【あとがき『プラネ』】
記憶と共に語られる、ヒロから兄さんへ宛てた手紙のようなモノローグでした。
フォントは個人的に感じるヒロの雰囲気と書き文字のイメージで選びました(ところで『Hiro's Journal』はとても良いですよね……あのページが非常にショッキングでもあります……好きな本です)。
タダシはヒロが将来なにか大きなことを成し遂げるであろうことを見越して質問しています。
過ぎた力の独裁を生む危険性を知っているが故の問い掛けでしたが、ヒロがなんと答えるかもわかった上で訊ねたのでしょう。
信頼しているし、愛していたと思います。
ハマダ兄弟は天才なので、思い立ったら何でもすぐにつくってしまうのだろうなあと考えながら、今回はこのようなかたちになりました。
タダシは既にこの世の人ではないので、タダヒロを考えるとき常に寂しさがあります。
倫理的な壁であるとか、何処か寂しさを内包しながら成立するのがタダヒロなのだろうなと自分は思いました。