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    【hrak腐/女体化】ホー常ついろぐ④※ホーにょた常まとめ
    【ホー常春のちゅーまつり にょた編①】




     一日の仕事を終えて自宅へ帰り、上着を脱いで適当に壁に掛けてからソファに体を投げ出して、ふぅと息をつく。その体勢のまま、共に帰ってきた恋人の後ろ姿をじっと眺めた。
     黒いマントをばさりと外すと、彼女の細い肩と流れるような背筋のラインが顕になる。ああやっぱりいつ見ても綺麗だよなぁ、とぼんやり見惚れていると、彼女はマントを皺がつかないようにと丁寧に手で伸ばしながらハンガーへと通し、俺の上着の横へと掛けた。ついでだとばかりに俺の上着に目を向けて、皺を伸ばしたり軽く整えたりしてくれるのは、愛ゆえだろうか。こうしているとまるで本当に夫婦なったみたいだと、にやけそうになる顔を抑えることができない。
     上着から手を離した彼女は再び自分のマントの方へと戻り、今度はその白い指先が首の後ろへと伸ばされる。今ではすっかりと見慣れた猩々緋色の髪紐がしゅるりと解かれ、ひとつに纏まっていた長い黒髪が一気にさらりと細い肩を覆うように滑り落ちていった。髪紐をこれまた丁寧に折り畳んで、マントを掛けている方のハンガーの金具部分に巻きつけるようにして、きちんと収納されたのを確認してから満足そうに軽く頷く。それからくるりと振り向き、彼女はようやく俺を見て「お待たせしました」と微笑んだ。その笑顔に見惚れている間に、彼女は早足で俺の方へと歩いてきて、隣に腰掛けようとする。それを遮るように彼女の腕を掴んだ。

    「…そっちじゃない。君の席は、ここでしょ」

     掴んだ腕をぐいと引いて、俺の両足の間へと腰を降ろさせる。同時にぎゅ、と包み込むように抱きしめれば、幾度となく繰り返してもそのたびに恥ずかしそうに身を竦ませる彼女が愛おしくて、すり、と長い黒髪に頬を擦り寄せた。そのまま彼女の黒髪を一房手に取り、そっと持ち上げる。触り心地のいい艶々としたそれを指先で弄び、軽く口付けを落とせばそれだけで目元を赤く染める彼女が可愛くて仕方ない。

    「……常闇くん、随分髪伸びたよね」
    「…ええ。俺もまさか是程伸ばすことになろうとは思いませんでした」

     世の中何が起こるかわからないものですと苦笑を零す姿に、悪かったかなとはほんの少しだけ頭を過ぎったけれど、撤回する気にはなれなくてひっそりと口を閉じた。
     出会った頃は、ヒーローとして生きる上で、最前線でヴィランと戦っていくには邪魔だからと…短くどころか、男の子のように刈り上げてすらいた黒髪を、伸ばした方がいいとアドバイスしたのは他でもない俺自身だから。「動き難くなりますし、今後空を飛び回るようになることも考えれば尚更、短い方が良いでしょう」と真っ直ぐすぎる正論をぶつけてくる彼女の意思を、舌先三寸にねじ伏せまでして。

    『黒影の栄養は闇なんでしょ? ならマント以外にも、闇っていうか黒影が隠れられるものがあった方が便利じゃない?』
    『人の髪って意外と丈夫だし、こんなに綺麗な黒髪だったら多少なりとも闇を作れるはずだよ』

     それらしい言い訳を幾度も重ね、根負けしたように「ホークスがそこまで仰るのでしたら…伸ばしてみます」と頷いてくれた瞬間の感動は、今もなお忘れられない。勿論、彼女の個性である黒影の栄養である闇を補給する方法はひとつでも多い方がいいのではないか、と思ったのは本心だ。空を飛ぶということは、それだけ弱点である光――つまり太陽に近づくことと同意義で、ならばマントで包むだけではなく髪の毛でも覆い隠せるのならば、黒影のためにもなるだろうと。
     それでも悪かったかな、なんて思ってしまうのは、髪を伸ばしてみろと告げたのは、上司として師としてのアドバイスというだけではない、下心も確かにあったのだと、誰が知らずとも自分自身だけは知っているからだ。

