【お知らせ】メンテナンスは終了しました。ご協力ありがとうございました。

イラストを魅せる。護る。究極のイラストSNS。

GALLERIA[ギャレリア]は創作活動を支援する豊富な機能を揃えた創作SNSです。

作品 - 思い出

 : 628件
  • 意味もなく時報くん。
    [せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ]がまだツボ。思い出し笑いがひどい。
    #時報くん #MikuMikuDance ##時報兄妹画像2018
    JIHOU-KUN LOVE
  • 2キズナイーバー ##二次創作

    もう2年くらい前のアニメだけど……!
    内容よりもどっちかと言うと絵とキャラが好きでした。
    由多くんと牧さんが可愛すぎてハゲる!

    TRIGGERっていうキルラキルとか作ってるアニメ会社なんですけどめっちゃよく動くし展開もサクサクで何回も見たくなるアニメでした。
    1話序盤の棒読みっぷりにえぇ……ってなったけど本編はちゃんとした声優さんなのでオススメです。笑

    てっきりもう投稿してると思ったけど投稿してなかったのを思い出したのでw
    2枚目はマスコットキャラクター(?)のゴモリン。


    #キズナイーバー
    #阿形勝平
    #園崎法子
    #高城千鳥
    #天河一
    #由多次人
    #牧穂乃香
    #新山仁子
    #日染芳春
    あきひか
  • 27マギ:再録|見えない、思い出す2011.07.17 発行
    アラジュダのつもりで描いた本です。今読むと内容が意味不明なのですが、ジュダルの生まれた頃の魂が白いルフとなってどこかで存在してたらいいな〜みたいなことを考えてたんだと思います…ジュダルが全て覚えているのに、無意識で押さえ込んで戦争を望んでいると思い込んでいるみたいな。全然わかりませんが気にいっている本です。
    ucsn_
  • 19ガンダム00:再録|Cenacolo Vinciano(最後の晩餐)2008.09.28 発行
    ダブルオー1期がおわってから描いた本だと思います。友達にグラビリを描いてくれと言われて描いたものです。少年漫画を描いてるようで楽しかた思い出があります。
    ucsn_
  • 9【死霊課】「消えてしまいそうな灯(アカ)りに光(トモシビ)を」「誰の為に、何の為に?」
    「その答えってのはァ、俺以外には理解できねぇだろうなァ」

    時系列

    d@isukeさん宅『子と鎹(https://tegaki.pipa.jp/740801/25506365.html)』
    拙宅『何の為(https://tegaki.pipa.jp/281538/25508456.html)』
    医長さん宅『手風呂(https://tegaki.pipa.jp/572759/25511371.html)』
    d@isukeさん宅『黒い外套(https://tegaki.pipa.jp/740801/25511190.html)』
    『イトスギを君の思い出に(https://tegaki.pipa.jp/740801/25554701.html)』
    の最中のお話(敷さんvs鎹さんのちょっと前)、

    生暖かい目で見守ってくださいィィイイン( 'ω'; 三 'ω' ;)
    #死霊課
    青紫陽花
  • 29/17IRON PARADE参加します!2018/09/17
    IRON PARADEサークル参加しますよー!
    世直し銀次さんと合同です。

    アクキー、小説が出る…といいなあ!
    いにしえ感たっぷりのペーパーとおまけがあります。
    一緒にあの頃を思い出そうな…!

    小説は、通販も視野に入れておりますが、かなりの少部数なので、是非お手に取ってくださいませ。

    Twitterにて随時更新しております。。
    sakkaba_ace
    です。
    よろしくお願いします!! #アイアンリーガー #IRONPARADE
    さっかば
  • 3好きな作品について描いていたはいいものの単発で出すほどの量はありませんので、3つ程まとめて投稿することにします。「読みにくいんだよこんちくしょう」という方はHPの方を見て頂けたらと思います。

    180108。この作品についてご存知の方はいらっしゃるでしょうか。うん、ここで聞くんじゃねえって怒られそうな質問でしたね。せめてpixivで言えば良かったと私も思いました。もしくは英語で。でもこれを書いている現在真夜中でして、頭など働く状態でもありませんので日本語で失礼します。
    この漫画は人間の骨格について非常に多様な視点をもって語っておられると共に、登場人物の人間関係の変化や成長を豊かに綴ったものとなっております。知識とギャグとが絶妙に合わさった不思議な心地よさに私は結構な衝撃を受けました。今の所日本語のみでの公開となっているとは思いますが、ぜひ興味のある方には見て頂きたいです。ちなみに私は真央ちゃん推しです。本当に好きなんですが、好きが行き過ぎて事務連絡のような表現になってしまいました……あの、面白いんですよ……(不器用が炸裂して崩れ落ちる)。(180725)※英語のコミュニティ向けに書いたもの。

    もう一つ、180112。大好きな漫画の一つ『らいか・デイズ』。この作品は主人公とその友達・先生・ライバル・家族などたくさんの登場人物が織りなす人間関係や人としての成長・個々の事情や心情の変化がかなり丁寧に描かれています。たわいないけどとても大事だった友達とのやりとりや何かに初めて挑戦する時の不安、別れと出会いの大切さ、人を思う気持ちなど、歳をとるごとに忘れてしまう豊かな感性と心の奥底の思い出を蘇らせてくれます。初めて読む作品なのにどこか懐かしい、心に沁みる作品です。(180227)

    180120。少し前に海外のイラスト投稿サイトにあげた時、何故かびっくりするほど反応を頂きました。おそらく一定期間以上経ってから投稿すると注目を集めるような仕組みになっているのでしょう。急に注目された背景は何でもいいですが、この作品をご存知の方が増えたらこんなに嬉しいことはありません。以前別のサイトであげたら「この作品のコスプレをしたことがありますよ!」というとんでもない方に巡り会えたことがありましたが、またそんな奇跡のような出会いがあったらと切に願っております。日本の作品なのに日本のコミュニティでは全然話題にならないので余計に……。(180725)
    #らいか・デイズ #ヒャッコ
    タカオカ
  • 寝かせ🍆ヴォンヴォンガッシャーン! さなちゃんと僕らのひと夏の思い出…🌠
    https://twitter.com/retorillo/status/1023553496556032000
    #名取さな #VTuber
    レトリロ
  • 3スカーレット・クラウン #オリキャラ #創作
    田舎の家に一人ぼっちで住む女性。
    年齢:26歳 身長:162cm 誕生日:8/21
    人称:私・あなた・奴、あいつ
    人間不信(特に男性に)で常に自分の殻にこもっている。料理と雨の日に聴く蓄音機が好き。
    右目は怪我の後遺症によりほとんど見えず、光に敏感なので眼帯付けてる。怪我をした当時のことは覚えない、思い出したくない。少し斜眼。
    狩猟銃の扱いに長けおり、よく狩りをする。肉が好き。最近は野菜育て始めた。
    カラスが何故か寄ってくる。とても鬱陶しい。
    hr_banana
  • 2最近プレイしてます。すごく面白い・・・
    レプリカントを思い出す単語や描写がちょこちょこ出てきて続きがめっちゃ気になります 

