「さぁ、この林檎をお食べ・・・」
「まぁ、なんて美味しそうなんでしょう!!頂くわ・・・」
仕事から帰ってきた小人たちは倒れている娘を見て大騒ぎになりました。
白雪姫が読みつくされている昨今、まさか毒林檎なんてベタな手にかかるなんて思ってもみなかったのです。
「何てことだ!?こんな古典的な手に騙されるなんて!!」
「今の時勢、王子様なんて都合のいい人物そう簡単に現れないぞ!!」
「あぁ、なんて無知な娘なんだ・・・」
しかし、毒林檎の呪いは王子様のキスでなけれは解けません。
どんな軽率な娘であっても小人たちには大切な存在です。彼らはなんとしても彼女を助けようと決めました。
「王子様が現れないのなら探しに行けばよいではないか!」
・・・こうして、小人たちの王子様を探す長い長い旅が始まったのでした。