    「ねえ常闇くん、一応聞いときたいんだけど、切ろうとは思わないの? や、切れって言ってるわけじゃないんだけどさ」
    「何を今更……抑々伸ばせと仰ったのは貴方でしょう」
    「そうだけどさ。……流石にもう、単なるアドバイスってだけで髪伸ばしたらって言ったわけじゃないの、君なら気がついてるでしょ?」
    「……それこそ今更です、ホークス」

     仕方のない人だと彼女は笑って、赦しを与えるように手を伸ばしてきて俺の頬を優しく撫ぜる。聖母のような優しい情愛に満ちた微笑みは、何度見ても俺の心を捉えてやまないものだった。

     生来の素直さやハングリー精神の強さでもって、俺や雄英の先生たちは勿論のこと、うちのサイドキックの面々、雄英の先輩、同級生…ありとあらゆるアドバイスや些細な言葉からヒントを得て、彼女はどんどん沢山のものを吸収して己が力へと変えていった。戦闘スタイルを変え、弱点をカバーするだけではなく克服できるようにと努力し、更に高みへと上ろうとして。
     そうやって成長して、変わっていく彼女を側で見ていられることは確かに俺にとって喜びだったけれど――当然のことながら、ヒーローとしての彼女を変えていくのは俺だけではない。沢山の人から教育を受け、沢山の人からアドバイスを聞き入れて、沢山の人の影響を受けて、俺が与えた影響などすぐに他のものに覆い隠されてしまって、そのうち原型すらわからなくなってしまうのだろうと思えた。
     それがどうしようもなく嫌で、悔しくて仕方なくて。せめて何かひとつで構わないから、これだけは確実に俺以外の誰の影響でもないのだと、そう思える何かを彼女に与えたかった。それも、目に見える形で、確認しようと思えばすぐにでも確認できるように。その結果が、伸ばされたこの黒髪。
     彼女の長い黒髪を目にするたび、その髪を整えている姿を見るたびに心に広がるのは、昏い満足感と、切実なまでの独占欲。伸ばされた髪が肩まで届いた頃、貴方の剛翼と同じ色なのですと…愛おしそうに猩々緋色の髪紐を手にはにかむ彼女を目にした瞬間の幸福感や愉悦感は、なにものにも譬えられないほどで。

     彼女の長い髪を、まるで自分の所有物である証のように。伸ばし続けてくれていることで、彼女の中に確かに俺の言葉が強く刻み込まれているのだと確認して、深い歓喜に満たされている。そんな俺を、彼女はいつだって赦すように笑って、優しく触れてくれる。こんな幸せを与えてくれる存在なんて、この世のどこを探したって他に無い。

    「ホークス、拝聴いただけますか」
    「…うん、なに?」
    「己が個性を認識し、ヒーローを目指すと決めた時から、邪魔だと切り捨ててきたものは沢山あります。己の性もですが……髪も、そのひとつでした。ですが、今こうして貴方の心を満たせているのでしたら…悪いものではなかったと、そう思えるのです。愛しい貴方を幸福に出来る、そんなヒーローになれたようで」

     柔らかな背中を俺の胸に預けて、甘えるように嘴を擦り寄せてくる。じわりと蕩かすように、告げられた言葉が胸の奥に浸透していくようで、一気に脳が茹だりそうだった。

    「……とこやみくん、ほんっとかっこいいよね……好き、ほんと好き。大好きだよ、常闇くん」
    「俺も大好きです、愛しています、ホークス」

     ああこんな時の言葉まで、彼女の方がよっぽど男前じゃないか!
     己の情けなさにため息を吐きながらも、愛おしさのままに彼女の髪にもう一度口付けを落とす。そのまま顔中に口付けてから最後に嘴にと触れる直前。互いの顔には確かに、幸福に満ちた微笑があった。




    【ホー常春のちゅーまつり にょた編②】




     初めて彼女に口付けた日のことはよく覚えている。引き寄せた肩はガチガチに強張っていて、石化でもしたみたいに微動だにせず、ぎゅっと強く目を瞑っていた姿が印象的だった。抱きしめる腕も、頬や嘴を撫でる手も拒まれることはない、どころか幸せそうに受け入れてくれることからして、嫌がられているわけではなく緊張しているだけなのだろう。そもそも彼女の性格からして、本気で嫌ならば黒影を呼び出してでも全力で抵抗するなり逃げるなりするはずで、そうしない時点で拒絶されてはいないのだ。

