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作品 - 気持ち OR 今の気持ち

 : 707件
  • 7全空7 新刊サンプル(パージク)全空7 東1-く26aで席いただきました。
    以下、当日発行予定の本のサンプルです。

    <Black Orpheus>パーシヴァル/ジークフリート
    全24P 頒布価格300円(予定)
    生首のジークフリートを抱えたパーシヴァルが山を登る話。

    オルフェウスの冥界下りがモチーフの女性向け本となります。
    女性向け...は気持ち程度でほぼブロマンスノリですすいません。
    流血描写などはサンプルの一ページ目除いてありません。
    ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いします。

    #グラブル
    彩夏【ALT】
  • 11【再録】AbsoluteEgoDance2018/10/28 GLORIOUS GLAIVY 4
    にて出したコピー本の再録です
    トーンの貼り忘れがあったのでそこだけ姑息に直しました
    ハロウィンにかこつけて死者の日に踊る3032のお話(気持ちはノクイグ)

    #ノクイグ #同人誌再録
    のびんご
  • 1115何だかんだPS2版のFF10、10-2以降プレイが止まってて友人に勧められて軽い気持ちでプレイはじめたらすごく面白かったです・・・
    EDが本当にしんどかった。普通にハッピーエンドかと思ってたので大ダメージ 
    クリア後メソメソしてたらエピソードシリーズ勧められたのでそっちもプレイしました。
    まだ野菜食べさせれてないです。食べたくない強い意思を感じる・・・
    受け止め方によっては都合のよすぎる未来なのかもしれないけどイグニス本当によかったね・・・


    ここ二年くらいで昔遊んでたゲームの新作に手を出す事が多くて楽しいです。やっぱりゲームは楽しいなぁ 
    レガリアが飛ぶ様になったんですけどめちゃくちゃ着陸が怖いです。なんだこの仕様 

    #FF15
    huji
  • (拝) ##みかじゅん
    とつバクで、歌番組での三神さんのドリアピを何百回もリピートしてるって話があったんだけど、
    その数字が誇張とか比喩ではなく本当に何百回なんだろうなあ…と思えるのが純哉くんなんだ…

    こういう三神さんオタクの純哉くんネタ、私はみかじゅんだと思って描いてるんだけど、これカップリングなのか…?という気持ちもある…


    -----------------------------

    今武道館に向けてぐるぐるとなんにも手につかない状態で、
    ただライブ自体はものすごく楽しみ…なんだけど席がとてもアレで不安…
    位置はこだわらないしそれこそ見えればどこでもいいんだけど
    見えない可能性があってそれが怖すぎる、もう祈るしかない!!!
    taketa
  • 220181009祝・紫原誕+1 #黒バス #腐向け #紫原敦
    ※ライオットの方にケーキのスタンプがあるので、推しにケーキ下さいな!とお願いしたら有り得ん貰えてめっちゃ有り難うございましたなので上げた気持ち絵をこちらにも追加。

    きれいで優しくて恐くて格好よくて可愛くて意地悪でシビアなわりにロマンチストそうで、好きになってからずっと色んな意外性叩き付けられて飽きる暇がありませんよバカヤロー!!!
    申す
  • プリースト ##みかじゅん

    憧れの三神さんが実はヴァンパイアで…?的なヴァンプリの
    かわいそうだけど幸せな闇堕ち?みたいな話をずっと考えてて…形にしたい気持ちはある…気持ちは…

    みかじゅんのいろんな話とかネタとかひたすら考えてるんだけど
    漫画とかにしようと思うと難しくてどんどん溜まってってどうしたものやら…
    taketa
  • 2 #オリジナル #創作 #オリキャラ

    Alex(アレックス)
    アレクサンドラの略
    褐色肌にグリーンの瞳、地毛は黒
    タレ目、厚めの唇、鼻高い、まつ毛は短く量多め
    右手小指欠損、左手小指と薬指欠損、左耳上部欠損、顔に大きな傷と小さな傷、背中、右足中指欠損、喉元に抉れたような傷、全身ピアスとタトゥーだらけ
    アルティメットドM
    中国系のおじいさんに育てられたため片言の日本語を話す
    表向き移動販売車で花屋、裏では死体処理を生業としている
    死体を養分に育ったお花を売ってるよ怖いね
    無戸籍、免許は偽造したもの
    日本人の父とイタリアとスペインのハーフの母を持つが生後間もない頃に捨てられている
    性的接触されるとマーライオン並みに吐くトラウマ
    痛いのは好き気持ちいいのは嫌いほぼED可哀想
    雇い主にやばい薬ガンガン点滴されまくってラリって死にかけたけど今日も元気に生きてる
    セックスするくらいなら死んでやるって言ってるけどなんだかんだ掘られる可哀想
    お金大事なので金さえ積めばヤラせてくれるチョロい大変ちょろい
    花魚
  • 3気持ちルシサンの親子2枚とカリおっさん。落書き。 #グラブル彩夏【ALT】
  • 幸せのすみか。自分からは 踏み出せない。
    自信も勇気も無いから。
    それでも、自分が正しいと思うことを一生懸命にしていたら
    不思議と素敵な経験はおのずとやって来てくれるもので
    きづけば幸せな気持ちでいっぱいになっているのです。
    素敵な人に出会えたり
    素敵な言葉をもらえたり
    頑張る力をもらえたり…
    そして、いつかは
    わたしが誰かに幸せを感じてもらえるよう
    自信と勇気を身にまといたいと 思うのです。

    ✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

    今日あこがれの人に偶然お会いしました…
    本人確認したものの緊張のあまりにキョドキョドしてたF.に優しく話をふってくれて…素敵な人だなぁとしみじみ思いました。

    #オリジナル
    Fukeru.
  • 7180124〜0225。2016年4月から2年間ずっと出し続けていた個人誌を、訳あって2月初旬にNo.50というキリのいいところで一度けりを付けた。A4用紙1枚を半分に折ってエッセイのような落書きを1つ2つ載せるところから始まった2年前の春。翌年には4コマや数ページの漫画も見えるようになった。最後の半年は研究に追われて落書きもできず、文字書き並みに好きな作品について文章を綴ったから、総まとめとして再編集した本は無茶苦茶分厚くなってしまった。いやーよく書いたもんだよ。お陰で製本は大変だった。「ああー、ページ配分ミスった…」なんて一人苦笑いした夜7時。

    部員とあまり会うこともできなかったから、少しでも交流するきっかけになればと始めたのが個人誌だけど、結局誰が見ていたのだろう。先輩に、後輩に、誰かに少しでも私の思いを届けることはできたのだろうか。総まとめ編を作り上げてもう半年、ふと当時の個人誌を振り返ってみた。配置もフォントも読み手への配慮は皆無で編集は無様、言葉足らずで文法の崩壊した日記は難解な暗号のよう。時間に追われていたとはいえ、この稚拙な出来には胃をぎゅうと握られるかのような猛烈な恥ずかしさを感じてしまう。うわああ何だこのド下手な燃えるゴミは!こんな汚物を生み出した作者は誰だ!……私だ!!(勢いよく崩れ落ちるーー!)

    ただ後悔は一切ない。どんなに出来が酷くても、試行錯誤して作り上げた作品には違いない。ただただ自分が納得するまでひたすら真剣に構想を練った過去を簡単に笑い捨てる程プライドが無い訳でもないし、そんな自分を笑う人もいなかった。幸いなことに、私は本当に人に恵まれてもいたんだ。製作者としては反省すべき点が山のようにあるけれど、そうして支えてくれた方の気持ちを踏みにじってまで自分の作品を不必要に貶めるつもりは毛頭ない。きっと私が丹精込めて作ったとしても反応をくれる部員の皆がいなかったら、こんな充足した気持ちは生まれなかったろう。もちろん製作者としては色々、色々と思うところがあるんですけれども。うう。

    2ヶ月の休止期間を挟んだ今年の春に、再び個人誌の製作を始めていた。ここ数ヶ月は編集する時間も取れず発行出来ずにいたものの、今日から少し精神的に余裕も出てきそうなので、また落ち着いて作り始めようと思い立つ。今しか描けないものを描こう。自分がどんな日々を過ごし、何に心を動かされ、どう感じたのかを可能な限り残していこう。人に見せる機会もなくなった今、作り続ける目的はもはや自分自身のためとなった。恥だらけの毎日を、それでも誇れる人生の一欠片として、紙に刻もうと思う。

    追記:2年かけて作った個人誌の総まとめ編5冊は地球上に2つしかありません。一つは私の手元に、もう一つはお世話になった部室に置きました。今も部室にちゃんとあるのかな。誰かゴミ箱に入れてしまったかな。出来の酷さに驚いた衝動で誰かが破いてしまったかも。さあ、どうなっているかは分からない。あれはもう部室の部品だ。学校に入れる最後の日の夜、そこに置き去った私の気持ちを想像なんてしてくれなくても構わない。気になるのはいつだって一つだ。皆、元気に創作しているかい。
    タカオカ
  • その気持ちは、どんな姿であろうとも変わらない。 #創作 #オリキャラ #オリジナル #アナログ #原稿用紙Snow Production
  • 3好きな作品について描いていたはいいものの単発で出すほどの量はありませんので、3つ程まとめて投稿することにします。「読みにくいんだよこんちくしょう」という方はHPの方を見て頂けたらと思います。

