相成って、思考はすでに熱の中に霧散してしまった。

      「あ、あ、……ッ!」

      芥川の体が跳ね上がり、体が硬直する。
      目の奥で光が瞬いたあと、急激な脱力感が体に襲い掛かった。

      「………ッ」

      一瞬唇が触れて離れたあと、敦が動きをとめて息を詰める。
      じわりと下腹に生ぬるい熱が広がる感覚とともに数回出し入れされて、芥川は敦も達したのだということを悟った。
      芥川が出したもので互いの腹が濡れていたが、構わず敦は上に覆いかぶさってくる。
      肌が触れ合う体温が心地良い。
      荒い息を吐きながらしばらくそのぬくもりを味わっていた芥川は、疲労からくるまどろみの中に意識を放り出そうとしていた。
      しかしすぐに、まだ中に入ったままの敦に何やら不穏な気配を感じ、眠りに誘われつつあった意識を覚醒させる。

      「お、おい……」

      おそるおそる敦の肩を押しやった芥川は、眉を寄せてその顔を除きこんだ。
      額に滲んだ汗のせいで黒い髪が張り付いた顔にどきりとしたのも一瞬で、芥川はすぐに表情を歪めることとなる。
      目の前の敦が、にやりと不敵な笑みを浮かべたからだ。

      「言っただろ、理性保てないって」
      「……っ馬鹿が!抜け…!」
      「冗談。こんなもんで終われないよ」

      完全に質量を取り戻した敦が、その存在を主張するかのように腰を揺すった。
      入ったままの粘液とともに擦り上げられる濡れた感触に、芥川は息を呑む。
      驚愕と、憤慨と、羞恥と、いろいろな感情が混ざって怒声をあげることも出来ずに、芥川はただただ目を丸くした。
      見上げる敦の表情は、対照的にひどく楽しげだ。

      「もっと変えてやるよ」

      顔を寄せた敦が低い声で囁き、そのまま唇を塞ぐ。
      ねっとりと舌が絡むくちづけに次第に溺れながらも、こんな変化ならお断りだ、と芥川は忌々しさを噛み締めた。



      翌日、空が白むまで貪られた後いつの間にか意識を失った芥川が覚醒したのは、正午を過ぎた頃だった。
      食事を持って現れた敦のにこやかな表情を見た途端、久々に芥川の容赦ない羅生門の一撃が唸り声を上げたのは言うまでもない。
      10年後くらいの設定で芥川が遊撃隊から幹部に昇進するなりであまり表だって戦闘に出なくなってたりナチュラルに敦と同棲してたりします。
      いちゃついてるだけの敦芥です。

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      今ここにいる自分とかつての自分。
      いったいどちらが本来の姿なのだろうと、時おり疑問に思うことがある。
      マフィアの遊撃隊として黒蜥蜴を従え日々与えられた任務を淡々とこなしていた頃は、常に危険と共にあった。
      大人しく捕まる輩などそうそう居るはずもなく、追い詰めた獲物とは大概戦闘になる。追い詰めなくても殺すことに変わりはないが…
      それだけではなく、街の中では復讐を目論む者やマフィア本部を襲撃しようとする者、指名手配をされている故に軍警など、いつどのような場面で誰とも知らぬ者に襲われるとも分からない状況なのだ。
      そのため貴重な休暇以外で外套を手放すことは出来ず、常にピンッと張りつめた空気の中に身を置いていた。
      だが、今はどうだろう。
      ここはぬるま湯の中にいるようで、張り詰めていた緊張は次第にほぐされていった。
      安心感、といえばいいのだろうか。
      ほっと一息ついたあとのような安らぎがずっと続いている。
      外套は部屋の隅の椅子にかけたままだ。
      この部屋にいるとき以外で習慣づいた警戒は怠らないものの、肉を切り裂く感覚などすでにこの手は忘れかけている。
      これこそが平和といえる環境なのかもしれない。
      ろくに休息もとらずがむしゃらに彼の人を追いかける事に明け暮れていた頃には想像だにしなかった安息。
      だがしかし、築き上げてきた自分が足元から崩されていくような、とりとめのない不安感のようなものも少なからず感じていた。