     そう、信じられるけれど。それでもずっと、引っかかるものを感じていたのも、本当だった。


    *****


    「ん」

     ソファの隣に腰掛ける愛しい恋人の肩を引き寄せて、瞼に軽く口付けると小さな声が漏れた。ほんのりと目元を赤く染める表情が可愛らしくて、今度は嘴の上にそっと唇を落とす。一瞬だけぴくりと首を引くように跳ねさせるけれど、意図を察したように俺の顔を見上げ、嘴を薄く開いてくれた。待ってましたとばかりに彼女の後頭部を右手で抱えて、食らいつくように小さな舌先を絡め取り深く口付ける。んん、と小さく声を上げてはぴくりと頭を動かすたびに、今ではすっかりと背中に届くほどに伸びた、彼女の長い黒髪が俺の手の甲をさらさらと掠めて、少しくすぐったい。手のひらに感じる体温の僅かな上昇だとか、普段ヒーローコスチュームも私服も遮光性の高いものを好んで身につけているが故の、白い肌の滑らかさだとか。そういうものを、すべてダイレクトに感じることができるこの瞬間が何よりも好きだ。

     思う存分に踏陰の口内を貪ってからゆっくりと唇を離すと、はっ、と小さな呼気音が漏れる。ほーくす、と普段よりも舌足らずの甘やかな声が嘴から零れ出して、うん、と声を返すと同時に今度はその細い体を抱き込んだ。ゆるりとしがみつくように俺の服を握る手の感触に酔いながらも、飽きることなく何度も柔らかな黒髪に口付けを落としながら、口を開く。

    「……踏陰も結構慣れてきたよね」
    「…? 何が、ですか?」
    「ここ」

     左手でしっかりと細い腰を抱いたまま、踏陰の肩を右手の指先でとんとん、と軽く叩く。頭の上に疑問符を浮かべながら、叩かれた肩と俺の顔を交互に見遣る彼女の嘴にもう一度軽く口付けると、驚いたようにぴくりと肩を跳ねさせるけれど――それだけで、抱き込んだ体にまったく力が入っていないままなことを確認して、頬を綻ばせた。

    「最初の頃はさぁ、キスするたびにがっちがちに固まってたじゃない? 石像みたいに身動きひとつ取らなくなっちゃうし、本当は嫌なのかな怖いのかなとか、ちょっと心配になるぐらいだったよ」
    「ッ!? …ち、違いますっ、あれは」
    「あーうん、抱きしめたりこうやって触ったりするのは全然拒まれなかったから、嫌だったとかじゃなくて緊張してたからってだけなのはわかってるよ、ダイジョブ」

     すり、と背中を撫でながら笑いかけてやると、彼女の顔にほんの少し陰が落ちた。見るからに不服そうな表情でムゥ、と軽く唸ったかと思うと、「違います…」とぼそり、声が零れる。

    「うん? 違うって、何が?」
    「その、確かに、男性とこうして触れ合うのも、恋に胸を焦がすのも、全て貴方が初めて、ゆえに…緊張、は強ち間違い、というわけではありませんが。身動きを取らずに居たのは、……間違っても貴方を傷つけてしまうことのないように、です」
    「へ?」

     想像もしていなかった言葉に、思わず呆けた声を出してしまう。ぱちぱちと無意味に瞬きを繰り返しながらも、どういうこと、と訊ねると、彼女の細い腕がそっと俺の背中に回された。そのままぎゅっと強く抱き返されて、甘えるように俺の首元に嘴ごと頬を擦り寄せてくる。あまりの愛らしさに息を止めてしまいそうになるけれど、彼女のこの行動が、ただ甘えているわけでもなければ、今しがたの話題を誤魔化そうとしているわけでもないのだと、誰に、本人に言われるまでもなく、知っていた。だから、何も言わずにそっと背中を宥めるように軽く叩いてやる。背中に回された彼女の手にぎゅっと一度力が込められて、はぁ、と静かに息が吐き出された。そして心を決めたように、再び口を開く。