      #ニーアオートマタ  #9S  #NieR:Automata
    huji
  • 2【紫氷】軽めの2枚 #黒バス #腐向け #紫氷
    今回の夏Wエースで、かつてのピエロを思い出しました。
    阿鼻叫喚だったピエロもネタ的には結構好きなんですよね。
    ただせっかくのピエロなのに雑な衣装メイク無しほぼ棒立ち無表情のビジュアルお披露目に
    「えっ!?」だったって気がする。
    最終的に何とか顔のお直し入って改善されたものの、アレは残念な一件だった記憶。
    モノによっては盛り上がれたろうになと未だに惜しく思っています。
    だってサーカスパロとか洋風でも和風でも恐怖症以外で嫌いなオタクそんなに居ないんじゃないかなって。
    パロが苦手って人は別として。
    ね?ね?いいよね~サーカス。
    そんな訳でアニメ『からくりサーカス』楽しみですね!!!
    申す
  • 36/9「G様からなんか届いたKさん」◆なんか無駄に分厚くて気持ちが悪いので開けずに捨てました。
     
    ◆“6”は“G”という字に似ている。“9”は“Kさん”。
    なので、6/9はG×Kですよね、と昨夜に思い出し、帰宅してから急いで●時間で描いた……のですが、気がついたらG様いなかった大惨事。

    形態:##アナログ  ##感情*怒哀・不穏・恥  ##お気に入り作品  ##水彩色鉛筆  ##手書きブログ
    キャラ:##[人物]Kさん  ##[人物]R  ##[人物]G様  ##[人物]B  ##G様とKさん
    どベ3(My art Do not Repost)
  • 332018年7月のカレンダートップ絵は手ブロで描いた2011年の7月の日記絵です。
    https://tegaki.pipa.jp/137674/17829865.html
    その年のその月の日記絵をトップに持って来たいところですが、ここのところ全然間に合っていません。
    2011年の日記絵は、7月11日にUPしていました。ちゃんとその月の初め(頃)に描いていたんですねぇ。1種類しかEditorのない時代(?)に、時間をかけてちまちまちょこちょこ、ちょっとずつちょっとずつ描いた記憶があります。
    娘(とっくに成人済み)に絵柄が昭和だって言われるけれど、こういう絵しか描けないんだもん、7年経った今でも…というかもう今後も進化は望めません。
    こんなに細かく描く気力自体もう残っているかどうか💧
    ああ、そういえば、小さい虹を描きたかったんですが、その時の画力では無理~とあきらめたのを思い出しました。今でも描ける気がしない。

    さて、7月になったので、また新しく1日からスタートです。
    一日1枚ずつ増えていきます。

    (初めて見てくださった方用注記)
    2010年ごろから、手ブロの最新版になる前のタイトル欄に毎日描いていた『今日は何の日』のよせあつめです。年号が書いてあるのはその年に描いたものです。
    行事の過去絵は去年ほとんど使ってしまったので、今年は誕生石と誕生花を主にして、描いていなかったものをせっせと描き足しています。
    H.SHIZU
  • 2弊グラサイ関係図 #gbf
    所々殺伐としてますね。ツイッタ―でグラブルアカ作って、初同人誌の宣伝するまでずっとプロフィールに固定表示してた思い出深いやつです
    dreamsoup
  • 6小川の戦慄小川の戦慄を夕に視たせいですこんな心~♪
    (バッハの旋律を夜に聴いたせいですこんな心)

    ベト先輩がバッハ様を(ガチの生前のほう)
    「小川(バッハ)ではなくメール(大海)だ」と言ったので
    バッハ=小川さんという意味を知りました。
    先週のトラウマな終わりからどうなることやら…。
    きっと誰かペーター救い出してくれますよね。
    そう②ペンギンとETVといえばあれでしょー…w
    えにうぇー。ペーター(シューさんミドルネーム)誕生日に
    遊び半分で書いたの思い出すなぁ…(^^;)
    2017.3.25 #過去絵を晒す
    #バッハの旋律を夜に聴いたせいです #クラシカロイド #シューベルト
    #ベートーベン #モーツァルト #リスト #ショパン #バッハ
    #フォルテシモ・ピッコロ #音羽歌苗 #神楽奏助
    Nibbio
  • #創作 #オリキャラ #女の子 #オリジナル
    中学の頃に考えたキャラを思い出したかのように描いた
    そのうち塗るかも
    高良
  • クラフィのイラコンの締切前日に思い出す;;
    リヴァイアサンはボクっ娘で最高です!
    使用機会はなかなかないけど一番大好き

    #クラフィイラコンファンアート #クラッシュフィーヴァー  #リヴァイアサン
    #紫陽花  #女の子 #
    藤しゃわ
  • 620171210・1223・1225・1228・1229・1231。2017年の年末もいい頃に描いていた創作の落書きを半年も経った今頃まとめ出す私の計画性の無さと言ったらもう……酷すぎて言葉が見つからないよ。さては〆切りに追われて休日に美術室で一人版木を彫っていた頃から成長してないなお前。特に彫刻でさびカラーを塗る時なんて窓全開だから冬場に凍えながら筆を動かしていたなあ。「明後日が搬出…今日の19時が完全下校…フハハハハいける…いけるぞ…!」と魔王並みに悪どい顔(寝不足)で呟く高校生は危なすぎる。

    今でもよく覚えている。授業もあれよあれよと終わりを迎え、とうとう冬季休暇に突入していた28日にようやく論文を書き終えた。朝から晩まで食事もとらずひたすらに地下書庫に篭り、黒茶色に煤けて端が散り散りになったページをめくってはカビ臭い独特の匂いに囲まれた日々。気付けのために延々とTaLの"À L'infini"と"Danse"を聞いていたのが悪かったのか、あれからこの歌を聴く度に執筆で死にかけていた時を思い出してしまい心地よく歌を楽しむことができなくなってしまった。純粋に歌を好きでいたかったな。もう苦行の歌にしか思えないよ。何たる弊害何たる誤算。

    そして年末には不思議な交流もゆっくりと始まっていた。かねてから拝んでいたとある神絵師様の気でも狂ったか暇を持て余した気まぐれか、到底お話できないだろうと思っていた方と不思議な会話が進んでいたんだ。こんな機会は二度と無いだろうと思った私は、今ここに書いているような、文体の統一も尊敬語もへったくれもないお返事を投げつけていた(大迷惑もいいところ)。ところがこの神絵師様は心も尊大だったのか、こちらのノリに快く乗って下さったから大変。ずっと手を合わせるだけだった相手と何故かムスカの捕獲方法について話しているんだから訳が分からない。

