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  • 年中松の恋路を見守り隊が発足しました #BL松 #チョロ一 #チョロ松愛され #一松愛され ##チョロ松と一松の話

    !ご注意!
    ・チョロ一好きの作者による「年中松が愛されていればそれでいい」という趣味と妄想が爆発したものです。
    ・チョロ松愛され+一松愛されチックです。
    ・突然LINE風味が始まったりします。
    ・トト子ちゃんが何故か腐っていらっしゃる。
    ・時間的には三男と四男と猫の嫁入りの後
    ・トッティが少しだけ不憫です。
    ・最後の方ちょっとだけ下品な表現があります。


    ────────


    事例1:

    ども!松野家長男、松野おそ松でっす。
    突然ですが俺は今、気配を殺して少~しだけ開けた襖から我が家の居間の様子を伺ってまーす。
    何でそんな事してるかって?
    話せば長くなるんだけどさ~、暇なら聞いてくれる?

    ………………

    少し前に、チョロ松と一松が何も言わずに2人で出掛けちゃったことがあったんだよね。
    夜遅くになっても帰ってこないし、俺はなんとなく2人の関係とか最近2人が悶々と悩んでいる事とか
    薄らと察していたから焦った。
    ひょっとして2人で出てったのかって。
    いやまぁ、出ていった程度ならまだいい。
    駆け落ちとか、最悪心中なんてしてやいないだろうか。
    携帯に何度も何度も連絡しても繋がらないし、一松に至っては携帯家をに置きっぱなしだったし。
    俺達はその時かなり焦って、結構必死で真ん中2人を探し回った。

    まぁ、結果から言うと俺達の考えすぎで、単に2人で出掛けていただけだと判明したんだけど。
    ポカン、とした顔で息を切らす俺達を見て、チョロ松は大笑いしやがるし、一松もつられて笑っていた。
    何だよマジで心配したってのに!
    連絡くらいしろっての!
    まぁ、元より俺達の勘違いだったわけだし、笑った顔に心底安心したから特別に許してやったけどな。
    なんたって俺カリスマレジェンドな長男様ですから?

    チョロ松と一松の笑顔は、ここ最近の鬱屈とした表情が嘘のようにずいぶんと晴れやかだった。
    よくわかんないけど2人の仲は良い方向に動いたようだ。
    俺達にチョロ松と一松が「そういう仲」だとカミングアウトし、なんやかんやで俺達も受け入れて今に至る。

    ………………

    はい、これ前置きね。
    え?あっさり受け入れたのかって?
    まぁね~。
    チョロ松も一松も俺にとっては可愛い可愛い弟達なわけよ。
    その2人が一緒になる事を選んで、幸せに過ごしてるなら別にいーんでない?

    それにさぁ…。
    ぶっちゃけ、真ん中2人が仲良くキャッキャウフフしてんのって、めーっちゃ可愛いし癒されるんだよね!
    何だろうな、末2人がじゃれついてんのも可愛いんだけど、それとはまた違った可愛さっての?
    ねぇわかる?わかるよね??
    なんつーかもう、このままずっと眺めていたいくらいには可愛いの。

    …と、いうわけで
    茨の道を行く真ん中2人が心配だし、なんだかんだ見てると和むし、
    松野家には「年中組の恋路を見守り隊」が発足されたのでありまーす。
    隊員は俺、カラ松、十四松、トド松。
    それと何故か最近トト子ちゃんが入隊した。
    年中見守り隊の活動内容は至極簡単、
    チョロ松と一松を陰からこっそり見守る事だ。
    別に覗きじゃねーし!見守ってるんだし!!
    最近は、その見守り内容を何故かトト子ちゃんに「本日の年中松」として報告する事が義務付けられた。
    トト子ちゃんこんなん知ってどうすんの?と思ったけど、トド松に
    「知らない方がいい事もあるんだよ、おそ松兄さん…。」
    とやたら真剣な目で言われて、それ以上は追求していない。

    あ、話が逸れた。
    そうそう、んでね、ただいまのチョロ松と一松はというと
    居間の隅っこで膝枕してます。
    具体的に言うと、チョロ松が一松の太ももに頭乗せてる。
    チョロ松の事を見下ろす一松の表情は緩みきっていて、
    どこに闇を落としてきたんだってくらい優しい顔して微笑んでいる。
    チョロ松の顔はここからだとよく見えないが、同じような顔をしてるんだろう。
    あ、一松がチョロ松の前髪を梳いてる。
    チョロ松は「くすぐったいよ」なんて言ってるけど、されるがままだ。
    一松に向けて発せられた声がびっくりするほど穏やかな上に甘ったるくて、
    お兄ちゃんちょっと変な声出しそうになっちゃった。
    必死で押さえ込んだけどね。誰か褒めて。
    クスクスと笑い合ってるお2人は大変可愛い。
    うん、俺の弟達が可愛くて今日も世界は平和だありがとう!

    …と、ここでチョロ松が右手で一松の頭を引き寄せた。

    こっからじゃよく見えなかったけど、あれは確実にチューしてたね。
    マウストゥーマウスでチューしてたね。
    つーかチョロ松お前童貞拗らせてるクセしていつの間にそんなテク身に付けちゃったの?!
    頭を持ち上げた一松の顔はほのかに赤くなってて、なんかもう覗いてるこっちが恥ずかしい。

    何これ、何このナチュラルなイチャつきっぷり。
    ラブラブかよ。ラブラブカップルかよ。

    むしろこれは新婚か?新婚夫婦か??
    くっそ可愛いわ!