    180108。この作品についてご存知の方はいらっしゃるでしょうか。うん、ここで聞くんじゃねえって怒られそうな質問でしたね。せめてpixivで言えば良かったと私も思いました。もしくは英語で。でもこれを書いている現在真夜中でして、頭など働く状態でもありませんので日本語で失礼します。
    この漫画は人間の骨格について非常に多様な視点をもって語っておられると共に、登場人物の人間関係の変化や成長を豊かに綴ったものとなっております。知識とギャグとが絶妙に合わさった不思議な心地よさに私は結構な衝撃を受けました。今の所日本語のみでの公開となっているとは思いますが、ぜひ興味のある方には見て頂きたいです。ちなみに私は真央ちゃん推しです。本当に好きなんですが、好きが行き過ぎて事務連絡のような表現になってしまいました……あの、面白いんですよ……(不器用が炸裂して崩れ落ちる)。(180725)※英語のコミュニティ向けに書いたもの。

    もう一つ、180112。大好きな漫画の一つ『らいか・デイズ』。この作品は主人公とその友達・先生・ライバル・家族などたくさんの登場人物が織りなす人間関係や人としての成長・個々の事情や心情の変化がかなり丁寧に描かれています。たわいないけどとても大事だった友達とのやりとりや何かに初めて挑戦する時の不安、別れと出会いの大切さ、人を思う気持ちなど、歳をとるごとに忘れてしまう豊かな感性と心の奥底の思い出を蘇らせてくれます。初めて読む作品なのにどこか懐かしい、心に沁みる作品です。(180227)

    180120。少し前に海外のイラスト投稿サイトにあげた時、何故かびっくりするほど反応を頂きました。おそらく一定期間以上経ってから投稿すると注目を集めるような仕組みになっているのでしょう。急に注目された背景は何でもいいですが、この作品をご存知の方が増えたらこんなに嬉しいことはありません。以前別のサイトであげたら「この作品のコスプレをしたことがありますよ!」というとんでもない方に巡り会えたことがありましたが、またそんな奇跡のような出会いがあったらと切に願っております。日本の作品なのに日本のコミュニティでは全然話題にならないので余計に……。(180725)
    #らいか・デイズ #ヒャッコ
    タカオカ
  • 2 #オリジナル #創作 #オリキャラ

    前に投稿した五桜
    黄色い4本のバラと乙女椿、枯れ枝、死人の腕
    吐血に舌ピにヤギ目

    黒っぽい腕は一個前に投稿したピンク髪の子

    4本のバラ→死ぬまで気持ちは変わりません
    黄色い薔薇→愛の告白/嫉妬
    乙女椿→控えめな愛


    死ぬまで秘めた想いが今は私を縛り付けて離さない。私の隠した想いは貴方が死んだ今も尚告げることは無いだろう。
    花魚
  • 37【再録】反射と投影2012年に発行したライドウ本の再録です。
    ライドウちゃんが抒情画家のモデルになる話。なのでモブ画家が出てきます。カプ要素とても薄め(ライちゃん鳴海さんに片思い中)ですが気持ち的には鳴ライです。

    #同人誌再録 #鳴ライ
    のびんご
  • 【ダンス】楽しい気持ちで描き始めたやつです。

    #オリジナル #創作 #女の子  #猫
    mitaro
  • 【嫌】こなくそって気持ちで描き始めたやつです。

    #オリジナル #創作
    mitaro
  • 7/1のイベントお疲れ様でした。のぼせそうな天候でしたがすごく楽しかったです~~久しぶりに靴ずれして割と足がヤバイです。

    全ルートクリアした勢いでイベント申し込んだものの一カ月しか無い状態で、なんとか発行出来てよかったのですが、出来あがったコピー本の色が原画と大分違う仕上がりになってしまって申し訳ない気持ちです。
    ギリギリまで粘れる理由でコピーにしましたがページ数抑えてやった方がよかったなぁとかイベント終わってからの反省会絶賛開催・・・
    今回、新しい絵の具も使ったのと、塗り方少しかえて描いてみました


    次の参加予定は未定ですが、秋か春位に出れたらいいなぁ・・・


    #水彩  #日記
    huji
  • 36/9「G様からなんか届いたKさん」◆なんか無駄に分厚くて気持ちが悪いので開けずに捨てました。
     
    ◆“6”は“G”という字に似ている。“9”は“Kさん”。
    なので、6/9はG×Kですよね、と昨夜に思い出し、帰宅してから急いで●時間で描いた……のですが、気がついたらG様いなかった大惨事。

    形態:##アナログ  ##感情*怒哀・不穏・恥  ##お気に入り作品  ##水彩色鉛筆  ##手書きブログ
    キャラ:##[人物]Kさん  ##[人物]R  ##[人物]G様  ##[人物]B  ##G様とKさん
    どベ3(My art Do not Repost)
  • 4ALWAYS!!いつでも心のオナラ…あ、いや。
    心にムジークを♪w

    改めて。クラシカロイド第二期ありがとうAvocado♪
    の気持ちを込めてダイダラボッチ化した3人と
    大家殿と愉快な仲間たちを描いてみました。
    第三期、いつでも待ってるYo‼ポウポウ♪♪♪

    後の枚数はメイキング途中をちょろっと。
    2018.4.17 #過去絵を晒す #クラシカロイド #シューベルト
    #ベートーベン #バッハ #ショパン #リスト #モーツァルト
    #ドヴォルザーク #ワーグナー #チャイコフスキー #バダジェフスカ
    #音羽歌苗 #神楽奏助
    Nibbio
  • 5どっち?小さい頃から大好きなシューベルトがアニメで生きてる…だと!?(衝撃)
    イケメンに進化してるがモデルは音楽室のか16.7歳の若様どっちなんだw
    最後は勢いで描いた時の気持ちを代弁してもらった
    チャイコちゃんに感謝を表して舞踏会イメージで描いてみましたw
    2017.1.30
    #過去絵を晒す
    #クラシカロイド
    #シューベルト
    #ベートーベン
    #チャイコフスキー
    #リスト
    #バダジェフスカ
    #バッハ
    #エリーゼのために
    #フランツ・ペーター・シューベルト
    Nibbio
  • 4魔導船にて、早朝。TA中/黒ポロ+聖ポロ/全4枚/2012.7
    またもやめちゃ古いやつ。黒→ポロ←聖が好きなんじゃ~~~ という気持ちを込めて。克服したはずの自分に嫉妬する構図美味しいんじゃ~~~
    やまのあき
  • 4髭さにの気持ち悪めまんが #髭切  #刀剣乱舞tkn_ossan
  • まゆちゃん今年はハラハラせずに穏やかな気持ちで観れます…(´∀`)
    2017年12月の過去絵。

    #女の子 #アイドル #AKB48 #まゆゆ #渡辺麻友 #ドレス #赤 #薔薇 #過去絵を晒す
    永倉灰二
  • 2ぺんいれ細かすぎて途中から何の罪滅ぼしをしているのかという気持ちになりました
    #創作 #オリジナル #女の子
    ゆきなぎ
  • 820171207・1208・1220・1223・1225・1227・20180110・0317。研究真っ只中に描いていたmisora組。1月初旬に提出厳守だというのに11月に題目を決定したというから我ながらのんびり過ぎ。そりゃ図書館に通い詰めになるし史料が読めなくて毎日睡眠時間が4時間を切るなんて事態になるよ。いい加減もう少し余裕をもって行動しようぜ。
    ただどんなに切羽詰まっていても休憩はいる。ぶっ通しで研究していても必ず集中力が切れる時が来るんだ。その時にミソラの2人をよく描いていた。

    初めてこの作品を知ったのは確か7年前だというのに、今に至るまで一度も描いたことはありませんでした。ああやっと描けたんだね。
    簡単なあらすじは以下のような感じです。主な登場人物は、女にして女の子好きの主人公啓とそのルームメイトの唯、唯の友達の耕介、双子のまお・なおなど。物語は啓の男嫌いを治したいその母親(と唯)の策略によって、女子なのに啓が全寮制の男子校に入学してしまうところから始まります。しかも女子であることがばれたら殺されるという学校理事の脅しつき。設定こそどこかで聞いたことがあるような作りかもしれないけど、作者ならではの笑いのセンスと人物設定が独自性を生み出しています。

