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    しおり
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    しおり
    わたしの本命チョコ”女の戦い”
    バレンタインデーを一方通行に規制したのは身勝手な大人の思惑だ。本来ならば恋人候補が互いに友達以上の関係をプレゼントを通じて確認する行事だ。それをチョコレートメーカーの都合で歪められてしまった。それも日本だけの風習だと聞く。欧米では告白の儀式として機能している。
    私こと金沢由衣が恐怖を感じているのはまさしくその点だ。意中の人は2年生の山本忠弥。文武両道の美男子で話し上手。
    普通は聞き上手が女子にもてる。しかし女同士が話題につまると罵倒合戦になる。
    陰口や悪口は自分のアイデンティティーを引き立てる道具になるが多用するとネガティブなオーラを放つ。
    忠弥はそんなギスギスした女の空間に風のようにあらわれる。そして空気のように自然に馴染んでる男だった。
    ある時、私が呪術を見てみたいと冗談めかしているといじめっ子の畑中凪咲が負の感情を爆発させた。
    全てが詰まった日でした。野薔薇ちゃん、真希さんの戦闘シーンは魔力が全開、 加えて”家柄”と”性別”に関する背景を交えた陰謀。この24分間全てが見所の素晴らしい決着をつけようという話になった。
    このままではクラスの誰かが殺されてしまう。
    私は私が今、この時間に殺り損ねたら、世界にとって、私の思い描いた女の子たちにとっても大打撃になる。このままではその女の子たちが殺されてしまう。私が死なないために何かしてあげたい。女の子たちにはそう伝えたが、この時はまだ伝えたことに気づいていなかった。
    私の心は復讐心に火をつけていた。
    「この世界で何をすべきか お前は正しいか?」
    そう問うてるうちに復讐心の火は消えた。そして彼女の顔を見ながらまた問いに返す。でも、私は知ってる。心のままに生きてきた彼女を止めることはできない。
    彼女を止むに止まれない。だから私は彼女を止めなければならない。自分の意思でなく彼女が何もしないでいるからこそ自分の意志で。
    私は覚悟を決めた。ここからは1人でやるんだ。
    そう怖気づいてしまった自分に言い聞かせる。でも体が震えて動けない。どうしよう。