    ーーー
    LINE
    年中組の恋路を見守り隊(5)

    おそ松:…以上が、「本日の年中松」でーす。

    トト子♡:ありがとう♪

    トト子♡:膝枕からの引き寄せキス…!最高ね!

    トド松:わかる

    十四松:さいこーだね!

    カラ松:また今日も女神と天使の戯れの記録に新たな1ページが刻まれたな…

    おそ松:新婚夫婦感がヤバくてさ~

    トト子♡:夫婦だとしたらどっちが夫なの?

    おそ松:ん~?どっちだろ?

    トド松:チョロ松兄さんじゃない?

    十四松:チョロ松兄さんだね!

    カラ松:チョロ松だろうな

    トト子♡:という事はチョロ一ね…

    トド松:トト子ちゃん、ストップ♡

    トト子♡:あ、ごっめ~ん!トト子うっかり♡

    トト子♡:とにかくありがと、みんな!明日もよろしくね♡

    おそ松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    カラ松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    十四松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    トド松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    ────────


    事例2:

    フッ…松野家に生まれし次男、松野カラ松だ。
    突然だが俺は今、とある重大な使命を帯び気配を殺し町中に潜んでいる。
    俺の視線の先にはマイブラザーズ、チョロ松と一松の姿。
    事の次第は数分前…、おでん屋の屋台を営む友人から連絡を受けたのが始まりだった。

    『おい、おめぇんトコの真ん中ども大丈夫か?』

    聞けばどうやらチョロ松と一松は2人でチビ太の屋台に来ているらしいのだが、様子がおかしいというのだ。
    俺は連絡をもらってすぐに駆け付けた。
    ここは先日発足した年中組の恋路を見守り隊の出動であろう。

    俺の使命…つまりそれはチョロ松と一松を陰から見守り、悪しき者共やあらゆる災厄から護り抜き
    そして最後にトト子ちゃんに本日の年中松を報告する事だ。
    ちなみに俺の存在に気付いたチビ太には咄嗟に人差し指を立てて「Shh...」と言っておいたぜ。
    チビ太のヤツは呆れた顔をしながらも俺がいる事は言わないでくれたようだ。
    理解ある友人を持って俺は幸せ者だな!

    さて、チョロ松と一松の様子はというと…。

    2人仲良く並んでおでんを食べているようだな。
    具がたっぷり乗せられた皿は2人で共有している。
    しかし特に変な様子は見られないな?
    もう少し近くへ寄って見るべきだろうか?
    いやいや、気付かれて2人きりの甘い時間を邪魔してしまうのは不本意だ。
    (2人きりじゃねーよおいらが目の前にいるってのバーローチキショー! byおでん屋)

    俺が頭を悩ませていると、おもむろにチョロ松と一松が皿へと同時に手を伸ばし、
    2人の手と手が触れ合った瞬間、揃って肩を跳ね上げながら手を引っ込めた。

    「あ、ご、ごめん…。」
    「う、ううん…。」
    「一松、先取っていいよ。」
    「え、いや…チョロ松兄さんが先取って。」
    「いいって、好きなの取りなよ。」
    「う、うん…。」

    2人して真っ赤な顔をしながら、こんな会話が聞こえてきた。
    ついでに言うとおでん屋台の主人の顔は死んでいる。

    「えと…じゃあ、チ、チョロ松、兄さん。」
    「…どうしたの?」
    「…何食べたい?」
    「え、じ、じゃあ…大根。」
    「ん。…はい。」
    「え」
    「…はんぶんこ。」

    軽く手が触れただけで仲良く頬を染め、たどたどしくもいじらしい会話を繰り広げ
    しかしちゃっかりはんぶんこと称していわゆる「あーん」は実行し
    そして「あーん」をやっておきながら再び2人で照れている。
    ついでに言うとおでん屋台の主人は悟りを開けそうな顔をしている。

    …思春期か?中学生日記か??

    チョロ松お前昨日聞いた話じゃ大胆に一松を引き寄せて熱いkissを贈っていたそうじゃないか。
    一松もごくごく自然にそれを受け入れてたそうじゃないか。
    なのに何故ここでそんなに照れているんだ?
    後からおでん屋台の主人から聞いたが、ずっとこんな調子だったらしい。
    ならばもっと早く連絡してくれ、チビ太よ。
    どれだけ見逃し分があったというのか。

    しかし真っ赤な顔をした真ん中達はさながら恋に恋する天使のそれ…
    微かに潤んだその瞳に見つめられてしまえば穢れた魂など瞬く間に浄化されてしまうに違いない。
    顔を見合わせて微笑み合う姿はクソカワの一言である。
    年中松天使説は此処に確かに証明されたのであった。
    フッ…まったく、つくづく周囲の人間を惑わせる困った子猫ちゃん達だ。

    ーーー
    LINE
    年中松の恋路を見守り隊(5)

    カラ松:「本日の年中松」は以上だぜ、バーン☆

    トト子♡:うふふ、ありがとう!

    トド松:なんでまた新婚から中学生日記に遡っちゃったかな?!

    おそ松:いやいや、イマドキ中学生だってあそこまでウブじゃねーだろ

    トト子♡:とりあえず可愛いシチュだったからトト子は気にしないわ♪

    十四松:ねえねえ!ダイコンの他にもはんぶんこしたのかな?!

