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くちなしの花!9「覚めた瞳!」
泰蔵の身体の上に踏みつけるように、のしかかって強制に接吻を強いてくる少年!
連続で光り落ちて来る雷の音を遠くに、暗い車内、唇をふさがれされるがままうめき声しか出せないでいたが、とうとう堪忍袋がきれ、こんの~!と泰蔵は力任せに少年をひっぱたいて、引き剥がそうと必死に抵抗した。
泰蔵「ハア・・てんめぇなんのつもりだ~、尻のあおいガキが、・・調子のってんじゃねえぞ!( # ゚Д゚)」
口が解放され、泰蔵もうっぷんをはらすように吐き捨てた!
だが、少年も、いっ・・つ!と一瞬、舌打ちして力がゆるんだど思いきや、するどい視線で泰蔵を負けずに威嚇しはじめ、すぐ目前の座席の隙間に、サイドブレーキ横に立ててあった、くちなしの花に視界がむくと、それをひとつグシャリとはなびらごとわしづかみ振り上げた!(はあ!?お・おい!お前・ちょ・・待て!Σ((;°Д°;)))泰蔵が動揺してる声を聞く隙もなく、勢いづけて泰蔵の眼球めがけて尖った先を突きおろしてきた!
(ぐぁあ!Σ((;°Д°;))
危機一髪、泰蔵も反射的によける事が出来て、少年の両手首をつかみ抵抗するが、さらに押し当てて来る、とがったくちなしの茎が眼鏡のレンズに何度も食い入るようにあたって少しも気が抜けない状態!もし、レンズがなかったらストレートに目に突き刺さっていたと思うとぞっとした!
(あ、あぶねえだろ・この野郎!・・)
さすがに動揺して、今のこの状況、泰蔵も口で文句を言う気力をうばわれ、かじかの馬鹿力のような勢いで力を容赦なく入れて来るので、体力には割と自信のあった泰蔵もなかなか力が抜けずにからだ中に汗が流れ、緊張状態が続いた!
するどい視線で見て迫って来る少年の手に強く握られたくちなしの花びらから甘臭いにおいが真近で、プンプン泰蔵の鼻をついてくる!
#くちなしの花!
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かざぐるま
くちなしの花!8「暗闇の接吻!」
後部座席の奥の着替えのカバンに手を伸ばした瞬間、いきなり少年が押し当ててきた唇に泰蔵はふいをつかれバランスを崩して変な体制で座席に座り込んでしまう!
一瞬、思考が飛んだように言葉が出なくなったがすぐ理性が戻り、少年から離れようともがきだした!
泰蔵「なっ・んん・・!?(は、はあ?こいつ、なにしてんだ・・!?頭完全くるってんだろ!おい!どけオラ~!( # ゚Д゚))」
だが、言葉も上手くだせず、もがけばもがくほど、力づくで少年は思いっきり唇を口でふさいできて手こずってしまった!しかも、体制もおかしかったため、少年が泰蔵のからだの上にほぼ、のりかかるような感じだったので、上手く身動きが取れずに苦戦してしまう!少年の土足の靴裏が泰蔵のたるんだ腹を踏みつけるように食い込み、痛みが走る!
暗い車内で抵抗していると少年と、もろ至近距離で目があってしまい、そのカッと見開いた興奮して血走った瞳に泰蔵はあせりの冷や汗が溢れだし恐怖を覚えた!それは、目の前の獲物を根こそぎしとめて刈るような獰猛な、そんな瞳だった!
泰蔵「(うわぁ!こ、こいつ、マジでやべぇわ!・・・Σ((;°Д°;)))」
冷房が強いままだったせいか、少年の唇はかなり冷えきっていて運転前列の座席の間から吹いてくる強風の風が、泰蔵の雨でびしょぬれの背中の肌をめっちゃ冷やしてきた!
外は、叩きつけるような雨と激しい雷がちっともやむ様子はなかった・・・!
#くちなしの花!
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かざぐるま
くちなしの花!7「黒い笑い!」
おそるおそる泰蔵が一瞬だけ、ルームミラーをチラ見すると、少年のすごく冷酷な視線が暗闇にうかんだように自分を見つめてるのがわかった。
さすがに、動揺しかけたが、泰蔵はそんな様子をばれたくなく何か会話をふろうと言葉を探すがあせってすぐに出てこず、てこずってしまう・・・ナイフとかにぎってねえよな!
が、ノイズがかかるラジオから先ほどの事件がまだ話しの続きがあるように流れ出した!
ニュースの声「・・・その数分後、逃走した犯人は自宅から数メートル離れた線路上の歩道橋に雨のなかかけのぼってから電車がきたタイミングを待ち、身をなげ飛び降りたとゆうことだそうです!近くの防犯カメラの映像からこの人物の犯人が走って行く様子と、着ていた服装からして、殺害された山本夫妻の一人娘である大学1年の山本良子さん18であることで間違いないと、現場から報告が上がっています!警察では母親の介護での無理心中ではないかと検討しているもようです!なお、今現在こちらの神〇駅付近での人身事故で激しい雨の中、バラバラになった遺体の回収作業が行われているため大幅に電車の発車時刻に遅れが出ているもようです!」
泰蔵「(はあ~?なんだ!犯人もう死んでたのかよ~!しかも女じゃねえか!おどかしやがってくそ~!ふう~!けっ、親の犠牲になって死ぬなんて悲惨なやつだな~!そんなのかまってねえで、とっとと家から出て自分の人生、生きれば良いものを~!大学なんかやめたってどうにだってなるだろう!バイトしてんなら親のすねかじってるニートよりましだろうが!くだらねえ同情心で自分の首絞めてまで親につくすのがそんなに偉いのかね~!お人よしも度が過ぎるとただの病気だな!まあ、さっき刺殺したってつってたギャンブル好きの病んじまったおやじさんの方の気持ちはわからんでもねえけどよ!俺も一時はまってたからな、妻に迷惑かけて!人生なにがあっかわかんねえな~ほんまに!(-_-;))」
泰蔵は情報をあらためて聞くと、急に力がぬけたように一気に緊張感も消え、ここからどうすっか開き直った表情で後ろの少年に声をかけた。
泰蔵「すんませんねえ~、ちょっと脱輪しちまったみてえで、動けなくなっちまったみたいなんですよ!で、本社の方も今中々つながらなくて、雨もいつやむかわかんねえから、申し訳ねえんだけどあんたもちょっと手伝ってくれねえか!」
だが、少年は何も言わず黙ったまま下を向いて、泰蔵に耳を貸そうとはしない!
泰蔵(なんだこいつ、ほんま薄気味わりぃやつだな!しゃべれねえ口なら針で縫っちまうぞ!(-_-メ))
泰蔵は不機嫌に舌打ちをすると上着を脱ぎ決心して膝近くまで完全に浸かってしまう地面に足をおろし外に出て扉をバンと、強い雨の中、バシャバシャ後ろのタイヤの確認をしにいった。ああ、マジ冷てぇ~!
幸いタイヤはそれほど深くはまっている様子ではなく地盤の緩んでいた砂利道に重さで沈んでいる感じだった。
なので、水の流れの勢いも借りてちょっと持ち上げれば何とか浮きそうな状態だった。それでも泰蔵が両手でおちてる側の下から車を持ち上げるとあとちょっとのところまで行くのだがそれ以上は上がらず、苦戦してしまい、仕方なくまた後部座席に座る少年に声をかける事にした。
ついでに汗と強い雨で一気にびしょびしょになってしまったカッターシャツも肌に張り付くように気持ち悪くて、着替え用と雨に打たれながら脱ぎ始める。
こんな醜態を客前でさらすなんて俺とした事が・・だが、今はこの状況、そんな事言ってる場合じゃねぇしな!・・ああ肝心の天気の方、聞き忘れてたわ~!(-_-メ)
相変わらず稲光もはげしい空!泰蔵は心でぶつぶつ言いながら、今度は後部座席の扉を開け、ダメ元でまた声をかける。
泰蔵「なあ、あんたほんま悪いが、手ぇ貸してくれねえか!あんたがいったん降りてくれた方が、後ろのタイヤも軽くなって楽に持ち上がると思うんだわ!さすがにこんなとこいつまでもいたくねぇだろう?」
が、少年は何もしゃべらず暗い車内で下を向いたまま小刻みに震えていた。さみぃのか?泰蔵は、車内の冷房を強めにしてあったのを思い出して、聞こうとしたが、よく見ると寒さではなく笑いを押し殺して震えているのが、少年の不気味な視線でわかった。ふざけてんのかこいつ!もとはてめぇの無茶苦茶な指定のせいでこんな目にあってんだろうが!ついに堪忍袋の尾が切れたのか泰蔵は、相手が客だとゆう事も忘れ、容赦なくがなり始めた!
泰蔵「もうええわたわけ、なんもせんで、気色わりぃ目ぇ向けやがって!この根暗オタクが!ずっと座ってろそこで!ほんでも、延長料金の金だけはちゃんと払ってもらうからな!( # ゚Д゚)」
泰蔵はそう吐き捨てると、もう知ったこっちゃねぇと後部座席の奥の少年の足元に転がってる自分の着替えやタオルの入ったカバンをひったくるように、手を伸ばしひっつかんだ。
・・・が!?
その瞬間、今まで黙って座っていた少年がいきなり泰蔵の襟首をつかみかかってきたかと思ったら、そのまま前の座席に押し当てるような勢いで、唇を塞ぎ嚙みついてきた!
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かざぐるま
くちなしの花!6「ゲリラ豪雨!」
それからも、雨の激しい勢いで押し寄せてくる水の流れはしだいに斜め坂の下に向かって、川から独流のように強くなっていった。すでに、周りは真っ暗で人通りもない!
しかも後輪が脱輪したようで、ハンドル操作も出来ずに、さすがの泰蔵もあせったのか、手に汗を握っていた。
ドアを開けて後ろのタイヤの様子を確認しようにも、ま下のタイヤの半分くらい黒い水が浸かっていて降りにくい状態だった。
泰蔵は経験もほぼなかったこの状況に、スマホで何度もタクシー事務所に報告しようとかけていたが、一時の電波障害かつながらなかった!