    除夜の鐘を叩きに行くのか外が騒がしくなってきた頃、年末で気が緩んでいたのか何とまた別の神様も迷い込んできた。ここには御眼鏡にかなうような代物は無いというのにまあ酔狂な方だ。私はどんな方であれ縁側で共にお茶を飲みたいと思う能天気な奴なので、束の間の関係でも心から受け入れた。きっとすぐに何も得るものは無いと気づいて去って行くだろう。それまで一緒に居られる日を楽しもうと本気で思っていたんだ。

    それから半年、新しい生活に奔走してずっと留守にしていたTwitterを先日ちらと覗いてみた。きっとほとんどのフォロワーさんは姿を消しているだろう、また一人からの再出発も悪くないかとそれなりに覚悟していたというのに、かつての友人は変わらずそこにいた。そこにはあの不思議な話相手だった神様も、年末に迷い込んだ神様も……。惰性で繋がっている方が大半かもしれないけれど、唐突に姿を消して更新しない無価値な私と未だに繋がりをもち続ける彼らに敬服せずにはいられない。私は君らを侮っていたんだろうか。この小さな安堵と大きな罪悪感は何だろう。そこに戻ろうにも戻れない今の私を彼らは変わらず受け入れてくれるだろうか、なんて聞かなくても分かる問いに悩める幸せを噛み締めたい。
    タカオカ
  • 4舞オドリドリ♂/紫篠 神楽「ここから先は神聖な場所。挑戦者はん以外はここで待っててな?」
    「本当に阿保どすなぁ。あんさんは1人ん思い出に縋るために3人ん命を無駄にしはるんどすか?」

    飛鳥の兄。

    妖艶な男性。祭壇に舞を捧げる一族出身で、ポニの峡谷の守り人。■■■が裏世界に行った際同行し、アスモスに助言を与えた。一人称はうち、二人称はあんた。 #ポケ擬 ##アルケーの民
    智月上也
  • 9笑う104期12巻読んであまりの辛さに書き殴った良き思い出。  #進撃の巨人 #過去絵を晒すメ蟹ック
  • 思い出を詰めた #刀剣乱舞 #物吉貞宗 #太鼓鐘貞宗 #厚藤四郎 #蛍丸 #宗三左文字 #アナログ #コピック

    (タグは目立つ子中心につけてます)

    ほんとは計4人描きたかったのですが、紙の都合9人になりました。個人的に思い出を詰めた一枚です。お鶴さんといち兄と石切パパも入れたかったー。
    うずら迷宮
  • 花の骨 #名探偵コナン
    #降谷零
    #風見裕也


    小説です。試しに既に他所へ上げてある作品を投稿してみます。
    ゼロの降谷零の話。風見を右腕に事件を解決していきます。所謂プロローグです。

    ※実在する組織や建築物、人物や事件とは一切無関係です。キャラクターはあくまで架空のものであり、実在する人物やその境遇についてを否定したり容認したり、あるいは推薦したりするような意図は一切ありません。物語の中の人物ですので、現実世界とは無関係です。
    ※何から何まで驚きの捏造率。完全なるファンフィクションです。








     病室の窓から見える青空に、すこし焦がれた。
     雲ひとつない透明な青。冬の寒さを忘れてしまうほど、幼い頃の夏の景色と変わらない。薬品の混ざったような匂いさえなければ、ここが病院であることを忘れてしまいそうだった。
     清潔な香りのする寝具。飾り気のないベッド。間仕切り用のカーテンレールは古く、所々錆びている。部屋は何故か個室で、どうも現実味がない。
     零は包帯にしっかりと巻かれた両手を、改めて見つめてみた。熱傷と打ち身で悲惨な色になっていたと看護師が言っていた。爆風で吹き飛ばされた時、吸い込んだ空気の熱さと背中を抉られたような衝撃でこのまま心臓を潰される気がして、自分の人生は十三年で幕を閉じるのかと、諦めながら意識を手放した。零が病室のベッドで目を覚ました時、看護師が慌てて医師を呼んだのが昨日のことだ。
     視線だけを動かしサイドテーブルを見ると、味気ない病院食が置いたままになっている。食欲が出なくて手をつけていなかった。
     零は瞳を閉じて考えた。
     あのとき施設長の部屋へ来たブロンドの女が、施設長ごとあの部屋を爆弾で吹っ飛ばしたのだ。あいつは一体、何者だったのか。
     不意に心臓が焼けるような痛みに襲われ、脳は記憶の森へ迷い込むのを拒絶して頭痛を引き起こす。今は何も思い出したくない。
     頭痛に顔を歪ませ手のひらで覆ったその時、ドアをノックする音が聞こえた。零は顔から手を離し、ぶっきらぼうな声で、どうぞ、とめんどくさそうに返事をした。どうせ看護師だろう。
     しかし入ってきたのは、やけにしっかりとスーツを着こなした男だった。着ているものには乱れが一切無く、短く黒い髪は癖毛なのかウェーブがかっているが、綺麗に整えられている。切れ長の瞳はどこか自信に満ちている。歳は四十代くらいだろうか。手には大きな白い紙袋を持っている。
     男は零の姿を見ると、ほっとしたような薄い笑みを浮かべた。しかし零はその男に全く見覚えがなく、部屋を間違えたのでは、という考えが過った。
    「元気そうで良かったよ、零君」
     男は零のことを知っているようだった。声も出さずに眉間に皺を寄せる。扉の手前にあった丸椅子を手に持ってベッドの横まで来た男は、目の前にいる幼い警戒心の塊を見て、はは、と笑った。
    「実はね、倒れてた君を見つけたのは僕なんだ」
     あの日は里親登録のために施設へたまたま来ていたんだよ、と小さく付け加えた男は、サイドテーブルを陣取っていた病院食を端へと追いやって、紙袋から出したフルーツバスケットを置いた。綺麗に包装されており、すぐに食べられるようなものではなさそうだったため、暫くはこの病室の飾りになりそうだな、と零は思った。
    「君は爆発があった時あの部屋にいたらしいけど、何をしてたのかな」
     男が優しい口調で尋ねてきた。
     まるで警察官みたいだ、と零は顔をしかめた。昨日、目が覚めて真っ先に来たのは、施設の人間でも知り合いでもなく、あからさまにめんどくさそうな表情を浮かべた刑事だった。あの時のことについて形式的な質問をいくつかされたが、それも数分で終わり、あっさりと帰っていった。あまり深く調べる気は無さそうだった。
     大人を一切信用していない零は、この男の質問にもまた眉間の皺を更に深くするだけで、ひと言も言葉を発さなかった。
     暫くの沈黙があり、男は諦めたように後ろ髪をかくと、質問を変えよう、と呟いた。
    「爆発はストーブが原因と聞いたが、あの時ストーブをつけたのは君? それとも部屋から出てきたブロンドのあの女性かな?」
     ブロンドの女性。
     零はその言葉を聞いて、男の顔を初めて直視した。爆発の直前に施設長の部屋へ入ってきて、爆弾を置いて出て行ったあの女のことに違いない。事件はお粗末な捜査でストーブによる爆発事故として処理され、謎の多い死となった。
    「なんであんたがそれを知ってるんだよ」
    「なんだ、喋れるんじゃないか」
    「……うるさい」
     驚きのあまりつい口が滑ってしまった。
     零は精一杯の睨みをきかせてから視線をそらした。
    「あの爆発の直前、君のいたあの部屋からブロンドの女性が出て行くのが隣の棟の二階から見えた。そしてそのすぐ後に君が飛び出してきて爆発が起こった。君を助け出した時は煙と炎が酷くて、辺りをきちんと見ることができなかったが……単なる石油ストーブによる事故として処理されていて驚いたよ」
    「あれはストーブが原因なんかじゃない。大人は俺の言うことを信用しないから」
    「ああ……それで何も話さなかったのか」
     どこか憐れみを含ませた物言いで、男は口元へ手を置いて唸った。男が思っていた以上に零の疑心は根深く、話すには慎重を期した。あの日、零があの部屋にいたことはきっとこの独特の疑心が起因しているに違いなかったが、幼い彼の心はこれ以上踏み込むのを許してくれそうにない。
     男は改めて零のことを見た。
     腕や首は包帯に包まれ痛々しく、金色の麦畑みたいに輝く細い髪に少し色黒の肌が、どうも日本人離れしている。十三歳にしては大人びて整った顔立ちは、この世のもの全てに裏切られたような警戒心に彩られている。
     視線に気付いた零は顔をそらし、それを見た男はどこか穏やかに笑いをこぼした。
    「将来の夢はあるかい」
     零はその問いに、渋々といった様子で男に視線を遣った。他意はないと悟ったのだろう。
    「……公安警察」
     男は目を見開いた。
     公安警察。日本の治安を維持する組織だ。
    「それは、何故?」
    「あんたには関係ない」
     零はそう言い切り、疎ましそうな目をした。何を聞かれても答えるつもりはない様子だった。
     男はそんな零の態度に、ただただ驚いていた。幼い彼からそんな言葉が飛び出してくるとは思っていなかったからだ。
     警察官や刑事などのわかりやすい名称ではなく、しっかりと公安警察だと口にした零に、男は得体の知れなさを感じ、畏怖した。この少年には何か大きな目的があるのだ。見た目の幼さに似つかわしくない何かを、恐らく抱えている。一体あの施設でこの幼い少年に何があったのだろう、と、男は考えたが、それを想像することは困難だった。これ以上の詮索と考察は無意味だ。
    「零君、僕は今警察庁に勤めてるんだ。刑事企画課というところにいる」
    「あんた、刑事なの」
    「お、興味が出てきたな?」
    「……別に興味があるわけじゃない」
     零は少し言い澱んで誤魔化したが、興味があることは明白で、男の目には情報を欲しているように見えた。その子供然とした貪欲さに男は少し安堵し、そして、煙と炎の中で倒れていた彼を助けるために抱き上げたあの時から心に決めていたことを、口にした。
    「なぁ、零くん。君が嫌でなければうちへ来ないかい。僕は独り身だから、残念ながら母親代わりの人間はいないことになるが、君の夢を応援するなら、きっと僕は誰よりも適任だ」
     零は男のその言葉に瞬いた。理解が追いついていない表情を浮かべ、何と返していいかわからない様子だった。
     そんな零へ、男は名刺を差し出す。
    「そういえばまだ名乗っていなかったね」
     零は渡された名刺へ視線を落とした。
     降谷 正俊。
     警察庁刑事局刑事企画課所属の、警視長だった。







