神は死が存在しない楽園を、エサカという地に創り上げた。この楽園の管理人として、ロバートという人間が 創られた。やがて寂しそうなロバートのために、彼のあばら骨の1本をとって妻としてケンスウを創造した。 ふたりはしばらく幸せに暮らしていたが、ある日一匹の蛇がケンスウに話しかけた。 このときの蛇の姿はいまとは程遠く、首を8つもち、炎を吐く生き物だった。 「自分は何でこんな姿をしているのだろう。炎の豚の実を食べればわかるかも知れない」と言った蛇に 戸惑いながらもケンスウは、神から食べてはいけないといわれていたその禁断の豚の実をもぎ取って口にした。 ケンスウは怖くなってその半分をロバートに与えた。ロバートは拒んだが、 この豚の実を食べたケンスウにそそのかされ、結局は食べてしまった。