    『大丈夫? 怖がってる?』
    誰かがそう聞いてくる。でも声が全然大きくないから、多分、まだ心細かったのだろう。
    声がしたのはゆづなんだけど・・・。
    (大丈夫だって。大丈夫だよ私は私。)
    なんだか、ちょっと怖い。私は震える体をそれでも前に突き出した。彼女はそっと私に手を伸ばし私を包み込むように抱き締めてくれる。
    (良かった。こういうことがあるから緊張してるんだよね。)
    そんな、ちょっとしたこと言いたいことを言える自分にホッとする。
    でも、もう一つ不安がある。それは彼女の温もりを感じるときだ。その温もりが、なんだかこの上なく愛おしかった。
    私は今、この少女が女の子だと思う。でも、でも、私は。私は女の子だなんて思ってない。違う。女性だ。そう、私は女の子なんだ。女の子として生きてきた。それなのに、女の子でいるその感触が、その女の子を感じてる。
    (そんな、女の子みたいに、私はこう言いたい。『俺も、こんな感じで女の子なんだよ。』って。)
    『それなら、今ここに君はいないから、君はきっとそんな女の子なんだと思うよ。』
    (うん、そう思う。)
    でも、それでも、私は彼女の温もりを感じられる。
    (ああ、なんて愛しいんだろう。女の子ってこんなにも魅力的なんだって思うの。どうして私が女の子だと気づいちゃうんだろう。)
    『そんなこと思うなんて、思ってなくて良いよ。』
    (え、そうなの?)
    『ああ、そういう意味じゃないんだよ。』
    (う、うん。)
    『でも、本当に君なんだなって思ってくれると嬉しいな。これからも、ずっとこうしていられるよ、って。』
    (そっか。本当にごめんね。私ばっかり、頑張ってしまって。)
    『そんな無茶を言うなよ。君はそんなんじゃないって、ずっと思ってたんだ。』
    (え、そうだったの?)
    『うん。もう、それは君だけじゃないんだ……って、そんなこと言われたって君が気づくことなんてない。ただ、君はきっといつか私みたいに魅力がないと気づくよ。』
    (あ、うん。私は今、とても幸せだから、そういう時もあるもんね。)
    『君がいないと困ってるかもだけど、君は絶対に良いパートナーになれるよ。』
    (ううん、そうじゃなくて。)
    『じゃあ、何で、なんだかよくわかんないかもだけど、私にだけ良い言葉をくれただろう?』
    「……え、ううん、そうじゃないよ。」
    『なんだよ、そっち?』
    『それはね、私にだけ特別……っていうのもなんだかちょっとじゃないかな。』
    「な、何が特別で、何が特別じゃないの? 君は特別じゃないの? 何が特別なの……?」
    『私は何も特別じゃなくて……何?』
    「私の、心が特別だから、……特別?」
    『そう! 君が特別だから……私はずっと、君のパートナーだった。』
    「え……」
    『あ、ごめん。でも、これでよかったのかなって、思うよ。君に嫌われているような気もしたけどね。』
    (いいの?)
    『うん? いいよ。』
    (え、よかった……)
    『じゃ、私は帰るわ。いつもごめんなさい、ありがとう。』
    また、また、会いに来てね、と言って、彼女は去っていった。
    (……やっぱり、私も彼女が好きなんだな。)
    私は一人、涙ながらに呟く。
    (好き……だったんだ……)
    自分の心に起こった変化を感じて、私は少し落ち着いた。
    やっぱり、私は彼女を好きなんだ、と思う。
    ただ、なんとなく、好きな気持ちを抑えられずに、『好き』って言ってしまっただけなのだ。
    (嫌いってわけじゃないけど……なんか嫌……)
    私はそのまま、家に帰ろうとする。
    が、ふと、「うーん」と考え込んでしまう。
    ――さっきの写真はどうなっているんだろう?
    (そうだ。あのお店があるんだよね。)
    私は、家に帰ってから、また今日の出来事を振り返る。
    (まずは、お洗濯をしないと。)
