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    映画感想2020年8月「グッドボーイズ」「透明人間」「はちどり」「悪人伝」「カラー・アウト・オブ・スペース −遭遇−」「アングスト/不安」「グッドボーイズ」ポリコレ準拠でも下品なギャグはいくらでも出来ると云う好例。
    もしくは、既にアメリカを舞台にしたこの手の話をやる場合、「小学校で『キスは相手の同意を得た上で』と云う教育がやられている」「ローティーンの時点で同性愛を異常とは思わない」などを前提にせねばならない御時世……現実での「ポリコレ」が先に有り、フィクションでの「ポリコレ」は現実の反映でしかない、と云う時代になったのかも。(エロネタ以外でも、アフリカ系の少年が優等生キャラで、「ちょっと不良っぽい女にモテモテの男子」が小柄なアジア系とか)
    ひょっとしたら、これからは(少なくともアメリカを舞台にする場合は。日本が舞台でも今後の時代の変化によっては考えておくべきかも)フィクションで「優等生キャラ」を描きたい場合は、「脳内ポリコレ」じゃなくて「現実のポリコレはどんなものか??」についての知識が必要になるかも。
    あと、現実の「性教育」が現実のポルノより、よっぽどラディカルで先進的な内容になった場合、ポルノはどう変っていけば良いのやら……。
    なお、話の舞台になってる州では「小学6年生になった」=「日本で言うなら中学入学」みたいなニュアンスが有るらしく、この話は、「小学校の頃の仲良しチームのメンバーが、中学に入って、それそれの道を進む」的な内容なのだが、誰がどう云う選択をするかは、結構、周到な伏線が張られている。
    ついでに、子供に「Thor」なんて名前付けて、家に大人のオモチャが山程って、どんな親だよ??(よくよく考えたら、映画版「マイティ・ソー」第一作の頃に生まれた子供が、そろそろ小学5〜6年生になる頃か……)
    「透明人間」エンディングロールの途中で席を立った男女カップルを目撃したが「DV亭主とそれに後味最悪の逆襲をする妻」って男女カップルがデートで観に来るには、最悪の映画かも。
    もし、判った上でなら大したタマだけど。
    「はちどり」日常系だと思ったら「日本で言うなら、話の途中で『1995年1月17日』『2011年3月11日』になってしまう」ような話でもあったと云う衝撃の展開。
    あと、主人公と後輩の別れ話の理由は……あの年齢だと有りそうと言うべきか、訳が判らんと言うべきか……。
    「悪人伝」俺達のマブリーが主演。
    連続殺人犯が捕まった時の定番の警察発表「容疑者は、殺せるなら誰でも良かったと言っており……」に対する、これまた定番の反応「なら、暴力団の組長でも殺れよ」が実際に起きたら、どんな事になるかを描いた……って、「実話を元にしてる」って、元の事件では何が起きたんだよ??
    のっけから、同じく韓国映画「新しき世界」の冒頭(EXILE映画の「HiGH&LOW」でパクられてたアレ)並のインパクトが有る……そして「マブリーが暴力団の組長」と云う設定を活かした暴力描写。ああ、刃牙の最強死刑囚篇のドリアンは、あんな真似をしなかっただけ優しかったんだなぁ……。
    あと、韓国映画はカーアクションシーンも魅力だが「まだ、この手が有ったか」と言いたくなる斬新なカーアクションシーンも……。
    「カラー・アウト・オブ・スペース −遭遇−」H.P.ラブクラフトの原作を現代に置き換えたもの。
    映像作品でしか表現困難なオチだけど、オススメ出来るかと云うとビミョ〜。
    あと、ホラー映画における「話を成り立たせる為の御都合主義」としての「その怪奇現象が起きてる区域内では電子機器がちゃんと作動しません(例:スマホで「外」に連絡出来ません)」は、「自動車は電子機器無しには成り立たない」時代なればこそ、より洒落にならない事態を話の中で招き得るかも。
    「アングスト/不安」あくまでも「もしも」だが、俺が何かの間違いで快楽殺人鬼になったとしたら、絶対、こうなる。
    こいつは俺か??
    この映画は、自分には連続殺人鬼になる才能が決定的に欠けてる事に気付かぬまま、歴史に名を残す連続殺人鬼を目指してしまったサイコパス殺人犯のトホホな物語である。いや、製作者の意図とは違う解釈かも知れないが……。
    体力ない。計画性ない。手際が悪い。もちろん頭も悪い。気が小さい。動揺し易い。清々しいまでのマヌケ。そして「あかんヒト」特有の認知の歪みが「あぁ、この犯人、すぐお縄だな」と云う方向に働いてしまう。……犯罪の才能も合法的な職業で成功する才能も、これっぽっちも無いヤツが、快楽殺人鬼を志してしまった為に、どんどん事態が陰惨な事になっていくと云う……これ、ひょっとして不条理コメディなのか??
    しかも、この殺人鬼、絶望させた上で殺そうと思ってた相手が、あっさり死んだせいでうろたえ、殺そうと思ってたヤツを意図通り(但し、体力は無い上に、手際が無茶苦茶悪い事が「画」としては、より陰惨なモノになる方向に作用してる)殺しては、また、うろたえ、しかし、どう見ても、しっちゃかめっちゃかな状況なのに、翌日には犯人の脳内で「今回の殺人は大成功だったね♥」と云う「事実の書き換え」が行なわれている訳である。
    物語は殺人犯によるモノローグで語られていくが、このモノローグと画面で起きてる事の間にかなりの齟齬があり、ああ、この犯人の脳内では、この現実はこう変換されてる訳ね、と云うのが非常に良く判る事になっている。主人公である殺人犯は異常であると同時に正常である。現実をここまで歪めて見ているのか、と云う点では異常だが、その異常なまでに歪められた「現実」の中では……まぁ、連続殺人鬼を志す者としては正常な反応を行なっている訳である。
    そして、しまいには、「俺には完璧な計画が有った」なんて犯人のモノローグが出て来ると「はいはい、どんな『杜撰で行き当たりばったりの思い付き』ですか??」と半笑い気味になる訳である。
    いや、実際に起きた殺人事件が元になってるので、笑い話にしちゃアカンが……。
    とは言え、元になった殺人事件の犯人が、ホンマにこんなヤツなら、そいつに対する最大の罰は「マヌケとして嘲笑う」事かも知れないが。
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    2020/10/16 17:14:28

    映画感想2020年8月

    他のサイトに載っけてたモノの転載です。
    1ヶ月毎更新+公開終了間際に観に行く場合も有るので「これからこの映画を観に行くかを、事前にWEB上での感想を参考にして決めたい」と云う方には、あまりオススメ出来ません。
    あと、稀にですが、「劇場公開はされたけど、DVD/Blu-ray化やネット配信の予定は無い」と云う映画が混る可能性が有ります。

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