第一話「ニコニコ星」こんにちわ。私は姿はありませんが主の化身の代理とも呼んでください。
さて、主が「黒歴史だ!アアアアアアアアアアア」と言っていたこのお話……
小説ではありますが、楽しんでいただけたら代理もろとも幸せでございます。
ああ…前置きが長すぎましたね。
さて、今からお話しさせていただくのは「不思議モンスター」でございます。
これは宇宙のどこかにある、不思議な惑星…
気になりますねぇ…少し覗いてみましょうか。
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第一話 ニコニコ星
いつも通りの日常。のどかな草原。風が吹けば受け止めるように草が靡く。
水だって透き通るような輝きでいつも溢れている。空だって…
私たちはいつもの仲間と一緒に何気ない会話をしていた。
その時、一瞬赤く光る物体がどこかに落ちていくのが見えた。
ルーペ「…?」
気のせいか。と思って会話を続ける。
アチェ「…ぺ…ルーペ?」
誰かに呼ばれたのに気づき、顔を上げる。
ルーペ「は、はい!なんでしょうか?」
レラ「貴方。珍しいわね。考え事なんて」
アチェ「ほんっとにさ!どうしちゃったのさ!」
ルーペ「あ…えーと…」
気のせいのようなことを話して理解してもらえるだろうか。決定的な事実でもないから伝えるのは難しい。
ルーペ「なんでもないです。ちょっと眠たくなってきてしまいまして…」
アチェ「そうなんだ…」
レラ「困ったわね…」
どうしてだろうか。大丈夫な反応を返したのに、二人は困ってしまっている。
私何かしちゃったかな。
ルーペ「どうかしたんですか?」
アチェ「あー…いや、あのー」
レラ「今夜テラシロ山に流れ星が落ちるって言われてるのよ。」
ルーペ「そ、そうだったんですか!?」
思わず大きな声を上げてしまった。二人とも当然のようにびっくりしている。
アチェ「…え、えーと、それで今夜3人で一緒に行こうって話になって…」
レラ「貴方も誘おうとしたけれど、眠いのであればしょうがないわ。私たち二人で行ってくるもの。」
ルーペ「あ、っと…」
レラ「大丈夫よ。ほら寝てきなさい。」
本当は行きたい。でも二人に迷惑をかけるわけにはいかない。ここ二日間まともに寝れてないのはわかっている。
でもテラシロ山に流れ星が落ちる…通称「テラシロ流星群」が見られるのは千年に一度と言われているからだ。
二人は私のために気を遣ってくれている。ここは休むべきか…
ルーペ「…はい。ちょっと寝てきますね。」
アチェ「りょーかい!」
レラ「承知だわ。」
この星では生き物一人々々がさまざまな能力を身につけている。
私も能力を持っている。エスケープって言うの。
これを使えばまあ行けるだろうと思い、少し仮眠をする。
私も絶対見にいくよ。アチェ、レラ…