あ~くっそお~、出ろこの~!( # ゚Д゚)冷静さを失いつつ、つい心の声が口からもれそうになったが、後ろの座席にお客を乗せている事もありプライドの高い泰蔵は、なんとか理性はたもっていられた感じだ。
そして、とりあえずスマホはあきらめ冷静に今度は車内のラジオに手を伸ばしてつけると、ザザッとノイズは入りながらだが何とか、近隣のニュース情報の声が流れてきた。
ニュースの声「今日の夕方、神〇駅の近くに住む山本夫妻が布のようなもので首をしめられ殺害されました。犯人はこの家に一緒に住んでいた実子の大学生の可能性が高いとされ、犯行に及んだ末、自宅から逃走したものとみます!実子は事故で半身が動けなくなった実の母親の身体介護をほぼ毎日のように行っていたため大学やアルバイトを掛け持ちの毎日だったことが過労のストレスとなり殺害してしまったという理由の可能性が近所の住民から指摘されています!父親もこのところ体調を壊して会社の無断欠勤が続いていて、さらにギャンブルぐせもひどかったらしくちょうど、帰ってきた所でタイミング的に出くわしてしまった為、動揺して自宅の包丁で胸を刺してしまったもようです!」
ノイズの音が混じりながら窓にはげしい雨粒がぶつかっては、稲光が真っ暗な空を走り、何度もとどろきを響かせる!
泰蔵「(はあ・・?神〇駅って、俺の勤務先のポジションじゃねぇかよ!物騒な事件起こしやがって!よりによってこんな退職日に、ほんとついてないぜっ・・て、ん!?(-_-;)逃走中・なんだよな、犯人ってのは・・?俺がさっき・・客を拾ったのも、この駅の近くだったような、まさかな、犯人は大学生って言ってたし、ちげぇ・・よな・・・?)」
天気を聞くつもりが偶然流れてきた不吉な情報に、泰蔵はふいに後ろからの座席の視線を意識して、嫌な予感が走った!
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かざぐるま
不法侵入!24「安らかなひと時!」
長時間外の炎天下で、すっかりタコみたいにのぼせてしまった正幸だったが、兄の晃博と、店内のハンバーガーショップに入るや気持ちいほどの冷気に出迎えられ、清々しい若めの女性定員のいらっしゃいませーの声に流されるように空いているソファーに一直線で座り込んだ!そんな正幸を晃博があきれたように、会計場のほうから!
晃博「おい!お前、何でもいいのか?俺が適当に選んじまうぞ!( ̄д ̄)」
正幸、全身の力が一気に抜けてすずしそうな顔で・・・!
正幸「じゃあ、チーズバーガーで!あと、ついでにポテトとコーラも!(´ー`)」
兄と一緒のせいか普段の緊張の糸がきれたみたいに、不思議な安心感がある!
そのせいか、ほぼ人がまばらなのをいいことに、ソファーの上で恥じらいもなくそのまま力つきたように寝転がる正幸!
ちょうど、昼下がりの店内に流れる有線放送のBGMが心地よい眠気を誘ってくる!
「ねえ、これ水入れて来ていい?('ω')」、「食べてからにしなさい!行儀悪い!走らない!( # ゚Д゚)」
店の奥には父親との子連れらしい感じの親子がはしゃいでいる子どもをしかりつけている声が!男の子が持っているのは小さな青い水てっぽうか!ハッピーセットの景品かな!
どこの家もヒステリーに叱る親の様子は似たような感じなんだなと、正幸は自分の両親と重ねて小さくため息が漏れる!
晃博「おい!だらしねえぞ、いい図体しやがって!なんならお前も、お子様セットにするか!おもちゃのピストルつくぞ!(`∀´)ケケケ」
番号札を持ってソファーのテーブルにやってくる、晃博からあっちの子供と同じように説教くらってしまった!
来るなり嫌みったらしい晃博の言い方にむうっ・・・!( # 一一)としぶしぶ起き上がる正幸!
そんな、エアーの酸素不足で水のそこで横たわって、仮死状態気味の呼吸がパクパク寸前の金魚みたいだった正幸も、しばらく店内のひんやり酸素クーラーにあたっていたら、いつの間にか生き返ったように、やがて熱々のハンバーガーにかじりついておしゃべりも止まらなくなっていた!
正幸「それで、その大雨でお店もつぶれちゃってさ!もうすっかり、僕この先、生きてくのも、働く自信もなくなっちゃったよ!(+_+)」
晃博「そうなのかって、まだお前、これからだろ~が!(*´Д`)」
正幸「でさ、そん時かみなりガン落ちで雨が洪水みたいで、部屋ん中めっちゃやばかったんだから!家も山の頂上だし滝みたいになっててさ!スマホつながんないし!助け呼べないわ、ほんと、お陀仏状態で死にかけたし!うう!((+_+))」
調子に乗ってしゃべり続け、同時進行のチーズバーガーがのどに詰まりかける・・・!
晃博「汚ねえぞ!ハハ、てか、別に、全然死んでねえじゃんお前!大げさにいいやがって、結局震えてチビってたっておちだろ!(∩´∀`)∩」
何だかんだ、正幸のたわごとにからかいながらも、付き合う晃博!
正幸「違うよ!そんな品のない話しじゃないし!ううっ!((+o+))」
晃博「鼻からコーラ出てるぞー!(`▽´)ノお前のどこに品があるんだ!食ってから話せー!笑」
はしゃいでた親子連れも帰り、客もほぼ、正幸たちだけになるとよけいしゃべる声もよくひびくなか数人の女性スタッフがワックスで窓ふきをして、こちらにあまり気にしないようにしてくれている様子が目に入った。
一瞬我に返った正幸は恥ずかしさを隠すように、あわてて、コーラをストローでちゅううって!テーブルをこぶしでドンと・・・!
正幸「真面目な話!(`○´)電気代とかいろいろ払えなかったから、部屋も蒸し風呂状態で水も飲めなかったんだよ、おしっこなんて出るもんも出なかったよ!まじで身体、干物状態で汗で全部搾り取られちゃった感じかな!あれは地獄だよ、ほんとに!」
明宏「水も飲めねえって!そんなん威張れる話しじゃねえだろ!水道代ぐらいちゃんと払っとけよ!バイト代それくらいはもらってたんだろ?( ;´Д`)」
自慢気に話す正幸にしまいに、晃博もあきれはじめ・・・!
正幸「いやいや、そこは兄としてよくがんばったな、って言う所でしょ!( #◎Д◎)そんなに沢山じゃないよ!貯金もして行きたかったし!まあ電気は止められてたけど、その時一応、水はまだ出てたんだから!」
必死に甘えて兄の同情心を欲しがる正幸!
でも、いろいろあって、結局トイレのタンクの水飲んでた!苦笑とは、どうしても言えなかった。
晃博「けっ、ちっともほめる要素ねえよ!てか俺はお前の便利屋じゃねえっつうの!調子のんな!結局はそんな物件選んだお前のおちどだろ!情けねえなあ~!ちっとは頭使わねえと、損する一生しか送れねえぞ!まじで!(*´Д`)」
正幸「何だよー、母さんたちみたいな事言わないでよー!なんか、兄ちゃんのせいでハンバーガーの味一気に、かわったし!\(`〇´)/」
すっかり精神が、いじけモードに変わる正幸・・・!
晃博もすぐに、察したのかさらに面白がって・・・!
晃博「おお、ますます美味くなったか!かじっちまったけど俺のもついでに食うか!しばらくご馳走食ってねんだろ!(`∀´)でかい図体で、悲劇のヒーローごっこもたいがいにしとけよ!笑」
オラーっと、食べさしの照り焼きチキンバーガーを差し出してきた!
正幸「いらないよ!そんな兄ちゃん特盛りの皮肉入りバーガーなんて!(`~´)」
晃博「すねてやんのか!照れたサルみてえに顔赤くしやがって!かーわいいなあー!(∩´∀`)∩」
そんな、わざと地味た不器用な機嫌取りしてくる、晃博のノリに調子が狂って何も言えなくなる正幸だった!
正幸「うう・・!(-_-メ)」
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かざぐるま
狂い咲き!14「凄まじい熱気!」
燃えるような河原の炎天下!以前恐怖した不良少年が草むらの目前で着替えている所を出くわしてしまった麻斗!瞬間凍りついたように、足が動かなくなったが、逃げなきゃと必死にわいてくる言葉にせめたてられ不良から目をそらさないまま、ちょっとずつだが、何とか後ずさるように、遠ざかろうとする!音を立てないようにと、息を止めてふるえながら!が、数歩目の後ろ足で草を踏みしめた時勢いよく跳ねるように、びっくりしたバッタが麻斗の額に、飛び込んできた!
麻斗「わあ!Σ(゚Д゚)」ふいに、高い声を上げてしまった麻斗!さっき向こうの川でとった小さなエビの入っていたバケツまでおとしてしまい、サンダルの上から冷たい水がかかる!
不良少年「誰だ、お前!( # ゚Д゚)」
着替えちゅうだった不良少年がこっちをにらみつけてきた。そして草の隙間から目があってしまうと、不良は逆上したように、すさまじい叫び声にかわり!
不良少年「ああっ!?おっ前、確かいつかのしょんべん小僧!そこで何してやがんだ!( # ゚Д゚)」
取り乱す中、取り合えず必死に謝る麻斗!
麻斗「い、いや!何でも、す、すみません!Σ(゚Д゚)」
声を出したら、麻斗はきゅうに身体に力が抜けたように軽くなり、空になった、バケツをひろい逃げるように走りだした!だが!
不良少年「待て、この野郎!のこのこまた来やがって!今度は野グソでもしに来たってか!( # ゚Д゚)」
服もきず全裸で走ってきた不良においつかれてしまい、草むらを抜ける寸前で、後ろから羽交い締めにされてしまった!
不良の肌と草むらからむんむんと漂うあつい体温を背中に感じながら麻斗はあの日の恐怖が一気に脳裏をはしり!
麻斗「ち、違いますよ!そんな!か、川の様子見に来ただけです!久しぶりだったから・・・!Σ(゚Д゚)」
不良少年「ああ!お前こないだ俺が言ったこと忘れてんじゃねえよな!ここは俺らの島だって!今度来たらただじゃ済まねえって!学習能力ゼロかてめえの脳みそは!( # ゚Д゚)」
恐怖で回らない頭で必死に言葉を考える麻斗
麻斗「い、いや島っておおげさじゃ、この川は普通にみんなのものだと・!原始民族とかじゃあるまいし!(^ω^٥)って、痛いです!\(☆Д☆)/!」
不良は、さらに興奮して腕に力を強めてくる!
不良少年「はあ!ガキのくせに何いっちょ前に口答えしてんだお前!おい!俺が原始人だって言ってんのか!( # ゚Д゚)」
麻斗「(痛い)いったい、たいたい!Σ(☆Д☆)そう言うことじゃ、そう言うことじゃなくって!ええーっと!その前にパンツくらいはいたほうがいいんじゃないかと!さすがに隠さないと恥ずかしいし・・・!(^ω^٥)」
麻斗はそれに望みをかけ、不良の手がゆるんだすきにでも、全力で走ろうかとおもったが、やはり、現実はあまくなく・・・!
