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    加藤よしきの猟奇人シリーズまとめ2 日記の赤 故郷の味ありふれた名前 |仏整《ほとけどとの》え廃車の集い水槽の命日なんとかして 日記の赤
    八重神奈子さんは今年で37歳になる。今は東京で一人暮らしをしながら、某ゲーム会社で事務の仕事をしていて、もう何年も実家には帰っていない。大人になるにつれて両親と疎遠になることは多いが、八重さんの場合は少し事情が違うそうだ。
    「できれば二人には会いたくないですね。コロナでこんなことになって、本当に良かったと思います」
     ここまで断言した上で彼女は中学生の頃の体験を話してくれた。

     八重さんが中学生の頃、母方の祖父が認知症を患った。初めは些細な会話の行き違いだった。みるみる症状は悪化していき、八重さんが中学三年生になる頃には、常に家族の介護が必要な状態になった。
    「どんどん話が通じなくなっていきました。それまでずっと私のこと、神奈子ちゃんって名前で呼んでくれてたんですけど、ある時『あんた誰ね?』って聞かれて。いい人でしたから、そういう状態になっている姿を見るのは哀しかったですね」
     介護付きとはいえ、辛うじて日常生活は送れていた。両親が毎日懸命に祖父を介護した。八重さんは受験を控えていたが、それでも介護を手伝った。食事を用意したり、粗相をした時の着替えを用意したり。八重さんの両親は『大変だけれど仕方がない。人間は誰だってみんな歳をとるのだから。いつかは自分もこうなるんだから』そう言って懸命に祖父を介護した。忙しい日々が続いた。
     だが、それは唐突に終わりを告げる。
    「私の受験の半年前です。おじいちゃん、自殺したんです」
     八重さんの祖父は家族が寝静まった夜に首を吊った。介護を受ける事、家族に迷惑をかける事を苦痛に思っての自殺。そう言ったケースで自殺する事は実は多い。『これ以上家族に迷惑をかけられない。ごめんなさい』と書いてあった。警察の調査があり、それからすぐにお通夜があって、お葬式が開かれた。しかし。
     「葬式の準備をしてる時に、ちょっとだけ・・・1時間ぐらいかな、時間が空いたんです。それで私、おじいちゃんの部屋に行ったんです。理由は特にありません、なんとなくですよ。古い本がいっぱいあって、よくわからない骨董品があって、コレクターみたいな人でしたから。部屋の中は物だらけでした。持ち主がいなくなってしまったから、この部屋どうするんだろうって、ぼんやり考えながら部屋を見ていたら、その、おじいちゃんの日記帳があったんです」
     それは分厚いハードカバーのような日記帳で、何十年にも渡って日記を付けるようなものだった。八重さんはそれを手に取るとパラパラとめくった。付け始めたのは40代の頃だったようで、最初は仕事場や家族との出来事が中心で、定年退職後は何気ない趣味の話だったり、当時の時事問題について語っていたり。しかし、晩年の頃になると、やはり認知症の影響が日記にも出始めていた。日付が間違っていたり、よく重複していたり、字が間違っていたり。読む内に居た堪れなくなってきた八重さんだったが、あるページから、それまでとは全く異なる変化を見つけた。
    「最近のページで、おじいちゃんの字が、ものすごく乱暴になったんです。筆跡もですけど、内容も。ひどい事が沢山書いていました。おじいちゃんが『自分がボケ始めたかもしれない』って書いてあった箇所に赤い線でピッて強調するみたいな線が引かれて、上から『その通り忘れるな』って書いてあったり、終いには『なんで生きているんだ』とか『お前は周りの迷惑を考えていないのか』とか自分で自分を責めるような言葉を沢山書いてあって。おじいちゃん人知れず、自分をこんなふうに責めていたんだって。見ていて、辛くなりましたね」
     日記帳を元にあった場所に直して、八重さんは葬式の手伝いに戻った。しかし、いよいよ火葬の直前に、八重さんはある異変に気が付いた。
    「父さんと母さんがあの日記帳を持ってきて、これはおじいちゃんの大事な思い出だからって、棺に入れたんです。ちょっと変だなあって思ったんですよ。日記って思い出の品だから、取っておく物じゃないかなって。それにハードカバーの分厚いやつでしたから、火葬場の人も少し困ってて。ちょっとトラブルっていうか押し問答みたいな感じになってて。でも結局はなんとか大丈夫って感じになったんですけど、そのやりとりを見ている内に、私変なことを思ってしまって。ひょっとしてあの乱暴な書き込みって、おじいちゃんの字じゃないんじゃないかって」
     胸に浮かんんだ疑問は口にはしなかったが、日記帳はそのまま祖父と共に燃えてしまった。
    「いや、おじいちゃんが自殺したのは事実です。あの文字だって私が勝手にそう思っただけだし。日記帳も燃えてしまったから、確かめる事はできないし。でも、その時からなんとなく、あの両親とは距離を置くようになりました。いや、あの二人は優しいし、世間的にはごくごく普通の親だと思います。ただ一度そう思ってしまったら、後からなかなか覆んないっていうか。ああそう、それに、こんなこともあったんです」
     それは祖父が自殺する数日前の事だった。八重さんは父親からこんなことを言われた。