     この国は平和というセーフハウスの中で、もう永く眠り続けている。頑丈で頑な鉛の扉は開けようとする者の多くを薙ぎ払い、自らを守るのには十分過ぎた。内側から出ることもできず、それはやがて腐敗を始め、今まさに弾けようとしている。
     男はそう叫んだ。神父のような格好でホワイトボードを背に息巻いているその男を、降谷零はいかにも熱心な瞳で見つめていた。しかしその視線とは裏腹に、宗教に平和を見出すのは楽なんだろうな、という気持ちを混ぜ込んだ溜息を口内でころがしたのだった。
     新興宗教はどの国にとっても立派に火種の類である。かの有名な地下鉄の事件がそれをまさしく証明した。日本というこの国は宗教には甘いのだ。守られている。故に警察は非常に手が出し難い。この国がセーフハウスの中で永く眠り続けているという表現は言い得て妙なものであり、彼らが語る内容はあながち馬鹿にも出来ない。しかしそれでも、入信に伴う新興宗教の説明会とやらは、降谷の想像をはるかに超えて退屈そのものだった。
     この教団は「光の歩み」と名乗っている。国内でも屈指の会員数を誇る宗教法人で、この二年で爆発的に信者を増やした。信者の急増と共に教会や保有施設の数も増え、潤沢な資金を惜しげもなく使い勢力を伸ばしている。急激な成長を支えているその資金繰りに以前から公安は目を付けていたが、ひと月ほど前に教団へ潜入している公安の捜査員が表には出ない取引目録を入手し、教団の主な資金源が武器密売や麻薬の輸入売買などであることが浮き彫りになった。なかでも一際目立つ取引が大量の銃火器と爆薬の輸入である。これを日本国内に持ち込もうなどと大胆にも程がある数で、それは暗にこれだけの武器の使用が想定される事件が国内で起きるということを示唆していた。
     取引が行われるのは本日、七月十七日の昼十三時頃。降谷は風見以下十五名の部下を率いて、その取引現場を押さえようとしていた。
    「全員、予定した配置についています。外部からのそれらしい訪問者は今のところありません。例の部屋には先ほど教団幹部の西尾が入っていきました。動きはありません」
    「指示があるまで待機しろ」
    「了解」
     耳元に仕込んだ無線から風見とその部下達の声が聞こえる。こちらの声は風見以外には聞こえないようにしている為、降谷がその会話に入ることはない。
     ホワイトボードの前で熱弁をふるっている教団幹部の男は、忙しなく口を動かしながらも時計を気にしている素振りを見せ始めた。部屋の隅には同じ格好をした若い男女が一名ずつ立っている。先程まで資料や飲み物を配ったりしていたので雑務要員だろうか。男の方が腕時計を見てから、音もなくそっと部屋を出た。
     降谷は、考えを張り巡らせる。
     東京にあるこの第一教会に所属している人物で裏取引に関わっている者は、少なくとも三名いるとされている。今日、姿が確認されているのはそのうちの一名だけであり、今まさに目の前で声をあげている男がそのはずだった。しかし訪問者は未だに無く、説明会は終わる気配がない。
     取引開始の予定時刻まであと十五分。先ほどの男の動きも気になる。
     降谷は小さく咳払いし、そっと立ち上がった。教団の女がそれに気付き近寄ってくる。
    「どうしましたか」
    「すみません、お手洗いはどちらに?」
    「男性は上の階になります。部屋を出て右手に階段がありますので」
    「ありがとうございます」
     女が見惚れてしまうほどの柔らかな笑みを向け、降谷もまた、音もなく部屋を後にした。
     窓のない白塗りの壁が左右に長く伸びている。四階建てのこの建物の中で一般開放されているのは二階にあるこの入信希望者専用のフロアだけで、説明会のためだけに設置された会議室だけがずらりと並んでいる。上の階には礼拝堂があり、その奥にある部屋は限られた人間しか入れず、商談などに使用されているという。盗聴器を仕掛けるのに大変な苦労を強いられた、と風見に愚痴を零していた教団の潜入捜査員からの情報だ。
    「教団の男を確認。礼拝堂へ入りました」
    「説明会にいた男です」
    「祈りに来た……わけじゃなさそうですね、あの様子だと」
    「雑用係じゃなかったのか」
     階段を上がる降谷の耳には部下同士のやり取りが流れ込んでくる。
     その隙間を縫うように、扉を開けたような音が聞こえた。仕掛けた盗聴器が拾った音だろう。先ほどの男が例の部屋へと入ったらしい。
    「突入のタイミングは降谷さんの、」
    「客はどうした?」
     風見の声を遮って、聞いたことのない男の声が飛び込んで来た。耳をすませる。しん、とした空気の中で絨毯の上をゆっくりと歩くような音が聞こえた。
    「取引は既に終了しています」
     聞こえて来たその言葉に、礼拝堂の扉を開けた降谷の足が止まる。
    「報告に上がっていないが」
    「必要ありません」
    「何?」
     その瞬間、カチャン、というプラスチックが擦れるような音の後に、鉄パイプで布団を叩いたような丸みを帯びた鈍く重い衝撃音が響いた。小さな金属片が絨毯へ落下したかのような軽い音が追う。
     一瞬の出来事だった。部屋は静けさを取り戻し、衣擦れの音がし始めた。会話はもう聞こえてこない。
    「今の音は……」
     風見が無線の向こうで息を飲んだ。
    「ああ、素人じゃないらしい」
     サプレッサーで減音されていたがあれは銃声だ。躊躇いもなく引き金を引く、スムーズな仕事だった。
     しかし盗聴したあの内容だけでは、襲われたのが先に部屋に入っていた教団幹部の西尾なのか、それとも雑用係だと思われていたあの男なのかがわからない。部屋から出てくる男を確認する必要があった。取引が終了していた事実についてあれこれ考察するのは、この男を確保してからの方が良さそうだ。