不良少年「うっせんだよ、いちいち!もとはお前のせいだろう!もういい!ったく、しゃべってたって、らちあかねえ!こっち来い!( # ゚Д゚)」
麻斗「えっ、ちょ、ちょっと・・!何!?Σ(゚Д゚)」
シャンシャンシャン!草むらにがむしゃらに響く蝉のけたたましい鳴き声の中!麻斗の抵抗もむなしく不良少年にそのまま熱気の漂う、草村のなかへ、強引にひきずりこまれていってしまった!
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かざぐるま
くちなしの花!5「氷の眼!」
少年が、手を上げてこちらに合図しているのを見たらやはり職業ドライバーとしての性がのある泰蔵は止めないのもどうかと迷い少年の前までくると、しぶしぶ後ろのドアを開けた!
まあ、このまま無視して、会社に戻ってもよかったがな、今日はほとんど客もつかなかったから見納めにはちょうどいいか!今日分の給料まで払ってくれるったって、さんざん迷惑かけたあげく、とんだ、給料泥棒の野郎だったなんて、後からねちねち他の連中からも、噂されかねねえしな!さすがに俺のプライドが許さねえ!
のちに、この良かれと思って起こした仏さん心の行動が後悔することになるとも知らずに・・・!
泰蔵のそんな思惑とも知らず、小雨に濡れた少年はすかさず後ろの車内に入り込むとどさっと真ん中に足を広げて堂々と座り込んだ!身長は泰蔵より少しだけ高いくらい!体型も泰蔵と比べればやせ型だろう!地味な赤の服に青いズボン、裕福そうには見えないしとても、タクシーを常連している感じにも見えないと泰蔵は勝手に思ったが決めつけるのはよくないとすぐ冷静にいつもの慣れた業務対応にはいった!
泰蔵「ちょっと本降りになってきたね!どちらまで!」
少年「・・・海まで!」
泰蔵「ああ!」
少年「駄目ですか!」
泰蔵「いや、駄目じゃねえですけど、こんな時間から海なんて、しかもこんな天気な時に、誰か待ち合わせでもしてるんですか!」
少年「無理なら近くの山でもいいです!」
泰蔵「はあ、山って!言われてもね!」
なんだこいつは、さっきから!とんちんかんなオーダーばっか出しやがって、はりたおすぞ!
泰蔵は、少年の意味の分からない対応に口にでかかった怒りをぐっとこらえる!
そして、ハンドル横のナビを操作しながら、
泰蔵「この近くだと、ちょっと外れにハイキング山コースってゆうのならありますね!」
少年「じゃあそこまで!」
おいおいおい、大丈夫かこいつ!不良とまではいかねえが、態度いい感じじゃねえし!まさかやべえやつじゃねえよな!そういや、だいぶ前に、タクシー運転手を狙って後ろから刃物で切り付ける悲惨な連続事件があったよな!こいつもその類(たぐい)か!なわけねえよな!
泰蔵は車を走らせながら、沈黙の続く車内をどうにかかき消そうと、何かと、少年に話題をふろうとする!冷房を強風にしたままだったのを思い出して!
泰蔵「ああ!そういや寒いですかね!ぬれてるのに、すいませんね私暑がりなもんで!それと、タオルそのはしにある私のカバンに綺麗なの何枚か入ってるから使ってくれていいからね!」
カバンは座席のはしの下に無造作に転がっていた。
少年は、たいして反応もせず、下を向いたまま小声で・・・!
少年「・・・平気です!」
泰蔵「あと、この花の匂いも、体臭とか臭わないかなと、きつくないですか!」
少年「・・・!」
少年はめんどくさそうに下を向いたままそれにはこたえなかった!
ナイフとか出してこねえよな!泰蔵はそのあともしきりと真上のミラーで後ろの少年の様子を伺いながら、何かと話題をふろうとした。
泰蔵「お客さん大学生!」
少年はなんだか質問される事事態がうっとおしそうに!
少年「受験生です!まだ、高校です!」
無愛想なやつ、ちゃんと目えみて話さんか!そんなんだと面接おちるぞ!
泰蔵「じゃあこの夏踏ん張りどころですね!私は、大学行ってないんで、はは、詳しい事は、分かりませんが!」
ミラーにうつる少年はぼんやり横を向いて窓の外をながめている!
そんな愛想の悪い態度に泰蔵もしだいにあほらしいとわれにかえり、数分で会話をふるのをやめた!そしてそれから、だんだんと雨足が強くなってゆくなか、1時間半ぐらいたってようやく目的地のハイキングコース近くの山道ののぼりに差し掛かったときには、運転席前のデジタルは午後7時近くになっていた。何だかんだと、天候が悪く安全第一の運転で走ってきたためこんなに遅い時間になってしまった。おまけにすっかり薄暗い!
ちらりとミラーに目をやると、いつの間にか少年は顔をあげていてまともに目が合ってしまう!服はもう乾いていて、無感動な瞳、どこか氷のような冷たい視線に泰蔵は薄気味悪さを感じてしまい思わず目をそらした。気のせいかうっすら口元に薄ら笑いが浮かんでたような気もした!
それでも、泰蔵はようやくこれで業務が全部終わると思い、締めの感じで少年に話しかけた!
泰蔵「お客さん、私、実はいろいろありましてね、今日でこの仕事退職することになったんすよ!で、お客さんが私の運転にのる最後の方ってわけで!なんて言うか、毎日のように乗り回していた車だから、やっぱり自分の車みたいに愛着みたいなものがありますね!」
自分で言ってて、ちょっとだけ、酔いしれてしまう泰蔵!
だが少年は泰蔵の話しにはまるで興味なさそうに、下を向いて大きなあくびをしたかとおもうと急に!
少年「この山もういいんで!どこか別の所、適当に走ってください!」
泰蔵「なっ!Σ(゚Д゚)」
こいつけんか売ってんのか!( # ゚Д゚)
泰蔵「いや、お客さんもうハイキング山すぐそこですけど、ここまで来ていきなり適当にその辺走れって、それはないでしょ!」
さすがのこの要望には、泰蔵もしびれをきらしたが、
泰蔵「引き返すのはいいっすけど、その分延長料金かかっちまいますよ!(-_-メ)」
つい、客を目的地におろす事ばかり考えてた!だいたいそうだろう!よくよく考えて最初からどしゃ降りの中ハイキングの山ってのもおかしな話だろ!職業がらつい客のオーダーにのってしまうわりい癖!俺とした事が!
既に、4000円の数字を超えているメーター!
早い話こいつちゃんと、金持ってんのか!つい、素の強い口調が出かけてハンドルを思い切りきりバックしかけた時、突然車の振動と共にがくんと後輪のタイヤに鈍い音が!脱輪か!Σ(゚Д゚)
細い傾斜の砂利道に滝のような雨!ワイパーもほとんどきかなくなっていた!
ハイキングコースとはいえ、傾斜の多い道、ひとたびはげしい雨がふれば流れおちてくる水の量は川のように勢いづけてくるだろう!
なんかやべえ事になったぞ!
そんな焦る泰蔵とは真逆に後部座席に座る少年は相変わらず冷めた視線で泰蔵をみていてひとごとのような感じだった!
#くちなしの花!
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かざぐるま
くちなしの花!4「やばい乗客!」
車を走らせて気分も穏やかにおさまりはじめていた時、突然一本の電話の着信が!泰蔵はスピードをおとしながら周りを確認する!
泰蔵「はい!( ̄o ̄)」
そして、すずしげな顔で携帯スマホに出ると、少したじたじした様子の男性事務員の声が・・・。
事務員「ああ、熊沢さん!鷲見タクシー事務所のものです!業務中申し訳ないです!」
泰蔵、あきらかに、すました対応で・・。!
泰蔵「いや、そんで、何か?( `ー´)ノ」
その反応に事務担当はさらに、言いにくそうな声で・・・。
事務員「実は先ほど、ちょっと前にでしてね!こちらの事務所宛のホームページへ熊沢さんの、その・どこかのお店でしょうか!大声をあらげていらっしゃる、動画がメールで送られてきたんですよ!」
大蔵「は、はあ!( # ゚Д゚)」
いつものくせでつい大声をあげてしまう泰蔵!
事務員「そ、それとですね、わが社のタクシーに不機嫌に乗りこまれる姿も、バックのナンバープレートつきの画像と一緒に送られてきましてね!これに心当たりあられるかと思いまして連絡させていただいたのですが、」
さらに声が怒りっぽくなってしまう泰蔵!
泰蔵「あれは、向こうの接客態度に問題があって、俺も少し声をあげただけで!( # ゚Д゚)」
事務員も、それいじょうは聞きたくなかったのか、たじたじしながらも、会話をさえぎって!
事務員「も・申し訳ありません、他にも先ほどからいろいろメッセージがきていまして、流石に画像つきのクレームがいくつも届いてしまわれると、原因はどうであれ、当社の信用もかかってしまうので、上の方からも解雇するようにと直接命令されてしまったんです。これまでも度々ですけど熊沢さんに対するクレームも上がっていましたし!」
何となく、心当たりがあるのか泰蔵も思わず口をつぐんだ。
大蔵「ううっ、(-_-メ)」
ばつが悪そうな、早口で、対応を続ける事務員!
事務員「幸い会社の方からは、解雇以外特に損害とかの対象からは外されたようで!今日、夜勤まで、シフトを入られてたと思うんですが、これからすぐ、戻ってこられてもしっかりとその分まではお支払いする形となりましたので、後ほどおまちしていますね!」
そういうと事務員は泰蔵の返事を待たずそのまま逃げるように電話をきってしまった。
事務所からのいきなりの対応にしばらく、ぼうぜんとしてタクシーを走らせていた泰蔵だったが、やがて数分後われにかえると鬼のような形相へかわりわめきはじめた!
泰蔵「ああん、くっそお、あいつら余計なまねしやがって、何様のつもりだ!こそこそゴキブリみてえにネットで陰口書きまくりやがって!気色わりい!あれは、完全にてめえらのおち度だろ、ちょっと、俺が声上げたくれえでおおげさに犯罪者扱いで吊し上げして、てめえらは英雄気取りってやつか!ふざけんな!( # ゚Д゚)」
泰蔵は運転中にもかかわらずお節介にも事務員が送ってきた店での自分の暴言騒動を再生し目を通すとますます怒りが蘇ってくる!1人おかまいなく、がなりちらして、同時に体温も急激にたかまり車内の冷房も強風にして、アクセルも乱暴にふかす!
