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    藁の兵士・主人公は惑星イヴァンからやってきた宇宙人学者
    ・宇宙船が故障した主人公は小さな村に辿り着く。そこで村人達にあたたかく迎え入れられる。
    ・その村は山岳地帯の中で、奇跡的に土壌や気候などの環境が整って作物がよく実り、人が充分生活できる場所である。山岳が自然要塞として機能し、外界との接触もない。外交が全くなく、商人の行き来もない辺境の地。それゆえ余所者への警戒心が薄い。
    ・村の中で全てが完結しており、農耕をしながら穏やかに過ごしている。
    ・宇宙船の修理期間中、村で過ごすことになった主人公。しだいに村の地球人達が好きになり、「未来に起こる災厄への対処法を残す」形で恩返しをしたいと決意する。(流行病なら薬や医学、天災であれば対抗できる建造技術)
    ・主人公を通して村人達の話を聞き、間接的に愛着が湧いた仲間達も協力的。母星の技術で未来観測を行う。
    ・未来観測の結果、村を滅亡させる災厄は病でも天災でもなく「未来から来た人間」だと判明。
    ・それは遠い未来、歴史学者がある企業が発明したタイムマシンのテスト運用に搭乗したことがきっかけ。偶然、この村に辿り着いた歴史学者は村人達から歓待を受ける。歴史学者は感銘を受け、村人達の警戒心のなさや親切心などをSNS、メディアなどで称賛する。それにより多くの民間人からその村に行ってみたいと声が上がる。初めてのタイムスリップ座標で思わぬ反響を受けて、これを商機と判断した企業はタイムマシンの民間利用へと乗り出す。多くの民間人が村に押し寄せて、好きなだけ飲み食いし、未来から持ち込んだジュースやお菓子のゴミを捨てる。村は次第にゴミで荒れ果て、食糧も追いつかなくなる。それでも「観光地」にやってきた未来人達は歓待を強要する。次第に村人同士での諍いが増え、食糧も底をつき、やがて村は崩壊してしまう。未来からやってきたゴミに埋もれた荒野だけが残る。
    ・無断の民間利用が発覚し、国は急いでタイムマシンの民間利用を国家権力で凍結。
    ・孤立した山岳地帯だったため、不幸中の幸いで村の出来事はタイムパラドックスも発生しなかった。
    ・国はその村を「初めから歴史上に存在しなかったもの」と認定し事態は収束する。
    ・理不尽な未来に怒り狂う主人公。惑星イヴァンは、村人達への恩返しを「タイムマシンを発明した企業を歴史から抹殺する」ことで確定。
    ・地球で安定して活動できるように、主人公は地球の物質で兵士を作ることを決意。最終的に藁を使って兵士を作ることにする。
    ・何も知らない村人達は、藁を集める主人公に喜んで藁を分け与えてくれる。両手でも抱えきれないほどの藁が集まり、村の未来に思いを馳せて心を痛める主人公。
    ・なぜ藁を選んだのか?と、通信で仲間達が主人公に問いかける。
    「地球には、イヴァンという男の物語があるんです。イヴァンは悪魔から藁で兵隊を作る方法を教わりますが、結局それを使うことはありませんでした。彼自身も、彼に従う人間達もとても無欲で優しく争いもありません。まるでこの村のように。村のためとはいえ、私はこれから人間達を殺しにいくのです。地球で例えるならば悪魔のような行いをするのです。藁の兵士はそんな私に対する皮肉なのです」

    遠い未来、タイムマシンを発明するはずだった企業はとうとう誕生しなかった。関係者が軒並み惨殺されたのだ。死亡した人間達の足元には、その時代には存在し得ない、まるで過去からやって来たような藁が散らばっていた。
    万次郎 Link Message Mute
    2022/08/12 23:06:39

    藁の兵士

    #オリジナル #創作
    形にできる気がしないけど、アイデアが好きだったんでプロットの書き起こしだけ。

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    一次創作
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