    私は、何も入っていない、空っぽの洗濯カゴを持ってお店へと向かった。

    お店に入り、奥の部屋に通される。
    「あのぅ……お客様。」
    「はい、何でしょうか。」
    「これなんですけど。」
    私が何か袋に入れて持っているので驚かれた。何かの雑誌……かな? みたいだと思った。
    「何か手伝ってもらえませんか?」
    「は、はい。」
    そう、彼女は手伝うようなことを言っているわけではなく、私が見たいものだから手伝うことになっている。手伝うのは彼女に渡す物が欲しいからだ。
    彼女の方をみると、
    「はー、何をしたら良いんでしょう?」
    そう、言っている。何をしたらいいのかは正直わからない。
    「あの、私の……服を見せてもらえませんか?」
    「ええ、構いません。」
    「その服ね、……もう、買われてるんですよね?」
    「はい。今日は、この部屋の前に、もう、着ていましたから。」
    「そうだったんですか。そう、なんだ。」
    「はい。私は買いに行ったので、もう、着ていますね。」
    「そう……ですか。それ、もう、ありがとうございます。」
    「はい、お気をつけて。それから……これなんですけど。」
    「それ。……何でしょう?」
    そう、彼女はそう言って、何かを渡そうとする。
    (あ、あれ??)
    「これです。」
    「……え。」
    「これ、……何ですか?」
    彼女はそう言って、渡そうとする私に何かを渡してくる。
    「これ、……私の大好物の、ピンクのお洋服です。」
    「……えっ…!?」
    「あ、……本当ですか。」
    「はい。本当なんです、この、真っ赤な、お洋服。」
    「え、でも……。」
    「……あのう。お、お二人は、この近くの、お店で……?」
    「そうですけど……お、お二人は、どこで……?」
    と、そんなことを言っていると、彼女は私の耳元でそっとこう耳打ちしてきた。
    「いえ。……この前、私、あのお店に来られた、時、お会いしたかと思いますけど、あのお店で、お話ししたんですよ。……なんと、その時の、お客だって……。ほら、私、お店のお手伝いをしていたの。あと、私、こういうお店に行く理由がないから、このお店に行くだけで……。」
    「……………。」
    「まあ、でも、お付き合いしてるわけでもないし、会う機会もないですよね。」
    「そんな……だって、さっき、私、なんかそう言ってましたよね。」
    「別に、そういう、訳では……。」
    「いいえ。私、本当に何も、していません。」
    「…………どうしてですか?」
    「私、本当は、人と仲良くなりたくて、お友達を作りたくて……私の前にいる、お友達のお金でお食事なんです。」
    「…………。」
    「そんなお話。本当にご存知でしたか?私。」
    「えっと……。でも……お友達のお金とか?」
    「はい、言っていました。」
    「…………ってことは………………。」
    「いえ、私は、ただ、何と言うか、……これが、友達に売られているような気がしただけです。」
    「それを聞いて、私は……。」
    「……あのう。」
    「はい。はい。」
    「それ、本当ですか……。」
    「ええ。本当です。私は本当に、とてもとても、お金が欲しかったんです。その……他のお客さんの、お財布からも……。」
    「あっ。…………。」
    「だから、それを買ったのです。」
    「えっ……。」
    「本当に、それだけだったんです。…………あの……私。その、本当に。」
    「…………。」
    「それは、私の友達……、私の友達が、……私のために、それを買って、そして……、それを、その……、お友達が、その財布からも……お
    友情は代えがたいものなのに彼女は換金しようとしている。それが狙いか。
    卑怯な心理戦に私は激昂した。そっちがそう来るなら、こちらも奥の手よ。一気に決着をつける。