    「…ホークス。黒影の性質のことは、貴方もご存知でしょう」
    「ん? うん、そりゃもう五年以上の付き合いになるんだから十分知ってるつもりだけど…黒影がどうしたの?」
    「黒影は光や闇…外的要因により強さや凶暴性が左右されますが、その、俺の感情にも大きく左右されるのです。雄英時代に黒影を暴走させ、友を傷つけてしまった際も、そうだった」

     ぎり、と微かな歯ぎしりの音が聞こえた。恐怖か、それともかつての自分自身への憤りでか――踏陰の細い肩が微かに震えている。今度はそっと背中を撫でると、彼女は大丈夫だと答えるように首を横に振った。

    「あれは、人生最大の失態でした。記憶を引きずり出すだけで、今も尚己への義憤が生じて止まない。です、から……貴方に触れられるのも、少々恐ろしかったのです。己が如何なるか、予想が付かず」
    「……うん?」
    「強すぎる感情はそれだけ黒影への影響も大きい。憤怒や敵意といった負の感情でなければ無問題である筈ですが、恋情がどのように作用するかは俺自身にも判断がつきませんでしたゆえ……ですから」
    「…いや、ちょ、踏陰、ごめん待って、ちょっと待って?」

     思わず彼女の言葉を遮って、自分の顔を押さえて深く息を吐き出す。……なんだか、物凄いことを言われなかっただろうか、今。

     強すぎる感情は、彼女の個性である黒影にもダイレクトに影響してしまう。負の感情であれば尚更、闇を栄養とする黒影が暴走してしまう理由ともなり得る。けれど強すぎる感情、とはいえ正の感情、つまり楽しいとか嬉しいだとか、そういうものならば特に問題はないはずだ、と。そこまでは俺もわかっていたことだし、きちんと事実として理解することも飲み込むこともできる。だけど、彼女はさっき何と言った? 

     ……恋する気持ちが、黒影にどう作用するか分からないと。そして「強すぎる感情」として比較に出したのが、かつて友人を傷つけてしまった出来事で。彼女がどれほど真っ直ぐでどれほど仲間想いなのかなんて、出会ってからのこの五年間で十分すぎるほど理解している。そんな彼女が、目の前で仲間を傷つけられた上に、その感情に引きずられて己の個性を暴走させてしまった。それがどれだけ彼女の心に重く、深く残り続けているのかはついさっきの彼女の反応を思えば一目瞭然だ。そんな感情と比較して、その上で、俺に触れられるのが怖かった、ということは――

    「……あのね、踏陰。君さ、今自分がどんだけ強烈な告白してるか、わかってる?」
    「な、」
    「だってそれって、俺のこと好きすぎて、キスとか…そういう恋人同士じゃないとしないようなことすると、感情のコントロール利かなくなりそうで、そーいう感情が黒影にどう作用するのかわかんなくて怖かったってことでしょ?」
    「!」

     彼女の話を総合すると、そういうことだろう。それも、下手をしたら黒影を暴走させてしまう可能性すら否定できないほどの強い感情なのだと。ぐっと息を飲んで、目線を逸らすように俯いてしまう彼女の姿からも、己の予想が間違っていないことがわかる。
     ……正直、普通に好きだ愛していると言われる何倍も強烈すぎて、頭が茹だりそうだ。心臓が胸を突き破って破裂してしまいそうなほどに、激しく高鳴っているのがわかる。おそらく完全に真っ赤に染まっているだろう顔を隠すことすらできなくて、開き直りのように彼女の頬を撫でながら「違うの?」と問いかける。目元を赤らめた踏陰は少しだけ目を伏せて、小さく首を横に振った。

    「……違い、ません……貴方を想う時、此の身の内に在るのは正の感情だけではない。醜い嫉妬も独占欲も、確かに俺の中に存在している」
    「うん」
    「この感情が黒影にどのような影響を齎すか……嘗てよりは制御可能になりましたが、それでも100%ではありませんから。…ホークス、貴方にだけは、ほんの僅かな傷ひとつさえ付けたくなかった」