    「受験の時期に厄介な事になって、すまんなあ」

     それが祖父の痴呆症のを指していると分かった八重さんは「そんな言い方やめてよ」と答えた。彼女自身、いい気持ちがしなかったし、父もそう言った表現に普段は厳しかった。しかしその時の父は、薄ら笑いを浮かべながら、こう続けたという。

    「いやいや、もう気を使わんでいいからさ」

     八重さんはあの時、どうして父がそんなことを言ったのか、どうして口元が笑みを浮かべていたのか。今でも理解できないと言った。

    出典…シン・禍話 第五十三夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/726763347
    故郷の味
    Aさんは30代の女性で東京のゲーム会社でイラストディレクターをやっている。面倒見が良く、部下からの信頼も厚い。仕事が丁寧で交渉では相手側の事情も考慮し、あらゆる場面で出来る限りの情報を集めてくる。『神経質すぎないか』と言われることもあるが、大雑把な人間が多いゲーム業界では貴重な人材だ。最もAさん自身の悩みは、別のところにあるようで。
    「最近はスケジュール管理の仕事ばっかりで、自分で絵を描けていないんですよね」
     会うたびにそう言って苦笑いする。そんなAさんが、
    「ほら、前に加藤さんがテレビ番組に怖がってる人の話をしたじゃないですか。ポツンと一軒家的なやつが怖い、みたいな。あれ聴いてて、それで私の話も聞いてもらおうかなって思って。私はね、似たような事っていうか、あの、田舎で食べ歩きをする番組。あるじゃないですか。あれが始まるとねちょっと身構えちゃうんですよ」
     そしてAさんは話をしてくれた。だが、事前に断っておくと、この話はAさんの故郷の食べ物に関する話だ。〇〇汁という名前なのだが、この〇〇というものが非常に独特の名前なので、近しいイメージを出すことができない。もしも正式な名称を出せば、この話がどこの話なのか、なんならAさんが誰であるかも特定できるからだ。そこで、今回は薄め汁と言う名前を使う。正式名称はこれに近いニュアンス。薄めるだとか和らげるだとか、そこに方言が入る。その薄め汁はAさんの故郷の郷土料理だった。
    「薄め汁はお祝い事に出てくる物ですね。ぶっちゃけ美味しくないです。名前の通り味が薄いんですよ。山菜をたっぷり入れるから、香りはすごいんですけど、なんていうのかな、ドレッシング抜いたサラダみたいな、なんか、もっと言うと、その辺の雑草をそのまんま食べてる感じです。味が貧相で、ああ、私は雑草食べたことはありませんけどね?」
     また苦笑いを浮かべるAさんに私は答えた。
    「ああ、そういうのありますよね。味よりも、食べることに意味がある料理」
     するとAさんは首を大きく縦に振った。
    「そうそう!味じゃないんです。食べる事に意味があるんです」
     そしてAさんは言った。
    「それでですね、その薄め汁がテレビに出てたんですよ」
    「えっそんなに不味いのに?」
     驚く私にAさんは続けた。それは地方の珍味を紹介する系の番組だったそうな。タレント達は番組で用意された薄め汁を飲んで「ん!うまい!」「さっぱりしててすごく飲みやすい!」などとリアクションしていたそうだが。
    「まあ、嘘ですよね。美味しいわけありません。薄いんだから。つくづくテレビって信用できないなあって思いましたよ」
     これには私も苦笑いするしかなかった。しかし
    「でもねえ、よくオンエアしたもんですよ。ちょっと調べたらやばいってわかるのに」
    「ん?やばいってどういうことです?」
     私がそう尋ねると、Aさんはあっさりとこう言い放った。
    「あれ元は人身御供の一環なんですよ」
    「え?」
    「私が小さい頃にひいおばあちゃんが言ってました。薄め汁は大昔、多分江戸時代とか?その辺の頃にできた料理なんだそうです。飢饉とか災害とか、まあなんか苦しい時に、そりゃあ山神様が怒ってるからだってことになって、村の中で選ばれた人間を人身御供まあ平たくいうと生贄として、捧げたそうなんですよ。どうやって捧げていたかは教えて貰えませんでしたけど、その儀式の時に飲まれていたのが薄め汁なんです」
     唖然とする私に、Aさんは慌てて付け加えた。
    「ああ、勿論あれですよ?その変な儀式は私の代ではもうやっていませんし、ひいおばあちゃんもやっていません。あくまでも昔の話です。でもあったのは事実なんです。図書館で郷土史を調べたら、普通に出てきました」
     そしてAさんはその料理が薄め汁と呼ばれているのかを教えてくれた。
    「薄め汁がそういう名前になったのは、味が薄いからじゃないんですよ。いくら昔の人でも、そういうことをしたらいい気持ちしないでしょう?それで生まれたのが、薄め汁なんです。みんなで悪いことをやった後に、みんなで同じものを食べる。そうやって共犯関係を強くして、罪の意識を薄めていたんですね。今でも同じ釜の飯を食った中とか言うじゃないですか。当時の人たちの罪の意識を薄める、だから、薄め汁なんです」
     一通り話し終えた後Aさんはこう付け加えた。
    「だから私テレビ番組で変わった名前の料理が出てくると、調べるようにしてるんです。そうしてみると結構面白い、まあ、言っちゃいけないんだけど面白い事が出てくるんですよ。特に最近はコロナの関係で、海外ロケが減って、国内のまだ誰も手を付けてないような田舎の方とかを取り上げる事が増えましたからね。まあ時々、調べなきゃ良かったって思うこともあるんですけどね」
     そしてAさんはまた、苦笑いを浮かべた。