    見所は唯と啓の関係と彼らの記憶。特に全巻読みきった後に再度ページを捲ると唯の表情や行動の一つ一つに胸を締め付けられます。彼の2巻と4巻最後の笑顔にやられる方は私だけではないはず。1・2巻はギャグが多めの日常が描かれていますが、3・4巻は2人の記憶を辿る話が中心となります。特に唯の過去が明らかになると共に物語が急変してこれまでの疑問に歯車が噛み合っていく4巻はもはや脳内処理が追いつかなくなります。「意味分かんねーよもうちょい具体的に話せよ」というそこのあなた、読めば分かる。私の下手な日本語で間違った解釈を生んで作品が貶められるなんてあってはいかん。私の息絶え絶えな遺言はとっとと忘れて作品を読んで下さい。

    気がついたら落書きしてからもう半年が経っていた。時の流れの早いことよ。ああまた描きたい。今でも初めて作品に出会った時と好きな気持ちは変わらない。もしかしたら生涯で一番好きな作品になるような気がしてきたぞ。いつでも揺るがない気持ちをもてることのなんて幸せなことか。また読み返そう。
    #宝皇学園misora組
    #ぼくはか
    タカオカ
  • 12人魚ジョセフ×貧民シーザー♀自暴自棄になって砂浜で泣いてたら金髪の女にパンを差し出された。無視していたら目の前に座って一口サイズにちぎって俺の口に無理矢理突っ込んできた。曰く「腹減ってると悪いことばっか考えちまうからな」だとか。知識でだけ知っていたパンというものは思っていた以上に水分が持っていかれたし、腹が膨れる。ちょっと落ち着いた俺はその女、シーザーとパンをちまちま食べながら話をした。人間じゃないのに怖くないのかと聞いたら「虫じゃなけりゃ怖くない」そうで。久々に楽しい気持ちになれた俺はその日からここへちょくちょく来てシーザーと話すようになった。
    何度か話していると、シーザーは貧乏だということがわかった。貧民街で野郎から奪ったり、ゴミあさったりしているらしい。シーザーに死なれたら困るから俺の涙をあげた。人間はこれを「真珠」と言って貴重なものだと言ってるのだと記憶していたからだ。これを売れば金が出来る。今よりいい生活ができるだろう。
    涙をあげてしばらく、シーザーは砂浜に来なかった。俺はただ不安で毎日「今日はいるかもしれない」と砂浜へ行き、シーザーが居ないことを確認すると悲しくなった。己の足では陸で動くことが出来ないのがすごく悔しかった。
    久しぶりに見たシーザーは痩せていた。ただでさえ痩せていたというのに、前よりも痩せて、でも綺麗になっていた。どうしてかはわからないが、やつれている頬をみると胸が締め付けられた。どうして?という疑問はシーザーの持っているネックレスをみて驚きに変わった。それは俺があげた涙で出来ていた。
    「お前から貰ったのを売るなんてできなくてな。でも今の俺にこれは似合わないんだ。なあ、JOJO。俺、これに見合う女になるからさ、これに見合う女になったら俺にネックレスを着けてくれないか?」
    そう言って俺の首にネックレスを着けるシーザー。意味が分からない。涙なんていくらでも出せるのに。そう言うと、「涙を簡単に流したらダメだぜ?男なら、とくにな」と頭を撫でられた。ガキ扱いしてません?でもその日からシーザーは前の様に砂浜に足を運んでくれた。会う度に綺麗になっていくシーザーに俺は、毎日心奪われるのだ。正直心臓に悪い。
    シーザーにネックレスが似合うとか似合わないとか、俺はどうでもいいんだ。でも、あの言葉は、見合うまで待っててくれってことだろう?なら俺はシーザーがネックレスに見合う女になったらこの想いをネックレスと共に送ろうと思う。

    Twitterにて流れてきた「人魚の涙は真珠になる」的な呟きに萌えた結果の産物です。↑の文は思いつくままに打っただけ。何だこれって思っても内緒ね。本人が一番何だこれって思ってるから。
    ネックレスとジョセフの想いをもらったシーザーちゃんは世界中の幸せを詰め込んだ笑みでジョセフに「俺も」と返すのでしょうね。末永く爆発していただきたい。

    #ジョセシー
    #女体化
    #人魚化
    リナツ
  • まっちゃんの誕生日よその子お借りしてます。以下ss

    「はいコレ」
    少女が少年に叩きつけるように渡したものは、A4サイズの分厚い封筒。挑むような少女の表情に対して、少年の死にかけた表情筋は僅かに動揺を見せている。
    「ええと……?」
    訳がわからない、といった様子で少年が尋ねると、少女はぶっきらぼうに、
    「今日、あんたの誕生日だって調べ…聞いたから」
    「調べたって言いかけたよね」
    「っさい」
    少年が封筒を取り敢えず受け取るのを見届けると、少女は途端に自信を失くしたように伏し目になり、小さな声で呟く。
    「気持ち悪いと思ったら、捨てていいから」
    少年が封を開けると、大量の五線譜。それは、彼の為に作られた楽譜だった。
    ありがとう、と言いかけた少年を遮るように、じゃあね、と逃げるように少女は去る。その顔が耳まで真っ赤になっていたのは、彼女を見送った少年しか知らない。

    少年が手に取った五線譜が、誕生日おめでとう、この曲(僕)は君の為に生まれたんだ、と喋るのは、また別のお話。

    #創作 #僕らの青春日記
    時渡きと
  • 金魚すくい(沖千/屯所)沖田に連れられ内緒で祭りにやってきた千鶴は、目の前で繰り広げられる沖田の妙技に見入っていた。
     たかが金魚すくい、されど金魚すくい。太刀筋と同じく迷いなく振るわれるポイが、次々と金魚を捕らえ掬っていく様に千鶴はただただ見蕩れていた。

    「沖田さん、すごいです! まるで金魚のほうから飛び込んでくるみたいです!」
    「うーん、金魚すくいの腕を褒められても、あんまり嬉しくないかな」

     千鶴から贈られる真っ直ぐな讃辞と尊敬の眼差しに、さすがの沖田も気恥ずかしいのか肩を竦め苦笑を洩らした。
     その弾みに金魚に紙を破かれてしまい、千鶴からは残念そうにため息が洩れた。

    「もう椀に入りきらなかったしやめ時だったんだから、そんな情けない顔しないの。さすがに全部は無理だけど、持ち帰る分は君が好きなのを選びなよ」
    「えっ? でも、いいんですか?」

     沖田の言葉に千鶴は花がほころぶようにぱあっと笑顔を見せる。
     幼いころに父が何度か祭に連れ出してくれたことはあった。しかし、小さな千鶴は上手に掬うことができず、店の主人が適当に見繕った二三匹を手渡された記憶しかなかった。
     こんなにたくさんの中から好きなものを選ぶという経験がなかったため、千鶴は自分が選んで良いものかと窺うように隣でしゃがんでいる沖田と向かいに腰掛けている店主の顔を交互にキョロキョロと見ている。
     そんな千鶴の様子に、沖田は機嫌が良さそうに彼女に笑みを向けた。

    「全部は持ち帰れないって言ったでしょう。僕は別にどれでもいいんだから、遠慮なんてしないで好きなのを選びなよ」

     子どもが遠慮などするなと言われた気がして少し気落ちした千鶴だったが、手元の椀に再び視線を戻すと自然と頬が緩んでいくのが自分でもわかった。
     椀の中でひしめき合っている金魚は、錦鯉のように美しい模様を纏ったものや、全身を眩い金色の鱗で覆われたもの、リュウキンのように寸胴でヒレの美しいものなど、色とりどりの宝石箱のようだ。
     金魚でこれほど気がはしゃいでしまうのだから、沖田から見た自分はやはり子どもなのだと千鶴は納得する。

    「さあ、どれでも選びたい放題だ。良かったなぁ、かわいい嬢ちゃん」

     店主の言葉に一瞬目を見開いた千鶴だが、すぐにいかにも困った、申し訳ないというように眉尻を下げた。

    「あの、違うんです。私は──」

     男です、そう言い掛けた千鶴の言葉を遮って、沖田が楽しそうに相槌を打つ。

    「そうでしょう、かわいいでしょう。悪い虫が集らないようにと思ってこんな格好をさせてみたけど、やっぱりバレバレだったなー」

     刀は差しているものの、一見すると人懐こい笑みを浮かべている沖田は、とても新選組一番組組長には見えない。
     男装の少女と親密な関係だと思われても、新選組とは無関係で害にはならないと判断したのだろう。
     しかし、千鶴に向けられている沖田の瞳には、金魚すくいの屋台の主人の言葉を面白がっている色がありありと浮かんでいる。
     冗談とわかっていても沖田に面と向かいかわいいと言われ、千鶴は頬を染めて「そんなことないです」ともごもご答えると俯いてしまった。
     そんな千鶴の娘らしい控えめで純粋な反応と、それを楽しんでいる沖田を見比べた店主は、合点がいったらしくなるほどとうなずいた。

    「好いた娘にいいところを見せようと兄さんが頑張ったんだから、あんたもそういう男心を汲んでやらないと」
    「え? ……………………えええええっ!? そんな……あの……」

