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    映画感想2020年10月「TENET」「ヒットマン エージェント:ジュン」「サーホー」「mid90s」「BREAK THE SILENCE : THE MOVIE」「はりぼて」「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」「メイキング・オブ・モータウン」「わたしは金正男を殺してない」「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」「エマ 愛の罠」「博士と狂人」「薬の神じゃない」「バーフバリ 伝説誕生/王の凱旋」「TENET」同じ世界に2通りの時間の流れ(過去→未来と未来→過去)が存在してる、と云う設定なので、観るのに頭をフル回転させる必要有り。
    「過去→未来」の時間の流れの中の車と、「未来→過去」の時間の流れの中の車のカーチェイスは……金がかかってるのは確かだろうけど、「そう云う設定の時間もののSF映画の一場面だ」と云う先入観を排して映像だけ観ると「前に進んでる車とバックしてる車がカーチェイス」は韓国映画などで既にかなり有るんで、映像的な驚きは、イマイチと云う気も……。
    あと「この世界は一度きりで唯一無二の『歴史』しか無い、やりなおしの効かない、おそらくは自由意志など無意味な決定論的世界だ。しかし、我々は、そんな世界で生きていくしかない」と云うテーマは、フィクションと云う「IFの世界」を描く手段とは相性が悪いんじゃなかろ〜か??「ヒットマン エージェント:ジュン」「舐めてた相手が実は殺人マシーンでした」と「俺がYoutube/pixiv/なろうに上げてた作品が、ある日、突然、バズったりして〜」を合体させた結果……主人公・悪役含めた、ほぼ全員にとって悪夢のような事態が起きる、と云うコメディ映画。本作の悪役が、テロリストか、韓国・国家情報院(韓国映画では、善からぬ事を企む悪の巣窟として描かれるのが定番の国家機関。ちなみに実在してます)かは置いといて。
    主人公含めて「強いけど人間としては色々と駄目」な人ばかりなので、「スカッと爽快な『舐めてた相手が実は殺人マシーンでした』」を期待するんじゃなくて、「『舐めてた相手が実は殺人マシーンでした』なんて事になったら、その『殺人マシーン』にとっても、たまったモノじゃない」ってアクション・コメディとして観るのがオススメ。「サーホー」インドのムンバイ、インドの隣国に有るらしい架空のハイテク都市、インドのどこかに有る廃村、と場面が変る毎に映画のジャンルそのものが変っていく。
    けど、インドや中国のような「近年、著しい経済発展を遂げつつも、同じ国の中に、その経済発展に取り残された地域も有る」ような国の人達の持つ自国のイメージは「同じ国の中に、現代モノの刑事ドラマetcとハイテクものの近未来SFとマッドマックスが同居」なのかも知れない。「mid90s」ガキの頃、兄が欲しかった長男としては、なんか判る。 兄と巧くいってない小学校高学年ぐらいの少年が、スケボーを通じて、高校生のワル達を「兄」の代りにするようになり……。
    だが、「兄貴より先に『女』を知ったぜ〜」「ちょい年上ぐらいのパイセンよりスケボーが巧くなったぜ〜」と調子こき出した頃から……物語には嫌な不協和音が響き始め……。
    しかし、弟から「お前と違って、俺にはダチも彼女も居るんだよ」と言われる兄って、地味に嫌な状況だな。「BREAK THE SILENCE : THE MOVIE」迂闊にも知らなかったが、ドローンを使った野外イベントの演出って、ここまでの事が出来るようになってたのか……。このノウハウって、何か使えないかな??……と思った数日後にアルメニアとアゼルバイジャンでドローンを使った武力衝突が発生と云うニュースを聞いてビミョ〜な気持ちに……。
    しかし、同じグループの中でも、齢上には敬語を使ってるような字幕だったけど、韓国語では、どう云うニュアンスだったんだろう??
