もと子と健三俺はもと子が好きなんだ。
それも物凄く好きなんだ。
やめられないんだ。
いつも彼女を求めてるんだ。
だから忘れられないんだ。
そばにいたいんだ。
ハグしたいんだ。
もと子の背がどれくらいだろうといいじゃないか?
彼女と一緒なら他の女を完全に忘れられる!
こーれだけ好きなんだから、会いに行かなくちゃ。どこまで行こう?職場まで行くか?
いや幾ら好きでも仕事の邪魔をしちゃいけない。
よっし、家に行こう。
でもな、彼女は出てくるだろうか?
だって大喧嘩したんだぜ、俺たちは。
出てくるのを待つか?
再会してもまた喧嘩になるんじゃないか?
いや、喧嘩になったら、俺が立ち去ればいい。
よし決心した。
タクシーに乗ろう。
「山の手六丁目お願いします。」
運転手「あ、あそこは殆ど山のそばですよ。猪がでてくるかもしれまへんで。」
「大丈夫ですよ。人住んでますしね。笑」
運「ここ10年で急に開発されたとこですわ。それまではただの森でしたよ。」
「あの辺の地価って高いんですか?」
運「安いでしょうねえ。やっぱり駅の付近が高いんとちゃいまっかー。」
「でも空気は綺麗でしょうね。災害とかあると鉄砲水が襲ってくるかも。」
運「それはありえますよ。ところでお兄さんはどこに行くんですか?」
「あ?ああ、友達の家ですよ。」
タクシーだとホントにすぐだ。ほんの10分で行ける。もと子の家に着いた。
自動車が去るとホントに静かだ。森の中の鳥のさえずりが聞こえる。少し曇りがちだが、静かだ。雨の気配もない。
目の前がもと子の家。大きな煙突がある。何のための煙突かさっぱりわからない。駐車場が広い。大型車2台は確実に置ける。
俺は緊張する訳でもなく、余裕でインターホンを押した。・・・・誰も出て来ない。もう一度押したが、反応なしだ。
どうしよう?しばらく待ってみるか?
そうすると6分くらいで車が1台近づいてきた。運転してるのはもとこだ。彼女がただ一人で乗っている。彼女はこっちに気づいて、怪訝な顔をした。
彼女は車を車庫に入れずに、車から降りてこちへやってきた。
と「なんやねん?!あんた何しに来てん?」
「話しに来てんやんか。」
と「あんたと喋る事なんかないで。」
「あるで。ネットで俺の事名指しで書いたんオマエやんけ?」
と「そんなん知らんよ。」
俺はスマホで示した。
「これ見てみ。『健三、今でも私の事忘れられへんのやろ?そうやって片想いしとけ、アホww』
ほら書いとるやんけ。お前が書いたんじゃ。」
と「何でこれだけで私と決めつけんのよ。」
「それで、俺がおまえのプールでの小さい写真、本人しかわからんものをアップしたらお前、即座に削除したやんけ。どや?」
と「そんなもん人の水着の写真なんかあげるからやろ!?」
「フフフ、ほらみろ!やっぱりおまえやないか。これで決定やな。」
と「それでも水着あげるのはフェアーちゃうわ。」
「じゃあ、聞こうか。なんで俺の事をネットに上げた?」
と「私、今でもあんたのことやっぱり憎んでるねん。」
「何が憎いねん?おれら喧嘩したやろ?喧嘩両成敗、どっちが悪いと一方的には決められへんど。」
と「あんた私の机とかにいたずらしたやんかー。あれどうしてくれるのん?」
「それに関しては俺だってペナルティくらったんやからな。喧嘩して両成敗でなくペナルティくらってるのに俺がまだ文句言われるのはおかしい。」
と「でもあんたかておかしいやん。」
「おかしないわ!月々のギャランティーはゼロ円になってんぞ。これがそもそものペナルティーになってるやんけ。俺がペナルティーを喰らったなら、おまえもそうあるべきや。」
と「じゃあ、どんなペナルティーを受けなあかんのよ?」
「今晩、俺とセックスするんやんけ。」
と「今晩?それはあかん!」
「何でやねん?」
と「今しよう」
二人はもと子が乗ってきた大型車に乗り込み、キスから始めた。レバーを倒して、寝ながらキスし始めた。とてもいい気持になった。喧嘩してたのが嘘のようだ。二人は挿入していい気持になって、しばし横になった。
すると下の方から、車が登ってきた。よく見るともと子の知人のおじさんだった。
もと子はニコニコして「おじさん。」と手を振った。健三は知らないから、普通ににこやかにしてた。
すると、木の陰から鳥が数羽飛び立った。
健三はそれを車から見上げた。
その瞬間知人のおじさんは、車の陰に隠れた。
「どうしたの?」
ズドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・・機銃掃射だ。
もと子と俺は、身体中穴だらけになっていく。
ズドドドドドドドドドドドド・・・・・・・・・
銃声が止んだ。
二人の身体はぐったりしている。
健三ともと子は死んだ。
誰に殺されたか?警察?
頼んだのは、おじさん?会社?
謎のままだ。。。
お舐め
おわり