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    喧嘩カップル3 ラブホ編
    「やっとか?」けんごはため息ついた。
    彼はともみの家の前に立ち、本人が出てくるのを待っている。
    山の手だから、鳥の声とか聞こえる。
    二階のドアが開いて長身のともみが出てくる。「お待ちー。」
    け「何がお待ちじゃ。おまえ15分も人を待たすな!」
    と「何よ、15分くらい。あんた、ロシアの女友達を1時間25分も待ったそうやないの。」
    け「お前なんでそんなこと知っとるねん?」
    と「おまえってゆーのやめてくれる!ケンジ君から聞いたわ。外人は待っても日本人の私は待たれへんの?あんた、外人好み?」
    け「ケンジ要らん事言いよって。。。」
    と「とにかく行こう。」
    け「お前、車はえ?」
    と「おまえってゆーのやめてくれる!タクやん。」
    け「なんで?」
    と「エッチをハードにやったら、身体はくたくた。帰り運転できひんもん。大体、あんたが車の免許更新せんとほっとくからこないなったんや。反省しろ!」
    け「いやじゃ。チャリンコと電車とタクで好きなとこ行けるやんけ。なんで免許更新いかなあかんねん。」
    と「あ、タクシーきたわ。」
    阪西タクシーが上がって来る。二人は乗り込んだ。
    と「球場の辺りまで」
    け「おい、そんな曖昧な事言うな。。運転手さん、『ホテル球場前』まで行ってください。」
    運転手「はい」
    と「そこまで言わんかてええやん。」
    運「球場の北西側ですな。」
    け「そうです。」
    運「今日は野球もないし、休憩ですか?」
    と「そんなん関係ないですやん。」
    け「おおい、人に当たるな!」
    と「だって私らがお〇こしたからちゅうて・・」けんごが口を押さえる。
    け「フフフフ、運転手さん気にせんと行ってください。」
    ともみも、けんごの手を外した。
    「ホンマの事言うて何が悪いねんよ?」
    け「わかったわかった。しばらく、大人しいしようぜ、おい。」
    と「けんごのアパートでやりたかったな、金かからへんし。」
    け「俺のとこでやったら、隣の人帰って来るし、そこでアヘアヘって言ってられへんぞ。」
    と「あ、そーか、4畳半で大柄な二人が抱き合うのは無理ねー。」
    け「休憩やったらホテルだと3千2百円位だ。まあ知れてるやん。」
    と「ただなあ、今から行くとこラブホちゃうしな。普通のとこをラブホ代わりに使うアベック多いねんで。」
    け「うわ、アベックやて。おばんくさ笑、カップルて言えや。」
    と「うるさい、若ハゲ。」
    け「うるさい、カス女!」
    と「じゃかーしわ、ド短足!」
    け「だーっとれ、デカ女!」
    運転手がこっちを向いた。
    「はいはい、そこまで御両人、つきましたで。」
    け「なんぼでっか?」
    運「1780円です。」
    け「お、ほなともみ払っとって。」
    と「なんであたしやのよ。」
    け「おまえ、、、」
    と「おまえってゆーのやめてくれる!」
    け「わかった!じゃー、あーた、こういう場合は割り勘にするのがあーたの主義やないけ。」
    と「そんなこと宣言した覚えないっ。」
    け「したやんけー!サンチカのUCCで金払うとくわ、って言ったら『そんなんキリがないよ』てぬかしたやんけ、おんどれ!」
    と「あれはあれ、ビジネス!これはビジネスちゃうよ。」
    運転手もイラッとして「まあまあ、兎に角どちらでもいいからここをお支払いになって、後で精算なすったら?」
    けんごはともみを睨みつけた。イラッとしてる。しかし、しょうがない。はらっとこう。
    け「あとで請求するからな。」
    と「知らんで!」とそっぽを向いてる。
    けんごはまたもともみを睨みつけた。
    こんなんで、エッチできるの??
    ーーー
    二人は、ホテルの中に入った。
    豪勢な構えだが、普通のホテルだ。ラブホには見えない。でもな、どうせなら、もうちょっと紳士的な恰好するべきだったか?二人とも普段着みたいでラフだ。
    でもそんな事は如何だっていいじゃないか?
    これからエッチする。それだけ。
    二人は部屋に入った。
    と「あれ?ベッド2つあるの?」
    け「そら、二人部屋やど。」
    と「なんで、大き目のベッド二人で使う方がええやん。ラブラブやで。」
    け「そら言えとるな。そうしよう。」
    と「普段着は脱いで、パジャマに着替えよう。」
    け「うん、楽やで。ベッドのサイズも丁度いいやん。長身フェチ向きやな、笑」
    と「長身フェチって言葉はな、長身の女とセックスしたいって意味やで。」
    け「お、そーよ。しようや。ともみ。」
    と「待ちーな。だからフェチが付くとセックスしたいって言う意味が付くねん。脚フェチも尻フェチもよ。」
    け「おまえ、よう研究してるな笑。」
    と「おまえってゆーのやめてくれる!」
    け「なんでか知らんけど、乳フェチってないなあ?だってみんな乳フェチやろ?巨乳フェチか?」
    と「わたしそんなにないねん。残念でした。」
    け「大丈夫、俺が揉んだるわ。でかくなるで。」
    と「ほなシャワー行こうか」
    ところが、シャワーから出てきたらまた二人は大喧嘩だ。
    け「なんやねん?」
    と「そんなに強く揉まなくてもええやろ?ドスケベ!」
    け「何言うとんねん!ここはそういう事するために来たんやぞ。おまえ、一体何しに来てん?」
    と「おまえってゆーのやめてくれる!」
    け「やかましわ、だぼ。胸がダメなら尻も駄目か?」
    と「ちゃうねん、あんたはロマンスがないねん。スケベ心だけ。」
    け「それの何処が悪いねん、のっぽおばはんよー!」
    と「結局、あんた長身フェチなだけやろ?背が高い女やったら誰でもええねん。」
    け「そんな事あるかえ!冷静になれや、おい。ともみ。」
    と「あかん、気が覚めた。やる気なくなった。私、帰る!」
    ともみは身支度をしてさっさと出ていった。
    け「待て、こら、」
    けんごが後を追うが間に合わない。
    結局ホテル代二人分もけんごが払った。
    け「なんやねん、あのお・ば・は・ん!覚えとけよー!」
    結局また喧嘩の種が増えた。

    さてこうなった理由は二つある。一つは、性描写を規制する向きがあること。だから、セックスについて詳しく描けない。よって、それを割愛する。そうなると、性交が上手くいかなかった=つまり喧嘩別れした、ということになるのだ。これは小説投稿サイトさんに改善を求めたいところだ。
    二つ目は、男女仲良くいけばスムーズに事は進む。しかし、スムーズなセックスはやることが決まっている。尺八だ、クンニだ、正常位だ、バックだ、愛撫だ、キスだ、というように。そう行かさないようにすることで、正常とは言えない男女の関係が生まれる。そっちの方がむしろ面白いんじゃないか、という事だ。
    したがって喧嘩ばっかりしてるカップルはそれによって、二人の間にドラマティックな展開を秘しているのだ。

    こんな風に、つづく
    お舐め Link Message Mute
    2019/10/21 12:15:20

    喧嘩カップル3 ラブホ編

    #オリジナル #カップル

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