    カラ松:他にもどころか全部はんぶんこしてたぞ。

    トト子♡:やだカワイイ!

    おそ松:なにそれカワイイ

    トド松:なにそれカワイイ

    十四松:チョロ松兄さんと一松兄さんかわいい!

    ────────


    事例3:

    はいはいははいはーーーい!十四松でっす!!
    今ね、ぼくね、屋根裏にいるよ!
    ぼくのえろ本の隠し場所だからね!あっこのコトみんなにはナイショだよ!
    でね、ここの屋根裏、ちょっとだけ穴が空いてる所があって、2階のぼく達の部屋が少し見えるんだー。
    ……あ!チョロ松兄さんと一松兄さんのにおいがする!
    2階に上がってくるかな??
    ねんちゅー松のこいじを見守りたい、しゅつどーーかな!!
    マッスルマッスル!ハッスルハッスル!!

    部屋に入ってきたチョロ松兄さんと一松兄さんは無言のままソファに腰を下ろした。
    チョロ松兄さんはソファに座って何かの雑誌を読み始めて、一松兄さんはソファのすぐ傍に座り込んでる。
    少しの間、一松兄さんはチョロ松兄さんの事をじーっと見てたんだけど、

    「…一松?」
    「んー。」
    「もう…しょうがないなぁ。」

    一松兄さんが雑誌を読んでいたチョロ松兄さんの服の裾をグイグイ引っぱって、チョロ松兄さんに向かって腕を伸ばした。
    まるでちっちゃい子が抱っこせがんでるみたいだね!
    チョロ松兄さんはそんな一松兄さんに困ったように(でも幸せそう!)笑って、一松兄さんを抱っこした。
    一松兄さんはしばらくチョロ松兄さんの腕にしがみついたり、髪の毛いじったり
    ほっぺたつついたりしてじゃれついてたんだけど、最終的にチョロ松兄さんの膝枕で寝息を立て始めたよ!
    チョロ松兄さんはというと、その間ずっと雑誌に目を通しつつ一松兄さんの頭をナデナデしてた!

    「…おやすみ、一松。」

    びっくりするくらい優しい声で、それにすごく優しい笑顔でチョロ松兄さんはそう言って、
    その後、チョロ松兄さんは一松兄さんが起きるまで一松兄さんの背中を優しくポンポンしたり
    頭をナデナデしたりしてたよ!

    ……親子かな?!
    優しいママと甘えん坊の赤ちゃんかな?!

    なんかね、今チョロ松兄さんの手に雑誌じゃなくてガラガラが握られててもなんも違和感ないと思うよ!
    むしろ何でガラガラじゃないんだろうね?!

    眠ってる一松兄さんは安心しきった顔をしてるし、チョロ松兄さんもすっごく幸せそうでした!
    ぼくもなんだかほっこりしました!
    以上、十四松でした!!

    ーーー
    LINE
    年中松の恋路を見守り隊(5)

    十四松:本日の年中松!どぅーん!!

    トト子♡:2人きりだと甘える展開…王道ね!!

    カラ松:女神と天使は実在した…

    おそ松:一松って前からチョロ松にはわりと素直だったもんな。

    トド松:チョロ松兄さんがガラガラ持ち出したらさすがに何のプレイだってならない?

    おそ松:そうか?サイリウムとそんなに変わらなくね?

    トド松:やめてサイリウム見る目が変わりそう!

    トト子♡:猫のように甘える受けと冷静に見せかけて内心悶えて大荒れの攻め…いいわ…!

    トド松:トト子ちゃんストップ♡

    トト子♡:いっけなーい!トト子うっかり(・ω<) テヘペロ

    カラ松:やはりあの2人は女神と天使の化身…この薄汚れた世界に与えられし癒しのオアシス…!

    おそ松:くっそイタイけど否定しきれない自分がいる

    トド松:わかる

    十四松:わかる!

    ────────


    事例4:

    やあ、トド松だよ。
    君も大変だね、今まで散々いちゃつくチョロ松兄さんと一松兄さんの話を聞かされてきたんでしょ?
    あの人達真ん中の兄さん達のことが大好きだから許してあげてね?
    まあ、もちろん僕も例外じゃないんだけどね。
    僕だって年中松の恋路を見守り隊の一員だしね。
    あ、それとトト子ちゃんをメンバーに迎えるきっかけを作ったのは僕だよ。

    さて、僕も今こっそりとチョロ松兄さんと一松兄さんの様子を窺っている。
    早速実況していこうかな♪

    2階の僕らが使っている子供部屋は、チョロ松兄さんと一松兄さんの2人きり。
    今日はいつもと違って少しピリピリした空気が漂っている。
    …珍しくケンカでもしたのかな?

    「ねぇ、一松。」
    「…はい。」
    「何か僕に言う事ない?」
    「…ご、ごめんなさ…。」

    え?!待ってほんとにケンカ?
    ケンカというより一松兄さんがチョロ松兄さんを怒らせたのかな?!
    え、どうしよう。仲裁に入るべきなの?
    それとももう少し様子を見た方が…?

    「『ごめんなさい』?
     何に対して謝ってるの、それ。」
    「ごっごめ…」
    「一松。」
    「ヒッ…!」

    チョロ松兄さんによって壁際に追いやられた一松兄さんは、完全に退路を絶たれた状態だ。
    壁を背に座り込む一松兄さんを見下ろすように、チョロ松兄さんは膝立ちをしている。
    ほんと何してくれちゃったの?!
    家庭内修羅場とかやめてほしいんだけど?!

