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- ペルシアの「解放王」は誰?24日に放映されたアルスラーン戦記のアニメでは、王子が出した奴隷解放令が不興を買う話が出ていました。
「奴隷解放なんて言ったら、味方が減ります」などと言われるあたりは、リンカーン大統領に似ています。
ただ、今日、取り上げたいのは、この人ではありません。
ペルシャには「奴隷解放」を行ったとされる大王がいたからです。
その人はキュロス二世(紀元前6世紀の大王)。
当時の4大強国のうち、メディア、リュディア、新バビロニアの3つを倒すという偉業をなしとげます。
そして、バビロン入城の時に「世界の王」を称して、捕われた諸民族の解放を行いました。 聖書に出てくるバビロンに虜になっているユダヤ人たちも、キュロスの時代に解放されたのです。
この人の話が、アルスラーンの奴隷解放のキャラ設定で、多少、参考にされているかもしれないと思います。
そのあたりを、筆者の電子書籍に書いています。
書籍紹介ページ http://www.higashi-kazuaki.com/persia/ #アニメ #中東 #解放王 #ペルシャ #風塵乱舞 #アルスラーン戦記higashi kazuaki - イランの最高峰「デマヴァンド山」とアルスラーン戦記の悪役アルスラーン戦記のアニメ第二期では、デマヴァンド山の聖剣ルクナバードの争奪戦が出てきます。
そこでは、「旅の楽士」ギーヴとヒルメス一党との戦いが描かれます。
魔王に相当する悪役「蛇王ザッハーク」は、この聖剣の力でデマヴァンド山に封じ込められているのです。
デマヴァンド山はイランの最高峰です。
日本で言えば、富士山みたいなものです。
アルスラーン戦記はペルシャの叙事詩『王書』(シャー・ナーメ)を参考にして物語をつくっているのですが、元々の叙事詩では、多少、話が違います。
偉大な王であるジャムシードが善政を敷くのですが、末期に自惚れて堕落。各地で争いが起き、彼の権勢が傾く頃に、アラビアのあたりで悪魔に魅入られたザッハークという指導者が台頭してくるのです。
ザッハークは「料理人」に化けた悪魔の食事を食べ、両肩から蛇を生やした姿に変えられてしまいました。この異常体質を癒すには人間の脳を蛇に食べさせるしかないとそそのかされて人間狩りを行い、この王は忌み嫌われました。
筆者の電子書籍はこの詳細を書いています。http://www.higashi-kazuaki.com/persia/ #田中芳樹 #ザッハーク #アニメ #ペルシャ #ヒルメス #ギーヴ #デマヴァンド山 #アルスラーン戦記higashi kazuaki