画面タイトルやコメントには、「昼間の店内で叫び狂ってた、(俺)何様気どりのいかれクレイジジィ~」「ただただ、迷惑でしかない」「わあ~、こいつの運転マジ暴走しそう、乗りたくねえし」「空気読めねえハゲおやじ、修行僧でもして出直してこいよ!!(笑)」「生まれる時、ゴリラと間違えてねえ( ̄▽ ̄)」「完全、人間終わってるわ~\(^o^)/」・・・!
泰蔵「けっ!こそ泥どもがなめくさりよって!人に断りもせず誰が盗撮していいって言った?!さんざんこけにして被害者ぶってるてめえらの方が犯罪者だろうが!まじで訴えるぞ!( # ゚Д゚)」
その勢いで横の助手席に携帯スマホをぼんと投げつけた!
車内をずっと甘い香りを放っているくちなしの花は今の泰蔵には少しも癒し効果にはならず!
やり場のないうらみを吐き出しながら、それでも、しぶしぶもと来た道を引き返す泰蔵!再び凄まじく燃え上がった憎しみの感情はおさまらなくて!
泰蔵「会社も会社だ!何が幸いだ!損害請求される事なんかこっちはなんもしとらんわあほが!ここぞとばかり、鬼の首取ったみたいに!普段から人の顔色ばかりうかがいやがって、前々からクレームがあったならその都度直接言えばいいだろうが!まあ、客に顔でビビられることはあっても、それ以外何もしてねえがな!人のあら捜しするのがそんなに楽しいか!ああ!きさまらも結局みんな一緒なんだよ!いいか悪いかなんて勝手に外面と空気で判断しやがって!( # ゚Д゚)」
そして幸いにも、事故を起こす事なく昼前ごろ待機していた葬儀会館のある裏道にタクシーで差し掛かった時、助手席に投げ捨てたスマホの画面に午後4時を知らせる青いランプが光った。空は相変わらずどんよりと黒ずんで優柔不断な天気でなかなかほんぶりの雨足にかわらなかったが、今少しずつようやく強くなり始めていた。
ここまでだいぶ暴走したせいで、多少はストレスの減少にはつながったのか泰蔵の呼吸もけっこうおちつき、ため息まじりで「さみいな(-_-メ)」と、マイペースに、下げすぎた車内の温度を調整しょうと冷房に手を伸ばした。
が、その時ふいに、走っていた、細い道の横から1人の人間がふらりと現れて来てとっさに、急ブレーキをかけた!
泰蔵「ああん!なんだあいつは、あぶねーぞ!ちんたらしやがって!ひかれてえのか!( # ゚Д゚)」
と、車内で声を張り上げて泰蔵は、眉間にしわをよせ思わずクラクションをならそうと構えたが、そのたちどまった少年らしき人物が瞬間こちらに向かって右手をあげたのが窓をたたく雨粒にまじって視界に入ってきたので、思わず手をひっこめた!
#くちなしの花!
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かざぐるま
くちなしの花!3「どす黒い雲!」
泰蔵が店内からどすどすと踏みしめるように、暴れ出てくると、空は、すっかり灰色よりもどす黒い雲が覆っていた。
まだ梅雨開け前。7月初めの、じめじめした蒸し暑い空気!
時よりちかちかと稲光もして、今にも、大粒の雨がふってきそうな様子に怒りまっくすの泰蔵はまだぶつぶつとお構いなしに、適当に止めてあった、タクシーに乱暴に乗り込もうとドアを開けた。ついでか、ちょうどすぐ横に市が植えたと思われる香臭のかおる、純白のくちなしの花に気づいて・・・。
泰蔵「こんの、、人の空気も読まんといっつも甘臭っさいにおいばかり放ちやがって!( # ゚Д゚)」
と、半八つ当たり気味で何本か勢い任せに、ぶっちぎった!
ちょうどその時蝉が隠れていたのか、一匹の大きなクマゼミが花壇からびっくりしたように泰蔵の顔の前を横切っていった。
独特のひんやりした水しぶきを噴射しながら・・・!
泰蔵「ああっ、冷てえ!このばかゼミがっ!きたねえしょんべんぶっかけやがって!今度俺の前に転がっていたらお前ら全部踏みつぶしてやっからな!覚えとけ!( # ゚Д゚)」
物騒な言葉を大声で吐き捨て泰蔵はそのまま、バーンと勢いでタクシーに乗り込むと、まだ飲みかけの座席横にあったコーヒーボトルの中にくちなしを突っ込んだ!
どうやらタクシー中の臭い消しがわりに、使っている様子だ。
そして、ハンドル席横の、デジタル時計が2時半近く過ぎているのを確認すると、
泰蔵「ったく、あの、たわけらのせいで昼めし食いそこなったわい!( # ゚Д゚)」
先ほどの店の従業員や客たちの顔を思い出しながら、エンジンを急発進させた。
そして、マイペースにも、しばらく乗客を探すように走らせていると、
泰蔵「まあ、結構派手にやらかしちまったけど、二度と行くつもりねえからいっか!」
苛立ちも時間と共に遠くにぶっ飛んで行くように、顔の表情の険しさも消えて行った。
同時に、くちなしをさしたボトルの横にはさまっていた食べかけのつぶれた菓子パンの袋に目が行く。
朝飯にコンビニで買ったやつで、甘すぎて口に合わないと数口で口にするのをやめたアンパンだった。
泰蔵はそれを恨めしそうに、少しの間、運転と交互に眺めていたが、結局空腹には逆らえず運転中なのにもかかわらずかじりついた。
泰蔵「まっ、よく味わえば、食えねえ味でもねえわな!( `ー´)ノ」
相変わらず屁理屈ぐせがしみ込んでいる泰蔵!
だが、次の瞬間、携帯に一本の会社からの電話に、泰蔵の遠ざかっていた怒りの炎が再び蘇ることになるのだ。((+_+))
#くちなしの花!
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かざぐるま
くちなしの花!2「クレーマー!」
葬儀場を離れてしばらくもやもやしていた泰蔵はちょっと時間オーバーしてしまったが、昼の休憩に入る事にした。だいぶ離れた所まできて近くにちょうど良い定食屋がないかと探していると、開店祝いとおおきな垂れ幕がかかった大きな建物がみえてきた。こんな所でオープンしたのか!
今は一人暮らし、節約がてら、適当に路肩にタクシーを止めどんよりと灰色に変色してきた空の下、泰蔵はその大型スーパーの店の中に入っていった。
結構、品ぞろえも良い感じで、冷房がしっかりきいた店内を歩いていろいろと眺めていたが、今は勤務中あんまり沢山の品は買えないと思い、とりあえず惣菜屋目指して探していたら、お酒コーナーの前に大量にかごに入っているビール缶を見つけた。只今開店祝い当店一押し半額セールと書かれている張り紙に足が止まる!
仕事がら、しばらく大好きなお酒類は我慢していたが、つい当店の目玉商品というシールの誘惑に負けてしまい、気づいたら大量のビールを買い物かごいっぱいに放り込んでいた!
泰蔵「さすがに買いすぎか!まあ、同僚の社員たちにも配ればいいか!普段接点もあまりないが、この顔のせいか変な誤解イメージ抱かれている空気を感じるのもあまり気持ちの良いもんじゃねえしな!(-_-メ)」
気難しく、一匹狼的な存在の風貌のせいか、しばし泰蔵は裏社会側の人間じゃないかと勘違いされる事があった。度々、乗客からも拒否される事もあって、そのせいであまり泰蔵だけ売上が伸びない状態も続いたりしているが、きちんと毎月、最低賃金だけは払ってもらっているので文句は言えない!というか、社長たちにも、若干恐れられている感じがして幸い、これまで、売り上げの事で文句を会社から言われた事もほとんどなかった。
泰蔵は、そのあと適当に割引のついたつまみの袋を数種類と、惣菜屋の手軽なおにぎりで節約しようとかごに詰め込むとレジに並ぼうとした。が、予想外にレジには人だかりにあふれていて、すぐに会計が出来る状態ではなかった!
土曜日か並んでいる間もにぎやかにしている親子連れも多かった!
気が短い泰蔵も普段ならすぐにほっぽりだす状況なのだろうけど、やはり、大好きなビールには勝てなかったのか、しぶしぶ待つことにした。なかなか列は進まず、そしてようやく、昼休憩から戻ってきたのかお助けのパートの女性らしき人が、水色の涼しいかっこのパート服で小走りに、臨時のサービスカウンターを解放して、客足が進むようになった。
だが、この時になると、だいぶ短気のしびれをきらしていた泰蔵は一言文句を言わなきゃ気が済まなかったのか、自分の番がくるやいなや、重く引きずってきたビールの詰められたかごをドンとカウンターに乗せると女性店員に大声でがなりちらした!
泰蔵「遅っせえなあ~、どんだけ待たせるんだ!足が棒になるだろ!ったく!( # ゚Д゚)」
女性店員「大変ながらくお待たせいたしました!こちらで承ります!<(_ _)>」
泰蔵「休憩時間なくなるだろ、早くしろたわけ!( # ゚Д゚)」
女性定員、ちょっとあたふたして・・・!
女性店員「すみません、お客様ふたたび申し訳ないのですが、こちらの商品は昼1時までのタイムサービスでして・・・!今からだと、すべて定価通りになりますけどよろしいでしょうか!?」
泰蔵、半ギレ状態で・・・!
泰蔵「ああん?まだ30分もたっとらんだろ~!よろしくねえわばかやろう!さんざん無駄な時間、またせやがって、客に対する礼儀か、それが!( # ゚Д゚)」
女性店員、泰蔵の威圧感に動揺しながらも・・・!
女性店員「それと、こちら、もともとおひとり様2本まででしてお連れ様とかいらっしゃらない場合一度にこんなに、大量なお買い上げは出来ないんですよ!」
泰蔵「同僚に渡すやつだよ!俺一人で飲むんじゃないわ!」
泰蔵の後ろの方では、そわそわとばつの悪そうな顔をした客たちが、視線をそらすように、だんまりとこちらの様子をうかがっている。
女性店員「どちらにしても、一応当店の規則になっておりますので!広告の方にもちゃんと書いてありますし!お客様だけ特別扱いすると他のお客様にも示しがつかないのでご理解いただけたら・・・!」
泰蔵「知らねえわそんなもんそっちの都合だろ!広告なんかいちいち見るか、このくそ忙しいときに!そのへんの愚痴ほざいて遊んでる主婦と一緒にするな!なにパートの分際があほな事ぬかしとるんだ、さっさと気いきかせて客の要望を優先するのが当たり前だろ!責任者呼んで来い!( # ゚Д゚)」
女性店員「あいにく今は、他の従業員も手一杯なので、お客様をお相手できないかと!」
声はかすかに震えながらも、それでも、冷静な対応の女性定員!