    出典…元祖!禍話 第四夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/731713876
    ありふれた名前
    Aさんは今年で23歳になる。北九州で自営業をしていて、真面目で義理堅い性格だ。彼は一言。
    「関わっている人間の名前は一言も出せません。でも構いませんよね」
     そう断った上で、中学生の頃の思い出を聞かせてくれた。

     中学生の時、Aさんのクラスではいじめがあった。ターゲットになったB君は。いわゆるキラキラネームの男の子だった。
    「いじめが始まったのはBくんの名前のせいでした。実際あんな事になった今でも、バカみたいな名前だったと思いますよ。あ〜実名は出せないんですけど。例えば、スカイとかアクアとか日本語じゃない言葉を無理矢理漢字で描いたようなそういう名前です」
     子供は容赦をしない。B君のいじめは日に日に悪化していった。Aさんは何度も止めに入ろうと思った。このままではいけないと分かっていた。しかし、下手に関わると自分がターゲットになるかもしれない。そんな恐怖心が勝り、助ける事が出来なかった。そして事態は最悪の展開を迎えた。B君が自殺したのだ。
    「飛び降りでした。マンションの12階から。即死です」
     しかしその自殺は世間的に事故として片付けられた。遺書もなかったし、学校側はいじめはないと発表した。さらに、B君の家族も深追いはしなかった。
    「今になって思うんですが、B君は家庭にも問題があったんでしょうね。育児放棄とまではいかないにしても、多分Bくんの両親って、子供のことなんかどうでもいい。めんどくさいって思っていたんでしょう。まああんな変な名前付けてる時点で、その辺はお察しですよね」
     Aさんの口調は冷たく厳しかった。まるでここにいないBくんの両親、そして過去の自分を責めるようだった。少しの沈黙の後Aさんは、続けた。
    「さっきも言った通り、Bくんは事故死という事になりました。でも同級生なら分かりますよね。彼がなんで死んだのか。事故なんかじゃない、絶対に自殺だって」
     そしてBくんの死から数日後、思わぬ事件が起きた。
    「それから何日か経った後に、クラスの人間が、Bくんの名前でツイッターのアカウントを見つけたんですよ。間違いなくBくん本人でした。アイコンはBくんの写真で、名前もBくんの本名。アカウントが作られたのも、Bくんが死んだ前日だったんです」
     そこまで聞いた時私が「もしかしてそこにBくんの遺書のような呟きが残っていたんですか?」そう尋ねるとAさんは首を横に振った。

    「いえ、そういうのじゃありません。そのBくんのアカウントは、色々な名前を呟いているだけでした」
    「名前?」
     私が理解できずにいると
    「特に誰の名前っていうわけじゃありません。ひらがなで『あきら』『いちろう』とか、女の子もあります。『りか』とか『さやか』とか。そういう名前を1時間ごとの自動投稿で呟く、いわゆるbotですよね。当時はさっぱり意味がわかりませんでしたよ。なんでこんなもの作ったんだろうと思いました。悪趣味な、自分には分かんない冗談なのかなあってそう思いました」
     だが、それから十年ほど経つ頃に・・・。
    「あの頃の同級生の中で、ポツポツ家庭を持つ子が出てきた頃でした。同級生のCってやつが言った事なんですが、自分の子供に名前をつける時、ふっとBくんのことが頭をよぎったんだって。そしてBくんのツイッターを見てしまって、子供の名前を何度も変えたんだそうです。Bくんが投稿しているものと同じ名前をつけてしまうと、なんとなく自分や自分の子供達が、Bくんに見られている気分になるから。それで結局、Cは子供にちょっと変わった名前をつけるしかなかったんです。そのアカウント人の名前って言われて思いつくやつを大体呟いていますからねえ」
     Aさんは続ける。
    「それと同じ事が今も、同級生の中で何人も起きてます。それでやっとBくんの考えがわかった気がしますね。B君は自分を知ってる同級生全員にまあこういう言い方は大袈裟かもしれませんけれど、呪いをかけたんです。子供に普通の名前をつける事ができない呪い。もちろんB君のことは忘れたり、Bくんのアカウント見なければいいだけの話です。気にしなけりゃいい。でも自殺した同級生のことなんて忘れられるわけないじゃないですか。それにどうしたってBくんのアカウントを見ちゃうんですよ。分かるでしょう。ネット上の記事でろくな事が書いてないと分かってるけれど見てしまうようなあの感覚、アレです。僕は結婚する気も親になる気もありませんからまだいいですけど。子供を授かった人達は、みんな悩んでますね」
     Bくんのアカウントは今でも1時間に一度、ありふれた名前を呟き続けている。アイコンに使われているBくんの写真は笑っていた。

