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    2021/01/04 10:58:48

    プリティハケンウーマン

    可愛い恰好をさせたかった。

    #ハケンの品格 #二次創作 #東春

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    プリティハケンウーマン春子の普段着はラフなものが多い。
    ブランドにはこだわらず、動きやすければなんでもいいようだ。
    ただ、仕事着はある意味鎧のようなものなので、タートルネックのインナーとジャケットで固めている。
    東海林はそれが少し不満だった。



    「なぁ、俺と渋谷に行かないか?」
    「行きません」
    東海林が春子をデートに誘うが考える暇もなく即答された。
    「なぜ私が若者の街に行かなければいけないんですか?」
    「そんなこといわずにさ、とっくりは見た目若いんだからまだミニスカ履いてもイケると思うんだよね。」
    「この年でミニスカートだなんて罰ゲームですか!」
    春子はリビングで洗濯物を畳んでいた。
    ソファーに座ってテレビを見ていた東海林は
    白いシャツ、青いシャツ、黒いシャツ…ばかりが重ねられているのを見て思わず口にしたのだ。

    「とっくりさぁ、おしゃれに気を使ったりしないのか?」
    「そんなものにお金をかけるつもりはありませんが何か?」
    さすがお時給ロボット、無駄だと思うものには一切投資しない主義のようだ。

    「じゃあさ、俺が買うから1着くらい女らしい服買いに行こうぜ」
    「あなたのセンスで選んだ服では外に出られません」
    「なんだと!?」
    カチンと来た東海林に、春子は鞄を探りあるものを手に出した。


    「ファッション販売能力検定1級の大前春子です!」




    結局場所は渋谷ではなくお台場になった。
    ここなら幅広い年代のショップが並んでいるからだ。
    ビーナスフォートの中に入ると、春子は頭をブンブン揺らして左へと直進していく。
    「おい、1人で勝手に行くなよ」
    東海林は後ろから追いかけていく。
    「向こうにいい店があります」
    そして歩いた先にあったのは、パステルカラーを基調とした、可愛いという言葉がよく似合うショップだった。
    確かに東海林は春子は年齢より若いと言ったが
    さすがにこれは20代くらいがターゲットの店では?と考え込む。

    「それでは選んでくるので、まってて下さい」
    春子は1人でさっさと中に入り服を何着も取り出して鏡に合わせていた。
    東海林は周りの女子にジロジロ見られながらもそれを見守る。

    すると1分後に春子が返ってきて
    「コーディネートできました、試着するので来てください」
    「え?もう決まったのか?」
    驚く間もなく春子は試着室に向かい、東海林もそれについていく。

    (こんなかわいい感じの服…大丈夫か?)
    東海林は不安になりながらも春子の着替えをまつ。
    そしてカーテンがシャッと開き
    「お待たせしました」
    と、春子の姿が目の前に飛び込んできた。



    「えーーーー?とっくり???」


    紫色した丸ネックのフレアブラウスに、ベージュのレース模様のマーメイドラインロングスカート。そして足は黒のサンダルに金のラインがアクセントとしてついていた。
    耳にはパールの三連イヤリングをつけて、バッグはパステルピンクのショルダーバッグ。
    最後にクリーム色の広いつばの帽子には黒の大きなリボンがついていた。


    「紫とベージュは定番のコーディネートですが、メリハリをつけるため足元をあえて黒に、暗すぎないようゴールドをアクセントにしました。帽子にも黒がワンポイントとして入っていますがリボンでかわいい女性というアピールも欠かせません、全体的にダボっとさせないために、上はゆったり、下はスッキリさせてみました」


    何を言っているかはよくわからないが、とにかくかわいい。
    今すぐ写真に撮っておきたいと思うほどで東海林はしばらく言葉が出なかった。

    「どうですか?そこのくるくるパーマ」
    「くるくるパーマ言うなよ、いや…意外とって言うと怒られそうだけど、すげー似合ってる。それにさ…」

    「それに?」

    「やっぱり好きな女の可愛い姿を見たいって思うだろ?」


    そう言われて、春子は思わずカーテンを閉めた。
    「着替えるので失礼します」
    「え?もうそのまま着て帰ろうって!」
    カーテン越しの春子は顔を赤くしている。
    こんな顔、恥ずかしくて見せられない。



    好きな人に、可愛いと言われるのがこんなに嬉しいなんて。


    東海林と一緒になってから、生まれて初めての感情がたくさん生まれてくる。
    恋とはなんて難しいものか。
    鏡の自分を見て、にやける顔を引き締めると
    春子はそのままの格好で試着室を出た。





    ちなみに、総額23580円は東海林がカード一括払いでお支払いした。
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