     顔を赤くしたり青くしたり慌てふためきながら千鶴が沖田を見上げると、店主の言葉にやられたとでも言うように沖田の片眉がくっと持ち上がった。
     けれど、それは決して不快なものではなかったらしい。その証拠に、千鶴の反応を見た沖田の肩は笑いを堪えきれずわずかに震えていた。
     そんな沖田の様子からからかわれたのだと判断したのだろう。千鶴は唇を小さく尖らせ拗ねながらも、すぐに椀の中の金魚選びに夢中になるのだった。

    「兄さんももっとわかりやすく攻めないと」
    「うるさいよ、大きなお世話」
    「あんた見た目はいいんだから、優しくしてやれば若い娘なんてコロッといくだろうに」
    「だから、そういうんじゃないってば」

     そんな店主と沖田の会話も耳に入らないほど、千鶴は目の前の金魚たちに惹きつけられていた。





    「沖田さん、本当にありがとうございます」

     屯所への帰り道、金魚玉を手に嬉しそうに自分を見上げる千鶴に、沖田は半ば呆れ顔で大げさに肩をすくめて見せた。

    「金魚くらいでそんなに何度も礼を言われると、かえって申し訳ないよ」
    「金魚ももちろんですけど、お祭りに連れてきてくださったから」

     世話になっている身だからと諦めていた祭に連れ出してくれて、いろいろなものを見せてくれたりこうして金魚まで与えてもらい、自分にはもったいないと千鶴は頬を染める。
     そんな千鶴をかわいいと思い、そんなふうに素直に感じた自分が急に恥ずかしくなって、沖田はつい話を逸らしてしまった。

    「そういえば、僕の秘密を本当に誰にも言ってないんだね」
    「もちろんです。だって沖田さんとのお約束ですから」
    「だけど君が心配しすぎるから、土方さんや山崎君まで過保護になるんだよね。もう僕のことは放っといてくれないかな」

     どうして自分はこうした突き放した言い方しかできないのだろうと、沖田は心の中で舌打ちをした。
     千鶴は泣くだろうか? それとも怒るだろうか?
     どちらもあまり見たくないと思いながら沖田が視線を落とした先には、千鶴の困惑した顔があった。それでも、蜂蜜色の瞳はまっすぐに沖田に向けられている。

    「誰にも言わないとはお約束しましたけど、それと知らない振りをするというのは違います。見て見ぬ振りはできません。沖田さんのこと、放っておけないです」
    「ふーん、そんなもんかな?」
    「はい、そんなもんです」

     最近こうした千鶴の言葉や強い態度が心地良く感じられてしまい、沖田は自分の心境の変化に戸惑いを覚えていた。
     死病に侵されなければ、先ほどの金魚すくいの店主の言葉ではないが、もっと千鶴に優しくしてやっていつしか所帯を持つ未来もあったのだろうかと沖田は自問する。

     いや、なんの憂いもなく刀を振るっていたころの自分ならば、近藤のために剣であることこそがすべてだと、自分はそれしかできないと思っていたはずだとすぐに答えは出た。
     病床に伏せることが多くなり、剣として近藤の役に立てない自分の不甲斐なさに苛立ちと不安を覚えて、千鶴に当たることも増えたと自覚している。
     それでも、どんなに冷たくしてもひどい言葉を投げつけても、千鶴は今のように困った顔をするだけで沖田から離れることはない。
     あれだけのことをしたのだから今日は来るまいと沖田が高を括っていても、千鶴は毎日笑顔でやってくる。

     だが、そんな笑顔の裏で千鶴が沖田の心無い言葉や態度に泣いていることを沖田は知っていた。
     泣いている千鶴を原田や斎藤が慰める姿に、これでさすがの千鶴も自分に愛想を尽かすだろうと清々するはずだった。
     別に千鶴が嫌いなわけではない。あれこれ心配するから煩わしいと思うだけで、素直でいい子だと思う。原田や斎藤ならば千鶴と穏やかに暮らすところを安易に想像できる。

     けれど、千鶴が他の男の傍らにいることが、自分以外の男を見上げて笑顔を見せることが、沖田には堪えられなくなっていた。
     千鶴を手ひどく追い払っておきながら、パタパタと軽い足音がやってくる瞬間を心待ちにしていることを自覚したのはいつだったか。
     わざと薄着で部屋の外に出て、それを見咎めた千鶴に部屋へと連れ戻される時に繋がれる彼女の手のひらの柔らかさとぬくもりに安堵を覚えるようになったのもいつだっただろうか。

    「僕なんかでも死んだら目覚めが悪いから?」

     気付きたくなかった気持ちをごまかすためにわざとそんなことを口にする沖田を、ムッとした表情の千鶴が見上げる。

    「どうしてそんなふうに私を試すことばかりおっしゃるんですか? 沖田さんが何とおっしゃろうとも、私は沖田さんのお側から離れるつもりはありませんから」

     真正面から見上げてくる千鶴は、沖田の前では絶対に涙を見せない。沖田は最初、千鶴が自分にだけ気を許していないのだと思って苛ついたが、本当の理由を知ったのはそれから間もなくのことだった。
     泣いている千鶴に「そんなにつらいなら総司の前で泣いて訴えてやればいい」と言った原田に、彼女は「寝込んで一番悔しい思いをしている沖田さんに、そんな泣き言は言えません」と言ってまたさめざめと泣いていた。

     刀を振るえない自分に価値はないと、寝込むことが多くなった現状に焦りと苛立ちを覚え、それを自分よりも弱い立場の千鶴に八つ当たりしただけだった。
     それなのに、千鶴は沖田が抱えていた苦悩を理解するばかりか弱い気持ちごと受け止めようとしてくれていると感じられて、千鶴の気持ちを知った沖田は胸の底のほうが何だかくすぐったくなったのだった。
     どんなに突き放そうとしても千鶴が離れないことはわかっていたはずなのに、こんな弱気な自分で本当に構わないのかと試すようなことばかり繰り返すことすら見破られていたのだ。

    「馬鹿みたいだ」
    「馬鹿で結構です!」

     思わず吐き出した自嘲の言葉を捉え違えた千鶴がプリプリと肩を怒らせる様に相好を崩した沖田は、後ろからそっと千鶴の小さな身体を抱き締めた。

    「沖田さん?」
    「歩き疲れちゃったー」
    「ええっ? おんぶは無理ですよ!?」
    「大丈夫、大丈夫。千鶴ちゃんは頑張り屋だから、僕の一人や二人ならヒョイヒョイ担いで帰れるよ」
    「頑張ってできることとできないことがあるんですー!」
    「ほら、もっと頑張ってよ」

     駄目だ無理だと言いながらも、顔を真っ赤にしながら沖田の全体重を支えようと踏ん張る千鶴の姿に、沖田は心が軽くなったと実感していた。





    「そんなに手間暇かけてやらなくても大丈夫じゃない?」
    「いえ、沖田さんからいただいた金魚ですし、私が世話をすることになったからにはできる限りのことはしてあげたいです」
     祭りの翌日からせっせと金魚の世話をしている千鶴に、邪魔をするように沖田がちょっかいを出している。
     金魚の世話が増えても、千鶴が他のことを──もちろん沖田の世話も含めて──疎かにすることはなかった。
     そんな些細なことも嬉しく感じられた沖田は、ますます千鶴をからかい困らせるようになった。
     けれど、祭りの日以来、沖田が千鶴を邪険にすることも泣かせることもしなくなった。
     祭りの翌日、沖田は再び千鶴を屯所の外に連れ出して、金魚鉢を買ってきたのだった。
     広々とした鉢の中を悠々と泳ぐ金魚の姿を嬉しそうに眺める千鶴の顔を、沖田は飽くことなく眺めていた。

    「そうだね。あんな狭いところで暮らすよりも、広々とした鉢の中で毎日君に世話を焼いてもらうほうがずっといいに決まってる。この子たちは君にすくわれて良かったね」
    「掬ったのは沖田さんですよ」
    「うん、そうだね。掬ったのは僕だけど──」

     救ったのは君だよね。この子たちも僕のことも……。
     声にならなかった沖田のつぶやきが千鶴に届いたのは、二人が雪村の里で暮らすようになってからだった。


    金魚すくい 完


    ***


    当時の金魚すくいは、今のような破れやすい紙製のポイではなかったそうですが、このお話は遊戯録に準拠しております。
    #二次創作
    #薄桜鬼
    #沖千
    #沖田総司
    #雪村千鶴
    いずみ雅己
  • 花の骨 #名探偵コナン
    #降谷零
    #風見裕也


    小説です。試しに既に他所へ上げてある作品を投稿してみます。
    ゼロの降谷零の話。風見を右腕に事件を解決していきます。所謂プロローグです。

    ※実在する組織や建築物、人物や事件とは一切無関係です。キャラクターはあくまで架空のものであり、実在する人物やその境遇についてを否定したり容認したり、あるいは推薦したりするような意図は一切ありません。物語の中の人物ですので、現実世界とは無関係です。
    ※何から何まで驚きの捏造率。完全なるファンフィクションです。