    出典…シン・禍話 第五十四夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/727617398
    仏整ほとけどとの
    グロ注意です!

     Aさんは今年で93歳の男性だ。高齢という事もあり、記憶も曖昧になってきている。でも曖昧な記憶の中ひとつだけハッキリした記憶があった。それが何かと言うと、少年時代に見た、変な人の話だそうだ。
    「あれだけは忘れられんなあ、多分死ぬまで忘れられんと思う。あんな変な人間他には見た事ないから。戦争があって、変な人間沢山見たよ。気が触れるっちゅうかおかしくなった人間見た。そういうの全部ひっくるめても、一番おかしいのはあの人やったと思うなあ」
     Aさんと言うおじいさんが育ったのは北九州のMと言う街だ。M街には福岡県と山口県を隔てる開門海峡という海がある。この開門海峡って海は一見すると、川ぐらい狭い海峡で、N川から見ると、まあ正直これ泳いで渡れるんじゃないかというところもある。ところがやはり海であるため、実は潮の流れが早くて、おかげに開門の行商で通る船も多いから、泳ぎ切った人もいるけれど、基本的には泳ぐことは不可能で、海水浴をするには危険な場所だ。でもまあ子供なので、そういうことは通じない。泳ぎに行く子供がいて、Aさんもそうだった。危なかったけど海で遊んでた。現在では整備され、海には入れないようになっているが、昔は海に入る人が後を絶たなかった。あとが絶たないという事はその分事故も多くなる。水死者、土左衛門が上がる事も珍しい事じゃなかった。このAさんは水死体が上がりやすい場所を知ってた。Aさんが言うには
    「潮の流れの関係やったと思うねえ、あの場所で、三ヶ月に一回は上がってたりするなあ。そこはねわしも怖かったよ。大概の仏さんは、体がどっか欠けとるんよ。あとは水を吸って膨らんでたり、手やら足やらがないのもあった。そういうの気色悪いやろ。でもやっぱ慣れるんよ。それに怖がってたら周りから泣き虫や臆病もんやって周りから茶化されるしね。怖くない!って返さんともっと笑われる。やけん慣れるしかなかった。で、慣れてくると今度は、怖いもの見たさっていうかまあ度胸試しやな、もう遊びに行くみたいに仏さん見に行くようになって。仲間には『おかしい顔しとるなあ』指差して笑ってる奴もおったわ。まあまあ子供なんてそんなもんだよ」
     それから、水死体が上がったと聞くと、Aさんは仲間たちと見物に行くようになった。今よりずっといい加減な時代だ。警察の到着も遅く、見物人が見てるような状況。子供達が水死体を見るのも難しい時代じゃなかった。そんなある日のことだ。Aさんと仲間たちは、またいつもの場所で水死体を見つけた。この日珍しい事に、大人がいなくて、Aさんたちが第一発見者だった。打ち上げられていたのは子供の死体で、最初人が倒れてるのかな?って思ったと言う。それぐらい損傷が少なかった。自分と同年代の男の子がうつ伏せで倒れてると思って「おい、おい!」とひっくり返した。そしたら顔が真っ白で、『あ、死んでるんだ』っとなったそうだ。まるで眠っているような水死体だったらしい。珍しいなあって思うと同時に、初めて自分たちの行いに疑問を覚えた。Aさんは言った。
    「わしら悪いことしてるなあって思ったねえ。その時見ていた水死体は全部ボロボロで、人の形をしていなかったから、自分らとは違うと言うか、オモチャみたいな感覚だった。でもその水死体は自分達と同じ年齢でしかもハッキリと人の形をしていたんで、なんちゅうか、親近感が湧いてねえ」
     その時だった。