泰蔵「なんだ、そのいちいちしゃくにさわる態度は・・・!バカにしとるだろ!( # ゚Д゚)」
その瞬間、順番待ちしている、他のお客の中から、パシャっとスマホで撮られる音が・・・!
泰蔵「誰だ!今、シャッター押したやつ!出てこい!( # ゚Д゚)」
ぶち切れた泰蔵も、ビール缶を一つかごからつかみ取り乱暴に構えるが!
泰蔵「なんだお前ら!見物(みせもん)じゃねーぞ俺は!( # ゚Д゚)」
並んでいる客たちもざわざわと、眉間にしわをよせて曇った表情をしていて・・・!母親の後ろにしがみついて泣きそうな子供まで・・・!
このままだと、警備員を呼ばれて大げさになりかねないと多少戻りつつあった理性の中、泰蔵もさっしたのか、持っていたビール缶を無造作にかごに戻し店から出て行こうとすると、なおも女性定員が社交辞令じみた言い方をしてきた。
女性店員「本当に、大変申し訳ございません!お客様、こちらのおつまみでしたら、割引のままお買い上げいただけますが・・・!」
泰蔵「うるさい!!もうなんもいらんわ!客に恥をかかせやがって、すぐにつぶれるぞ、こんな店!( # ゚Д゚)」
完全ブチぎれ状態の泰蔵は結局なにひとつ会計もせず大声を張り上げて店を出て行った!
#くちなしの花!
#イラスト
#小説
#日記
#BL
#ホラー
かざぐるま
くちなしの花!1「ほろ苦い記憶!」
こちらも最近描いていたもので、かなりエログロな展開になりそうな予感です!しかもかなりドロッとしています!所々ボールペンの線が残っていてごめんなさい!<(_ _)>
朝からすっきりしない雲の下で、乗客を待ってるとふいに後ろに小さな人だかりが出てくるのに、気づいた。梅雨明け前には、むさ苦しい黒い服装の群れに、泰蔵(たいぞう59)は見なれた葬式であることがすぐわかる。
タクシーの基本ポジションが駅前の葬儀会場とゆうのがなんともいえない!
タクシードライバーの前、少しの間、葬儀屋関係の運転手もしていたが、日々の辛気くささがどうも馴染めなくて、すぐにやめてしまった。
きっかけはパチンコに明け暮れて、代わりに働かせて無惨にも身体を壊して死んでしまった妻への罪滅ぼしの為だった。
妻はお世辞で言っても美人ではなく、コツコツ地味なタイプだったから都合もよく私もつい、いい気になって甘えてしまっていたのだ。だから、葬式の時、数少ない妻の親族からは、かなり冷ややかな目でみられ、棺に妻の好きだった着物のひとつも入れなかったなどさんざん嫌味を言われ子供もいなかったため、やつらとはそのまま流れで、縁切りとなった。
なんせ、気が気かない男だったからな俺は!そのうえ気が短かくて!(苦笑)
両親も高齢ですでに他界!そんな過去をねちねち思いだしていると、車内ミラーの反射で、背後に白い花束が置かれた棺が運ばれてくるのが見える。位牌を持って現れたのは女性か!その後ろの写真の顔はよく見えないが、それを手に白いセーラー服をきた少女が無表情でたっていた。となると、亡くなったのは旦那さんか!親族もいるのか棺を担いでいる中には魂を抜かれたような顔をしたやつもわずか!
まあ、あの家族らがこれからどう生きていくのかなんて、俺には関係ないかと感じるも、外の蒸し暑さに負けず、やつらの死んだ目のような湿っぽさは、やはり日本独特な葬儀を思わせぶるせいか、亡き妻の時の葬儀と脳裏に、重なってすごくわずらわしかった。
泰蔵が眉間にしわをよせていると、ふいに、写真を持っていた少女がこちらを振り向いて、車内上のミラーと目があってしまう!正気のない何かにとりつかれたような疲れた鉛色の目!まったく何を考えているかわからない瞳!泰蔵はうっとおしさを感じ舌打ちで目をそらすとちょうど、タイミングよくゴロゴロと曇っていた空から音が鳴りだした。
黒い雲が覆う下で、ほとんど客足も見当たらない事を感じた泰蔵はシートベルトを締めなおしその場を後にした!
#くちなしの花!
#イラスト
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#日記
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#ホラー
かざぐるま
神道!
貴弘はもともと真面目だけど、頑固な所もあるせいか、いつもドンと構えている様子が多いです!弱い所をあまり人に見せない性格ですが、高校3年最後の学園祭で、強烈なハプニングがおきます!((+_+))たぶんその絵は描かないかもしれませんがいずれ描くかもしれません!(曖昧です!)
#潮の鎖!
#イラスト
#小説
#BL
#ホラー
かざぐるま
潮の鎖!
かなり久しぶりに描いたものです!主人公は高3の貴弘(たかひろ)で柔道部の主将です!新しい小説にしたかったのですが、かなりエログロでやばそうなストーリーなので文章は省略させていただきました。🙏💦💦でも、イラスト集のようにちょくちょく投稿させていただくかもしれません!いつも、閲覧をしてくださる皆様、本当に、ありがとうございます!♥️m(_ _)m
#潮の鎖
#イラスト
#小説
#日記
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#ショタ
#ホラー
かざぐるま
謹賀新年!
元旦に久しぶりに書いていた正幸と晃博兄の兄弟ですが色塗りにだいぶ遅れてしまいましたね!((+_+))この作品、夏が舞台だからこれから、銭湯とかはだかのシーンが増えそうな予感!てか正幸、お兄ちゃんの前だと瞳が結構、幼くなってる気が・・・!(-_-)
いくつか小説書いてきたきたけど、結局一つも完成した作品がないなあ~!((+_+))
ほんと、期限をきちんと守ってかいている小説家さんや漫画家の人ってすごいですね!今年もどの作品になるかまだ分からないけど、じっくり書いて行きたいと考えています。ちょくちょく投稿となってしまうかもしれませんが、皆様、本年もどうか、よろしくお願いいたします。♡<(_ _)>
#不法侵入!
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#兄弟愛
#ホラー
かざぐるま
不法侵入!23「青空に溶け合う!」
正幸が指名した「ハンバーガーショップW」と有名な赤い看板の店に飛ばすように迫ってきた時はちょうどお昼もきりがいい時間だったのか大きな駐車場は、車もまばらで気持ちいほど広々としていた。
晃博のバイクに乗ったのは正幸が中学の時以来でやはり大型だと迫力も違ったのかついてから晃博にせかされるまでなかなか身体が緊張したまま降りられなかった。
晃博「なんだよ!マジでだらしねえなお前!これくらいで固まってんのかよ!(*´Д`)顔サルみたいにひきつってるぞ!(笑)」
からかいながらバイクから降りる晃博は固まっている正幸の頭をこずいて背負わせていたかばんをはずさせ手にとった!
正幸「これくらいって、兄ちゃんめっちゃ飛ばしてたよ!ほんと死ぬかと思ったし!<(`○´)>」
晃博「たんなる気分転換だろ!大げさなんだよ、いちいちお前は!のりの悪いやつはモてねえぞ!( ̄▽ ̄)」
晃博はヘルメットを外し腕でひたいの汗をぬぐった。
正幸「いや、僕だるくて調子悪いって言ったじゃんか!逆効果だし!って!えっ?Σ(゚Д゚)」
つられて正幸もヘルメットを外したときとっさに晃博が頭を引き寄せて、ひたいにコツンとおでこをおしつけてきた!
そして、つぶやくように…!
晃博「うっせえんだよ!いちいち小言言わなきゃ損みたいによ!25にもなってこんなんでお前やってけんのか!生きていけねえぞ…!」
正幸「そ、それは…!(-_-)」
二人の間に、一瞬、沈黙が流れた…!
気持ちいほどよく晴れた昼下がりの青空の下、太陽とバイクの熱い熱風とはまた違った別のぬくもりに正幸は少し涙もろくなった!同時に、やすらかなめまいも感じて、時間が停止したように、このまま、青空に兄と一緒に溶け込んで行きたいと恥ずかしい感情が高ぶった!
#不法侵入!
#イラスト
#小説
#日記
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#フリーター
#ホラー
かざぐるま
不法侵入!22「兄の背中!」
ブオーンと激しい音と共に急発進したバイクに心臓がバクバクになる正幸!
正幸「ちょっ、危なっ!スピード出し過ぎだし!Σ(゚Д゚)
叫んでみたつもりだが、正幸の弱々しい声はほぼエンジン音と吹き抜ける風に吹き飛ばされて晃博はお構いなしに走り続ける!
晃博「いや〜、親父にお前の居場所だけ聞いてナビで走ってきたけど、結構ど田舎なんだな!同じ市の外れでえらい差だぜ!(*´Д`)」
だいぶ激しい風の音にもなれて数分走った頃晃博が皮肉っぽく話かけてきたが、正幸は振り落とされないように、にじみ出る汗の手でしがみつくのに必死でまともに返せない!しかもまだ、気分のだるさが抜けていない!
正幸「う〜ん…?((+_+))」
「つ〜か、マジ田んぼばっかでなんもね〜な!よく住む気になったな!?まあ、のんびり屋のお前にはちょうどいいのか!(笑)( ̄▽ ̄)」
マイペースにからかう晃博!
正幸「だよね…!(-_-)」
暑さでぐったりの正幸は言われた事にあいまいな言葉で返すのがせいいっぱい!
晃博「らちあかねえな!( ̄д ̄)ドライブがてら店探そうと思ったけど、日が暮れるぜ!一旦俺が来た大通り戻るわ!あの辺結構店あったしよ!」
けど、兄の頼りがいのある張り声と…!
晃博「なんか食いたい店とかあったら早めに言えよ!一瞬で通り過ぎちまうからよ!( ̄▽ ̄)」
正幸「(しばらくして有名な店の看板がすかした目に止まって!)じゃあ、あのハンバーガーショップで!(-_-)」
晃博「ああ?聞こえねえ!なんつった?\( ̄д ̄)/」
正幸「(振り絞る大きな声で…)あの、目立ってる赤い看板のところ!(+○+)」
久しぶりに触れたさらに、たくましく成長していた背中に…!
晃博「オオ〜ッス!(了解!)( ̄▽ ̄)」
正幸は心が次第に、どんどん充電して、満たされていくのを五感で感じでいた!
