この世界の配達屋さんは、普通の配達では届けられない【感情】【記憶】【思い出】などの
いつかは必要になるもの、思いださなければいけないもの、忘れてしまいがちな何かを届けます。
それは配られる人に幸せを届けたり、悲しみを届けたりさまざま。
配達屋さんはその配るものがどんなに嫌なものでも届けないといけない。
お届け先の人がいる場所ならば、どこへでも行きます。
配達屋さんはそんな配られる人の思いによって評価され、いつか立派な配達屋として認められるのを夢みています。
★配達屋について
配達屋になる人は、この世に誕生した瞬間から、配達屋として活躍する運命にあります。
どうして選ばれるのかは謎ですが、神様が決めているのでは?と考える人が多いようです。
ちなみに家系などではなく、まったく配達屋とは無関係の家系からでも誕生することがあります。
小さいころは普通に暮らしていても、だいたい10歳をこえたくらいに配達屋として覚醒するようです。
あくまでも目安なので、覚醒する年齢は個人差があります。
覚醒してからは、誰も何も教えていないのに、配達屋のこと、配達の仕方などは自然に覚えるようです。
なので特に専門学校を出ないとダメ!などはないです。
覚醒したとしてもすぐに配達屋として活動できるわけではありません。
簡単な性格診断を受けて、担当する配達物を決めて、配達する時のルール、
コツなどを学んでからのスタートとなります。
学ぶといっても覚醒すれば配達屋としての基礎は充分あるので、再確認のようなものです。
★モチーフについて
配達物は、モチーフに姿をかえます。
配達物が姿を変えるのは持ち運びしやすいようにするためと、破損を防ぐためです。
モチーフはその人にとってのシンボルのようなものです。
配達物の形でもあります。
配達されるまではそのモチーフの形をとっており、
お届け先の人の元へついたときに配達物へと姿を変えます。
配達屋一人につき、モチーフはひとつです。
ちなみに色は統一されていないですが、モチーフの形は統一されています。
動物の形をとっているものは、意思は持たないものの、
宙に浮いたり、漂ったりする場合があるようです。
★力について
配達屋は、感情、記憶、思い出など不思議なものを配達します。
しかし、配達すること、が大前提なので人の感情、記憶、思い出などを
配達する予定がない場合は抜き取ることができません。
彼らにできるのは配達すること(忘れていることを思い出させてあげること)だけです。
例:ルネ(嘘を配達する)が、あまりにも嘘にまみれてる人を見つけてしまった!
or
嘘に苦しんでる人を見つけてしまった!!どうにか助けてあげたいなぁ…
こんな状況でもルネは配達屋なので、どうにもしてあげることはできません。
彼らは【配達屋】であって、【配達することができる力】のみを持っています。
【配達する予定の無いものを抜き取る力】は持ち合わせていないのでご注意を。
★配達物について
配達屋さんが配達物を作ることもできますが、
自分の担当している配達物しか作ることができないです。
だいたいの配達物は本部が用意してます。
本部にあるときは、まだモチーフの形をとっていません。
オーラ的な、モワモワした形をしてたりしてます。
はじめて配達屋が手にすることでモチーフの形をとります。
もしも「これ、ボクの配達物だけど、あの子が配ったほうがいいんじゃないかな?」って時があれば、
特別に配達を他の配達屋さんに任せることができたりします。
例えば:
配達物は【嘘】なんだけど、これはどちらかといえば【夢のある嘘】だから、
【夢】担当の配達屋さんが配った方がいいんじゃないかな?とかそんな時は特別に頼めます。
もしも頼む場合はお互いに相談しあってください。
もし頼む場合は、モチーフの形も変わりますのでご注意ください。
1度ほかの配達屋さんに頼んだ配達物は、
モチーフが変わってしまうので自分で配達することが出来なくなります。
なのでよく話し合ってから頼むようにしてください。
★受け取り拒否について
配達時に受け取りサインなどは必要ないです。
届けられる人の手元に届けば、モチーフから配達物として役割を変え、
相手に溶け込んで(馴染んで)いきます。
それを見届けてもらえれば、受取りましたのサインなので大丈夫です。
もし受け取り拒否された場合は後日配達しましょう。
気付かれないように配達することも可能ですが、
受け取ってもらえたかどうかはちゃんと確認してください。途中放棄しないこと。
余談ですが配達屋は配達屋ということ以外は普通の人間なので、
一般人にも姿は見えますし、会話することも可能です。
★受け取り拒否例
・溶け込んだはずの配達物が何故か手元に残っている(モチーフの形に戻っている)
・モチーフから配達物へと姿が変わらない
・溶け込まない
★配達空間について
配達屋さんの行き来できる世界は、
お届け物のある世界・配達屋の世界・生まれ育った故郷のある世界、
の三つです。
お届け物のある世界では、お届け先の人がいるであろう地区(市など)のみ移動可能です。
もしその地区から出て、ほかの地区へ行こうとしても行けれません。
対象地区に沿ってバリア(?)のようなものが張られており、通れなくなっています。
バリアのようなもの、は配達屋にとって
【ここから先には貴方のお届け先の人はいませんよ!】という意味もあります。
そのため、配達屋にのみ有効なので、その世界に住む人たちには効果はありません。
お届け先の人がいる世界は、
配達が完了すると次のお仕事があるまで行き来することは不可能になりますが、
配達屋の世界と、生まれ育った故郷のある世界は、配達も地区も何も関係なく行き来できます。
★こんなときはどうするの?
お届け先の人が他の地区へ逃げようとした!などの理由で地区をまたぐ場合は、
【お届け先の人がいる地区】が広がるので、行き来可能になります(追いかけるのも可能になります)。
あまりしつこいと嫌がられるので、頃合いをみて押したり引いたりしましょう。
★ちなみに
配達屋になったからといって、家からでろ!とか、
もう2度と家には帰れないぞ!とかはないです。
お家から勤務してもらっても大丈夫ですし、
配達屋の本拠地である局に簡易的な住居や食堂があるので、
そこを利用していただいても大丈夫です。
また、一般の方が簡単に通れないところ(監獄だったり、国会?だったり)は配達屋も例外ではありません。
きちんと許可をとるなど、その世界の秩序にあった処置をしてください。
★配達屋としての禁止事項
基本のほほんとした配達屋組織ですが、彼らにもやってはいけないことがいくつかあります。
☆配達物を盗む
☆故意に配達しない
☆さぼる etc…
違反してしまった場合は罰として最低三ヶ月、配達屋として働けなくなります。(自宅謹慎?)
★クロヌリ(監獄)との関係性
配達先としてクロヌリも例外ではありません。
囚人、料理人、研究者、処刑人など皆に配達されます。
囚人の場合は処刑人が付き添いのもと、面会室で配達されます。
配達屋が配るのは物ではない、と監獄側も認知しているものの、
特殊な配達物のため中身の確認はできません。
そのため、処刑人が付き添いとして監視します。
監獄は部外者立ち入り禁止のため、囚人の時はやむを得ず…ですが、
比較的自由に外に出られる料理人、研究者、処刑人は外で受取ります。
また、監獄内に知り合い、兄弟姉妹など親戚がいたとしても、
お仕事以外で中に入ることは出来ないので、ご了承ください。
また、お仕事で中に入れたとしても、会話を交わすことはできないです。
(来客用ルートが決まっているのでなかなか遭遇できないため)
★ちなみに
他世界のお子さんと配達屋という兄弟姉妹家族設定は大丈夫です。
お仕事の話等もしてもらっても大丈夫ですが、
お届け人の個人情報などプライバシーに関わることは洩らさないようにお願いします。