    「ああ、もう仏さんが上がったんかあ」

     大人の声がした。振り返ると、全然知らない太った中年男性がズカズカと歩いてきた。『ああ良かった大人が来た』そう思ったら。あれ?そうAさんは思った。その人その男、木槌を持っていた。え?なんでこの人・・・そう思っていたら、男はAさんたちにこう言った。
    「ちょっとどいときや。ちゃんと、整えちゃらんといかんやないか」

     それで木槌で水死体の男の子の顔面を叩き始めたって言うんだ。なんかいもなんかいも綺麗だったのに、ぐちゃぐちゃになっていくんだ。「えー!」と、そう唖然としているAさんたちに構わずガンガンと水死体を叩いていく。たまらずにAさんの友達が
    「なんしようねん!仏さんにそんなことしてバチが当たるぞ!!」
     って言ったら、ピタっと男の手が止まった。そうして男はギュッとAさんの方を見ながら

    「いいか、仏さんには仏さんの姿があるんじゃ。この子だけ綺麗やったら、極楽に行った時に、仲間はずれになるやろ?他の子とおんなじようにせんといかん。あんたらもいややろ?自分が仲間外れにされんの。俺はな、こいつだけ仲間はずれにされんの気の毒やと思うで」

     そう言ってタンタンタンと最初はまるで肉を叩くような音だったのが、ゴシャゴシャという音に変わり、骨が砕けていることに気付いたAさんたちは一目散にその場を走り去った。Aさんが言うには。
    「なんかわからんけど、話の通じる相手やないし、関わっていい相手じゃない。みんなその時になって、はじめて状況を把握したんやなあ」
     そして最後にAさんはこう言っていた。
    「そう言う事があったからね。仏さん見に行くのもやめたんよ。もしあいつにあったら嫌やないか。あんな変な人間にもう二度と会いとうない。それから色々と考えてしまうんじゃあ。俺らが今まで気持ち悪がった死体も、実はあいつが綺麗な奴を木槌で叩いてああしたんやないかと。それからあいつが極楽って言ってたのも気になって。極楽に行ったら、ああ言う死んだまんまの姿の連中がおるんやろかね。そこって極楽なんかねえ。あんな姿の連中がその姿のまんまでずっとおる場所が、極楽って言えるんかねえ」
     そうAさん言っていた。

    出典…禍話スペシャル・年末年始オールスター感謝祭 後編
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/715444255
    廃車の集い
     加藤よしきさんにはAさんという先輩がいる。Aさんの育った街は結構荒れていたが、Aさんは不良ではなく、漫画が好きな所謂オタクだった。加藤さんもオタクで、Aさんと趣味が合い、中学の頃から現在まで年賀状のやり取りを行なっている。
     ある時、そんなAさんが県外に引っ越す事になった。加藤さんはそれなら、ちょうど帰省するし、一緒にお酒を飲みましょう。と飲み会をする事になった。お互い年も取り、健康診断だとか年相応の会話をした。加藤さんは「そういえば引っ越すそうですね」とそんな話を振った。
    「やだよなあ。お袋が年取ってさ足腰が不自由になってきたからさあ。俺の家って山の上で負担が大きいじゃん。だから引っ越す事にしたんだよ」
     お互い30代の後半だ。そういう話題も出てくるのは仕方ないが、世知辛い話になってきた。そう加藤さんが思っていると。
    「あとさあ、やばい事があってさあ」
     Aさんが言った。
    「やばいことってなんですか?」
    「やばい車があったんだよ」