    チョロ松兄さんがグッと一松兄さんの前髪を掴んだ。
    一松兄さんは一瞬顔を顰めたけど、怯えた顔でチョロ松兄さんを見上げている。

    「約束を守らなかった悪い子にはお仕置きが必要だよね?」
    「にいさ…っ んぐっ?!」
    「ねぇ、一松。」

    前髪を掴んでいた手は、今度は一松兄さんの首を掴んでいる。
    え、え?!
    待って待って待って首締めてる?!あれ締めてない?!

    「一松は僕だけを見ていればいいんだよ僕以外の奴と話す必要なんてないし視界にだって入れる必要ないんだからね
     猫だって本当は止めてほしいのにそれはさすがに可哀想かなと思って大目に見てあげているんだよ
     ねぇ僕だけを見てよ一松僕以外の奴なんか見ないでよねぇ一松一松いちまつ」
    「ちょろ、ま…にいさ…」
    「何?お前首締められて喜んでんの?
     とんだ変態だな。」
    「うあ…!」
    「ここ、硬くなってるじゃん。
     こういうの興奮するワケ?変態。」
    「ごめっ、ごめ…な、さ」
    「ねぇ、一松。

     …僕の舐めて。それで許してあげる。」

    ちょっと待てーーーー!!!

    ねえ?!僕は一体何を見せられてるの?!
    いや勝手に覗いてる僕が悪いんだけど!!
    でもでも、何でおそ松兄さんとカラ松兄さんと十四松兄さんはほのぼのだったのに僕は病み系SMプレイなワケ?!
    これずっとのんびりホワホワしてる真ん中を愛でる流れだったじゃん?!
    つーかチョロ松兄さん、舐めてって何を?!ナニを?!?!
    マジで一松兄さんは何をしでかしたのやめてよホント!!
    ついでに一松兄さんは何で首締められてちょっと嬉しそうな顔してんのさこのM松が!!
    今すぐここから逃げ出したい!助けて兄さん達!!!

    その後、ナニかが始まってしまう前に僕は気配を必死に殺しつつ慌ててその場を立ち去ったのだった。
    いくら見守るっていってもそこまで見守る気は毛頭ないからね?!

    ーーー
    LINE
    年中松の恋路を見守り隊(5)

    トド松:…というワケです。

    トト子♡:続きは?

    トド松:ごめん、さすがにそこまで見守れない。

    トト子♡:ねぇ、トド松君、続きは?

    トド松:ごめんなさい

    おそ松:たまにSMプレイ始めるよなあいつら。しかも前触れもなく突然。

    十四松:トッティどんまい!

    トド松:うわーん十四松兄さあぁぁん!!

    十四松:よしよーし(`・ω・)ノ( ´д`*)なでなで

    トド松:(*´ω`*)

    おそ松:はいそこ、可愛いことしてないで。

    十四松:うっす!

    トド松:はーい

    カラ松:おそ松、何故たまに真ん中がSMしてる事を知っているんだ?

    カラ松:それに一松は一体何をチョロ松をそんなに怒らせてしまったんだろうな?

    おそ松:いや、たまたま目撃しちゃっただけだって。

    おそ松:別に下らない理由だと思うよー?

    おそ松:前なんて服に1本だけ猫の毛がついてたってだけだったらしいし。

    カラ松:oh……

    トト子♡:猫であっても自分のものに誰も触ってほしくないってことかしら?

    トド松:チョロ松兄さんて潔癖だもんねー

    トト子♡:結局あの2人は新婚夫婦なの?中学生日記なの?親子なの?SMなの?どれなの??

    トト子♡:ちょっとはっきりさせてほしいわ

    トト子♡:ね?

    おそ松:え…?

    トト子♡:ね???

    おそ松:ハイ。

    カラ松:了解しました

    十四松:はーーい!!!

    トド松:はーい。。

    ────────


    「……と、いうわけでだ。」
    「いや、どういうわけだよクソ長男。」
    「ぶっちゃけお前らは新婚か思春期か親子かSMかどれなんだ?」
    「え…何その四択。意味わかんないんだけど。」

    再び俺、おそ松でーす。
    結局こいつらはなんなのかハッキリさせるべく、思い切って本人に直撃インタビューすることにした。
    ってことで居間で寛いでいたところを突撃ー。

    「チョロ松兄さん。」
    「ん?…ああ、はい。」
    「ん。」
    「…ありがとう、一松。」

    はい皆さん。今何が起こったかわかった?
    一松がチョロ松に向かって手を差し出して、チョロ松が一松に空になった湯呑みを渡したの。
    で、一松はお茶淹れてまた渡したってわけ。
    チョロ松好みの少し薄めのお茶である。
    熱さもちゃんと調整されてるっぽい。
    一松お前普段そんな事絶対しないじゃん。
    チョロ松だから?チョロ松の好みはちゃんと把握して甲斐甲斐しくお茶入れしてんの?