     病室の窓から見える青空に、すこし焦がれた。
     雲ひとつない透明な青。冬の寒さを忘れてしまうほど、幼い頃の夏の景色と変わらない。薬品の混ざったような匂いさえなければ、ここが病院であることを忘れてしまいそうだった。
     清潔な香りのする寝具。飾り気のないベッド。間仕切り用のカーテンレールは古く、所々錆びている。部屋は何故か個室で、どうも現実味がない。
     零は包帯にしっかりと巻かれた両手を、改めて見つめてみた。熱傷と打ち身で悲惨な色になっていたと看護師が言っていた。爆風で吹き飛ばされた時、吸い込んだ空気の熱さと背中を抉られたような衝撃でこのまま心臓を潰される気がして、自分の人生は十三年で幕を閉じるのかと、諦めながら意識を手放した。零が病室のベッドで目を覚ました時、看護師が慌てて医師を呼んだのが昨日のことだ。
     視線だけを動かしサイドテーブルを見ると、味気ない病院食が置いたままになっている。食欲が出なくて手をつけていなかった。
     零は瞳を閉じて考えた。
     あのとき施設長の部屋へ来たブロンドの女が、施設長ごとあの部屋を爆弾で吹っ飛ばしたのだ。あいつは一体、何者だったのか。
     不意に心臓が焼けるような痛みに襲われ、脳は記憶の森へ迷い込むのを拒絶して頭痛を引き起こす。今は何も思い出したくない。
     頭痛に顔を歪ませ手のひらで覆ったその時、ドアをノックする音が聞こえた。零は顔から手を離し、ぶっきらぼうな声で、どうぞ、とめんどくさそうに返事をした。どうせ看護師だろう。
     しかし入ってきたのは、やけにしっかりとスーツを着こなした男だった。着ているものには乱れが一切無く、短く黒い髪は癖毛なのかウェーブがかっているが、綺麗に整えられている。切れ長の瞳はどこか自信に満ちている。歳は四十代くらいだろうか。手には大きな白い紙袋を持っている。
     男は零の姿を見ると、ほっとしたような薄い笑みを浮かべた。しかし零はその男に全く見覚えがなく、部屋を間違えたのでは、という考えが過った。
    「元気そうで良かったよ、零君」
     男は零のことを知っているようだった。声も出さずに眉間に皺を寄せる。扉の手前にあった丸椅子を手に持ってベッドの横まで来た男は、目の前にいる幼い警戒心の塊を見て、はは、と笑った。
    「実はね、倒れてた君を見つけたのは僕なんだ」
     あの日は里親登録のために施設へたまたま来ていたんだよ、と小さく付け加えた男は、サイドテーブルを陣取っていた病院食を端へと追いやって、紙袋から出したフルーツバスケットを置いた。綺麗に包装されており、すぐに食べられるようなものではなさそうだったため、暫くはこの病室の飾りになりそうだな、と零は思った。
    「君は爆発があった時あの部屋にいたらしいけど、何をしてたのかな」
     男が優しい口調で尋ねてきた。
     まるで警察官みたいだ、と零は顔をしかめた。昨日、目が覚めて真っ先に来たのは、施設の人間でも知り合いでもなく、あからさまにめんどくさそうな表情を浮かべた刑事だった。あの時のことについて形式的な質問をいくつかされたが、それも数分で終わり、あっさりと帰っていった。あまり深く調べる気は無さそうだった。
     大人を一切信用していない零は、この男の質問にもまた眉間の皺を更に深くするだけで、ひと言も言葉を発さなかった。
     暫くの沈黙があり、男は諦めたように後ろ髪をかくと、質問を変えよう、と呟いた。
    「爆発はストーブが原因と聞いたが、あの時ストーブをつけたのは君? それとも部屋から出てきたブロンドのあの女性かな?」
     ブロンドの女性。
     零はその言葉を聞いて、男の顔を初めて直視した。爆発の直前に施設長の部屋へ入ってきて、爆弾を置いて出て行ったあの女のことに違いない。事件はお粗末な捜査でストーブによる爆発事故として処理され、謎の多い死となった。
    「なんであんたがそれを知ってるんだよ」
    「なんだ、喋れるんじゃないか」
    「……うるさい」
     驚きのあまりつい口が滑ってしまった。
     零は精一杯の睨みをきかせてから視線をそらした。
    「あの爆発の直前、君のいたあの部屋からブロンドの女性が出て行くのが隣の棟の二階から見えた。そしてそのすぐ後に君が飛び出してきて爆発が起こった。君を助け出した時は煙と炎が酷くて、辺りをきちんと見ることができなかったが……単なる石油ストーブによる事故として処理されていて驚いたよ」
    「あれはストーブが原因なんかじゃない。大人は俺の言うことを信用しないから」
    「ああ……それで何も話さなかったのか」
     どこか憐れみを含ませた物言いで、男は口元へ手を置いて唸った。男が思っていた以上に零の疑心は根深く、話すには慎重を期した。あの日、零があの部屋にいたことはきっとこの独特の疑心が起因しているに違いなかったが、幼い彼の心はこれ以上踏み込むのを許してくれそうにない。
     男は改めて零のことを見た。
     腕や首は包帯に包まれ痛々しく、金色の麦畑みたいに輝く細い髪に少し色黒の肌が、どうも日本人離れしている。十三歳にしては大人びて整った顔立ちは、この世のもの全てに裏切られたような警戒心に彩られている。
     視線に気付いた零は顔をそらし、それを見た男はどこか穏やかに笑いをこぼした。
    「将来の夢はあるかい」
     零はその問いに、渋々といった様子で男に視線を遣った。他意はないと悟ったのだろう。
    「……公安警察」
     男は目を見開いた。
     公安警察。日本の治安を維持する組織だ。
    「それは、何故?」
    「あんたには関係ない」
     零はそう言い切り、疎ましそうな目をした。何を聞かれても答えるつもりはない様子だった。
     男はそんな零の態度に、ただただ驚いていた。幼い彼からそんな言葉が飛び出してくるとは思っていなかったからだ。
     警察官や刑事などのわかりやすい名称ではなく、しっかりと公安警察だと口にした零に、男は得体の知れなさを感じ、畏怖した。この少年には何か大きな目的があるのだ。見た目の幼さに似つかわしくない何かを、恐らく抱えている。一体あの施設でこの幼い少年に何があったのだろう、と、男は考えたが、それを想像することは困難だった。これ以上の詮索と考察は無意味だ。
    「零君、僕は今警察庁に勤めてるんだ。刑事企画課というところにいる」
    「あんた、刑事なの」
    「お、興味が出てきたな?」
    「……別に興味があるわけじゃない」
     零は少し言い澱んで誤魔化したが、興味があることは明白で、男の目には情報を欲しているように見えた。その子供然とした貪欲さに男は少し安堵し、そして、煙と炎の中で倒れていた彼を助けるために抱き上げたあの時から心に決めていたことを、口にした。
    「なぁ、零くん。君が嫌でなければうちへ来ないかい。僕は独り身だから、残念ながら母親代わりの人間はいないことになるが、君の夢を応援するなら、きっと僕は誰よりも適任だ」
     零は男のその言葉に瞬いた。理解が追いついていない表情を浮かべ、何と返していいかわからない様子だった。
     そんな零へ、男は名刺を差し出す。
    「そういえばまだ名乗っていなかったね」
     零は渡された名刺へ視線を落とした。
     降谷 正俊。
     警察庁刑事局刑事企画課所属の、警視長だった。