     ですから、と必死に話し続ける彼女を前に、高鳴りすぎた鼓動がほんの一瞬、律動を止めたような気がした。息が詰まるほどに、どうしようもなく愛おしくて頭がぐらぐらする。本当に、俺の恋人はなんでこんなに可愛いだけじゃなくて格好良いんだろうか。俺への恋心が大きすぎて、それが暴走の原因に繋がるんじゃないかと怖かっただなんて可愛らしいことを言いながら、俺を傷つけたくなかったなんて、真っ直ぐすぎるほど真っ直ぐな意志が込められた目で射抜くように俺を見る。こんな魅力の塊みたいな子、絶対世界中探したって他にいないだろ。一生誰にも渡したくない。ずっとそう思っていたけれど、今まで以上に強く強く、そう思った。

    「……ねえ、踏陰」
    「はい」
    「最初はそういう心配してたからガチガチだったってことはさ、今は大丈夫だって確信できたから、力抜けてるわけだよね?」
    「ええ。貴方と触れ合う瞬間の幸福は、他の如何なる感情にも勝るということなのでしょう。醜い感情どころか、凪ぐ波のように安らかさに満たされるのみ」

     俺の手にすり、と嘴を擦り寄せながらふわりと笑む姿に、頭がくらくらする。ああもう本当に、好きで好きで仕方ない。愛おしすぎて、可愛らしすぎて、一分一秒でも早く、この子が欲しいと心から思う。

    「あー…ほんっとかわいい…踏陰、俺君のこと絶対お嫁さんにするから、覚悟してて」
    「はっ!? ほっ、ホークス、な、なにを、唐突に」
    「ん? だってこうやってどんだけ触っても大丈夫ってことでしょ? なら何も問題ないよね。それとも、俺のお嫁さんになるの嫌?」
    「いっ……嫌、ではない、です、が…そういうことではなく…」

     消え入りそうな声でぼそぼそと呟く踏陰の左手を恭しく取って、薬指にそっと口付けた。ぴくりと震える手の温度が上昇していくのを唇越しにダイレクトに感じられて、既に浮かべている笑みが更に深くなっていくのが自分でもわかる。ゆっくりと唇を離して、今度は指先で軽く、彼女の薬指の付け根をとんとんと叩く。

    「ちゃんとしたプロポーズは、ここにぴったりの指輪買ってから改めてするからさ。…その時は、頷いてくれると嬉しいな」
    「……本気、なのですか」
    「君と向き合うときに、本気じゃなかったことなんて一度もないよ。これから先何年も何十年も一緒に生きていくなら、…家族になる、って意味でもね…相手は君以外考えられない」
    「ッ」
    「踏陰、好きだよ。愛してる」

     だから君も、どうか俺を選んで。囁くように告げた言葉に、彼女は少しだけ震えながら目を伏せて、それでもはっきりと言葉を返してくれる。

    「……独立の計画を進め、俺の出せる最高速度で、貴方と肩を並べるヒーローとなって御覧に入れます。その、時が訪れた、ならば……改めて、求婚、戴ければ…恐悦至極に、存じます……」

     その時は頷かせてください、と。それはあまりにも彼女らしい、可愛らしいのにどこまでも男前な了承の言葉。羞恥なのか、甘えてくれているのかは判断に迷うところだけれど、俺の胸にぽすりと頭を預け、しがみつくように抱きついてくる彼女のすべてが愛おしくてたまらない。
     嬉しいだとか幸せだとか、そんな気持ちでいっぱいになった心のままにそっと細い肩を抱き返せば、ゆっくりと彼女の顔が上げられ、誘われるようにもう今日何度目かもわからないキスをした。
    青藍 Link Message Mute
    2022/09/25 12:11:09

    【hrak腐/女体化】ホー常ついろぐ④※ホーにょた常まとめ

    ついったーにて「ホー常春のちゅーまつり」開催して書いてたホー常のにょたSSまとめです。
    出来上がってるホーさんと先天性にょた常闇ちゃんがいちゃらぶしてるだけ。

    ※常闇くんは成人済み・ホーさん事務所のSK就任設定。

    ※常闇くんの一人称「俺」のままでホーさんも「常闇くん」呼びしてますがにょたです。
     にょた闇ちゃんは基本見た目そのままで心持ちまつ毛長い・髪はうなじだけロング・赤い髪紐で後ろ縛ってる設定。

    #ホー常 #hrak腐 #年齢操作 #未来捏造  #女体化

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