     降谷は礼拝堂へ静かに、そして足早に足を踏み入れた。明かりはついていない。薄暗い空間を裂くようにして、天窓から入る陽の光が幾筋も差し込んでいた。教団の創始者の女の写真を囲むように飾られた祭壇は、まだ真新しい輝きを放っている。天井は高く、収容人数は百人ほどの広さがあり、長椅子が群れをなしている。
    礼拝堂の右奥に部屋の扉を確認すると、一列目の長椅子の後ろへとしゃがみ込み、ジャケットの内側に仕込んでいた自動拳銃へマガジンを装着して構え、影から様子を覗く。
    「風見、建物内の人間を全員一階へ避難させてから全ての出入り口に人をつけろ。他にも隠れている可能性がある。相手は何を所持しているかわからない、手は出すなよ」
    「了解」
    「男はこちらで確保する」
    「一人向かわせます。無茶はしないでくださいよ」
     風見のその言葉に降谷は一瞬目を丸くしたが、すぐに飾らない笑いをこぼしてから息をついた。
    「お前にそんな事を言われるとはな」
    「代わりです」
    「肝に命じておくよ」
     自嘲気味にそう答えた瞬間、部屋の扉が開いた。
     出てきたのは説明会で雑務をこなしていたあの男だった。男の格好は先ほどまで着込んでいた教団の制服ではない。黒いパーカーにデニム、そしてスニーカー。手にはサプレッサー付きの自動拳銃を持ち、肩にはリュックを引っ掛けて、パーカーのフードを被っている。
     男が長椅子を横切ろうとした瞬間を狙って、降谷は拳銃の引き金へ指をかけた。
    「止まれ」
     男へと銃口を突きつけたままゆっくりと立ち上がる。
    「取引はどうした」
     降谷のその言葉に男は立ち止まり視線を向ける。二回瞬いてから納得したように口元を歪ませた。
    「ああ……あんた、それが目的だったのか。入信希望者のフリをして侵入してたんだな。受付で見たときから変だと思ってたよ、神も仏も信じそうには見えなかったから」
     男は降谷の方へ体を向き直す。突きつけられた銃口へ笑いかけると、銃を持ったまま両手を挙げて降参するようにひらひらと手を振った。
    「残念だね。どこの誰だか知らないが、あんたが欲しがってるものはここには無い」
    「その銃、今日予定されていた取引でこの教団が手に入れる筈だった物だな」
    「へえ! そこまで知ってるのか。あんた何者?」
    「それは寧ろこちらが是非聞きたいね」
    「話す必要あるのか? 今から俺を殺すのに?」
     そう言った男に、一瞬の隙を突かれた。
     鈍く重い銃声が礼拝堂へ響き渡る。男が素早く身を屈め至近距離で銃を構え直したのを、反射的に右へ避けたのが幸いだった。発射された銃弾は降谷の左肩を掠め、真っ白な壁に黒い亀裂を描いた。
    「ッ、う、!」
    「降谷さん!?」
     風見が耳を劈くような大声で叫んだ。よろめいた体勢を瞬時に立て直すと素早く教壇へ身を隠した。
    「あれを避けるなんてあんたもう人間じゃないよ! どんな悪魔と取引したんだ?」
     男はこちらに向かって笑いながら威嚇射撃を繰り返し、礼拝堂の入り口に向かい走っている。今下手に身を乗り出せば今度は確実に頭か心臓を穿たれるだろう。
    「風見!」
     礼拝堂から男が出たのを確認した降谷は無線で連絡を入れ、自らも走り出す。
    「無事なんですか?!」
    「そこはいい、奴を取り逃がした! 民間人を誰一人巻き込むな!」
     降谷が叫んだのも束の間、無線と階段下から二重に重なった大きな銃声が二発響き、女性の金切り声があがった。
    「クソッ!」
     あの音だと捜査員が発砲したに違いない。風見がこちらへ寄越すと言っていた捜査員が、奴と鉢合わせたのだろう。銃を所持したまま建物の外へ逃げ出されたら最早追跡は不可能だ。民間人を巻き込みかねない。
     礼拝堂から飛び出し、銃声の響いた下の階へ降りていく。弾が掠めた肩の皮膚がじりじりと焼けたように痛み始めた。
     二階のエレベーターフロアで捜査員の一人が足を撃たれ倒れていた。幸い肉を裂いただけで済んだようだが、あの男の手慣れた動きを思い出せばわざと外した可能性の方が高い。捜査員を囲んで応急処置をしている数名の教団員達に、至急救急を呼ぶように伝える。二名の捜査員が人間の群れを階段へ誘導しながら、怪我人の野次馬にならないよう堰き止めていた。
    「男は駐車場に向かって逃走!」
     無線の向こうの風見が息を切らしながら報告してきた。無線からは数名の足音が忙しなく繰り返されている。微かだが銃声が聞こえ、足音は困惑したように止まった。男が撃ってきたのだろう。その様子からして風見達は男を追っているようだ。暫くしてまた風見の息切れと舌打ちが無線に入り込んできた。ただならぬ動きを見せる男に困惑しているようだった。
     一方で降谷は人の群れの隙間を縫って建物の外へ出ると、駐車場側へと走った。駐車場の出入り口付近の右柱の影で、捜査員一名が身を潜め張っている。男はまだ出てきていない。
     大きな銃声が四発、建物内部と無線から同時に聞こえた。近い場所まで来ている。
     降谷は待機していた捜査員とは反対側の柱へ潜んだ。
    「君一人か」
     捜査員へ声をかけながら銃を構える。
    「はい。建物内部の民間人の数が多いので、半数はそちらで手一杯です。各出入り口に一人ずつ張ってます」
     そう答えた捜査員だったが、改めて降谷の様子を見て、あっ、と声をあげた。ジャケットの肩口の焼け焦げたような服の穴に血が大分滲んでしまっていた。
    「大袈裟に見えるが大したことはない」
    「いえ、後で止血します」
     有無を言わせずそう返事をしてきた捜査員に降谷は少し瞬き、ああ、上司に似たのか、と力なく笑いをこぼした。よく躾けられている。
    「降谷さん、今どこです!?」
    「駐車場の出入り口付近だ」
    「男が外へ出ます!」
     風見の言葉通り、男が建物内部のドアから飛び出してきた。