     この国は平和というセーフハウスの中で、もう永く眠り続けている。頑丈で頑な鉛の扉は開けようとする者の多くを薙ぎ払い、自らを守るのには十分過ぎた。内側から出ることもできず、それはやがて腐敗を始め、今まさに弾けようとしている。
     男はそう叫んだ。神父のような格好でホワイトボードを背に息巻いているその男を、降谷零はいかにも熱心な瞳で見つめていた。しかしその視線とは裏腹に、宗教に平和を見出すのは楽なんだろうな、という気持ちを混ぜ込んだ溜息を口内でころがしたのだった。
     新興宗教はどの国にとっても立派に火種の類である。かの有名な地下鉄の事件がそれをまさしく証明した。日本というこの国は宗教には甘いのだ。守られている。故に警察は非常に手が出し難い。この国がセーフハウスの中で永く眠り続けているという表現は言い得て妙なものであり、彼らが語る内容はあながち馬鹿にも出来ない。しかしそれでも、入信に伴う新興宗教の説明会とやらは、降谷の想像をはるかに超えて退屈そのものだった。
     この教団は「光の歩み」と名乗っている。国内でも屈指の会員数を誇る宗教法人で、この二年で爆発的に信者を増やした。信者の急増と共に教会や保有施設の数も増え、潤沢な資金を惜しげもなく使い勢力を伸ばしている。急激な成長を支えているその資金繰りに以前から公安は目を付けていたが、ひと月ほど前に教団へ潜入している公安の捜査員が表には出ない取引目録を入手し、教団の主な資金源が武器密売や麻薬の輸入売買などであることが浮き彫りになった。なかでも一際目立つ取引が大量の銃火器と爆薬の輸入である。これを日本国内に持ち込もうなどと大胆にも程がある数で、それは暗にこれだけの武器の使用が想定される事件が国内で起きるということを示唆していた。
     取引が行われるのは本日、七月十七日の昼十三時頃。降谷は風見以下十五名の部下を率いて、その取引現場を押さえようとしていた。
    「全員、予定した配置についています。外部からのそれらしい訪問者は今のところありません。例の部屋には先ほど教団幹部の西尾が入っていきました。動きはありません」
    「指示があるまで待機しろ」
    「了解」
     耳元に仕込んだ無線から風見とその部下達の声が聞こえる。こちらの声は風見以外には聞こえないようにしている為、降谷がその会話に入ることはない。
     ホワイトボードの前で熱弁をふるっている教団幹部の男は、忙しなく口を動かしながらも時計を気にしている素振りを見せ始めた。部屋の隅には同じ格好をした若い男女が一名ずつ立っている。先程まで資料や飲み物を配ったりしていたので雑務要員だろうか。男の方が腕時計を見てから、音もなくそっと部屋を出た。
     降谷は、考えを張り巡らせる。
     東京にあるこの第一教会に所属している人物で裏取引に関わっている者は、少なくとも三名いるとされている。今日、姿が確認されているのはそのうちの一名だけであり、今まさに目の前で声をあげている男がそのはずだった。しかし訪問者は未だに無く、説明会は終わる気配がない。
     取引開始の予定時刻まであと十五分。先ほどの男の動きも気になる。
     降谷は小さく咳払いし、そっと立ち上がった。教団の女がそれに気付き近寄ってくる。
    「どうしましたか」
    「すみません、お手洗いはどちらに?」
    「男性は上の階になります。部屋を出て右手に階段がありますので」
    「ありがとうございます」
     女が見惚れてしまうほどの柔らかな笑みを向け、降谷もまた、音もなく部屋を後にした。
     窓のない白塗りの壁が左右に長く伸びている。四階建てのこの建物の中で一般開放されているのは二階にあるこの入信希望者専用のフロアだけで、説明会のためだけに設置された会議室だけがずらりと並んでいる。上の階には礼拝堂があり、その奥にある部屋は限られた人間しか入れず、商談などに使用されているという。盗聴器を仕掛けるのに大変な苦労を強いられた、と風見に愚痴を零していた教団の潜入捜査員からの情報だ。
    「教団の男を確認。礼拝堂へ入りました」
    「説明会にいた男です」
    「祈りに来た……わけじゃなさそうですね、あの様子だと」
    「雑用係じゃなかったのか」
     階段を上がる降谷の耳には部下同士のやり取りが流れ込んでくる。
     その隙間を縫うように、扉を開けたような音が聞こえた。仕掛けた盗聴器が拾った音だろう。先ほどの男が例の部屋へと入ったらしい。
    「突入のタイミングは降谷さんの、」
    「客はどうした?」
     風見の声を遮って、聞いたことのない男の声が飛び込んで来た。耳をすませる。しん、とした空気の中で絨毯の上をゆっくりと歩くような音が聞こえた。
    「取引は既に終了しています」
     聞こえて来たその言葉に、礼拝堂の扉を開けた降谷の足が止まる。
    「報告に上がっていないが」
    「必要ありません」
    「何?」
     その瞬間、カチャン、というプラスチックが擦れるような音の後に、鉄パイプで布団を叩いたような丸みを帯びた鈍く重い衝撃音が響いた。小さな金属片が絨毯へ落下したかのような軽い音が追う。
     一瞬の出来事だった。部屋は静けさを取り戻し、衣擦れの音がし始めた。会話はもう聞こえてこない。
    「今の音は……」
     風見が無線の向こうで息を飲んだ。
    「ああ、素人じゃないらしい」
     サプレッサーで減音されていたがあれは銃声だ。躊躇いもなく引き金を引く、スムーズな仕事だった。
     しかし盗聴したあの内容だけでは、襲われたのが先に部屋に入っていた教団幹部の西尾なのか、それとも雑用係だと思われていたあの男なのかがわからない。部屋から出てくる男を確認する必要があった。取引が終了していた事実についてあれこれ考察するのは、この男を確保してからの方が良さそうだ。
     降谷は礼拝堂へ静かに、そして足早に足を踏み入れた。明かりはついていない。薄暗い空間を裂くようにして、天窓から入る陽の光が幾筋も差し込んでいた。教団の創始者の女の写真を囲むように飾られた祭壇は、まだ真新しい輝きを放っている。天井は高く、収容人数は百人ほどの広さがあり、長椅子が群れをなしている。
    礼拝堂の右奥に部屋の扉を確認すると、一列目の長椅子の後ろへとしゃがみ込み、ジャケットの内側に仕込んでいた自動拳銃へマガジンを装着して構え、影から様子を覗く。
    「風見、建物内の人間を全員一階へ避難させてから全ての出入り口に人をつけろ。他にも隠れている可能性がある。相手は何を所持しているかわからない、手は出すなよ」
    「了解」
    「男はこちらで確保する」
    「一人向かわせます。無茶はしないでくださいよ」
     風見のその言葉に降谷は一瞬目を丸くしたが、すぐに飾らない笑いをこぼしてから息をついた。
    「お前にそんな事を言われるとはな」
    「代わりです」
    「肝に命じておくよ」
     自嘲気味にそう答えた瞬間、部屋の扉が開いた。
     出てきたのは説明会で雑務をこなしていたあの男だった。男の格好は先ほどまで着込んでいた教団の制服ではない。黒いパーカーにデニム、そしてスニーカー。手にはサプレッサー付きの自動拳銃を持ち、肩にはリュックを引っ掛けて、パーカーのフードを被っている。
     男が長椅子を横切ろうとした瞬間を狙って、降谷は拳銃の引き金へ指をかけた。
    「止まれ」
     男へと銃口を突きつけたままゆっくりと立ち上がる。
    「取引はどうした」
     降谷のその言葉に男は立ち止まり視線を向ける。二回瞬いてから納得したように口元を歪ませた。
    「ああ……あんた、それが目的だったのか。入信希望者のフリをして侵入してたんだな。受付で見たときから変だと思ってたよ、神も仏も信じそうには見えなかったから」
     男は降谷の方へ体を向き直す。突きつけられた銃口へ笑いかけると、銃を持ったまま両手を挙げて降参するようにひらひらと手を振った。
    「残念だね。どこの誰だか知らないが、あんたが欲しがってるものはここには無い」
    「その銃、今日予定されていた取引でこの教団が手に入れる筈だった物だな」
    「へえ! そこまで知ってるのか。あんた何者?」
    「それは寧ろこちらが是非聞きたいね」
    「話す必要あるのか? 今から俺を殺すのに?」
     そう言った男に、一瞬の隙を突かれた。
     鈍く重い銃声が礼拝堂へ響き渡る。男が素早く身を屈め至近距離で銃を構え直したのを、反射的に右へ避けたのが幸いだった。発射された銃弾は降谷の左肩を掠め、真っ白な壁に黒い亀裂を描いた。
    「ッ、う、!」
    「降谷さん!?」
     風見が耳を劈くような大声で叫んだ。よろめいた体勢を瞬時に立て直すと素早く教壇へ身を隠した。
    「あれを避けるなんてあんたもう人間じゃないよ! どんな悪魔と取引したんだ?」
