「まぁたキミか…」
ため息交じりに眼鏡を押し上げるセヴィリオの前には、つい、三日前にも、その前にも、もう少し前にも、もう数え切れないくらい繰り返し何度も見た光景が再現されていた。
生い茂る緑、抜けるような青空、天空に燦然と輝く太陽ーーそして、太陽が地上に降りてきたかのような眩しさを身にまとった、一人の青年。青年は、ラグナス、と名乗った。
「あのな、何回も言わせて貰うけども。キミの頼みは聞いてあげられません。」
丁度、お気に入りのハーブティーを淹れ、庭にあるお気に入りのロッキングチェアーで、かねてより気になっていた新進気鋭の植物学者の論文をゆったりと読もうと思っていたところだっただけに、セヴィリオもつい不機嫌さを隠しもせずに青年を突っ撥ねた。はっと気付いた頃にはラグナスがしょんぼりと項垂れていた。表情は余り豊かでないセヴィリオだったが、困ったときには顎に生やした髭を弄る癖があった。セヴィリオは無意識に右手を顎に伸ばして、咳払を一つ。人が困っているとつい手を出してしまうのも、彼の癖の一つだった。
「今、ハーブティーを淹れたところや、その…良かったら飲んでくか?話聞くぐらいなら別に構わんし」
セヴィリオが言い終わるや、パアっと顔を輝かせたラグナス。その後、延々と光の勇者や魔王討伐の話を聞かされて、案の定「一緒に旅に出よう」としつこく迫られ、終始髭を触る手を休める暇のなかったセヴィリオだった。
end.
腐発言注意。
青年×オジサン。
年のころや人柄的にはラグナスが丁度いいかなあ。思って絡ませてみた。
ガツガツ攻める年下くんと受け流すオジサン。けど、肝心なところでヘタレる年下くんに、ほだされちゃったオジサンが「ほんま手の掛かる子やなあ、キミは。」って言いながらリードしてあげて、ふと我に返ったときに(あー、やらかした…もう戻られへん、よね…はぁ…)ってなるオジサン受。ウマーーーー。
二人には今後のイベントとかで何かしらの出会いを期待。
あと、セヴィリオさんの台詞で「ガラテア君」って出てくるのが気になる。。。お、男の子かな。。。
あとあと、ツンツンなシェゾさんをウマいこと手懐けていくセヴィオジとかもいいなあ。シェゾさんまさかの攻デビュー!?とかとかとか。。。セヴィリオさんの可能性が無限大過ぎて夜も眠れません。。。