     降谷は銃口を男の足元に定めるとそのまま地面へ数発撃ち込んだ。駐車場の床へと貫通した銃弾に、走っていた足を止めた男は直ぐにこちらへ顔を向けた。
    「なんだよあんたも警察だったのか!」
    「武器を置いて投降しろ」
     銃口を向けながら男の元へ歩み寄っていく。
     捜査員六名に銃を向けられ囲われた状態でここから一人で逃げ出すことは不可能に近い。男は諦めたように項垂れると、武器を待ったまま両手をあげた。
    「その成りで警察とはね。すっかり騙された。成る程、潜入に向いている。あんたいくつなわけ?」
    「口を閉じて武器を置け」
     男はゆっくりと地面へ拳銃を置き、焦れったさを感じるほどゆっくりと手を離す。近い距離にいた捜査員がそれを無事に回収したのを、その場の全員が見届けたその時。男が被っていたパーカーのフードを脱いだ。その耳元には何か白いものが見える。それが耳栓だということに降谷が気付いた時、既に男は黒い塊を手にしていた。フードの中に仕込んであったのだ。
    「……全員離れろ!!」
     降谷は叫んだ。男の手から弧を描くように放たれた黒い塊にやっと気付いた捜査員達は、強張った表情ですぐに受け身を取った。状況が飲み込めず拳銃を構えたままだった一人の捜査員を、車の影まで突き飛ばした降谷は左耳を塞ぎ、片手で持った拳銃を男に向けて発砲した。こめかみを掠ったそれに男は舌打ちをして再びフードを被って駆け出す。パーカーの背に無数の白い花の柄が見えた。そのすぐ後に黒い塊が地面を打って弾み、一気に膨んで破裂した。それと同時に降谷は受け身を取り、瞳を強く閉じた。
     耳を裂くような高周波音と凄まじい閃光がその場を支配し、全員の視覚と聴覚を奪う。瞳を閉じていてもわかるほどの光量と、強烈な高周波音は数秒間続き、自分が真っ直ぐ立っているのかすらわからなくなるほどに周囲の情報を遮断している。
     減光していくのを感じて瞳を開くと、白みがかった視界の中で体勢を崩した捜査員数名が膝をついているのが見えた。数分は動けないだろう。塞いでいた左耳ですら、暫く音を拾いそうにない。男の姿はなかった。
     音響閃光弾まで所持していたのか、と、降谷は眉間を寄せ苦い表情を浮かべた。まるでこうなることを予め予想した上で全て用意していたかのように無駄のない動きだった。至急、建物内をくまなく調べる必要がある。リストには相当量の爆弾も含まれていたからだ。
     降谷は状況を整理し始めた。
     教団側が予定していた武器取引は、先ほどの男に事前に横領されたと見て間違いない。リストにあった武器を所持していた。まさか自分が発注した武器で襲われるとは、教団幹部の西尾も思ってはいなかっただろう。しかしあれだけの量の武器や爆弾を、一体何のために横領したのか。一人の犯行とは思えなかった。男が何者であるにしても、確実に別の組織が関わっている。勿論、元々取引を予定していたこの教団にも、何らかの大きな計画があったことは明白だ。そちらは別のチームに捜査を担当させる。
     西尾が襲われた件については動機は一つしかないだろう。盗聴内容から二人は顔見知りだったことがわかっている。あの口ぶりだと男は西尾の指示に従っていた立場だ。襲われたのが西尾だけだったということは、西尾には口を封じられる理由があった。恐らく男の正体を知っていたのだ。でなければ横領後に余計な掃除をせずとも姿をくらませるだけで済んだ筈だ。つまり、あの男の手がかりは西尾以外にこの教団には存在しない可能性が高い。西尾の生死はまだ確認出来ていないが、あの男が口封じに失敗したとはとても思えなかった。
    「……まさか閃光弾を所持していたとは」
     風見が傾いていた眼鏡を指先で押し上げ、立ち上がりながら呟いた。他の捜査員も徐々に回復しているものの、まだ喋れそうにはなかった。
    「すぐ本庁へ連絡を入れろ。捜査員を撃った男が街中へ逃走した挙句、行方の知れない武器と爆弾が大量に野放しになった。こちらも上へ報告する」
    「気が重くなりますよ……それから降谷さん」
     拳銃にセイフティをかけてマガジンを取り出し、残り弾数を確認していた降谷の腕を、風見が掴んだ。男の銃弾が掠めた方の腕だ。
     降谷は確認の手を止め、風見を見上げた。
    「なんだ、どうした」
    「肩、ですか」
    「大袈裟に見えるが大したことはない。さっきお前の部下にも同じことを言ったが」
     掠めた程度とはいえ肉を裂かれた肩は酷く熱を持って血を滲ませている。風見は、傷口へは直接触れないようにその周りを少し撫でた。侵食していくような傷の痛みに想定外の刺激を加えられて顔を顰めた降谷に、風見は憤りを感じているような表情を向け、何か言いたげに唇を開いたが、何も言わずすぐに閉じてしまった。
    「なんだその顔は」
    「……いえ。建物内は我々が調べますので病院へ」
     風見は掴んでいた腕を放すと、全ての部下を引き連れて建物内へと戻っていった。説教でもされるのかと思ったがそういうことでもなかったらしい。
     降谷は深い溜息をついた。風見の考えていることは手に取るようにわかる。しなくてもいい心配をしているのだろう。
     共に仕事をし始めてもう数年経つが、先日初めて自分自身のことについて少し話すことがあった。公安として初めて担当した事件の話だ。余計な話をするんじゃなかったな、と今更後悔したが、他人に関する記憶などどうせ時と共に風化する。ただでさえ忙殺されているせいで昨日食べた夕飯のことも思い出せないほどなのだから。
     降谷は拳銃とマガジンをホルダーへ差し込むと、無線を耳から外して乱暴に束ね、ジャケットの内ポケットへ詰めた。
    やのしゅういち
  • 30バルがエミリーを意識し始めた瞬間 #創作 ##騎士編 ##羊角自己満劇場 ##バル ##エミリー ##バルエミ ##ノヴォ ##ロージャ ##RMS家の子
    自己満劇場唯一の最後まで描ききった話←
    これなら今ちゃんとデジタルでリメイクしたら初めての薄い本ができるな…