    「…で、何の話だっけ?」
    「新婚か思春期か親子かSMのどれだよって話。」
    「だからその四択なんなの。」

    並んでズズ…とお茶を啜る姿はなんというか、アレだ。

    「…………熟年夫婦か?」


    結論:その気になれば何にでもなれる。



    お粗末!
    #BL松 #チョロ一 #チョロ松愛され #一松愛され ##チョロ松と一松の話

    !ご注意!
    ・チョロ一好きの作者による「年中松が愛されていればそれでいい」という趣味と妄想が爆発したものです。
    ・チョロ松愛され+一松愛されチックです。
    ・突然LINE風味が始まったりします。
    ・トト子ちゃんが何故か腐っていらっしゃる。
    ・時間的には三男と四男と猫の嫁入りの後
    ・トッティが少しだけ不憫です。
    ・最後の方ちょっとだけ下品な表現があります。


    ────────


    事例1:

    ども!松野家長男、松野おそ松でっす。
    突然ですが俺は今、気配を殺して少~しだけ開けた襖から我が家の居間の様子を伺ってまーす。
    何でそんな事してるかって?
    話せば長くなるんだけどさ~、暇なら聞いてくれる?

    ………………

    少し前に、チョロ松と一松が何も言わずに2人で出掛けちゃったことがあったんだよね。
    夜遅くになっても帰ってこないし、俺はなんとなく2人の関係とか最近2人が悶々と悩んでいる事とか
    薄らと察していたから焦った。
    ひょっとして2人で出てったのかって。
    いやまぁ、出ていった程度ならまだいい。
    駆け落ちとか、最悪心中なんてしてやいないだろうか。
    携帯に何度も何度も連絡しても繋がらないし、一松に至っては携帯家をに置きっぱなしだったし。
    俺達はその時かなり焦って、結構必死で真ん中2人を探し回った。

    まぁ、結果から言うと俺達の考えすぎで、単に2人で出掛けていただけだと判明したんだけど。
    ポカン、とした顔で息を切らす俺達を見て、チョロ松は大笑いしやがるし、一松もつられて笑っていた。
    何だよマジで心配したってのに!
    連絡くらいしろっての!
    まぁ、元より俺達の勘違いだったわけだし、笑った顔に心底安心したから特別に許してやったけどな。
    なんたって俺カリスマレジェンドな長男様ですから?

    チョロ松と一松の笑顔は、ここ最近の鬱屈とした表情が嘘のようにずいぶんと晴れやかだった。
    よくわかんないけど2人の仲は良い方向に動いたようだ。
    俺達にチョロ松と一松が「そういう仲」だとカミングアウトし、なんやかんやで俺達も受け入れて今に至る。

    ………………

    はい、これ前置きね。
    え?あっさり受け入れたのかって?
    まぁね~。
    チョロ松も一松も俺にとっては可愛い可愛い弟達なわけよ。
    その2人が一緒になる事を選んで、幸せに過ごしてるなら別にいーんでない?

    それにさぁ…。
    ぶっちゃけ、真ん中2人が仲良くキャッキャウフフしてんのって、めーっちゃ可愛いし癒されるんだよね!
    何だろうな、末2人がじゃれついてんのも可愛いんだけど、それとはまた違った可愛さっての?
    ねぇわかる?わかるよね??
    なんつーかもう、このままずっと眺めていたいくらいには可愛いの。

    …と、いうわけで
    茨の道を行く真ん中2人が心配だし、なんだかんだ見てると和むし、
    松野家には「年中組の恋路を見守り隊」が発足されたのでありまーす。
    隊員は俺、カラ松、十四松、トド松。
    それと何故か最近トト子ちゃんが入隊した。
    年中見守り隊の活動内容は至極簡単、
    チョロ松と一松を陰からこっそり見守る事だ。
    別に覗きじゃねーし!見守ってるんだし!!
    最近は、その見守り内容を何故かトト子ちゃんに「本日の年中松」として報告する事が義務付けられた。
    トト子ちゃんこんなん知ってどうすんの?と思ったけど、トド松に
    「知らない方がいい事もあるんだよ、おそ松兄さん…。」
    とやたら真剣な目で言われて、それ以上は追求していない。

    あ、話が逸れた。
    そうそう、んでね、ただいまのチョロ松と一松はというと
    居間の隅っこで膝枕してます。
    具体的に言うと、チョロ松が一松の太ももに頭乗せてる。
    チョロ松の事を見下ろす一松の表情は緩みきっていて、
    どこに闇を落としてきたんだってくらい優しい顔して微笑んでいる。
    チョロ松の顔はここからだとよく見えないが、同じような顔をしてるんだろう。
    あ、一松がチョロ松の前髪を梳いてる。
    チョロ松は「くすぐったいよ」なんて言ってるけど、されるがままだ。
    一松に向けて発せられた声がびっくりするほど穏やかな上に甘ったるくて、
    お兄ちゃんちょっと変な声出しそうになっちゃった。
    必死で押さえ込んだけどね。誰か褒めて。
    クスクスと笑い合ってるお2人は大変可愛い。
    うん、俺の弟達が可愛くて今日も世界は平和だありがとう!

    …と、ここでチョロ松が右手で一松の頭を引き寄せた。

    こっからじゃよく見えなかったけど、あれは確実にチューしてたね。
    マウストゥーマウスでチューしてたね。
    つーかチョロ松お前童貞拗らせてるクセしていつの間にそんなテク身に付けちゃったの?!
    頭を持ち上げた一松の顔はほのかに赤くなってて、なんかもう覗いてるこっちが恥ずかしい。

    何これ、何このナチュラルなイチャつきっぷり。
    ラブラブかよ。ラブラブカップルかよ。

    むしろこれは新婚か?新婚夫婦か??
    くっそ可愛いわ!