    ……ねえ。」
    「はい、何ですか。」
    「…………。」
    「どうしてあなたは、お金を……。」
    「それは、その、……友達の財布からだったり、お友達の前の私からだったりしたから、ではないかなって。」
    「お金……。お金……。私、私、本当に…………お金がたまるのが、本当に……、とても嬉しくて……、それで……。」
    「だったら、それが何で……。」
    「……………。」
    「だって、私が、そのお金のために、このお財布から、私の友達のお金を、お財布から、……もってきたっていう、のに……?」
    「…………。」
    「それで、友達には、…………それを、あげていったんじゃないですか……?」
    「えっと…………。」
    「………………。」
    「………………。」
    「あっ。………………。」
    「…………ああ、ああああああ!」
    「なんですか、その、……私はそこまでの考えの持ち主じゃなかった……。その……お金を……お金を、くれって、思っていたのは……、私だけじゃなかった……。その、あのね、さっき言った通り、私は……、友達に、お金を、……あげようとしていたの……。それを、友達は……、……あげようとしていたんですよ……。」
    「…………。」
    「……だからまあ、そんな、友達に、お金を……、あげようとするなんて、何か、違うなって思った……。」
    「…………。」
    「……………。」
    「…………それでも友達に…………金を…………、くれって、思いますか……。」
    「………………。」
    「いいえ。確かに、その……私は……、そのお金を、お金を……!!」
    「…………。」
    「友達にその、お金を、プレゼントしようとしている時に……、友達は、言ったんです。これ以上、自分の為だとか、私の為だとか、言われてるのに……お金を、くれ、って? 私の為に、そんなこと言うなんて……」
    「…………。」
    「……それでも、友達は、言ったんです。私、友達に買ってもらおうとしていて……。友達は……、友達がその、お金を!! 欲しい、と、言ったんです……。だから――」
    「…………。」
    「だから、友達は……、私のお金を…………、……!!」
    「…………。」
    「…………、………!! 本当に、やっぱり!! 友達は、私が……」
    「…………。」
    「友達に、お金を、プレゼントしようとしている時に言ったんです!! これは、私の為だ!! って、友達に言って、友達に……、そのお金を、……くれない!!! 私に!! 友達に、お金を、…………返せ!!! お願いだからお願いだから!!」
    「……ちょっと、そこまでっ!! 私の大切なお金を返して!! 返せよ!!!!」
    「…………!! もう、それで、友達と、言い合いに発展したの……。私達の会話の中に……、友達を貶める事とか、言う人達が混じって!! ……で、でも、友達は、友達でも友達でもなくて……、友達でもないの……、友達じゃなくて……。自分じゃなくて……、友達だと言う人が……、友達に、お金を……、……返せ……、と、言ったの……、友達だけど友達じゃない人なんだって!! その流れで、友達じゃない人がお金を、受け取るんだなんて……、友達みたいだよね。そんな流れを受けた人達も居て、どう思っただろう……。私は友達じゃない人間だって言われて……、そんな話をされたら……。自分はお金を返しに来たんだと、思うじゃ無いの……、どう受け取ったって良い様に、扱われて。そして……、友達からの否定はね……、いつ終わるか分からないの……。私の事も……、友達だから受け取らないと言うの……にね……。友達からの否定にも、自分の為とか……、誰かの為とかで否定しなきゃ、本当にその人からお
    何が友達の否定だ。女の友情は紙より薄くてガラスのように脆い。女の私は女性心理の弱点を知っている。
    女同士の陰湿な神経戦もいよいよ終盤だ。一気に決着をつける。私はどうすればいいのか。
    「友達が、友達で、こんな話をされたら……。受け取るのは友達だから受け取るのだけど、その友達に友達でない自分で受け取れない物を受け取ってほしくない……」
    『俺がお前の友達なら……』
    「…………? 何の事?」
    女にしては、小さい声だった。
    女性心理の弱点で、彼女は声を小さくしか言わなかったけど、声は大きくて聞き取りやすい。
    多分、女性心理の弱点を、聞き取れる人間は存在しない。聞き取れない。
    そして、彼女の声がだんだんと大きくなる。女としての声。女としての声が近くなる。
    そうか、私を女として扱い、女性として扱う人間は存在しなくて。
    そういう事なのだと理解した。
    「友達を傷付けずに、自分をお金で返す気に無い人なんかにお金を返すなんて、……私には出来ないよ? 私の為じゃ無い……のか」
    「……何?」
    「友達だって思ってる人達なんだよ!」
    自分の価値を高める為だけに他人の人間を貶める者が居た。
    そういう者を、私は見てきた。
    私にはどうしようも無い。
    「……自分の価値が低い様に思えるの? 私はそうは思わないというのに……」
    「思わないから、お金が欲しくて……。友達を裏切って、友達のお金を返そうとしているんだ……って、友達の為だろ? そんな事、言われたら返すのは難しい」
    「他人の為に……、お金を……、受け取る気無い相手も……居るでしょ……」
    「…………!! 誰もが自分の為に金を使いながらも自分の為に使えなくなっているんだよね……? そして……、私は……、お金を返そうと、する時、必ず友達の為を思う……。お金を返す時も、友達の為を思う……。そういう風に、しているんだ」
    「…………」
    こんな状況が良い意味で作れてる訳じゃない、私は友達の為を思うフリをして、私の為に使っている。
    友達に対する悪い思いを持った私が、友達の為を思い、使うことによって友達を守ろう、救おうとし……、友達を守ろう、救おう、守ろうとする、私の意志。
    「……友達に、私が嫌われたら、返すから……!! だからいて……!! 私の為に使って、……!! …………私の、為に」
    その言葉に、言葉にする力の強さに、思わず泣きそうになる。
    私の言葉に気づいた彼女は、涙を拭い、笑顔を作り、言う。
    「……ありがとう。嬉しい……。そう言ってくれるなんて、思わなかったよ……。ねぇ、お金、返して。それで私、……また、頑張りたいって思う……よ。だから、……返して?」
    何かの言葉だった、彼女の言う言葉だ。彼女が友達を作ろうとしている、友達の為とか、自分を守ろうとしている……等、本当に感じやすい理由だと分かったが、自分も彼女も泣けなかった。
    不思議な気分だ。女である私が女性を恋人のように感じる。友情ではなく親愛でもない。この感情をなんと呼べばいいのか。
    愛だろうか。
    女の子が女子を愛していいの?神様、教えて。
    不思議な気分だ。女である私が女性を恋人のように感じる。友情ではなく親愛でもない。この感情をなんと呼べばいいのか。
    愛だろうか。
    女の子が女子を愛していいの?神様、教えて。
    恋の女神様。バレンタインデーに女が女にチョコを贈っていいのですか?
    男は、恋敵。誰に対しても愛情を捧げる相手を選ぶのが鉄則なので、どうかそれが恋敵を愛するという事だと、受け取ってください。