      「…………っ」

      ぼんやりしていたら唇を塞がれた。
      圧し掛かってくる敦の体を軽く押し返しながら、芥川は薄っすらと唇を開き熱をもった舌を口内に招き入れる。
      軽く歯をたててやれば、敦が喉の奥で笑ったのが舌を通して伝わってきた。
      先ほどようやく出ていったものが、再び芥川の体の奥深くへと埋め込まれていく。
      中を濡らす残渣の手伝いもあって驚くほどすんなりと根元まで入ったそれが、一度だけ芥川の奥を強く突いた。
      熱の残った体はたったそれだけの刺激にも敏感に反応を示す。
      喉を逸らせてくちづけを解いた芥川は、奥歯を噛んで呻き声を抑え込んだ。

      「…い、い加減にしろ…ッ」

      震えそうになるのを何とか堪えて低い声を出すと、覆い被さる敦はにやりと不敵な笑みを見せる。
      余裕ありげなその表情に、芥川は眉を寄せた。
      いつだって敦は僅かに上から自分を見下ろしてくる。
      思えば悔しくも一度負けた辺りからそうだったように思う。
      あの頃も忌々しく思っていた視線も、この状況では更に憎らしいものでしかない。
      わざとその存在を知らしめるかのように、芥川の奥に入り込んだままじっと動かないのも忌々しい。

      「集中しろよ」
      「ふざける、な…、どけ…っ」

      敦の肩を押し、身を捩って体を離そうとするものの、かえって内壁を擦り付けるような形になってしまい芥川は息を呑んだ。
      そんなに焦るなよ、などとのたまう敦は、やはり楽しげな笑みを浮かべている。
      その横っ面を殴り飛ばしてやりたいと思うものの、手首を捕らわれているためシーツの上で拳を握り締めるだけで終わってしまった。

      「何考えてたんだよ」

      軽く腰を揺すり始めた敦が、からかうような声色でたずねてくる。
      微妙な刺激に下腹の疼きを感じながら、芥川は覗き込んでくる瞳を睨み返した。

      「そう怖い顔すんなよ、傷つくだろ」
      「ふざけた事を言うな、この…馬鹿虎が…っ」

      「馬鹿虎」の最後の方は、敦が腰を大きく動かしたために掠れて消えた。
      体に残った粘液が擦れて淫らな音をたてるのがやけに耳につく。
      意思とは裏腹に喉奥から漏れ出てきそうになる呻き声を噛み殺しながら、芥川は片腕で目元を覆った。

      「何に悩んでるのか知らないけど」

      ふ、と言葉の途中で漏れる吐息は、敦を妙に雄々しく感じさせる。

      「さっきみたいな無防備な顔してると、頭から喰われるかもしれないぞ」

      何を馬鹿な、と反論したいが、わざと浅いところを掻き回すように出し入れされて、芥川は言葉を飲み込んだ。
      むず痒いようなもどかしさが下腹に込み上げ、自然と腰が揺れそうになる。
      両手首はとうに解放されていたが、殴る気力はすでにどこかへ消えてしまっていた。

      悩んでいるわけではない。
      言うならば、戸惑っているというのが近いだろう。
      このぬるま湯のような環境にくるまれて、芥川は確実に弱くなっている。
      それは単純な体の鈍りや神経の衰えという類のもので、元の生活に戻ればすぐに回復するのだろう。
      心のどこかで、かつての自分と今の状況を比べて焦る気持ちも確かにある。
      しかし安息を感じている自分もいるため、芥川は戸惑っているのだ。

      特に敏感な部分を敦のものが擦り、芥川は小さく声を漏らした。
      すると敦は面白そうににやりと笑って、そこばかり狙って刺激してくる。
      シーツを握り締める芥川の拳に、青い血管が浮かんだ。

      「お前も丸くなったよなあ」
      「…ッ、なに、言って……っ」
      「ちょっと前なら押し倒す前に殺されかけてたのに、変わるものは変わるんだと思ってさ」

      そう言って一際強く中を突かれ、芥川は背中をしならせて抑え切れなかった声をあげた。
      上から覗き込んでくる敦の紫黄色の瞳には、どこかしみじみと感慨深いものでも見るかのような色が混じっている。
      その視線に見下ろされると、どうしようもなく苛立ちを感じた。
      目元を覆っていた腕をどかした芥川は、その顔を睨みつけながら唸り声をあげる。
      変わったというのならば、理由はひとつしかない。

      「貴様が、変えたんだろうが…ッ!」

      奥歯を噛んで絞り出すようにそう言うと、不意にぴたりと敦の動きが止まった。
      見上げた敦の目は、驚いたように丸くなっている。
      薄暗がりに浮かぶその表情は妙にまぬけだ。
      弾む呼吸を整えながらその顔をぼんやりと見つめていた芥川は、ふと体の奥の圧迫感が増すような息苦しさを感じた。
      気のせいかと身を捩ると、かえって窮屈感が増したような気がする。
      そこでようやく気付いた。
      気のせいなどではなく、芥川の中の敦は、先ほどよりも確かに質量を増していた。