    ーーー
    LINE
    年中組の恋路を見守り隊(5)

    おそ松:…以上が、「本日の年中松」でーす。

    トト子♡:ありがとう♪

    トト子♡:膝枕からの引き寄せキス…!最高ね!

    トド松:わかる

    十四松:さいこーだね!

    カラ松:また今日も女神と天使の戯れの記録に新たな1ページが刻まれたな…

    おそ松:新婚夫婦感がヤバくてさ~

    トト子♡:夫婦だとしたらどっちが夫なの?

    おそ松:ん~?どっちだろ?

    トド松:チョロ松兄さんじゃない?

    十四松:チョロ松兄さんだね!

    カラ松:チョロ松だろうな

    トト子♡:という事はチョロ一ね…

    トド松:トト子ちゃん、ストップ♡

    トト子♡:あ、ごっめ~ん!トト子うっかり♡

    トト子♡:とにかくありがと、みんな!明日もよろしくね♡

    おそ松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    カラ松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    十四松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    トド松:(≧∀≦)ゝイエッサ!

    ────────


    事例2:

    フッ…松野家に生まれし次男、松野カラ松だ。
    突然だが俺は今、とある重大な使命を帯び気配を殺し町中に潜んでいる。
    俺の視線の先にはマイブラザーズ、チョロ松と一松の姿。
    事の次第は数分前…、おでん屋の屋台を営む友人から連絡を受けたのが始まりだった。

    『おい、おめぇんトコの真ん中ども大丈夫か?』

    聞けばどうやらチョロ松と一松は2人でチビ太の屋台に来ているらしいのだが、様子がおかしいというのだ。
    俺は連絡をもらってすぐに駆け付けた。
    ここは先日発足した年中組の恋路を見守り隊の出動であろう。

    俺の使命…つまりそれはチョロ松と一松を陰から見守り、悪しき者共やあらゆる災厄から護り抜き
    そして最後にトト子ちゃんに本日の年中松を報告する事だ。
    ちなみに俺の存在に気付いたチビ太には咄嗟に人差し指を立てて「Shh...」と言っておいたぜ。
    チビ太のヤツは呆れた顔をしながらも俺がいる事は言わないでくれたようだ。
    理解ある友人を持って俺は幸せ者だな!

    さて、チョロ松と一松の様子はというと…。

    2人仲良く並んでおでんを食べているようだな。
    具がたっぷり乗せられた皿は2人で共有している。
    しかし特に変な様子は見られないな?
    もう少し近くへ寄って見るべきだろうか?
    いやいや、気付かれて2人きりの甘い時間を邪魔してしまうのは不本意だ。
    (2人きりじゃねーよおいらが目の前にいるってのバーローチキショー! byおでん屋)

    俺が頭を悩ませていると、おもむろにチョロ松と一松が皿へと同時に手を伸ばし、
    2人の手と手が触れ合った瞬間、揃って肩を跳ね上げながら手を引っ込めた。

    「あ、ご、ごめん…。」
    「う、ううん…。」
    「一松、先取っていいよ。」
    「え、いや…チョロ松兄さんが先取って。」
    「いいって、好きなの取りなよ。」
    「う、うん…。」

    2人して真っ赤な顔をしながら、こんな会話が聞こえてきた。
    ついでに言うとおでん屋台の主人の顔は死んでいる。

    「えと…じゃあ、チ、チョロ松、兄さん。」
    「…どうしたの?」
    「…何食べたい?」
    「え、じ、じゃあ…大根。」
    「ん。…はい。」
    「え」
    「…はんぶんこ。」

    軽く手が触れただけで仲良く頬を染め、たどたどしくもいじらしい会話を繰り広げ
    しかしちゃっかりはんぶんこと称していわゆる「あーん」は実行し
    そして「あーん」をやっておきながら再び2人で照れている。
    ついでに言うとおでん屋台の主人は悟りを開けそうな顔をしている。

    …思春期か?中学生日記か??

    チョロ松お前昨日聞いた話じゃ大胆に一松を引き寄せて熱いkissを贈っていたそうじゃないか。
    一松もごくごく自然にそれを受け入れてたそうじゃないか。
    なのに何故ここでそんなに照れているんだ?
    後からおでん屋台の主人から聞いたが、ずっとこんな調子だったらしい。
    ならばもっと早く連絡してくれ、チビ太よ。
    どれだけ見逃し分があったというのか。

    しかし真っ赤な顔をした真ん中達はさながら恋に恋する天使のそれ…
    微かに潤んだその瞳に見つめられてしまえば穢れた魂など瞬く間に浄化されてしまうに違いない。
    顔を見合わせて微笑み合う姿はクソカワの一言である。
    年中松天使説は此処に確かに証明されたのであった。
    フッ…まったく、つくづく周囲の人間を惑わせる困った子猫ちゃん達だ。

    ーーー
    LINE
    年中松の恋路を見守り隊(5)

    カラ松:「本日の年中松」は以上だぜ、バーン☆

    トト子♡:うふふ、ありがとう!

    トド松:なんでまた新婚から中学生日記に遡っちゃったかな?!

    おそ松:いやいや、イマドキ中学生だってあそこまでウブじゃねーだろ

    トト子♡:とりあえず可愛いシチュだったからトト子は気にしないわ♪

    十四松:ねえねえ!ダイコンの他にもはんぶんこしたのかな?!