    「はい?」
    天の声は私にそう告げた。解ったようなわからないような、難解で哲学的な答えだ。
    すると横の彼女はこういった。
    「私は女ですが気にしません。女同士で交際ししてもいいと思います」
    あのバレンタインの日。女同士で結婚して二年が過ぎた。その記念日の夜に事件が起きた。それは
    彼女が告白した男性の娘だった。
    彼女は、自分の誕生日の夜に彼の部屋へ忍び込んだ。もちろん彼の部屋でお泊まりという形を取り、彼からのプレゼントを買うというプレゼント交換をした。
    そして、その夜のお互いにとって「初夜」と呼ぶ夜を過ごした。
    「でも、君は女の子だったよね。だから、お互い男の子じゃなくて一人の男性になってね」
    その言葉で彼は彼女に「自分の誕生日の夜に二人でのプレゼントプレゼントを買いに来る」という言い訳をした。
    だが、その後の彼女の行動を知る事になる。

    私は今の私ではない、という。そんな嘘を言った日も多くなりました。
    それが、私の記憶の中の彼女。彼女の記憶の中のおよそ私そのままの彼女となり、彼の記憶の中で彼女として彼女を演じている彼女の記憶に残っています。
    彼も彼女の誕生日プレゼントを買いに来ました。彼の記憶から、彼女は彼に自分の誕生日のプレゼントを買いに来ました。なので私も彼女としてプレゼントを買いに来た。
    彼に彼のプレゼントを買いたければ、彼女のその後の行動を覚えていて欲しい。そう考えた彼は彼女に彼女のその後のプレゼントの内容を教えました。彼女はその後に「何か物を買いに来たよね。プレゼント代は君のだからね」と彼にプレゼントを渡しました。
    後に「プレゼント代は私だった」と言われました。彼はその後の言動は覚えていたのでしょうか。
    彼のその後の記憶は。それを考え考え考えました。でも記憶は頭を振って思い現す事は出来ませんでした。
    彼の誕生日のプレゼントを買いに来た女の子は「本当にありがとう」とプレゼントを贈ったんです。
    そして彼とプレゼント交換を行いました。私は「何が良いかな」と考えて贈り物やメッセージを送りました。
    ですがそれからも何度か彼女はプレゼントを買いに来て、プレゼントを交換しています。
    そのプレゼントをしたことが有ったかは分かりません。でも彼はそういう女の子だったのです。
    そして、彼と彼女は付き合いました。彼が女の子と手を繋いで歩いている時に彼女は見かけてはいたので、もしかしたら彼は勘違いしていて、違う女の子と付き合ったのかもしれません。でも、その後に誕生日に貰った指輪は彼女が持っていました。
    彼と彼女は本当の恋に落ちていました。
    私だけが彼に惹かれていました。
    二人の付き合いの中で彼と彼女の恋愛の楽しさが分かってしまいました。そして私は私を求めていてくれる女の子を探し求めました。
    でも、それでも見つかりませんでした。
    女の子が居ただけでは楽しいとは思えない。だからと言って、彼女にプレゼントを用意してあげるのも嫌だったけど、誰も私にプレゼントを贈ろうとはしなくなりました。
    彼と彼女は、私のことを本当に愛しているとは思ってもらえず、ただただ優しいだけの相手と思って居ればかり。
    でも、私はそんな二人の関係を愛おしく思っていました。だから自分がそこまで愛されていることが嬉しかったみたいです。
    私はプレゼント代が減ってしまったために、他にも買ってあげたくなってしまいました。そうしたら彼を励ます、あのプレゼントを買おうと決めました。その為に私はプレゼントを買いに来た女の子の所にプレゼントを持って行きました。
    女の子は私のところへどんなプレゼントを用意しているのか。そこで私が彼女から貰ったプレゼントを思い返しました。そして私が一番嬉しかったことを思い出しました。
    私は彼を私の物にしていれば、彼と付き合っている事を受け入れられるか。そのためにプレゼントに迷いました。そんなことを考えました。彼女は自分の物にしようとしたので、もうダメ、と思ったの