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かざぐるま
不法侵入!21「青い風!」
だが、晃博が入れたお札はすぐに押し返すように出てきてしまった。
晃博「なんだよ!万札つかえねえのかよ!ちきしょう!(*´Д`)」
正幸「万札って!兄ちゃんめっちゃ金持ち!なんか自販機お金の制限あるとこ多いね!(・ω・)
晃博「カードも使えねえしよ!小銭はめんどくせえから持ち歩かねえしついてねえ!(*´Д`)」
正幸「小銭なら僕持ってるから兄ちゃんもなんか飲みなよ!(*´ω`*)」
晃博「なんだ、お前も稼ぎ出してから偉くなったな!成長したか?(笑)身長はあんま変わってねえのに!(*´Д`)」
正幸「そんなんじゃないし、背はあれから少しは伸びてるよ!これでも174あるし!兄ちゃんがでかいんだよ!軽く180超えてるでしょ!(-_-)」
晃博「男ならこんなもんだろ!( ̄▽ ̄)」
晃博はそうちゃかして、自販機でお得用のスポーツボトルを押して取り出すとすかさず正幸のひたいにあてた。
正幸「ふぁ〜、冷たい!Σ(゚Д゚)」
晃博「お前が先に飲め!待ちくたびれて腹も減ってるだろ!腹いっぱい食わしてやる!( ̄▽ ̄)」
正幸「う、うん…!(*´ω`)」
炎天下にくたばりそうな正幸は晃博のさり気ない優しさにふれながら冷えたスポーツドリンクを身体に流し込み生き返った開放感を覚える。
残りのドリンクを晃博が一気に飲み干すと正幸を自慢のバイクへ誘導した。
晃博「荷物邪魔だよな、ロッカーに預けるか?( ̄▽ ̄)」
正幸「いや、ここの駅小さいからロッカーなんてないよ!これくらい僕背負えるし!(*^_^*)」
晃博は「使えねえなあ〜!」とつぶやきながら、バックのファスナーを開けて中からもう一つのブルーのヘルメットを取り出し正幸の頭にかぶせた。
晃博「無理すんなよ!まじ死にそうな顔してるぞ( ̄д ̄)!まっ、振り落とされねえようにきいつけろよな!(笑)」
そしてバイクにまたがり「リュック貸せ!」と正幸が背負っていた小さなリュックを渡すようにうながし無造作にカバンに詰め込み再びそのずっしりとしたカバンを正幸が背負った!
晃博と同じように後ろの座席にまたがると勢いよくブルルルーンとエンジンがかかった!大型の新車のあまりの爆音につい驚いてしまい…!
正幸「ち、ちょっと待って、やっぱりなんか怖いってゆうか…気分わるいしあんまスピード出さないでね!Σ\(◎Д◎)/!」
正幸のぐだぐたとひきつった声に晃博はあきれたように…!
晃博「はあ?大の男がいちいちびびってんじゃねえよ!情けねえ!(`д´)ちゃんとものはついてんだろ〜てめえ!行くぞ!」
と、正幸のヘルメットの前を後ろ手でストンと下し、そのまま問答無用で向きを変えて、勢いよくハンドルを切りアクセルをふかし俺についてこいと言わんばかりに、風をきった。
正幸「ちょ、ちょっとマジやめてって!Σ(゚Д゚)」
蒸し暑く道路から照り返す熱風の昼下がり!急発進するバイクに慌てて晃博の腹部にしがみついた正幸は風を切るスピードにただただ緊張してギュッと目をつぶり暑さですぐれない中、ジェットコースターのようなスリルを味わうことになった!
#不法侵入!
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かざぐるま
こがらしの季節!10「いたちごっこ!」
そのまま修羅場になりもつれ合ってるうちに折りたたみベッドが倒れ、ふざけてのっかり暴れる太一!
学もだいぶしびれをきらし取っ組み合いのような感じになってしまい、お互い団地の外にもれるくらいの汚い暴言の、ののしりあいオンパレードです!(-_-)
学「お前ほんといい加減にしろって!ベッドにのるな!( # ゚Д゚)汚ねえ汗、染み込むだろ!」
太一「はっ、お前と違って一仕事してきたいい汗だし!( ̄▽ ̄)ベタベタさわんじゃねえストーカー!こもり菌がうつるだろ〜!(笑)」
学「勝手に言ってろあほが!つか、マジ汗臭えからさっさと帰って風呂入って来いって!ただでさえめっちゃ臭えんだから!( # ゚Д゚)」
太一はふんと、学の言葉を完全に耳をかさずにベッドの下の散らかった服に紛れていた黒いスマホを見つけた。
太一「おお、いいもんみっけ!こもり菌のくせになんでこんな良いもんもっとんだて!( ̄▽ ̄)」
朝から突然家に押しかけられた太一に学はすっかりスマホをしまうのを忘れていた。学は「しまった!Σ(゚Д゚)」と腕ずくで取り返そうとしたが、空手を習っていたと、ちびのわりに力が強い太一からなかなかスマホを奪えずにいた。
むきになっている学ににやにやと腹蹴りの反撃を返してくる太一に完全に遊ばれている感じだ。
学「おい、バカてめえ!返せって!調子のってんじゃねえぞこのサルが!スマホ持つなんてお前みたいな下等動物には、100年早えんだよ!サルはおとなしく家帰ってバナナでも持って食ってろ!痛って!!腹蹴んな!( # ゚Д゚)」
太一はさらに意地悪なからかい顔になり・・・。
太一「うっわ、お前、俺を本気で怒らしたな!もう返したらんし!( ̄▽ ̄)」
必死にスマホ一直線に奪い返そうと手を伸ばす学!
学「何がだて!俺ほんとのことしかいっとらんだろ!先輩に逆ギレしてんじゃねえし、スマホいじ繰り回すなって!( # ゚Д゚)」
軽くかわす太一!
太一「先輩じゃねえし、俺の奴隷だろ〜!\(^o^)/ニートのこもり菌とかかっこわりい!見習うとこねえし!(笑)」
学「お前な〜!( # ゚Д゚)ぐあっ!( # ☆Д☆)」
すきをみて太一の石頭の頭突きが腹に決まり言葉を失う学!ついでにすねも蹴り上げられ・・・!
太一「奴隷はさっさと部屋片付けろって!( ̄▽ ̄)てめえんちの服だろ〜!(笑)」
学「ああ~もう!((+_+))」
太一に振り回されながらも最後は結局やりきれない怒りをこらえ、学が折れて諦めるはめになる!時計は9時をまわり、天気はうんざりするぐらい青の晴天!すでに体力が消耗しきっていたが、まだ一日は始まったばかりだ!ううっ!((+_+))
#こがらしの季節!
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#ショタ
#不登校
#ホラー
かざぐるま
不法侵入!20「まぶしい笑顔!」
炎天下の駅前で兄の晃博を待ちくたびれるように汗をにじませていた正幸!ようやく現れた兄は電車ではなく、大きなエンジンと共にでかいバイクに乗った勇ましい姿だった。東京の大学を卒業してから向こうで働いていたため、盆や正月もフルタイムの勤務で中々こっちに帰ってこれなくて、メールのやりとり以外でまともにあったのは、かれこれ6年ぶりになる!
バイクを止めヘルメットを外した兄はますます大人っぽくなっていた。身長も高かった!正幸がそんな姿の晃博に認めていると、久しぶりだな!とからかい好きの懐かしい声でこっちにやってきた。
晃博「なんだお前今にも、逝っちまいそうな顔しやがって!ちゃんとめし食ってんのか?(笑)」
正幸はその言葉でようやく我に返った!
正幸「兄ちゃん相変わらず冗談きついけど、ほんと暑さで逝きそうだよ…!(待ち過ぎて…)(-_-)てか、バイク新しいの買ったんだね!なんか前のより大きくない?」
晃博「大学出てすぐに向こう(東京)で大型免許とってやった!試験一発だぞ!凄えだろ!やっぱドライブなら車よりバイクだな!( ̄▽ ̄)」
正幸「すごい!(◎_◎;)まあ、兄ちゃん高校の時もう普通二輪とってたもんね!そこまではまるとは思わなかったけど…!見えはって彼女にかっこいい所見せたかった感じでしょ!無駄遣いして大丈夫なの?車の製造工場だっけ?向こうで就職決まってそれっきり会えなくなって!まさかこっちに帰ってきてたなんて思わなかったよ!」
晃博「先月親父が腰ひねって動けねえって母さんからメール来てさ!一応心配でな!仕事が支障出そうだとか言ってたからよ!あいつとは卒業してすぐ別れたよ!なんか、働き出したら全然遊べなくなってつまんねえとか言われて!あっさりな!(;´д`)」
正幸「兄ちゃんと同じ旅行の趣味があって意気投合してたんじゃなかったの!スマホに向こうから結構メールよこしてたじゃん!写真も送ってきてまあまあ可愛い彼女だなって思ってたけど!いろいろあったんだね!父さんの事は全然知らなかったな!僕が追い出されてすぐかな!大丈夫なの!」
晃博「親父ももう年だしな!じき73だし!久しぶりに会ったらしんみりしちまったよ!なんか商店街の飾り付けで張り切り過ぎたんだとよ!」
正幸「そういえば夏まつりだったんだね!まあ、この年になって楽しむ余裕とかなくなったけど…!」
晃博「お前まだ25だろ年寄りみてえな事言ってんじゃねえよ!まあ、俺も30カウントダウンまできてるし、偉そうに言えねえけどよ!」
正幸「まだ、兄ちゃん8だから2年あるよ!じゃあ、今は工場の仕事は有給とかで休んでるの?」
晃博「いや、俺の行ってる工場秋から他所の会社と合併するみたいで、勤務先も県がかわるような事聞いたから迷ってよ!で、母さんからメールきた時、もうどうせなら地元で働くかって退職して帰ってきたわけ!とっくに、彼女も居ねえしな!親父や母さんも最初は怒ったけど割とホッとした顔してたぜ!まあ、長男だからって別に惣菜の店つぐつもりねえけど!(笑)」
晃博はそう言ってどさくさに背負っていたでかいカバンを正幸になげる!
正幸「えっ?何だよこのカバンの荷物!?めっちゃ重っ!食料!?Σ(゚Д゚)」
晃博「親父もだいぶ回復したし!お前から(泣)きメールさんざんきたからな!部屋探しも含めてついでに…どうせならお前と暮らしてえと思ってよ!」
正幸「いや、今僕が住んでる家は最悪でさ…」
晃博「取りあえずなんか飲むか!顔めっちゃゆだってるぞお前!( ̄▽ ̄)」
正幸「兄ちゃんも今そうとうスケベ面してるよ!(笑)」
そう言い返した正幸は自然と照れ笑いを浮かべ、晃博も汗だくの顔のまぶしい笑顔で正幸の背後にあった自販機にポケットから財布のお札を取り出し札入れに通した!
