タクミと冬麻の話↓事のはじまり。
https://twitter.com/twPole/status/1008273005493927937
かなり前に書いた文を発掘したので、リメイクして載せてみます。
元は、当時 脳がお花畑だったようで、冷静に読むとツッコミどころが余りにも多かったのでリメイクしました;
そのためエロさが少し減った気がします(え)
途中で終わってます。
小説書かない、ほとんど読まない人間が書いているので、色々至らない部分があると思います…
広い心でお読み頂ければ幸いです m(_ _;)m
次ページから本文。
あの頃、僕はタクミを義兄として尊敬していたし、タクミも義弟として僕を可愛がってくれていたと思う。いや、僕はそう思っていた。
僕のミスで、一緒に組んでいたタクミが仕事に失敗し、ボスの所へ呼ばれた。
今思い出しても胸が痛む。
「兄さん…!ごめん、オレ、…オレ…」
戻ってきたタクミに僕はへたりこんでひたすら謝った。でもタクミは立ったまま黙っていた。
ただただ、僕は自分のせいでタクミを危険に晒してしまったこと、それが自分の気の緩みで起こしてしまったことから来る恥と後悔でいっぱいだった。
「っつ…!」
突然、胸ぐらを掴まれ乱暴に壁に打ち付けられる。
「痛い?冬麻」
上から聞こえるのはいつもの声だった。
僕はたまらず目を伏せた。
「どうした?冬麻。こっち向きな?」
僕はぎこちなく見上げた。途端、口を塞がれた。一瞬何が起きたのか分からなかった。
キスだとわかるまで少し時間がかかった。
口を割ってタクミの舌が入ってくる。訳が分からなかった。ただ、自分の性がいたずらにうずく。
「んっ…んんっ…」
うめこうにも口が塞がれて息もままならない。僕は抵抗をやめ、なすがまま、呼吸を整えようと鼻から空気を吸った。抗いがたい欲がじりじりと脳を侵しはじめる。
タクミは誘うように舌を動かし、僕の舌を吸った。誘われるがまま舌を這わせ、絡める。覚えのある味。
「んっ!!!」
急に舌を噛まれ、驚いて口の拘束を力ずくでふりほどく。思わず顔をしかめた。
「ゴホッ…いって…」
変に息を吸い込んだせいで気管に入ったらしい。咳き込みうつむいた。
「なぁ、冬麻。今回のこと、どう思う?」
胸ぐらを掴む手に力が入る。途端に体に緊張がはしる。
「テメエのせいで俺は大恥かいた。それだけじゃない。下手したら捕まって拷問受けた挙げ句に殺されていたかもな」
思わず顔を上げた。その後は一瞬だった。僕は平手打ちをくらった後、タクミのベッドの上に叩きつけられた。普通の床だったら脳震盪をおこしていたかもしれない。
「っ……!」
背中から腹に衝撃が伝わり、思わず横にうずくまる。
タクミは棚から拘束用のバンドと、液体が入った小さなボトルを取った。バンドは普段仕事で使うものだ。
ただなすがまま、仰向けにされ手首にバンドをはめられる。僕は抵抗しなかった。
「へえ。抵抗しないんだ。余裕だな。」
見下すような視線を受け、目をそらす。
下から顔を掴まれタクミの方へ向けさせられる。また口づけされ…なにかが口に入る。途端、口を振りほどき反射的に吐き出した。毒かもしれないという警戒心から、とっさの行動だった。
ぱんっ、と、また頬に衝撃がはしる。
「飲めっつってんだよ」
低い声で言われた。
頬がひりひりする。
今度は片手で両頬を掴まれ、口を割られた。ボトルから直に液体が口へ流し込まれる。口内を満たし、口の端から液体が漏れる。明らかにさっきの量を超えている。
空になったボトルが放り捨てられ、カーペットに落ちる音。
喉から胃に熱い液体が流れるのを感じる。
両手で体を捕まれ、ベッドから落とされた。
頬にカーペットの繊維が擦れる。
体を起こそうと力を入れ、座り込んだ。その一連の動作をしながら皮膚から伝わる刺激に敏感になっていることに気づく。ふらつく視界。
するとタクミが横から蹴りを入れてきた。
「んっ!!」
また床に臥す。
「這いつくばっていいざまだ」
上から淡々とした声が聞こえる。また蹴られて仰向けになった。
「どう使うか困ってたんだ。飲み物に忍ばせてもすぐにバレる。助かったよ、冬麻」
その顔には笑みがへばりついていた。