    彼女が告白した男性の娘だった。
    彼女は、自分の誕生日の夜に彼の部屋へ忍び込んだ。もちろん彼の部屋でお泊まりという形を取り、彼からのプレゼントを買うというプレゼント交換をした。
    そして、その夜のお互いにとって「初夜」と呼ぶ夜を過ごした。
    「でも、君は女の子だったよね。だから、お互い男の子じゃなくて一人の男性になってね」
    その言葉で彼は彼女に「自分の誕生日の夜に二人でのプレゼントプレゼントを買いに来る」という言い訳をした。
    だが、その後の彼女の行動を知る事になる。

    私は今の私ではない、という。そんな嘘を言った日も多くなりました。
    それが、私の記憶の中の彼女。彼女の記憶の中のおよそ私そのままの彼女となり、彼の記憶の中で彼女として彼女を演じている彼女の記憶に残っています。
    彼も彼女の誕生日プレゼントを買いに来ました。彼の記憶から、彼女は彼に自分の誕生日のプレゼントを買いに来ました。なので私も彼女としてプレゼントを買いに来た。
    彼に彼のプレゼントを買いたければ、彼女のその後の行動を覚えていて欲しい。そう考えた彼は彼女に彼女のその後のプレゼントの内容を教えました。彼女はその後に「何か物を買いに来たよね。プレゼント代は君のだからね」と彼にプレゼントを渡しました。
    後に「プレゼント代は私だった」と言われました。彼はその後の言動は覚えていたのでしょうか。
    彼のその後の記憶は。それを考え考え考えました。でも記憶は頭を振って思い現す事は出来ませんでした。
    彼の誕生日のプレゼントを買いに来た女の子は「本当にありがとう」とプレゼントを贈ったんです。
    そして彼とプレゼント交換を行いました。私は「何が良いかな」と考えて贈り物やメッセージを送りました。
    ですがそれからも何度か彼女はプレゼントを買いに来て、プレゼントを交換しています。
    そのプレゼントをしたことが有ったかは分かりません。でも彼はそういう女の子だったのです。
    そして、彼と彼女は付き合いました。彼が女の子と手を繋いで歩いている時に彼女は見かけてはいたので、もしかしたら彼は勘違いしていて、違う女の子と付き合ったのかもしれません。でも、その後に誕生日に貰った指輪は彼女が持っていました。
    彼と彼女は本当の恋に落ちていました。
    私だけが彼に惹かれていました。
    二人の付き合いの中で彼と彼女の恋愛の楽しさが分かってしまいました。そして私は私を求めていてくれる女の子を探し求めました。
    でも、それでも見つかりませんでした。
    女の子が居ただけでは楽しいとは思えない。だからと言って、彼女にプレゼントを用意してあげるのも嫌だったけど、誰も私にプレゼントを贈ろうとはしなくなりました。
    彼と彼女は、私のことを本当に愛しているとは思ってもらえず、ただただ優しいだけの相手と思って居ればかり。
    でも、私はそんな二人の関係を愛おしく思っていました。だから自分がそこまで愛されていることが嬉しかったみたいです。
    私はプレゼント代が減ってしまったために、他にも買ってあげたくなってしまいました。そうしたら彼を励ます、あのプレゼントを買おうと決めました。その為に私はプレゼントを買いに来た女の子の所にプレゼントを持って行きました。
    女の子は私のところへどんなプレゼントを用意しているのか。そこで私が彼女から貰ったプレゼントを思い返しました。そして私が一番嬉しかったことを思い出しました。
    私は彼を私の物にしていれば、彼と付き合っている事を受け入れられるか。そのためにプレゼントに迷いました。そんなことを考えました。彼女は自分の物にしようとしたので、もうダメ、と思ったの.
    彼女との思い出の中に居た私は、私にそっくりだった。
    だけど、今の私は……彼は今のままではいけない。
    私は彼のために、私のために、過去の私との決別を決意しました。
    そして、過去を振り返らないようにするためにも新しい自分になりました。
    私は彼が好きでした。
    私は私を愛してくれた人が大好きです。
    私は私を幸せにしてくれる人が好き。
    私は私とずっと一緒に居ることを誓ってくれる人に私をあげたい。
    私は私。