    てかもはや今のバルからは想像もつかねえなエミリーとくっつく前のバルがエミリーとどう接してたか…

    この話を思い出す度に
    エミリー:てか今でこそこんな感じだけど私が先にバルのこと好きで、陰からこそっと眺めてたりしてたのに何今何がどうなってこうなった???ってぐらいバルの態度があれなんだけど????
    ドリス:はいはいノロケ乙~~
    イヨ:リア充爆発~~
    エミリー:せめてこっち見て言え話聞いてます感を出せ
    とか話しながらエミリーが戸惑う。←
    福吉/羊角
  • 9カフェGドリンクダレノコまとめ #創作 #女の子 #過去絵を晒す

    古い友だちに参加してもらったダレノコのログ。超特急で色を塗った思い出。
    kuwango4747
  • 2カッコよさ気なP様センスがひどい。でも、バイク頑張った良き思い出。

    形態:##アナログ ##水彩色鉛筆  ##白黒  ##感情*喜楽・平和 
    キャラ: ##[人物]6世  ##[人物]ナッちゃん  ##[人物]Kさん  ##[人物]R  
    ##お気に入り作品
    どベ3(My art Do not Repost)
  • 210数年前に初めてこういうデフォルメ絵で描いたかも、な創作キャラズ主線が無印良品の黒ペンでして、にじみが妙にいい味出してくれて嬉しかった思い出。
    形態: ##アナログ ##コピック・色ペン ##お気に入り作品  ##感情*喜楽・平和
    キャラ:##KRBL揃ってる ##キャラ多い ##[人物]G様 ##[人物]Jg・ハラダ ##[人物]6世 ##[人物]ナッちゃん ##[人物]5世 ##[人物]Zeさん ##[人物]Lの彼氏
    どベ3(My art Do not Repost)
  • ##グレゴリーホラーショー
    衝撃的過ぎて半ば反射で描いたグレホラーーーー!!!
    ミルキーカートゥーン様ぁぁぁ!新作ありがとうございます!!!!まさか今になって思い出のホラゲーがまた出来るとは思いませんでした!!!!!ゲストくんの声がPS2版に比べイケメンになってて私はぁぁぁぁ!!!!ホームでめっちゃタップする!!!
    きょう助(版権)
  • 4大昔に描いた漫画。ツイで思い出話書いて懐かしくて読み返してみたついでに #二次創作  #悪魔くんばねうし
  • #花見 #思い出 #桜#坂本まり

    綺麗だったな☆彡
    坂本まり
  • 4戦国のアルカディア…銀夜叉THE松本零士ファンアート大賞2018、エントリー作品。
    課題がなかったら、こういう絵は描かないからこれも思い出体験です(^o^)
    1枚目…キャラを目立たせる為に背景を暗くしたもの(出品作品)
    2枚目…元の絵の色。
    3枚目…背景ナシ。実は背景ナシが良い感じ…だと、ヘタレな背景でも労力使ったのでちょっと悲しくなりました。
    松本零士先生は0士(終わりなき士)…日本の歴史の何時代が好きなのか気になりますw
    #松本零士  #日記  #歴史  #日本  #戦国のアルカディア
    リエコ車掌C103/土/東D39b
  • 春の思い出 20180415GALLERIA初投稿です。
    よろしくお願いします。
    サインペンで描いて、フォトショップのレベル補正でベタを締めています。
    #オリキャラ #オリジナル #創作 #アナログ #サインペン #うさぎ #カエル #モノクロ #月 #月光 #桜 #夜桜 #花見
    峰松
  • 仮面ライダーディケイド 門矢士 井上正大 #仮面ライダーディケイド  #門矢士  #井上正大

    以前描いた絵があまりに酷すぎたので修正してみました。
    あんま変わらないかな。
    似てないですね。すいません!

    因みにディケイドは思い出深い作品ですね。
    ディル+α
  • 4リィエンについての呟きまとめ「お兄さんは飯のために働きまーす」

    リィエンは赤目(火属性)、左頬から首にかけて火傷痕があるお兄さん。燃費の悪い大食い。実は敵国出身者、戦争の為にと唯一の家族を戦闘ドールの瞳にされ、怒りで瞳力が暴走し反逆罪で処刑されそうになった所を救ってくれた人と共に亡命した。
    魔瞳武器はハルバード。

    ◆記憶が曖昧ではあるが、家族を奪った敵国を憎んでいる。人形類が嫌い。戦闘ドールを壊す度に涙を流すが自分じゃ制御できないリィエン

    ◆武具瞳術(属性付与は初めから付く)はつかうが火炎瞳術は不得意らしく調整が下手くそ。
    (学校で学問と瞳術の扱いを勉強し、瞳力ランクやスキルに見合った職業に付くのが一般的)
    リィエンは死刑犯でもあったので学校は行ってないしまともな職につけてない。恩人から基礎は学んでいる。

    ◆リィエンはいつも手櫛でテキトーに寝癖整えて結ってそうだからボサッとしてる、たまにエステラがその適当ぶりに我慢できず世話焼いて櫛で梳いてやるとサラサラになってる
    「もういいって嬢さん」
    「貴方ねぇ少しは身嗜みに気を使いなさいよ」
    ヘアオイルの香りに慣れないリィエンさん

    ◆行き倒れてたリィエンはエステラの金で100リール(一万円)以上食った 「(積み重なった皿思い出して)あれで遠慮した方ってどれだけ食べるのよって思ったわ」(エステラ談)