    カラ松:他にもどころか全部はんぶんこしてたぞ。

    トト子♡:やだカワイイ!

    おそ松:なにそれカワイイ

    トド松:なにそれカワイイ

    十四松:チョロ松兄さんと一松兄さんかわいい!

    ────────


    事例3:

    はいはいははいはーーーい!十四松でっす!!
    今ね、ぼくね、屋根裏にいるよ!
    ぼくのえろ本の隠し場所だからね!あっこのコトみんなにはナイショだよ!
    でね、ここの屋根裏、ちょっとだけ穴が空いてる所があって、2階のぼく達の部屋が少し見えるんだー。
    ……あ!チョロ松兄さんと一松兄さんのにおいがする!
    2階に上がってくるかな??
    ねんちゅー松のこいじを見守りたい、しゅつどーーかな!!
    マッスルマッスル!ハッスルハッスル!!

    部屋に入ってきたチョロ松兄さんと一松兄さんは無言のままソファに腰を下ろした。
    チョロ松兄さんはソファに座って何かの雑誌を読み始めて、一松兄さんはソファのすぐ傍に座り込んでる。
    少しの間、一松兄さんはチョロ松兄さんの事をじーっと見てたんだけど、

    「…一松?」
    「んー。」
    「もう…しょうがないなぁ。」

    一松兄さんが雑誌を読んでいたチョロ松兄さんの服の裾をグイグイ引っぱって、チョロ松兄さんに向かって腕を伸ばした。
    まるでちっちゃい子が抱っこせがんでるみたいだね!
    チョロ松兄さんはそんな一松兄さんに困ったように(でも幸せそう!)笑って、一松兄さんを抱っこした。
    一松兄さんはしばらくチョロ松兄さんの腕にしがみついたり、髪の毛いじったり
    ほっぺたつついたりしてじゃれついてたんだけど、最終的にチョロ松兄さんの膝枕で寝息を立て始めたよ!
    チョロ松兄さんはというと、その間ずっと雑誌に目を通しつつ一松兄さんの頭をナデナデしてた!

    「…おやすみ、一松。」

    びっくりするくらい優しい声で、それにすごく優しい笑顔でチョロ松兄さんはそう言って、
    その後、チョロ松兄さんは一松兄さんが起きるまで一松兄さんの背中を優しくポンポンしたり
    頭をナデナデしたりしてたよ!

    ……親子かな?!
    優しいママと甘えん坊の赤ちゃんかな?!

    なんかね、今チョロ松兄さんの手に雑誌じゃなくてガラガラが握られててもなんも違和感ないと思うよ!
    むしろ何でガラガラじゃないんだろうね?!

    眠ってる一松兄さんは安心しきった顔をしてるし、チョロ松兄さんもすっごく幸せそうでした!
    ぼくもなんだかほっこりしました!
    以上、十四松でした!!

    ーーー
    LINE
    年中松の恋路を見守り隊(5)

    十四松:本日の年中松!どぅーん!!

    トト子♡:2人きりだと甘える展開…王道ね!!

    カラ松:女神と天使は実在した…

    おそ松:一松って前からチョロ松にはわりと素直だったもんな。

    トド松:チョロ松兄さんがガラガラ持ち出したらさすがに何のプレイだってならない?

    おそ松:そうか?サイリウムとそんなに変わらなくね?

    トド松:やめてサイリウム見る目が変わりそう!

    トト子♡:猫のように甘える受けと冷静に見せかけて内心悶えて大荒れの攻め…いいわ…!

    トド松:トト子ちゃんストップ♡

    トト子♡:いっけなーい!トト子うっかり(・ω<) テヘペロ

    カラ松:やはりあの2人は女神と天使の化身…この薄汚れた世界に与えられし癒しのオアシス…!

    おそ松:くっそイタイけど否定しきれない自分がいる

    トド松:わかる

    十四松:わかる!

    ────────


    事例4:

    やあ、トド松だよ。
    君も大変だね、今まで散々いちゃつくチョロ松兄さんと一松兄さんの話を聞かされてきたんでしょ?
    あの人達真ん中の兄さん達のことが大好きだから許してあげてね?
    まあ、もちろん僕も例外じゃないんだけどね。
    僕だって年中松の恋路を見守り隊の一員だしね。
    あ、それとトト子ちゃんをメンバーに迎えるきっかけを作ったのは僕だよ。

    さて、僕も今こっそりとチョロ松兄さんと一松兄さんの様子を窺っている。
    早速実況していこうかな♪

    2階の僕らが使っている子供部屋は、チョロ松兄さんと一松兄さんの2人きり。
    今日はいつもと違って少しピリピリした空気が漂っている。
    …珍しくケンカでもしたのかな?

    「ねぇ、一松。」
    「…はい。」
    「何か僕に言う事ない?」
    「…ご、ごめんなさ…。」

    え?!待ってほんとにケンカ?
    ケンカというより一松兄さんがチョロ松兄さんを怒らせたのかな?!
    え、どうしよう。仲裁に入るべきなの?
    それとももう少し様子を見た方が…?

    「『ごめんなさい』?
     何に対して謝ってるの、それ。」
    「ごっごめ…」
    「一松。」
    「ヒッ…!」

    チョロ松兄さんによって壁際に追いやられた一松兄さんは、完全に退路を絶たれた状態だ。
    壁を背に座り込む一松兄さんを見下ろすように、チョロ松兄さんは膝立ちをしている。
    ほんと何してくれちゃったの?!
    家庭内修羅場とかやめてほしいんだけど?!

