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    映画感想2022年1月&2月 「レイジング・ファイア」「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」「ハウス・オブ・グッチ」「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」「ユンヒへ」「無聲 The Silent Forest」「クライ・マッチョ」「コーダ あいのうた」「マークスマン」「スティルウォーター」「ライダーズ・オブ・ジャスティス」「ブラックボックス 音声分析捜査」「大怪獣のあとしまつ」「ゴーストバスターズ/アフターライフ」「ナイル殺人事件」「ドリーム・プラン」 「レイジング・ファイア」習近平もいつかはおくたばりあそばし、中国もいつかは変わるだろう。
    しかし、その日まで中国映画・香港映画には様々な制約が加えられ続けるだろう。
    ひょっとしたら、この映画を最後に「香港のアクション映画らしい香港のアクション映画」は観れなくなるかも知れない。
    特に「悪は権力側の内部にこそ居る」的な話は。
    「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」あの3人は、同じスパイダーマンとは言え、キメポーズや仕草が違う。
    アンドリュー・スパイダーマンが現われた時、完全に仕草がトムホ・スパイダーマンじゃなくてアンドリュー・スパイダーマン。
    3人揃い踏みで見栄を切る時の「ああ、そうだ、こいつのキメポーズは、こうだった」……そして、3人のスパイダーマンの中で一番経験が浅いであろうトムホ・スパイダーマンの長所は「チームで戦った事が有る」ってのも「そう来たか」と云う巧い展開。
    そして、トムホ・スパイダーマンの子供時代は、この物語で幕を引く。
    「シビルウォーの時に身元を明かしたせいでメイおばさんが……」「メイおばさんとドク・オックが恋仲に……」などのコミック版のエピソードが巧くアレンジされ取り込まれてるのも魅力。
    しかし、ストレンジ先生、あんな副作用のデカい解決策を提案するなら、事前に「顧客が本当に必要だったもの」を確認しようよ……。(注:元々は「ドクター・ストレンジ2」より公開が後で、「ドクター・ストレンジ2」で初登場予定の10代の魔法系のキャラがやらかす予定だった、って噂も有るが、そっちのシナリオだと納得度が大きかったかも)
    あと、実写版スパイダーバースもやるんなら、今回救われた歴代悪役達が応援に駆け付けて欲しい。
    ついでに、フラッシュ・トンプソンの「1人だけMITに合格」→「合格出来たのはスパイダーマンの関係者だと思われてなかったから」の気まずさと……あと「フラッシュポイント」って、それライバル会社のDCのネタじゃん……。
    「ハウス・オブ・グッチ」ラストで、ある映像トリックが有ったので「えっ??」となった。
    しかし、アダム・ドライバー、またしても「悪堕ちしたのに、トップとしては無能」と云う役だが、やってる事がみみっち過ぎる。
    現実の「悪堕ち」は、少しも格好良くもなければ、中二病的でもなく、ひたすら「みみっちいのに思い上ってる駄目な大人」感が半端無い事に……。
    「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」実はゲームもロクにしてないし、ポール・ダメナホウノ・アンダーソン監督による監督の配偶者のPVも、それほどちゃんと観てる訳じゃない。
    とは言え、ゲームにも過去の映画化にも思い入れが無い人間でも結構楽しめる内容でした。
    ただ、ゲーム通りに進んでるっぽい箇所で、映画の展開としてはビミョ〜に不自然なのが若干は……。
    「ユンヒへ」韓国映画。ただし舞台は半分ぐらい北海道の小樽。
    過去に同性愛関係にあった、韓国人の女性と日本人を父親に韓国人を母親に持つ女性。
    分かれてから20年間、互いに音信不通だったが、ある偶然から片方が書いた「出すつもりがない手紙」がもう片方に届いてしまい……。
    日本に居る中年の同性愛者の女性が若い同性愛者にするアドバイスが「自分は片親が日本人でない事を明かした事は無かった。明かしても嫌な思いをするだけだから。もし、隠してる事が有るなら隠し通せ」なのが何とも切ない。
    一方、韓国に居る同性愛者の女性も同性を好きになったせいで親に精神科に連れて行かれると云う酷い事態になっていた。しかも、「兄弟姉妹が居た場合、大学に行けるのは男だけ」の世代だったせいで、再就職するにも最終学歴は「高卒」。
    しかし、それでも明日は昨日とは違うと云うメッセージが込められた作品。
    「無聲 The Silent Forest」台湾映画。
    聾学校で起きた性犯罪を描いた作品だが……一見、解決したように見せ掛けて……の恐しいオチ。
    何が恐しいと言って、性暴力の連鎖の最初の1人も「怪物」では無いかも知れないと云う点。
    我々もいつそうなるか知れたモノじゃない「悪人だとしても小悪党止まり」の人間にも惨状の連鎖の最初の1つに成れてしまうのだ。
    「クライ・マッチョ」1970年代を舞台にしただけで、基本的には「なろう系」のテンプレのてんこ盛り。
    90にもなって「なろう系」みたいな話を撮ってる御大の心が若いのか、それとも「なろう系」そのものが老人にも向いてる話なのか?
    「コーダ あいのうた」音大への推薦をもらえるほどの少女。
    しかし、その少女にはある問題が……彼女を除いて家族全員聾唖者。
    そして、音楽をテーマにした映画なのに、ほぼ、無音のシーンが有り……「貴方のお子さんには音楽の才能が有りますよ」と言われても、その家族にとっては、その「才能」を確認する手段は……「聞こえてる他の誰かの反応」のみと言うのが何とも……。