     男はこちらに向かって笑いながら威嚇射撃を繰り返し、礼拝堂の入り口に向かい走っている。今下手に身を乗り出せば今度は確実に頭か心臓を穿たれるだろう。
    「風見!」
     礼拝堂から男が出たのを確認した降谷は無線で連絡を入れ、自らも走り出す。
    「無事なんですか?!」
    「そこはいい、奴を取り逃がした! 民間人を誰一人巻き込むな!」
     降谷が叫んだのも束の間、無線と階段下から二重に重なった大きな銃声が二発響き、女性の金切り声があがった。
    「クソッ!」
     あの音だと捜査員が発砲したに違いない。風見がこちらへ寄越すと言っていた捜査員が、奴と鉢合わせたのだろう。銃を所持したまま建物の外へ逃げ出されたら最早追跡は不可能だ。民間人を巻き込みかねない。
     礼拝堂から飛び出し、銃声の響いた下の階へ降りていく。弾が掠めた肩の皮膚がじりじりと焼けたように痛み始めた。
     二階のエレベーターフロアで捜査員の一人が足を撃たれ倒れていた。幸い肉を裂いただけで済んだようだが、あの男の手慣れた動きを思い出せばわざと外した可能性の方が高い。捜査員を囲んで応急処置をしている数名の教団員達に、至急救急を呼ぶように伝える。二名の捜査員が人間の群れを階段へ誘導しながら、怪我人の野次馬にならないよう堰き止めていた。
    「男は駐車場に向かって逃走!」
     無線の向こうの風見が息を切らしながら報告してきた。無線からは数名の足音が忙しなく繰り返されている。微かだが銃声が聞こえ、足音は困惑したように止まった。男が撃ってきたのだろう。その様子からして風見達は男を追っているようだ。暫くしてまた風見の息切れと舌打ちが無線に入り込んできた。ただならぬ動きを見せる男に困惑しているようだった。
     一方で降谷は人の群れの隙間を縫って建物の外へ出ると、駐車場側へと走った。駐車場の出入り口付近の右柱の影で、捜査員一名が身を潜め張っている。男はまだ出てきていない。
     大きな銃声が四発、建物内部と無線から同時に聞こえた。近い場所まで来ている。
     降谷は待機していた捜査員とは反対側の柱へ潜んだ。
    「君一人か」
     捜査員へ声をかけながら銃を構える。
    「はい。建物内部の民間人の数が多いので、半数はそちらで手一杯です。各出入り口に一人ずつ張ってます」
     そう答えた捜査員だったが、改めて降谷の様子を見て、あっ、と声をあげた。ジャケットの肩口の焼け焦げたような服の穴に血が大分滲んでしまっていた。
    「大袈裟に見えるが大したことはない」
    「いえ、後で止血します」
     有無を言わせずそう返事をしてきた捜査員に降谷は少し瞬き、ああ、上司に似たのか、と力なく笑いをこぼした。よく躾けられている。
    「降谷さん、今どこです!?」
    「駐車場の出入り口付近だ」
    「男が外へ出ます!」
     風見の言葉通り、男が建物内部のドアから飛び出してきた。
     降谷は銃口を男の足元に定めるとそのまま地面へ数発撃ち込んだ。駐車場の床へと貫通した銃弾に、走っていた足を止めた男は直ぐにこちらへ顔を向けた。
    「なんだよあんたも警察だったのか!」
    「武器を置いて投降しろ」
     銃口を向けながら男の元へ歩み寄っていく。
     捜査員六名に銃を向けられ囲われた状態でここから一人で逃げ出すことは不可能に近い。男は諦めたように項垂れると、武器を待ったまま両手をあげた。
    「その成りで警察とはね。すっかり騙された。成る程、潜入に向いている。あんたいくつなわけ?」
    「口を閉じて武器を置け」
     男はゆっくりと地面へ拳銃を置き、焦れったさを感じるほどゆっくりと手を離す。近い距離にいた捜査員がそれを無事に回収したのを、その場の全員が見届けたその時。男が被っていたパーカーのフードを脱いだ。その耳元には何か白いものが見える。それが耳栓だということに降谷が気付いた時、既に男は黒い塊を手にしていた。フードの中に仕込んであったのだ。
    「……全員離れろ!!」
     降谷は叫んだ。男の手から弧を描くように放たれた黒い塊にやっと気付いた捜査員達は、強張った表情ですぐに受け身を取った。状況が飲み込めず拳銃を構えたままだった一人の捜査員を、車の影まで突き飛ばした降谷は左耳を塞ぎ、片手で持った拳銃を男に向けて発砲した。こめかみを掠ったそれに男は舌打ちをして再びフードを被って駆け出す。パーカーの背に無数の白い花の柄が見えた。そのすぐ後に黒い塊が地面を打って弾み、一気に膨んで破裂した。それと同時に降谷は受け身を取り、瞳を強く閉じた。
     耳を裂くような高周波音と凄まじい閃光がその場を支配し、全員の視覚と聴覚を奪う。瞳を閉じていてもわかるほどの光量と、強烈な高周波音は数秒間続き、自分が真っ直ぐ立っているのかすらわからなくなるほどに周囲の情報を遮断している。
     減光していくのを感じて瞳を開くと、白みがかった視界の中で体勢を崩した捜査員数名が膝をついているのが見えた。数分は動けないだろう。塞いでいた左耳ですら、暫く音を拾いそうにない。男の姿はなかった。
     音響閃光弾まで所持していたのか、と、降谷は眉間を寄せ苦い表情を浮かべた。まるでこうなることを予め予想した上で全て用意していたかのように無駄のない動きだった。至急、建物内をくまなく調べる必要がある。リストには相当量の爆弾も含まれていたからだ。
     降谷は状況を整理し始めた。
     教団側が予定していた武器取引は、先ほどの男に事前に横領されたと見て間違いない。リストにあった武器を所持していた。まさか自分が発注した武器で襲われるとは、教団幹部の西尾も思ってはいなかっただろう。しかしあれだけの量の武器や爆弾を、一体何のために横領したのか。一人の犯行とは思えなかった。男が何者であるにしても、確実に別の組織が関わっている。勿論、元々取引を予定していたこの教団にも、何らかの大きな計画があったことは明白だ。そちらは別のチームに捜査を担当させる。
     西尾が襲われた件については動機は一つしかないだろう。盗聴内容から二人は顔見知りだったことがわかっている。あの口ぶりだと男は西尾の指示に従っていた立場だ。襲われたのが西尾だけだったということは、西尾には口を封じられる理由があった。恐らく男の正体を知っていたのだ。でなければ横領後に余計な掃除をせずとも姿をくらませるだけで済んだ筈だ。つまり、あの男の手がかりは西尾以外にこの教団には存在しない可能性が高い。西尾の生死はまだ確認出来ていないが、あの男が口封じに失敗したとはとても思えなかった。
    「……まさか閃光弾を所持していたとは」
     風見が傾いていた眼鏡を指先で押し上げ、立ち上がりながら呟いた。他の捜査員も徐々に回復しているものの、まだ喋れそうにはなかった。
    「すぐ本庁へ連絡を入れろ。捜査員を撃った男が街中へ逃走した挙句、行方の知れない武器と爆弾が大量に野放しになった。こちらも上へ報告する」
    「気が重くなりますよ……それから降谷さん」
     拳銃にセイフティをかけてマガジンを取り出し、残り弾数を確認していた降谷の腕を、風見が掴んだ。男の銃弾が掠めた方の腕だ。
     降谷は確認の手を止め、風見を見上げた。
    「なんだ、どうした」
    「肩、ですか」
    「大袈裟に見えるが大したことはない。さっきお前の部下にも同じことを言ったが」
     掠めた程度とはいえ肉を裂かれた肩は酷く熱を持って血を滲ませている。風見は、傷口へは直接触れないようにその周りを少し撫でた。侵食していくような傷の痛みに想定外の刺激を加えられて顔を顰めた降谷に、風見は憤りを感じているような表情を向け、何か言いたげに唇を開いたが、何も言わずすぐに閉じてしまった。
    「なんだその顔は」
    「……いえ。建物内は我々が調べますので病院へ」
     風見は掴んでいた腕を放すと、全ての部下を引き連れて建物内へと戻っていった。説教でもされるのかと思ったがそういうことでもなかったらしい。
     降谷は深い溜息をついた。風見の考えていることは手に取るようにわかる。しなくてもいい心配をしているのだろう。
     共に仕事をし始めてもう数年経つが、先日初めて自分自身のことについて少し話すことがあった。公安として初めて担当した事件の話だ。余計な話をするんじゃなかったな、と今更後悔したが、他人に関する記憶などどうせ時と共に風化する。ただでさえ忙殺されているせいで昨日食べた夕飯のことも思い出せないほどなのだから。
     降谷は拳銃とマガジンをホルダーへ差し込むと、無線を耳から外して乱暴に束ね、ジャケットの内ポケットへ詰めた。
    やのしゅういち
  • 🐰お友達のうさぎさん🤗ゆる~い手書きタッチがかわいい、ちょっとうざめのウサギさんスタンプです! 日常で使いやすい褒め言葉や、励まし、煽り、JK語で、素直な気持ちをシュールに表現しよう♪