#不法侵入!
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かざぐるま
不法侵入!19「太陽の人!」
今からこっちに兄が向かうと聞いて正幸はラインで晃博に今いる所を伝え、森山駅の近くの小さな自販機の場所で待機していた。パンクした自転車はそのまま駅のそばに取りあえず止め、汗だくで、炎天下の人通りの少ない砂利道で行き交う電車を眺めているが中々晃博の姿は現れず、のどがカラカラになってくる。駅の自販機よりドラッグストアの方が多少安い事を知っていた正幸は意地をはって目前の自販機に乗り出せずに暑さと戦っていた。
それから40分が経過した頃、流石にしんどくなりギブアップで自販機に歩みはじめた時、遠くから「正幸!」と懐かし響きの声が聞こえて振り返った。
ドルルルーッとはげしいエンジン音と共にバイクに乗った人物が正幸の前で止まった。
ヘルメットで顔がはっきりとは見えなかったがそれは間ちがえなく晃博兄だった。
てっきり電車でくるとばかり思っていた正幸は目前に登場した太陽の照り返しを浴びる晃博の姿がとても凛々しくうつり、のどの渇きも忘れ言葉もすぐには出せなかった。
#不法侵入!
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かざぐるま
不法侵入!18「安堵!」
店長の川田さんと駅で別れてから正幸はスマホに久しぶりの兄の晃博(あきひろ)からのからかうようなラインが沢山来ていたのに気づいた!
どうやら大雨の被害の事とか知ったみたい!いくつか流し読みをして、最後の「おい…返信しろ、生きてるか〜!」の文章でうんざりしてしまった正幸は昼下がりの炎天下で中々文章を打ち返す思考が追いつかなくて、自転車にまたがり日陰を目指し走りだした。だが少しして後ろのタイヤに異変を感じて、正幸は自転車を降り確認するとパンクしているのが分かった。
正幸「まじで!?Σ(゚Д゚)
だいぶ今まで乗り回してきたせいかタイヤも擦り切れるほど、ぼろぼろになっていたので、「そろそろかえ時かな!(-_-)とため息混じりにつぶやいた。
再び自転車を押して歩き出すと目の前に郵便局が見えてきた。正幸は出来ればもうあの家には帰りたくなくて、引っ越したいと思った。が、そんなお金もなく自転車の前かごに入ったコンセント式の扇風機に眉間にしわを寄せ再度ため息をつき電気代だけでも払わないとと家の玄関の隙間に挟んであった請求書がリュックの中にくしゃくしゃに押し込んであったのを確認する。
そして炎天下の誘惑に負けるように郵便局前に自転車を止めると、少ない通帳からしぶしぶ支払いに行ってしまった。
憂鬱顔で少しだけ中で涼んだせいか、冷静に思考が戻ると後悔だけが残った。
外に出るとまた、ゆだるような蒸し暑さが正幸を襲う!
正幸はパンクしてるのにも関わらず自転車にまたがり苛立つようにペダルを漕ぐがすぐに身体がだるくなり、スマホを取り出し兄に当たるように先程の返信を返した。
正幸「生きてるよ〜!(笑)生きてるけど正直もう限界かも…いろんな意味で…(-_-)!近いうちしぬかもしんない…その時は別にそう式とかしなくていいからね!無駄なお金かかるし!なんならその辺の土に埋めてくれていいから…。兄ちゃんも東京にいる彼女と元気でね…応援してるよ…。」
長々と皮肉じみた文章を打ってスマホをポケットにしまい込むと正幸は無性にお腹が空いてきてつくづく人生がいやになった。
だが、虚しく自転車を降りひきはじめるとピコンとスマホ音がなった!
虚ろな目で、ポケットから取り出して見ると、兄の晃博から「今から行く」と返信が…!
東京にいるはずの兄から思わずの返信に正幸はあっけにとられてしまったが、何故か安堵感も同時に感じられた。
#不法侵入!
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かざぐるま
狂い咲き!13「硬直!?」
いつも、魚をとっていたあの場所に久しぶりに川をサンダルでまたぎながら向こう岸にわたり歩きはじめた時、1台の自転車がトイレのはしに止まっているのが見えた!
何となく見覚えがある自転車のような気もしたけど似たような黒い自転車なんて沢山あるし、8月の照り返す日差しの暑さのせいで細かい疑問は全て頭から蒸発させられて、ほとんど気にしてなかったのだ!
が、歩くとバッタの虫たちが飛び交う中、背の高い草をかき分けながらもう少しでいつも魚取りをしていた場所の川岸が見えはじめた時、その途中、人の動く気配となんだか聞き覚えのある声が麻斗の耳に届いてきた。
そして、草の間からその声の主が視界に飛び込んできた瞬間、麻斗は身体の全身に危険信号が走ったようにフリーズして凍るような冷や汗が頭を冷やすように恐怖の記憶が一気によみがえってきた。Σ(◎Д◎٥)
#狂い咲き!
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かざぐるま
葉っぱと棘!6「小悪魔の誘惑!」
いきなりふいに抱きついてきた薫にあたふたし、てこずってしまう隼人…。
隼人「(おい!ちょ、何なんだよいったい!Σ(゚Д゚)」
涼華「あらあら、はやちゃんさっそく気に入って貰えたかしらね!パパですって!小さくて可愛いわ!(*´▽`*)」
瑠璃子「男性はみんなパパって呼ぶんです!買い物に出かけるといつも!薫は来月の3月で9歳になるけど、体の発育が遅くって!もともと、人懐っこい所があるんですけど、初対面の人にすぐ甘えたりするの見るのは私も初めてかも!(;´・ω・)」
隼人「(聞いてねーし…おい、離れろよ!てか、どこ顔あててんだよ、こいつ!( # ゚Д゚))」
薫の顔がちょうど隼人の股間あたりにあたって変な感覚になる!
瑠璃子「ほんとに無理言ってごめんなさい!けど良かったです!こだわりの強い子でもあったから少し心配だったけど、薫も優しい隼人さんを受け入れられたみたいで私も安心してまかせられます!隼人さんてイケメンですよね!(*^_^*)」
隼人「(この状況でどさくさに褒められたって、うれしくねーし、飲み屋の口説き文句かっつーの!預かるも何も俺は最初からイエスも何も言ってねーんだよ!って…てめえもいい加減離れろ!( # ゚Д゚))」
涼華「最近、亡くなった主人に似てきたって話してた所なんだけど、最近じゃ声までそっくりになって来て驚いてたのよ!(*´ω`*)
瑠璃子「男の子はやっぱりお父さんに似るのかもしれないですね!涼華さん成長した息子さんに惚れなおしたんじゃないですか?(*´▽`*)」
涼華「ふふ、どうかしらねえ!一人っ子で過保護に育てちゃったから、まだまだ社会勉強が必要かもね!学校も辞めちゃったからこれからどうするのか、大変だわ!(*´ω`*)」
瑠璃子「そのおかげで薫をみてて貰えるので感謝しかないです!(*´▽`*)」
涼華「薫くんは、お母さん似なんじゃない!(*^_^*)そろそろバーの時間になるから行きましょうか!瑠璃子さん、そのコート一枚じゃ寒くない!取りあえず家まで送るわ!」
瑠璃子「いえ、大丈夫ですよ!すみません、すっかり長居してしまって…!それじゃ隼人さん1週間薫をお願いしますね!これ着替えと薫の事が書かれたノートが入っています!何か困った時の参考になればと思って!お風呂とか嫌いみたいで暴れる時は無理しないで入れなくて大丈夫ですから!(*´▽`*)」
瑠璃子は隼人の返事もまたずに、土間の床に置かれていた小さな旅行用のバックみたいなものを差し出してきた!
隼人「はっ!1週間て…( # ゚Д゚)」
涼華「隼人も可愛い弟が出来て少しは成長するかしらね!社会勉強だと思ってしっかりね!お母さんたち行くから後は頼んだわ!(*´ω`*)」
涼華はどさくさに寝室に紫のコートを取りに行き戻ってくると、
涼華「戸締まりだけしっかりしなさいね!何かあったらメールするから!(*´▽`*)」
小さなバッグを肩にかけ、会釈する瑠璃子と一緒に家を出て行ってしまった。
隼人「のーみそ出来損ないのガキ押し付けて何が、社会勉強だ!ふざけんな!( # ゚Д゚)」
何度も必死に叫んでいた心の不満も届かず、ほぼ二人の一方的な強い願望のような圧力に巻き込まれた隼人!結局いまだ図太くしがみついて小悪魔な視線を送る薫の世話をする事が決まってしまった!(>_<)くそ~!
#葉っぱと棘!
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かざぐるま
葉っぱと棘!5「危険な瞳!」
女性が家に連れてきた隼人が見覚えのある、少年の顔!それは昼間母が働いていた、スーパーの駐車場で薔薇の花をむしり取って遊んでいた?無表情に冷めたあの顔だったのだ!顔にはうっすらと細い傷跡が浮かんでいる!
女性「本当に何度も迷惑掛けるような事しちゃってすみません!私…頭が真っ白になっちゃって…!親しい人ってジャスミンさん以外ぜんぜんいなくて…!」
涼華「もう、落ち着いて瑠璃子(るりこ)さん!その名前お店以外で呼ぶのやめて照れるから!お子さんの事はさっき息子と話しあってちゃんと面倒見るから!」
隼人、おいと、涼華に送る鋭い視線!
涼華はわざと気づいてないふり!
涼華「それより、もう、入院の日にちは決まったの?この子の為に早く身体が良くならないと!」
瑠璃子「入院ていうか、取りあえず検査入院で体調の様子を観ましょうって事になったんです!1週間は自宅で休んでそれでも回復しなかったら検査って…でもこの子、薫が部屋にいるとゆっくり休めなくて…知らないうちに苛立って、叩いてしまう事も出てきちゃって!」
薫は、瑠璃子の話しなど気にもせず、無表情な顔で、視線は涼華の耳たぶにキラキラ光り揺れるイヤリングを仕切りと見つめていた。
涼華「きっと、いろんなストレスが重なって心に限界がきてるのね!薫くんて言うの、お母さんに似て、綺麗な目してるのね!うちの息子ひまで体力だけはもてあましてるから安心して預けて!」
すかさずそっぽを向いている隼人の肩を引っ張りあなたも挨拶しなさいと視線を送り隼人は身体のバランスを崩した!