     聞くとAさんの近所に廃車がある。ボロボロのワゴン車で10何年か、下手すれば二十年ぐらい放置されている。Aさんの住んでいた場所は、車やバイクがよく不法投棄されている山の中だった。だから、それ自体が珍しい話ではない。そのワゴン車と言うものは、地元で悪い意味で伝説になっている様な、酷い不良集団のものだと言う噂があったらしい。Aさんがいうには
    「俺の地元にさ、めちゃくちゃにやばい先輩達がいてさあ。あ、直では面識ないんだけど。その先輩達が暴れていたのは俺が子供の頃だから八十年代の話かな?」
    「八十年代なら暴走族とかですかね?」
    「あ、いやいや。その、暴走族にすら馴染めないくらいやばい連中だったらしいんだよ。だから結局そういう奴って法律とかいうルールがないだろ?地元の上下関係とかもないから、喧嘩とか強盗とかなんでも見境ない連中でさあ。で、そのやばい先輩らがそのワゴン車を使ったみたいなんだよな。だからムカついた相手を無理やり連れ込んで、まあその、山に運んでリンチしたりとか・・・」
    「そうなんですか。その人達よく捕まりませんでしたね」
    「いや、色々あったけど、最終的には捕まったんだよね。まあ、本当かどうかは分からないんだけど、人を殺したって話があったし、一人ずつ捕まっていって、数珠繋ぎというかさあ。最後は逮捕されたんだよ」
    「やばいっすね。でもそれってAさんの引越しと関係あるんですか?」そう聞くと
    「それがさあ、ワゴン車だよ」
    「ああ家の近くにワゴン車が棄ててあるという話でしたね」
    「そう、警察が片付けてくれたら良かったのにさあ。先輩らが捕まった後もそのワゴン車が放置されてたんだよ。ま、事件とは直で関係ないとか、その先輩らさあ、車を盗むのも日常茶飯事で、何台も盗んでいたから、持ち主も分かんないとか色々わけはあったんだと思うけど。嫌じゃん、こっちには。家にほとんど犯行現場みたいな車があるの」
     そりゃあそうだなあ。加藤さんはそう思った。リンチなどに、何回使われたか分からないワゴン車など、事故物件とあまり変わりない。
    「確かに嫌ですね。そんなのが近くにあるの」
    「でしょう?近所の連中みんな嫌がったんだ。でもああいうのって、自腹を切って処理するのにもお金がかかるからさあ。そもそも触りたくないしでさ、放置されてたんだよ」
     そこまで聞いてふっと疑問に思った。
    「でもそのワゴン車って先輩の子供の頃からあるんですよね。どうしてそれが今になって、問題になるんですか?」
     嫌そうな顔でAさんはこう言った。
    「いやその、見たんだよ。二、三年前、夜にその実家に帰ってた話なんだけど。街で酒を飲んだ後だから、運転が出来なくて歩いて帰ったんだ。そしたら、その、ボロボロのになってるワゴン車の周りに人がいたんだよね。しかも一人じゃないんだよ、5、6人はいるんだ。で、そいつらワゴン車の中覗き込んでるんだよね」
    「え、それって」
    「いや死ぬほどびっくりしたよね。普段は人がいない場所だからさ。あ〜オバケ見ちゃった〜!と思ったけど違うんだよね。ちゃんと足があってさ、ボツボツ喋る声も聞こえる。おまけに携帯電話の灯りも見えたから、『あ〜人間か〜』ってその後すぐに『あ、肝試しみたいなもんかな?』って思った。ある意味で伝説の車だからさ。見物人がいてもおかしくないし。そう思うとすごいなあと思ったんだ。今でもあの先輩の話が語り継がれてるんだなあって。で、俺はその連中とワゴン車を普通に歩いて横切ったんだ。でもさあ、近づいて分かったんだけど。ワゴン車を見ているのがさ、俺より年上の中年なんだよな。ちょっと変だな〜って思ったんだよ。いい歳した大人が肝試しなんかするかなあ夏でもないしって。その姿に俺」
     一瞬Aさんは黙り、そして続ける。
    「俺、確かに聞いたんだよね。ワゴン車見てる連中の一人がさ、『この車で色々あったけど、良い思い出だったよな』って言ったんだ」
     それは・・・そう私が言葉を詰まらせた。Aさんは話続けた。
    「多分だけどさ、その先輩達だったと思うんだよね。警察に捕まってたのが出てきて、それで、同窓会じゃないけど。自分らの車に集まってたんじゃないかなって」
     グラスに入ったビールをAさんは一気に流し込んだ。
    「ああ引越しの理由はさっき言った様に親の足腰が悪くなったせいだよ。でもそのワゴン車の件もあるよな。いやいや、その何かの偶然が重なっただけで、俺の勘違いかもしれないよ?でも怖くてさあ、早く引っ越そうと思って、お袋が足腰が弱くなってって話が出た時すぐに手配したよ。おかげで俺結構なめんどくさがりだけど、引越し速攻で片付いたよ」
     Aさんは酷くぎこちなく笑って最後にこう言った。
    「あいつら、俺を見た時ニヤニヤ笑ったんだよね。あいつらにとってはさ、本当にいい思い出なんだよ。誰かを攫ったのも誰かを嬲ったのも。ひょっとしたら誰かを殺めたり、捨てたりしたのも全部ね。そんなの関わりたくないじゃない。自分達がそういう事を、いい思い出だねと語る連中とはさあ」