    そして、このテーマで、音大への入試のシーンで主人公が歌うのが、あの歌なのが見事。
    「マークスマン」すいません。
    「クライ・マッチョ」を観るまで、あの映画は、こう言う話だと思ってました。
    「スティルウォーター」事前情報を何も仕入れずに観に行ったら……かなりズシンと来る映画でした。
    外国で殺人容疑をかけられ、受刑中の娘の無実を信じる父親。
    しかし、娘の無実の証拠を探そうとすればするほど、ドツボにハマり……ついには娘にも愛想を尽かされる始末。
    結局は、どうしようもない現実を受け入れ、娘の刑期が終るのを待つ事になるが……その事で結果的に父親は心穏かな日々をおくる事になる。
    ええ、もちろん、映画や小説が好きな人には言うまでもない事ですが、この手の話で主人公が平穏な日常を得るって展開は、早い話が「悪い予感しかしねえ」「何かのフラグ」「どん底からどん底に突き落しても意味は無い。どん底に突き落すなら、まずは人並の高さまで持ち上げてやれ」状態な訳ですね。
    そして、ある偶然で全ては狂い出し……その先に有ったのは予想外の苦い真実。
    何故、タイトルが主人公一家が住んでいた田舎町の名前なのか?
    真の悲劇は、我々でも何かの拍子にやらかしかねない……軽はずみな小さい悪からこそ生まれてしまうのでは無いのか?
    「ライダーズ・オブ・ジャスティス」騷ぎの発端になった学者がやってる研究内容を勤務先のエラいさんに説明するシーンからして……一見、ギャグ・シーンに見えてオチから逆算すると、かなり不穏な代物。
    しかも、あまりにアレな研究をやった結果、勤務先を解雇された時に、もって帰る荷物の中にチェス盤とチェスの駒。
    推理作家のG.K.チェスタトンは「あまりに理性的過ぎるからこそ狂人になりかねない」人達の例の中に「チェスの名人」を入れており、実際、チェスの元世界チャンピオンだったボビー・フィッシャーは……まぁ、その、何だ……。
    更に終盤で、この人物が「ある人物が飲酒運転による事故は統計データが十分に有れば割り出せる筈だ」と云う無茶苦茶な研究をやった理由が明かされるが……。
    この作品の主人公は、マッツ・ミケルセン演じる「妻を失なった軍人」だが、もう1人の主人公は、このイロイロアレアレな学者であり、この映画は、理性的過ぎるが故に世界を狭く見てしまっていた彼が、世界の複雑さ・広大さを受け入れ、それにより救われるまでの物語である。
    「ブラックボックス 音声分析捜査」実は「ライダーズ・オブ・ジャスティス」と同じ日に観たんだけど、こっちも「有能過ぎるせいでおかしくなってく主人公」の話。
    しかし、こっちは、その「有能過ぎるせいでおかしくなってく主人公」が結果的には正しかったんだが……いや、「世間の偏見込みでいかにもな真犯人」が無関係で、真犯人は「主人公と相通じる点が有る人物」だったと云うのが……。
    しかし、どんでん返しが何度も有るって展開は、素人小説書いてる身からすると「うん、俺もよくやるけど、そんなに巧い手かな??」となるが……それのお蔭で退屈せずに観れたのと同時に、実際よりも長めの時間に感じた気が……。
    「大怪獣のあとしまつ」自分は「面白いか?」の閾値が結構低いので、言われてるほど酷いか?と云う気はするが……観た翌日には忘れてる程度の「面白さ」でしかないのも確か。
    「『今年観た映画1位候補』を観るには脳味噌の体力が足りてません」的な日に観るのならオススメです。
    あと、ギャグから感じるのはイチイチ「自分のセンスはまだ若いと勘違いしてるおっちゃん」臭さ。
    そもそも、「怪獣のあとしまつ」「侵略宇宙人のあとしまつ」「怪人とヒーローの戦いのあとしまつ」はアメリカの大作映画内の小道具として既に使われてるネタなので、アイデアそのものが「やるのが10年ぐらい遅かった」よ〜なモノだと思う。
    あと、菅直人政権の原発事故対応を皮肉りたいのが見え見えな点でも「やるのが5年か10年遅い」。
    企画の時点で負けが見えてる。
    ジョーズ第1作の10年後ぐらいにジョーズを観てない……どころか、下手したらジョーズの存在を知らないヤツが遥かに低い予算と技術で鮫映画をやるような無謀な試み。
    「ゴーストバスターズ/アフターライフ」面白かったけど、個人的な感想としては「記憶に長く残るのは2016年版」。
    これも「『今年観た映画1位候補』を観るには脳味噌の体力が足りてません」的な日に観るのならオススメです。
    あと、今時、理系少女のアイコンが「レンズ大き目の眼鏡」って、センスとしてどうかと思う。
    「ナイル殺人事件」原作読んでないし、1978年版も見てません。
    あの2人が百合百合な関係になってたら、そもそも、何も事件が起きなかったのでは? と思ってしまうのが百合ヲタの性(さが)……。
    でも、別の百合カップルが出た時点で、ああ、俺が期待してたオチは消えたな……と失望してしまいました。←をい
    「ドリーム・プラン」正気にては大業は成らず。子育てとはシグルイなり。
    まぁ、あの父親、普通に人間のクズで頭おかしいけど、それでも偉業は成せる、と云う話。
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    2022/03/03 4:52:57

    映画感想2022年1月&2月

    他のサイトに載っけてたモノの転載です。
    既に映画館での上映が終っている作品も有るので「これからこの映画を観に行くかを、事前にWEB上での感想を参考にして決めたい」と云う方には、あまりオススメ出来ません。
    あと、稀にですが、「劇場公開はされたけど、DVD/Blu-ray化やネット配信の予定は無い」と云う映画が混る可能性が有ります。

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