    #創作 #オリジナル #瞳色のプーペ
    ゆうひ@yuuyuuSS4
  • 蔵王立誕生祭2018ツイッター用自分の人気を気にする姿を思い出し今年も描きました。 #地球防衛部 #蔵王立甘党うささん
  • 旅の思い出外国へ旅行に行ったうちの子から絵葉書が届きました。
    美しい白と青の建物。猫とお友達になったようで、
    何だかとても楽しそうに笑うものだから私も笑うのです。
    美しい羽とブレスレット、そして楽しい土産話。

    #創作
    しまねこ
  • 4魔女の友達鳥兎の森に住むエルフリーデ(エルフィ)は一人ぼっちの小さな魔女。
    魔女のくせして魔法がてんで下手くそでほうきで空も飛べないと魔女の中でもミソッカス。
    まんまる月夜の魔女集会にも呼ばれない。
    役立たずの魔女は必要ないと意地悪魔女の悪巧み。
    初めて届いた魔女集会への招待状。喜ぶエルフリーデをよそに
    「悪魔の贄に選ばれた!エルフリーデはいらない子」
    それは招待状でも何でもない。逃げても無駄だと招待状。
    血色に染まる満月月夜。魔女の集まる魔女会議。
    エルフリーデは逃げもせず、隠れもせずに魔女裁判。
    全員一致で大決定!エルフリーデを贄にせよ!!
    ぐるぐる巻に縛られて断頭台で思い出す。祖母の残した最後の言葉。
    窮地になったら現れる月と太陽の示す明かり。
    彼の名を呼びなさい。きっと貴方を守ってくれるわ。

    エルフリーデ(エルフィ)
    鳥兎の森で暮らす魔女。魔法が下手くそでまともに呪文を扱えない魔女。薬草学には長けていて裏庭には彼女の育てた沢山の薬草が生えている。
    心の優しい魔女。何事にも一生懸命で少し抜けている所がある。
    祖母と一緒に暮らしていたが祖母も亡くなり一人ぼっちになる。
    魔女集会にあこがれていたが、役立たずは必要ないと他の魔女から
    贄に選ばれてしまう。

    アーデルベルト
    エルフィの呼び声に答えて現れた「窮地を救う月と太陽の示す明かり」エルフィ曰く大きな犬。本人は犬じゃねーよ!!と怒るが犬認識。
    人型をとると大人の姿が本来の姿だがエルフィに合わせて少年の姿をとっている。
    召喚された際他の魔女はひとり残らず彼がたいらげてしまったが、エルフィは知らない。
    口が悪く喧嘩っぱやいが情に厚い。褒めると気を良くして何でもしてくれる。
    しまねこ
  • 懐かしい匂い匂いって凄いね。

    懐かしい匂いを吸い込むと
    その当時の色んなことを
    思い出すよ。

    良いこともそうじゃないことも

    ちゃんと
    思い出になってた。

    #オリジナル #オリキャラ #絵 #お絵描き #落書き #イラスト #言葉 #音楽 #歌 #うた #弾き語り #神戸 #kobe #可愛い #癒し #癒される #感謝 #ありがとう #育児 #娘 #こども #娘1歳11ヶ月 #YouTube #チャンネル登録者 #1000
    Yoichiの絵言葉
  • 思い出してmiwa
  • #風景  #背景  #創作  #オリジナル  #ファンタジー


    二十代も半ばになったころ東京で日々忙しく過ごしていた私は、
    ふと子供のころの記憶を思い出した。



    子供のころ田舎に住んでいた私は、ある日両親と喧嘩をして家を飛び出してしまった。

    裏の森に迷い込んでしまった私は、道に迷ったことに気が付き
    不安になって涙があふれ、その場に座り込んでしまう。

    どれくらい時間がたっただろうか、泣くのにも疲れたころ
    ふと辺りが明るくなって顔を上げてみるとクジラのような生き物が街の明かりを背に
    ゆっくりと空を泳いでいた。
    その光景はまるで夢を見ているようだった。


    私は気が付いたらそのまま寝てしまっていて、森に探しに来た両親に
    見つけてもらい、家に帰ることができた。



    大人になった今でも森の中で見たあの光景は
    夢だったのか現実だったのかは虚ろだが、その光景は私の記憶の中に強く残っている。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    これはこのイラストを作成するにあたって
    イメージを固めるために作ってみたストーリーです。
    大空めとろ
  • 20170912。探偵による推理漫画というと某小学生が活躍する作品を思い出す方が大半かもしれないけど、私はどちらかといえばマーニー派。
    この作品の焦点はマーニーの謎解きや活躍ではなく、依頼内容や登場人物にあると思う。マーニーは謎を解くけれど彼女は解決に直接は関係しないし、メカニックに関する話を除けば大体が1話完結。推理もので謎そのものより依頼者らの人間関係に注目する作品は私にとって珍しく、それも記憶に残った要因の一つだろう。謎も殺人事件よりは主人公らの日常に潜む、どこにでもある陽炎のような陰りが大部分を占めており、読み手の私たちをぐっと作品に近づかせてくれる。
    私はマーニーの性格が本当に好きだ。いつも冷静で的確な判断ができるところ、成績は良くないけど抜群の集中力があるところ。自分の私欲や好奇心から無自覚に道徳に反する行動に出そうな友人に対して正しく怒り、かつ諭す勇気があるところ…彼女は私にはない沢山の才能がある。私にとって魅力的なキャラクターとは彼女のような者なのかもしれない。

    Al pensar en el manga que el detective inferite, creo que la mayoría de la gente recuerda el trabajo de los estudiantes de primaria para resolver un misterio. Pero recuerdo más al detective Marnie. Katsuhisa Kigitsu continuó dibujando este trabajo durante dos años a partir de 2014.
    Marnie es una estudiante de secundaria y está ayudando a un padre detective. Ella tiene una alta capacidad de inferir y varios personajes como compañeros de clase y estudiantes de la escuela primaria le pide que resuelva un misterio. Ella los resuelve con increíble capacidad de concentración e inferencia. Pero el mecánic del criminal que cogió a Marnie en el peor crimen hace mucho tiempo, trama un montón de crímenes de nuevo alrededor de Marnie. Ella se opone al mecánic de nuevo.
    El foco de este trabajo no es misterio y actividad de Marnie, es en contenido de solicitud y personajes. Ella resuelve el misterio, pero a menudo no se relaciona directamente con la solución. Además, siempre se completa con un capítulo, a diferencia de muchos cómics detectives. Específicamente, excluyendo historias sobre el mecánic. Este cómic goza de las relaciones de los clientes más que un misterio. Así que creo que puedo disfrutar leyendo incluso aquellos que no son buenos en resolver misterios. Me gusta mucho el personaje de Marnie. Ella es siempre tranquila y puede hacer un juicio exacto. Tiene malas calificaciones, pero tiene una tremenda concentración. Ella tiene el coraje de enojar y amonestar a un amigo que comete un crimen. Tiene mucho talento que no tengo. Marnie está anhelando para mí. Me gustaría ser un amigo si puedo.

    #名探偵マーニー
    タカオカ