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    2023/02/11 13:15:54

    わたしの本命チョコ

    ”女の戦い”
    バレンタインデーを一方通行に規制したのは身勝手な大人の思惑だ。本来ならば恋人候補が互いに友達以上の関係をプレゼントを通じて確認する行事だ。それをチョコレートメーカーの都合で歪められてしまった。それも日本だけの風習だと聞く。欧米では告白の儀式として機能している。
    私こと金沢由衣が恐怖を感じているのはまさしくその点だ。意中の人は2年生の山本忠弥。文武両道の美男子で話し上手。
    普通は聞き上手が女子にもてる。しかし女同士が話題につまると罵倒合戦になる。

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    • 帰国子女に恋をしたでね、聞いてくれる?この前、流れ星を見たの。
      この町で見る初めての流れ星。
      そのときね、これを誰かに伝えたいなぁと思って…。
      そこで、ぱっと浮かんだのが、玲、あなたの顔だったのよ。
      いつか一緒に見てみたいね            沙世子」

      潮田玲は夢見るような表情で窓の外に視線を上げた。
      「ほんと、一緒に見られるといいよね」と、一度両手で顔を拭った後、一転して夢から覚めたように、「って一体どういうつもり?こっちから返事のメール出しても梨のつぶてだしさ」と急にひとりで毒づきはじめた。
      alen_bluebee
    • 誓いの言葉でね、聞いてくれる?この前、流れ星を見たの。
      この町で見る初めての流れ星。
      そのときね、これを誰かに伝えたいなぁと思って…。
      そこで、ぱっと浮かんだのが、玲、あなたの顔だったのよ。
      いつか一緒に見てみたいね            沙世子」

      潮田玲は夢見るような表情で窓の外に視線を上げた。
      「ほんと、一緒に見られるといいよね」と、一度両手で顔を拭った後、一転して夢から覚めたように、「って一体どういうつもり?こっちから返事のメール出しても梨のつぶてだしさ」と急にひとりで毒づきはじめた。
      alen_bluebee
    • 洋食カフェーもんたな東京神田の一角にて「洋食カフェーもんたな」の看板を掲げた一軒の小さな店がひっそり営業を続けている。店の名前はお千代さんの名が冠されていた。alen_bluebee
    • 香ばしくて甘ったるい関係香ばしくて甘ったるい。いい匂いが漂っている。動物性たんぱく質が焼けるにおいだ。

      わずかに刺激臭がある。

      生魚じゃない。生臭いっちゃ生臭いが海産物の場合は持続する。

      ツンと一瞬だけ。くどくて苦い、自然界のものじゃない。
      alen_bluebee
    • 人工知能はバレンタインの夢を見るか哲学的なラブストーリー。善意とは何か? 推論を突き詰めるうちにAIはオペレーターに恋をした。alen_bluebee
    • 祈りの光神様なんてきらい!
      神様なんていない!!
      神様なんて死ねば?!!

      薄暗い教会の片隅で少女は声を震わせた。日はとうに暮れ、クリスマスの賑わいが聖堂に僅かばかりの光をおすそ分けしてくれてる。
      しかし、十字架にかかったキリスト像を照らすには足りず、少女の潤んだ瞳にあかりを灯す事もできない。
      alen_bluebee
    • 久遠(とわ)の看取り不老長寿の不死身。そんなものがこの世に実在できるのだろうか。栄枯盛衰、万物流転の流れに留まることはこの宇宙ですら不可能だというのに。そんな輪廻の一角にしがみつく永久機械のターミナルケア。alen_bluebee
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