      「…芥川、お前なあ………」

      敦の表情が感染したかのように目を丸くした芥川の上で、敦は大きな溜め息を吐き出した。
      たちまち表情は呆れ混じりのものに変わったが、心なしか目元が赤くなっているような気がする。
      敦のこんな表情を見るのは初めてだ。
      芥川とは対照的に真っ白な前髪をくしゃりと掻き乱した敦は、上体を倒して芥川の首元に顔を埋める。
      髭が肌にあたるこそばゆいような痛みに芥川が眉を寄せると、首筋に熱い息が触れた。

      「それは反則だって…」
      「………どういう意味だ」
      「僕がお前に弱いのは知ってるだろ」

      顔をあげた敦が真っ直ぐに芥川を見下ろす。
      その瞳に潜む獰猛さに、芥川は目を見張った。

      「そんな事言われて、理性なんか保てるわけない」

      ぎらりとその目が瞬いたような気がしたのは目の錯覚だろうか。
      確かめる間もなく、芥川は脳まで突き上げるような突然の衝撃に息を呑んだ。
      先ほどまでの緩やかさが嘘のように、乱暴ともとれる勢いで内壁が擦り上げられる。
      性急な敦の動きに、熱の燻る芥川の体はすぐに追い詰められていった。

      「…ッ!、…ぁ、あっ」

      閉じ方を忘れてしまったかのように、開きっぱなしの口からは抑えようのない声が漏れる。
      あられもない嬌声は己のものだと分かっていても耳を塞ぎたくなったが、今の芥川にはそうする余裕さえ残されてはいなかった。
      体を密着させているせいで、敦の腹に擦れた芥川自身は今にも限界を迎えそうなほどに張り詰めている。
      容赦なく中を犯す刺激と相成って、思考はすでに熱の中に霧散してしまった。

      「あ、あ、……ッ!」

      芥川の体が跳ね上がり、体が硬直する。
      目の奥で光が瞬いたあと、急激な脱力感が体に襲い掛かった。

      「………ッ」

      一瞬唇が触れて離れたあと、敦が動きをとめて息を詰める。
      じわりと下腹に生ぬるい熱が広がる感覚とともに数回出し入れされて、芥川は敦も達したのだということを悟った。
      芥川が出したもので互いの腹が濡れていたが、構わず敦は上に覆いかぶさってくる。
      肌が触れ合う体温が心地良い。
      荒い息を吐きながらしばらくそのぬくもりを味わっていた芥川は、疲労からくるまどろみの中に意識を放り出そうとしていた。
      しかしすぐに、まだ中に入ったままの敦に何やら不穏な気配を感じ、眠りに誘われつつあった意識を覚醒させる。

      「お、おい……」

      おそるおそる敦の肩を押しやった芥川は、眉を寄せてその顔を除きこんだ。
      額に滲んだ汗のせいで黒い髪が張り付いた顔にどきりとしたのも一瞬で、芥川はすぐに表情を歪めることとなる。
      目の前の敦が、にやりと不敵な笑みを浮かべたからだ。

      「言っただろ、理性保てないって」
      「……っ馬鹿が!抜け…!」
      「冗談。こんなもんで終われないよ」

      完全に質量を取り戻した敦が、その存在を主張するかのように腰を揺すった。
      入ったままの粘液とともに擦り上げられる濡れた感触に、芥川は息を呑む。
      驚愕と、憤慨と、羞恥と、いろいろな感情が混ざって怒声をあげることも出来ずに、芥川はただただ目を丸くした。
      見上げる敦の表情は、対照的にひどく楽しげだ。

      「もっと変えてやるよ」

      顔を寄せた敦が低い声で囁き、そのまま唇を塞ぐ。
      ねっとりと舌が絡むくちづけに次第に溺れながらも、こんな変化ならお断りだ、と芥川は忌々しさを噛み締めた。



      翌日、空が白むまで貪られた後いつの間にか意識を失った芥川が覚醒したのは、正午を過ぎた頃だった。
      食事を持って現れた敦のにこやかな表情を見た途端、久々に芥川の容赦ない羅生門の一撃が唸り声を上げたのは言うまでもない。
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