    チョロ松兄さんがグッと一松兄さんの前髪を掴んだ。
    一松兄さんは一瞬顔を顰めたけど、怯えた顔でチョロ松兄さんを見上げている。

    「約束を守らなかった悪い子にはお仕置きが必要だよね?」
    「にいさ…っ んぐっ?!」
    「ねぇ、一松。」

    前髪を掴んでいた手は、今度は一松兄さんの首を掴んでいる。
    え、え?!
    待って待って待って首締めてる?!あれ締めてない?!

    「一松は僕だけを見ていればいいんだよ僕以外の奴と話す必要なんてないし視界にだって入れる必要ないんだからね
     猫だって本当は止めてほしいのにそれはさすがに可哀想かなと思って大目に見てあげているんだよ
     ねぇ僕だけを見てよ一松僕以外の奴なんか見ないでよねぇ一松一松いちまつ」
    「ちょろ、ま…にいさ…」
    「何?お前首締められて喜んでんの?
     とんだ変態だな。」
    「うあ…!」
    「ここ、硬くなってるじゃん。
     こういうの興奮するワケ?変態。」
    「ごめっ、ごめ…な、さ」
    「ねぇ、一松。

     …僕の舐めて。それで許してあげる。」

    ちょっと待てーーーー!!!

    ねえ?!僕は一体何を見せられてるの?!
    いや勝手に覗いてる僕が悪いんだけど!!
    でもでも、何でおそ松兄さんとカラ松兄さんと十四松兄さんはほのぼのだったのに僕は病み系SMプレイなワケ?!
    これずっとのんびりホワホワしてる真ん中を愛でる流れだったじゃん?!
    つーかチョロ松兄さん、舐めてって何を?!ナニを?!?!
    マジで一松兄さんは何をしでかしたのやめてよホント!!
    ついでに一松兄さんは何で首締められてちょっと嬉しそうな顔してんのさこのM松が!!
    今すぐここから逃げ出したい!助けて兄さん達!!!

    その後、ナニかが始まってしまう前に僕は気配を必死に殺しつつ慌ててその場を立ち去ったのだった。
    いくら見守るっていってもそこまで見守る気は毛頭ないからね?!

    ーーー
    LINE
    年中松の恋路を見守り隊(5)

    トド松:…というワケです。

    トト子♡:続きは?

    トド松:ごめん、さすがにそこまで見守れない。

    トト子♡:ねぇ、トド松君、続きは?

    トド松:ごめんなさい

    おそ松:たまにSMプレイ始めるよなあいつら。しかも前触れもなく突然。

    十四松:トッティどんまい!

    トド松:うわーん十四松兄さあぁぁん!!

    十四松:よしよーし(`・ω・)ノ( ´д`*)なでなで

    トド松:(*´ω`*)

    おそ松:はいそこ、可愛いことしてないで。

    十四松:うっす!

    トド松:はーい

    カラ松:おそ松、何故たまに真ん中がSMしてる事を知っているんだ?

    カラ松:それに一松は一体何をチョロ松をそんなに怒らせてしまったんだろうな?

    おそ松:いや、たまたま目撃しちゃっただけだって。

    おそ松:別に下らない理由だと思うよー?

    おそ松:前なんて服に1本だけ猫の毛がついてたってだけだったらしいし。

    カラ松:oh……

    トト子♡:猫であっても自分のものに誰も触ってほしくないってことかしら?

    トド松:チョロ松兄さんて潔癖だもんねー

    トト子♡:結局あの2人は新婚夫婦なの?中学生日記なの?親子なの?SMなの?どれなの??

    トト子♡:ちょっとはっきりさせてほしいわ

    トト子♡:ね?

    おそ松:え…?

    トト子♡:ね???

    おそ松:ハイ。

    カラ松:了解しました

    十四松:はーーい!!!

    トド松:はーい。。

    ────────


    「……と、いうわけでだ。」
    「いや、どういうわけだよクソ長男。」
    「ぶっちゃけお前らは新婚か思春期か親子かSMかどれなんだ?」
    「え…何その四択。意味わかんないんだけど。」

    再び俺、おそ松でーす。
    結局こいつらはなんなのかハッキリさせるべく、思い切って本人に直撃インタビューすることにした。
    ってことで居間で寛いでいたところを突撃ー。

    「チョロ松兄さん。」
    「ん?…ああ、はい。」
    「ん。」
    「…ありがとう、一松。」

    はい皆さん。今何が起こったかわかった?
    一松がチョロ松に向かって手を差し出して、チョロ松が一松に空になった湯呑みを渡したの。
    で、一松はお茶淹れてまた渡したってわけ。
    チョロ松好みの少し薄めのお茶である。
    熱さもちゃんと調整されてるっぽい。
    一松お前普段そんな事絶対しないじゃん。
    チョロ松だから?チョロ松の好みはちゃんと把握して甲斐甲斐しくお茶入れしてんの?

    「…で、何の話だっけ?」
    「新婚か思春期か親子かSMのどれだよって話。」
    「だからその四択なんなの。」

    並んでズズ…とお茶を啜る姿はなんというか、アレだ。

    「…………熟年夫婦か?」


    結論:その気になれば何にでもなれる。



    お粗末!
    焼きナス