    出典…シン・禍話 第四十一夜後半
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/716375478
    水槽の命日
    「里中さんの家の話ですかねえ。俺の知っている変な話って言えば」
     吉田さんは30代後半で今は都心でシステムエンジニアをしている。出身は九州で、山の中にある田舎町だそうだ。
    「結構でかい家がいくつもあって、古くからの庭付き一戸建てが基本の感じでした。近所付き合いも多くて、家庭の事情みたいなものもすぐに入ってくるんですよ。俺が小学生ぐらいの時には『どこどこの夫婦が浮気している』とかそういう話は全部把握していました。ああ、でも反社会的な感じでがなかったですよ。仲が良い感じです。それで、里中さんってのは若い夫婦で、うちとは家族ぐるみの付き合いがあったんですよ。だから俺なんか子供の時にはよく、里中さんの家の庭で遊ばせてもらってて。里中さんの家にAくんって子供が生まれた時には、すぐに抱っこさして貰いましたよ。Aくんが死んだ時も」
    「ちょっと待ってください。いきなり死んだんですか?」私が聞くと。
    「ええ、生まれてすぐにあっさり死んじゃったんですよ。俺結構ショックでしたよ。ちょっと前に抱っこした赤ん坊の葬式に出るなんて」
    「ああそれは、気の毒な・・・話でしたね」
     私が反応に困っていると。
    「ああ、変な話って言うのは、この件じゃないです。Aくんが死んじゃったのは、その、病気が原因でした。呪いとか、そう言うのじゃあありません。それに、里中さん夫婦もそりゃあ勿論、落ち込んでいましたけど、少し時間が経つと、回復しましたからね。俺、仏壇に手を合わせに行った時に、まあ一丁前に励まそうと思って。大丈夫ですかみたいな事言ったんですよ。そしたら『あの子の事を思い出すのはあの子の誕生日だけにしているの。クヨクヨしたら、あの子も悲しむから』って。キッパリ言われたんですよ。それがすごく印象的でしたね」
     Aくんが亡くなって半年も経つ頃には里中さんの夫婦はすっかり以前の通りの生活に戻っていった。二人は共働きで朝から晩まで働いていた。吉田さんは夜遅く二人で手を繋いで帰っていく里中さん夫妻を何度も見かけていた。それから月日は流れ、ちょうどAくんの一周忌を迎えた吉田さんは珍しく、里中さん夫妻が午前中から家にいる事に気がついた。朝の登校中に夫妻が家の前でトラックから大量の段ボールを下ろしていたのだ。ああ里中さん夫妻が引っ越すんだと思った。ちょうど一周忌の日だったから、悲しい思い出のあるこの土地を離れて、心機一転新、生活を始めるのだと。そんな事をぼんやりと考えながらすっかり日が落ちた頃、吉田さんは下校した。夜道を歩くうち、今朝見た光景と里中さん夫妻のことが気になり始めた。
    「まあ、二人がもしこの土地を去るんなら、ちゃんと挨拶したかったんですよ。それで、里中さんの家に行ったんですよ。でも夜なのに、家は電気が付いていなくて真っ暗で『え、もう引っ越したの?』って思って、でも車はあるんですよ。だけどチャイムを押しても出てこない。それで俺、庭に行ってみたんです。そしたら、庭にその、置いてあって」
     家の明かりはついていない。元々、街灯も少ない場所だ。吉田さんは暗闇の中でよくよく目を凝らして、庭に置いてあるそれがなんであるかを確認した。庭のあちこちに置いてあったのは、水が並々と溜められた水槽だった。
    「何十個も水槽が置かれていて、全部に水が張られていました。それで、その、水槽の中に、赤ん坊が沈んでいたんです。最初は本物だと思いました。けど、よくみ見たらプラスチックの赤ちゃんの人形でした」
     庭に置かれた数十個の水槽、その中に沈んでいた赤ん坊の人形。異様な光景に吉田さんは言葉を失ったが、ある事に気がついた。電気が消えて真っ暗な縁側に、里中さん夫妻が手を繋いで座っていたのだ。ただ二人はいつもと全く違う。鬼の様な形相で水槽をジーっと見つめていた。
    「ああ言うの、鬼気迫るって言うんですかね。それで、普段と全然違う顔した二人見た時に、ピンと来たんですよね。あ、これ人形に死んだAくんを呼び戻しているのかなって。水槽はお母さんのお腹で、空っぽの赤ん坊が浮いてて、そこにAくん、Aくんの魂というか、そういうのを呼び戻そうとしているんだなあって」
     吉田さんは見てはいけないものを見た気になってその場から何も言わずに逃げ出した。しかし、「それから毎年ですね。一年の内、1日だけ。Aくんの命日に里中さんの家の庭には、何十個も水槽が置かれて、赤ん坊の人形が沈められている様になったんです。ああ、繰り返しますけど、普段は普通なんですよ。二人ともずっと働き者で、仲のいい夫婦なままです。変な宗教に入ったとか、誰かに変な話をしたとか、そんな噂は誰からも聞きません。だから、アレって、二人が二人で話し合って考えついた儀式みたいなものなんだと思います。そりゃ、気持ち悪いですけど、騒音とかも出していないし、誰にも迷惑はかかってないし、1日だけだし。まあ理由が理由だから、誰も『やめてくれ』って言い出せなくて」
     今でも年に一度、里中さんの家では水槽の儀式が行われていると言う。