    LINEストア→http://dk311.jp/sturl/?id=3614948

    Twitter→https://twitter.com/guji_sticker

    #LINEスタンプ #創作 #オリジナル  #兎
    guji
  • 6/17全ケイ 荒坂本表紙6/17に開催される全ケイに参加を予定してます。
    そのイベントに向けて荒坂本を製作中です。
    まだ再熱してから日が浅いので内容的に薄いかもですが、荒坂の告白本を予定してます。

    絶対出すんだ!って気持ちも込めて先に表紙のみ載せときます!
    ※完成してサンプル載せる際にはコチラは削除します。

    #弱虫ペダル  #荒坂
    こまよう
  • 休戦居眠りの気持ち良さに比べたら、争いなんてとても。
    http://www.kakimono.biz/illustration/408.html

    #オリジナル #illustration #イラスト #絵 #和風 #猫 #春
    ミナトヤヨシキ
  • 沖田合戦装束薄桜鬼の合戦衣裳が好きで描きたくなるので
    数年越しでどうにもならないまま途中だった絵を
    引っ張り出して来て、無理やり仕上げてみました。


    絵とは関係ないですが、
    ギャレリアはタグ表示を
    多分Instagramを参考になさったのかな
    という変更がなされていて、
    個人的には見づらいし使いづらい印象なのですが
    他のユーザーの方からすると
    どうなんでしょうかという気持ちに

    #薄桜鬼 #沖田総司 ##版権_ゲーム系
    あんどういろは
  • 瞳色のプーペ #創作 #オリキャラ #瞳色のプーペ

    この世界で色を宿すのは瞳だけ、生まれ持った瞳の力に染まる瞳色の世界。
    地の力は茶に、
    水の力は青に、
    火の力は赤に、
    風の力は緑に、
    光の力は黄に、
    闇の力は黒に、

    瞳力を持たぬものなど存在せず人々も動物も魔物も全ての生物はその力を使い生活している。
    光の王国プリュネル、隣国の闇の王国ラズチオーク。
    数年に渡った隣国との領土戦争に勝利したプリュネル国の王はラズチオーク王国と平和協定を締結した。
    それから110年後の現在、ラズチオークは協定を破りプリュネルに侵攻してきた。
    瞳力の色を帯びた機械人形と共に…。

    これは人から瞳力を奪い、人形の瞳にすることで戦闘ドールにする敵国と戦う人々の物語。


    _____________________________

    ◆洋風ファンタジー世界。人々は生まれ持った属性瞳色の力を用いて瞳術(=魔瞳術)という魔法を扱える。

    ◆瞳色は6種、地水火風光闇(茶、青、赤、緑、黄色、黒)の6属性の内の一つを授かり生まれ、属性は親からの遺伝で決まる。
    (隔世遺伝により先祖の瞳力を受け継ぐ場合もあるが極稀な事)

    ※基本6属性の瞳色に白が混色(水色や桃色など…)した者は治癒魔瞳力があり、どこでも重宝される。

    ※闇の瞳術使いの中には死霊瞳術や呪殺瞳術を専門にする者、組織も少なからず存在し、それをよく思わない者からは忌み嫌われており、偏見が強いと闇瞳色というだけで差別する者もいる。

    ◆他属性の者と瞳力をリンクすれば複合魔瞳術が使用できる。同属性と合わせれば更にランクの高い瞳術を使え、広範囲魔瞳術を扱える。酷使し過ぎれば一時的に視力が低下したり身体への負荷も多い

    ◆地→水→火→風→地 光⇔闇。
    地は水に強く、風に弱い。
    水は火に強く、地に弱い。
    火は風に強く、水に弱い。
    風は地に強く、火に弱い。
    光と闇は互いが弱点である。

    日常生活や戦闘の中で瞳術を使用したり、 瞳術陣で形成した魔瞳武器を使い戦ったり、様々。 複合魔瞳術を使う時、瞳術を発動中のみ使用者同士の瞳色の色が完全に混ざり合う(赤と青なら紫、)

    ◆左右の瞳力が異なるオッドアイは稀少種で、1人で2属性を操る複合魔瞳術が使える。その異質な力ゆえに殆どのものが短命であるとされる。

    ◆動物も魔物も瞳力を持って生まれるが、動物は瞳力が退化しており無害なものが大半、魔物は理性がなく凶暴な上に瞳力をそこそこ扱え厄介。
    なのでモンスター討伐クエストは各地域である


    ◆瞳力を奪う瞳術は大昔に禁忌とされた闇の魔瞳術最高ランクの禁呪。プリュネル国では使用した者は例外なく瞳力を禁じられ終身刑とされている。
    対してラズチオーク国は表向きではプリュネル同様に禁じているが今回の戦争のドールの様に、秘密裏に禁呪を用いて兵器開発やドールに使用する瞳力源を量産しようとクローン技術開発実験も十年以上続けている。
    ◆※↑そのためラズチオークは辺境の集落や村で実験体にする為に人々を拉致していた。リィエンの家族もその犠牲者。
    瞳力を奪われた者の瞳は無色になり生気を失った抜け殻の様な状態に陥る。 戦争が始まり、瞳力を失い無色の生き人形となった人をコレクションする犯罪者もいる。

    ◆この世界では恋をする事でも瞳に変化が生じる。
    片恋だと片方に、
    気持ちが通じ合えば両の目に、
    相手との瞳色が混ざる。
    相手色をした星が瞳に浮かんでたり、グラデのようになっていたりと人それぞれ。気持ちを失えば混色も消える。
    ゆうひ@yuuyuuSS4
  • 羊さん系カポー今週の落書き。
    羊さん系カポー。天パのぼわっとした、はねてる髪って可愛いよねっていう気持ち^^ #創作
    桃花ひよ
  • これは再掲なんですけど、この加州くんが至上最高に気に入っている
    自分で言うのもあれだけどほんと~~に好き!って気持ちだけで描けたかなと思う かしゅうくんの幸せそうな顔が見たい 大好き
    かしまし
  • 320171115・20171118・20171206。昨年の11月に髪をバッサリ切った。今思えば人生で一番短くなった瞬間だ。短い髪が似合うかと言われたら曖昧に微笑むしかないけど、手入れから何から短髪は本当に楽だ。頭は軽いしマフラーには引っかからないしゴムでまとめる必要もないから今までの引っ張られる感覚とはおさらばだし、シャンプーも少なくて済む。最高じゃないか!短髪万歳!

    なぜ世の女子は皆髪を伸ばすんだろう。勿論短髪の子も沢山いるけど、私の中にはなぜか「女子=長髪」という等式があるんだ。おそらく女子は長髪だという固定観念が染み付いているんだろう。何て偏見だ…。まあそれは置いておいて、短髪の魅力を知った今の私は長髪の子にただ疑問を感じる。純粋に女の子らしさや髪で遊ぶ余地を残しておくためかな。確かに三つ編みやポニーテールとかはある程度の長さが必要だよね。異性として魅力的に見られたいという気持ちもあるかもしれない。いつだったか、学校で「髪の短い子は彼氏を作る気が無いんだろ」と男子が適当にぼやいていたのを聞いてしまったことがある。六法全書片手に脳天に狙いを定めたいけど、私も「女子=長髪」と思っていたから手は出せない。他人の為に伸ばしてるんじゃないんだよね。

    私は中学を卒業するまで腰に届く程の長髪だった。小学2年生の時に一度ばっさり切ったけど、その時のクラスの反応が凄かった。教室に入った途端にクラス全員がしんと静かになって、皆が凝視した。元々静かに1人でいることが多かったから、突然大人数に注目されたのがまずかった。軽いトラウマになって、それ以降一度も髪を切れなくなったんだ。その反動か高校入学と同時に肩近くまで一気に切り、今や男子並み。人生何があるか本当に分からないもんだよ。へっへー、一度首に沿った短い髪の部分をなぞってみたかったんだよねえ。美容師のおっちゃんは「いいの?本当にいいの?!」って何度も確認してきたけど、いいんだよ、おっちゃん。いっそ全部刈ってもいいかもって真剣に思っていたぐらいなんだからさ。

    短髪もそれなりの悩みはあるかもしれないけど、少なくとも私は一切ない。それより今は長髪の子に賞賛を送りたい。長髪はお手入れが大変なんだよ。その面倒ごとに負けずに今日も女の子は可愛く着飾って皆の前に現れる。よく見るんだ。その子の可愛さは彼女の努力の塊だぜ。私はさっさと退場したけど、可愛さを保つのは想像以上に忍耐が求められるんだよ。いくら褒めたって足りないよ。

    ちなみに2・3枚目はらいか・デイズ。いつまでも好きな作品です。
    タカオカ
  • 優しさ優しさって
    なんだ?

    んー
    わからんくても

    優しさ

    んー

    優しい気持ち?を
    きょうも大事にしていこ


    #創作 #アナログ #オリジナル #オリキャラ #優しい #優しさ #大事 #気持ち
    Yoichiの絵言葉
  • まず気持ちよね。

    まず、気持ちがないと
    動けんもんね。



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    #音楽 #ソングライター #YouTube #オリジナル #オリキャラ #お絵描き
    Yoichiの絵言葉
  • 2518♂/ヒュプノス=エイベル「ドクター。あなたは何故、俺たちを造ろうとしたのですか?父さんへの憐憫ですか?本当なら生まれることのない命だったはずなのに。」
    「クロエの気持ちはわかるよ……でも、これは父さんなりの"思いやり"なんだ。きっと、そう。だから、今は離れよう。」

    アスモスとレーヴの息子、ニュクスの弟、クロネリエの兄。

    真面目でしっかり者の青年。アイオンの手で生まれた3人のデザイナーベビーの1人。ナイトグランドの伝令部に所属しているオペレーターの一人だが、アローラ事変が解決した頃に、空の柱からの要請とアスモスの意向によってWPAに一時的にオペレーターとして移籍している。実虚統合後はナイトグランドに戻っている。WPAでよく名前を間違えられるのが最近の悩み。一人称は俺、二人称はあなた。
    #ポケ擬 ##ナイトグランド ##WPA
    智月上也