    日本だと、事務所やグループの文化にもよるけど、あの規模のアイドルグループでは1〜2歳ぐらい齢上の相手にもタメ口に近い口調でも許される気はするんだけど……。「はりぼて」富山市議会の政務活動費を巡る不正を追ったドキュメンタリー映画。
    この不正受給で、辞職した議員は10人以上、不正受給された金額は判ってるだけで5年間で4000万円を超える。
    100人未満しか入らない会場で2回やった政務報告会の為の資料が1000部以上で、印刷費の領収書にウン十万の金額が……って、悪事をやるなら、せめて、もう少し頭を使えとしか言えないドイヒ〜な事態。
    不正がバレた議員の言い訳が「みんなやってんのに、何でボクチンだけいじめらるのぉ〜??」。……いや、たまたま、貴方が最初に発覚しただけです。そして、最初に発覚した理由は、貴方が派手にやってバカの1人だからです。
    終盤になると、新しい市議会議長が選ばれる度に場内から失笑が……。(どうせ、こいつもやってんだよな〜的な)
    しかも、アメコミの「ジャスティス・リーグ:逆転世界」よろしく「あまりに悪が当り前になった世界では、悪に立向う者も悪に思想汚染されている」的な展開まで……。
    しかし、同じ地方自治体の権力機構の一部とは言え、権力機構の他の部分とは独立していなければいけない性格が最も強い「市議会事務局」と「教育委員会」が市議会の最大会派とツーカーと云うのは、かなりホラー的な状況である。「市議会の最大会派」がトチ狂ったが最後(いや、、実際にトチ狂ってしまってた訳だが)、その暴走を止めようとする誰かの動き(情報公開請求をするなど)は、「市議会の最大会派」の筒抜けになってしまう、と。人間とは、最も賢い者でも間違いを犯し、最も良心的な者でも悪を成してしまいかねない存在である以上、あまりに「効率的」な権力機構こそ腐敗の速度が早いのかも知れない。「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」開始早々描かれるのは、極限状態に置かれながら、それでも正気と希望を維持しようとする人が、そんな極限状態に追い込まれた事が無い幸運な者からは異常者に見える……と云う残酷なる場面。
    主人公夫婦が異常者に思えた時、突き付けられるのは、平穏な人生を送ってきた者が、極限状態に置かれた人を如何に残酷な目で見ているか、と云う事。
    続いて、行方不明になった子供を探し続ける夫婦……その夫が、あまりにロクデモない死に方をするが、その後に明らかになるイロイロアレアレな事も、ある意味で、この夫の死の原因と似たような原因で起きているのである。
    まぁ、何と言うか、エンディング・ロールで「撮影中に(児童)虐待は一切行なっておりません」と云う一言が必要になるのも納得の内容。
    「レイプ魔とは、自分より強い人間に逆らえない弱く卑屈な人間だからこそ、自分より弱い者の尊厳を凌辱する。卑屈さと下劣さが1人の人間の中に同居するとレイプ魔になる」と云うのはフィクションにおける「吐き気がするような悪」の描写の参考になるかも。
    ストーリーテラーとしての凄い才能/技量の持ち主が「自分より立場が強いヤツには、とことん卑屈な……何なら笑える位に情けないヤツ」を「悪役と言うか竿役」にした「くっ殺」ものを書いたりしたら、それを読んだが最後、最早、「くっ殺」系を「エロ」と認識出来なくなるかも。
    しかし、吐き気がするようなレイプ魔さえも、あくまで小悪党に過ぎない。では、最大の悪は……居ないのだ。小悪党が寄り集まって、何も考えずに安易な真似をやり続けた結果、陰惨かつ無惨な状態が維持され続ける。
    真の悪とは「小悪党止まりのヤツが、その場しのぎの安易な手でも生き延びられる状態に置かれている事」かも知れない。
    そして、歪みきった平穏に浸る小悪党達の目には、例えば法や人倫を遵守しようとする者、例えば子供を探そうとしている母親こそが、自分達の生活を破壊する許し難き侵略者に映る。
    「クソ野郎どもの中の比較的マシなの」が、真っ先に主人公に牙を剥いた時の、あの絶望たるや……。
    だが、俺を含めた多くの人間にとって、絶望の中でも正気と希望を維持し続けようとする主人公よりのようになるのは困難だが、歪んではいるが平穏な日常の中で堕落していく悪役達のようになる方が簡単なのでは無かろうか??「メイキング・オブ・モータウン」そんな齢じゃないので、出て来る曲の多くは良く知らないモノだった。
    しかし、聞いた事ぐらいは有る曲が出て来るにつれ、その曲が発表された時代は……我々が良く知っている世界に近付いていく。アフリカ系のミュージシャンがTVの人気番組に出る事や女性が会社の重役になる事を、誰も何も違和感を感じなくなり、アメリカ南部でも「黒人お断り」のレストランや白人専用/黒人専用のトイレは消えていく。
    しかし、世界を変えるのに一役買った男は、自分が変えた世界についていけなくなる。
    そして、まるでフィクションの英雄譚の定番パターン─悪役はかつての英雄の堕落した姿だったりとか、力を失なった王が新しい王に殺される事で国が再生するとか─のように、自分が育てた者達に追い抜かれていく。
    芸術や娯楽は、時として世の中を変えてしまうモノである以上、芸術や娯楽は嫌でも政治性を持ってしまう。
    この映画が今作られ公開されている事にも、当然ながら政治性が有る。
    モータウン・レコードが誕生した町は、この映画で描かれている時代に、ある事件が起きた町でも有る。
    その事件は……今、アメリカで起きている事を連想させるもの……変わってしまった世界を元に戻そうとする者達にとっての「輝かしい時代」は往々にして暗黒の時代なのだ。
    そして、過去を過去として扱わず、今を過去に戻そうとする者達が居る限り、今の基準で過去を検証し批判し続ける必要が有るのだ。「わたしは金正男を殺してない」金正男暗殺の結果行なわれた、とんでもない茶番劇。
    暗殺を仕組んだ者達の中でも北朝鮮国籍の者達で現地の警察から取調べを受けた者も居ないでもないが、まんまと釈放され祖国に逃亡。
    そして、「後ろ盾のない外国籍の民間人」だった女性2人のみが裁判の場に引き摺り出される。
    しかも、金正男暗殺の実行犯とされた女性2人を裁く裁判において、裁判官や検事は、被害者を金正男と呼んでいない。
    では、殺されたのは、何者なのか?……裁判では、被害者は、どこの誰とも判らない北朝鮮人「キム・チョル」として扱われる。
    金正男は、ロクデモないヤツだろうが、果たして金正男から「金正男」と云う名前や「金正男」としての人生を剥奪する資格が誰に有ると云うのか?
