初めて会った日からずっと君を見ていた
母が死に、親父と一年近く放浪した後
このギムナジウムに放り込まれた
ひねていたぼく
親父との別れの後にようやく流れた涙
君と親父が重なって、それはたいそう複雑な思いからだったのだが
君は何も聞かずに親切にしてくれた
友人を愛するいい委員長
頭もよく理性的で決してハメをはずすことなどなく
だがうちに熱い感情を秘め、理想とするところに向かっていた
君が変わってしまったのをぼくは知ってる
あの時からぼくは君の番人になった
このギムナジウムを巣立つまで、ずっとこの時が続けばいいのに
なんて卑怯なことも考えてしまう
君を独り占めしていたいけれど
ぼくは待たなければならない
いつかぼくの目をまっすぐに見て
笑顔を見せてくれる日のことを
せめて今だけは君を見つめることを許してほしい