    出典…シン・禍話 第四十九夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/723364754
    なんとかして
    加藤さんの知り合いに、フリーライターをしているAさんと言う人いる。この方は友人が少なく、人付き合いはしたくないらしい。集団行動が苦手で、仕事上の付き合いなども最低限にしていて、飲み会なども行かない。Aさんは自分は一匹狼と言うものではなく、人間不信なんだとそう語った。まあそんな事もあるのかなと聞いていたら。
    「なんとかしろと言う言葉が嫌いなんですよ。なんとかするというか、無責任な命令というか指示だとか。会社とかにいると、そういうざっくりした事を言われる事があるじゃないですか。それが嫌でね。だからフリーライターでやっているんですよ。フリーだったら、あんまりなんとかしろって言われないじゃないですか」
     これは何かよっぽどな事があるのかな。と思って聞いてみると。Aさんは昔いじめを受けていたそうだ。小学生の時で、殴る蹴るの様ないじめだった。男の子で、プライドもあったせいか親には言えず、Aさんは明るく振る舞っていた。しかし、ある時に限界が来た。朝、学校に行く事が嫌になり、Aさんは玄関の前で泣いてしまった。親が話を聞いて激怒し、その日はAさんを休ませ、学校に電話した。学校もその時の対応はちゃんとしていて、校長室にご両親を呼んで、『申し訳ございませんでした』と担任を呼んできて謝った。 
     担任は若く所謂体育会系の先生で、いじめていた生徒を呼んできて説教をした。昼休みの頃に件の生徒が呼ばれていたのだが、帰りの会になってもその生徒たちは帰ってこない。翌日、いじめていた生徒達は顔を晴らしていたという。その頃は体罰に対してゆるい時代だった。
     その後、喉元過ぎれば熱さを忘れるという様に、再びいじめが始まった。更に以前より酷いものになっていた。『チクリやがって』と言うのがいじめっ子達の言い分だった。家の壁に落書きがされたり、緊急連絡網などで、イタズラ電話がかかってきたり。それを受けて更に両親が怒り、学校に連絡、その後いじめっ子に教師が体罰。と何度か同じ事が繰り返された。
     それから夏になり、水泳の授業をしていた。授業が終わり、15分の自由時間があった。Aさんもプールで遊んでいた。すると、いきなり、水泳キャップの上から頭を掴まれ、水中に押し込まれた。苦しい中、ゴボゴボとAさんは耐えていたが。普段よりそんな事をする時間が長く感じた。肺の中の酸素が無くなりいよいよ焦ってきた時、掴んでる手が普段より力が強いことに気が付いた。水中から顔が引き上げられて、Aさんは前を見た。Aさんをふだん自分をいじめていた生徒たちは自分の目の前にいた。ギョッとAさんのその様子をいじめっ子は見ていた。Aさんを水中に沈めたのは彼らではなく担任の先生だった。先生はまたAさんの頭を掴み水中に沈める。Aさんは呼吸ができないことよりも、それをしているのが担任の先生であることに驚いて、困惑していると。
    「お前らがやっているのはな!こう言うことだぞ!」
     先生ずっとそんな事を言っていた。
    「おい!死んでもいいのか!お前らはこいつをこんなふうに殺したいのか!」
     先生はおかしくなっていた。幸いにも水泳の授業は複数のクラスが合同で行なっていたため、他の先生が止めに入ってくれて、担任の先生はそのまま抑えられてどこかに行き。その日から二度とその先生を見る事は無かった。

     そんな衝撃な事があったせいか、その日からいじめも無くなった。
     「あの時担任が他の先生に押さえつけられていた時に『お前らがなんとかしろって言ったんだろうが!!』そうずっと言っていたんですよ。だからおそらく、同僚とか上司とか、校長先生とかから『お前はなんでいじめが止められないんだ』とか言われてたんだと思います。なんとかしろ、なんとかしろ、お前がなんとかしろ。そんな事を言われて、あんな事をしてしまったんでしょうね。だから僕は、ああはなりたく無いと思ったんです。集団でいると、そういう状況が起きる可能性があるから。人間関係や立場とかで、雁字搦めになって詰んじゃう、みたいな時に、きれない自信が僕にはないから、集団行動しないんですよ」
     Aさんはそう言った。

     この禍話の最後にかあなっきさんはこう言ってこの話を終えた。
    「それで、これはフィクションなんでしょうか?」

    出典…元祖!禍話 第三十二夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/753581157
    カミー・オレガ Link Message Mute
    2022/12/23 22:50:20

    加藤よしきの猟奇人シリーズまとめ2

    #禍話リライト
    IRIAM朗読配信で行った禍話のリライトになります!
    禍話を運営する皆さまに感謝と敬意を。

    日記の赤
    シン・禍話 第五十三夜https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/726763347

    故郷の味
    元祖!禍話 第四夜https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/731713876

    ありふれた名前
    シン・禍話 第五十四夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/727617398

    仏整え
    禍話スペシャル・年末年始オールスター感謝祭 後編
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/715444255

    廃車の集い
    シン・禍話 第四十一夜後半
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/716375478

    水槽の命日
    シン・禍話 第四十九夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/723364754

    なんとかして
    元祖!禍話 第三十二夜
    https://twitcasting.tv/magabanasi/movie/753581157

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