    しかも……裁判において「政治性の無い、どこの誰でも無いとるに足らぬヤツが殺された殺人事件」として扱われている事件の凶器がVXガスって、どう考えてもおかしいだろ!! 裁判官は容疑者の供述を「辻褄が合っていない非現実的なもの」と評しているが、辻褄が合っていない裁判で無理矢理辻褄を合わせようとすれば、辻褄の合っている/合っていないを逆転させるしかなくなる。
    そして、極めて政治的な殺人事件なのに、政治的でないと偽った裁判は、極めて政治的な結末を迎える事になる。「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」偶然にも「メイキング・オブ・モータウン」と同じ日に観た。
    これも世界を変えた男を描いたドキュメンタリー。
    おそらくは、服や家具のデザイン・販売・宣伝にすら、時として政治性が生じる。1950〜60年代に、ヨーロッパのファッションショーで日本人やアフリカ系のモデルを使う事……人種偏見が有る世界では、こんな事さえも、世界を変えるのに繋る事≒極めて政治性のある事になってしまうのだ。「エマ 愛の罠」え〜っと、映像で「これはハッピーエンドです」と云う事を示してるけど、これハッピーエンドなのか??
    まぁ、何と云うか「夫と妻の両方が同じ相手と寝てた」と判明した時の何とも言えないバツの悪さが何とも……。
    そして、最後の映像は、ああ、最初のシーンをあれをやったのは、あいつじゃなくて、あいつなのね、と云う事なんだろうか?「博士と狂人」この映画の名言「正義は高くつく。慈悲は安いが反発をくらう」。しかし、それでも正義と慈悲が無い社会は不合理なモノとなる。
    予想に反して、メルギブよりもショーン・ペンの方が狂ってた。
    いや、タイトルで「狂人」とはっきり言ってる訳だが。
    「自分に恨みを抱いている相手が自分を狙っている」と云う強迫観念(おそらくはアメリカ南北戦争でやってしまった事の罪悪感の裏返し)に取り憑かれた結果、自分を狙っている相手と誤認した罪も無い人を殺してしまった男は、刑事犯専門の精神病院の中に入れられる。
    そこで、偶然見付けた生き甲斐は、彼を長年苦しめ続けたモノから解放してくれるが……だが、狂気ゆえに罪を犯した者にとって、正気に戻った時が地獄の始まりだった。
    そして、あの時代の精神医療ってのが、まぁ、何と言うか……。「薬の神じゃない」この映画の名言「この世で唯一最大の病気は『貧乏』だ。そして、それを撲滅する事は出来ない」。
    しかし、そのセリフを言ったヤツは、最終的に……最低の下衆野郎がやった、それも警察から見れば「反省心の欠片もない」行為が、何故、ここまで気高く見えるのか?
    ボンクラでも英雄になれるし立派でない者でも聖者になれる、しかし、誰かが英雄や聖者になる必要が有るのは、システムや政治や社会に矛盾や不合理が有る時、と云う事を描いた作品。 しかし、映画に検閲が有る筈の中国で「民衆が社会や政治を変えられる」と云う映画を堂々と公開出来る、ってのは、どう考えれば良いのか?
    まぁ、感動モノなのにアクションシーンも見所多し。
    これから「飛び蹴り」シーンがイカしてる映画を量産するのはは、韓国だけじゃなくて、中国もかも。「バーフバリ 伝説誕生/王の凱旋」法的には日本国籍ですが、心はマヒシュマティ王国とワカンダ王国の二重国籍者なので、当然、観に行きました。
    マヒシュマティ王国の国民たる者、バーフバリとバラーラデーヴァのいずれを正統な国王と認めるかは別にして、「バーフバリ」が(常識の範囲内で)行く事が可能な劇場で公開されている場合は、観に行かねばならぬ。
    この義務を怠る者は、現世では斬首され、来世では奈落に堕とされる。
    この宣誓を法と心得よ。
    便所のドア Link Message Mute
    2020/10/29 23:28:32

    映画感想2020年10月

    他のサイトに載っけてたモノの転載です。
    1ヶ月毎更新+公開終了間際に観に行く場合も有るので「これからこの映画を観に行くかを、事前にWEB上での感想を参考にして決めたい」と云う方には、あまりオススメ出来ません。
    あと、稀にですが、「劇場公開はされたけど、DVD/Blu-ray化やネット配信の予定は無い」と云う映画が混る可能性が有ります。

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