涼華「瑠璃子さんね、バーではローズマリーってあだ名を付けられてるの!シングルママさんで1番若い二十代でお母さんになって頑張って働いてるのよ!ちなみにお母さんのニックネームはジャスミンで彼女と同じハーブの名前!」
隼人「ふーん!(どうでもいいし!厚化粧のババアがジャスミンて面かよ!ボソッ(-_-;))」
瑠璃子「やめて下さい!ぜんぜんそんな事ないです!私、親として未熟過ぎて…!旦那にも嫌わて…」
涼華「旦那さんの見る目がなかっただけよ!向こうが言い出したんだったら、きちんと旦那さんから慰謝料に養育費ももらわなきゃ!綺麗過ぎるくらいなんだからもっと自信持ちなさい!」
瑠璃子「私が薫をこんなふうに生んでしまったのが原因だから、主人には迷惑かけられなくて!でも、最近はその事も考えて主人の所に行こうとしたんですけど薫が首を降って会いたがらなくて…!」
隼人、心の声(いや、貰いにいけよ!こうやって赤の他人巻き込んて迷惑かけてるくらいなら!)
涼華「薫くんも旦那さんからいろいろ嫌な事を言われてたのかもしれないわね!ちょっと複雑だけど、どっちにしても、生活の事を思うともっと慎重に考えた方がいいわね!取りあえずはあなたがまずしっかり体調をなおさなきゃ!」
瑠璃子さんは目の下にクマもありだいぶやつれていたような様子で、詳しい状況までは聞けなかったが、だいぶ精神も追い詰めれている感じだった。
さすがにこんな姿で何度も頭を下げてくる瑠璃子に隼人も口では、何も文句は言えずにいた。
そんな無抵抗の隼人をいい事に涼華は、
涼華「薫くん、お母さんがね、最近お仕事続きでだいぶお疲れしちゃってるみたいなの!でね、早く元気になる為に少しの間体を休んで貰いたいから、しばらくお母さんには会えなくなっちゃうけど、代わりにここにいる大きなお兄ちゃんが薫くんの事しっかり面倒みてくれるって言ってるんだけど!いいかな?」
隼人「(は!勝手に、何言ってんだよ!ちょっとまてよ!( # ゚Д゚))」
隼人が言いかけた時、薫の手がためらうこともなく、隼人のズボンをギュッと掴んだとおもうと、ふいに両足に抱きついてきて言葉をうしなった!
隼人「(なっ!Σ(゚Д゚)」
そして、んん〜!と小さくうなり、隼人を見上げる薫のまなざしは無感動でとてもわかりにくいと言うか死んでると言うか、読み取りにくかったが、何故か新しいおもちゃでも見つけたとでもいうようなしぐさに、隼人は無性に嫌な予感が走った!
#葉っぱと棘!
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かざぐるま
葉っぱと棘!4「強制バイト!?」
母親の涼華と何気に家で鉢合わせしてから収まらない隼人の口論は住んでいるハイツのアパートの外まで声が漏れる勢いだった!
隼人「うっせえっていってんだよ!( # ゚Д゚)綺麗事ばっか言って丸め込みやがって、結局俺は問題児扱いかよ!いつまでもガキ扱いしてんじゃねえよ!」
涼華「1人で大きくなったような顔するんじゃないの!あんたがガキみたいにすねてるからでしょ!いい年して自分の口で何も言えないでキレるなんて恥ずかしいと思わないの?( ⊳Д⊲
#)
」
隼人「別になんもねえよ!てめえに知って欲しい事なんて!俺の言う事いちいち真に受けて干渉すんなっての!そんなにうざいんなら施設にでも行ったっていいんだぞ、俺は!( # ゚Д゚)」
涼華「そんなわけにいかないでしょ!あんたはお母さんの大事なたった1人の息子なんだから!最近はますます大好きだったお父さんにそっくりになってきて…!立ちなおれたのだって、隼人のお陰なのよ!」
隼人「なんでそこに親父が出て来るんだよ!てか、親父に似てるから大事にしたいとか頑張るとか言われたって俺全然うれしくねえし!かえって不信になるし鳥肌たつわ!そんなきしょい目で見てたのかよ!似合わねえ厚化粧まで最近家の中までしやがって!家中香水でくせえんだよ!( # ゚Д゚)」
涼華「これはバーの仕事の為よ!悪かったわね!そうじゃなくて…!もちろんお父さんの事は大好きだったけど、本音で言ったら、今1番大切で好きなのは隼人だから!」
隼人「好きとか順番つけられんの嫌いなんだよ!( # ゚Д゚)どうせバーの男にもそう言ってくどいてんだろ!親父化けて出てくんじゃねえ!」
涼華「それは、誓ってないわ!お母さん仕事はしっかり割り切ってるから!隼人を裏切ったりしないし、その心配はいらないから!」
隼人「もうどうでもいいし疲れたよ!さっさと食べて仕事いけよ!」
涼華「こんな状態じゃいけないわよ!ほっといたらあなた何するか…!」
隼人「なんもしねえって!てめえにも、迷惑かけねえし…!」
涼華「ちょっと待って!メールが…何回も来てるから!」
さっきからちょくちょく涼華の部屋の方からピコン、ピコンと耳障りな音が聞こえていたが隼人との口論で中々出れずにいた。
隼人「うぜえ…!しつこくかけんなって言っとけよ!( # ゚Д゚)」
涼華「仕事の娘なの!最近仲良しになってバーに一緒に働いているんだけど、なんだか体調崩してるみたいで入院するかもしれなくて!今日お母さんのパートのスーパーにも顔を見せにきたの!」
隼人「めんどくせえ!そんなやつとつきあうからだろ!」
涼華「同じ職場だからそういう訳にもいかないでしょ!あんまり揉めるような事言いたくないし!あんまり喋らないこだから孤立しないようにお母さんが横からフォローする事も仕事になってるのよ!」
隼人「ちっ!」
涼華「で、彼女もシングルで小さなお子さんがいるらしくてその子がすごく手がかかるみたいなのよ!知的に障害もあって旦那さんとはそのせいで離婚したみたいで…近くの養護施設や託児所とかもお願いしたんだけどいろいろあって預かってくれないんだって…」
隼人「聞いてねえしそんな事、いちいち話すなよ!」
涼華「それで仕事の時つい話しに合わせて、家にも反抗期で手のかかる息子がいるって、あなたの事を流れで喋っちゃって…!」
隼人「なんで俺の話?めっちゃ悪口だろ!」
涼華「退学して遊びほうけてるみたいな事言ったら!仕事中の間だけでもあなたに見てて欲しいとか言われるようになっちゃって!彼女そうとう参ってるみたい!」
隼人「勝手に家の恥さらしてんじゃねえよ!てかなんでそんな話しになってんだよ!ガキの世話なんてぜってえごめんだからな!」
涼華「断ったわよ、お母さんも何度も!でもあなた結局アルバイトもする気ないんでしょ!お金まで払ってくれるってメールで言ってくれてるの!家で面倒みられるんだから楽じゃない!」
隼人「いやいや楽じゃねえだろ!問題児のガキなんか押し付けられていい迷惑だし!そんなやつこそ施設にぶち込めよ!」
涼華「だから、それが難しいってさっきから…」
隼人「ふざけんなよ、マジで!俺の事都合のいい道具にしやがって!( # ゚Д゚)」
涼華「どうしても彼女お願いしたいって聞かなくて、あなたに直接言いたいらしくて今から家に来たいって言ってるの!」
隼人「いや、無理だって返事返せよ!そもそも人の家庭の問題に首を突っこんだてめえがわりいんだろ!( # ゚Д゚)」
涼華「だからあなたの口からはっきり言ってくれれば彼女も納得すると思うから!」
隼人「知らねえし、会うつもりもねえよ!」
涼華「あなたはなんでそんなに聞き分けがないの!だらだらして働く気もないなら少しくらいお母さんの約に立ちなさい!( ⊳Д⊲
#)
」
隼人「またそれかよ!いい加減にしろよ!都合のいい時だけ母親、母親言いやがってほんと便利な言葉だな!( # ゚Д゚)」
そんな口論をくりかえし数分すると、玄関のインターフォンがなった。
涼華「とにかく彼女、来たみたいだからお願い!」
隼人「はあ!家教えたのかよ!ありえねえし!何考えてんだよ!( # ゚Д゚)」
涼華「お母さんの仕事のお付き合いだと思って今回だけは言う事聞いて!」
隼人「だからオモリなんかしねえよ!( # ゚Д゚)」
涼華に強引に押されるまま玄関に行くと髪の長い若い女性がかなり疲れた表情でたっていた。
隼人たちを見るなり丁寧なお辞儀をして、
女性「すみません、よろしくお願いします!m(_ _)m」
涼華「いいのよ!前にも話した通り、うちのこ、学校やめてひましてるから気にしないで!」
言葉を失っている、隼人をいい事に勝手に話しを進めてしまうお人好しの涼華!
我に返り涼華をにらむ隼人に気にせず、
涼華「あら、かわいい!(*´▽`*)」
女性の背後からこがらで無表情な少年!
女性「無愛想でごめんなさい!」
と、何度も頭を下げるが、それよりもその見覚えのある少年の顔に隼人はさらに眉をひそめてしまった!
隼人「マジかよ!」
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かざぐるま
葉っぱと棘!3「キレる17才!?」
家に帰ってからもいろいろ気分が晴れなかった隼人。制服のまま自分のベッドに横になり夕方外が、暗くなってくるまでうたた寝していると玄関のドアが空き誰かが帰って来たのが分かった!もちろんそれは母だと分かったが、少し小腹も空いた隼人は何気に台所に行きテーブルにあった値引きシールの貼られたロールパンの袋を掴んでまた部屋に戻ろうとした…が母、涼華(すずか49)も自分の寝室から出てきた為、バツが悪そうにそのまま椅子に座った!昼のパートだけじゃなくしばらく前から始めた、夜のバーの仕事もあり似合わない厚化粧で出てきた!50手前にあまり似合わないイヤリングに紫のお揃いの服に染めた髪に口紅!隼人は興味なしの軽蔑じみた視線をおくる!
涼華は隼人を見つけると疲れていた顔から急に無理に笑顔をつくるように…!
涼華「はやちゃん、ごめんね!遅くなっちゃって!オープンしたばかりのお店だから忙しくて!暗いから電気つけて!」
隼人「昼間チラ見したけどめっちゃ外とか、ガラガラだったし!(-_-)」
ロールパンぱんをひとつ皮肉げに頬張る隼人
涼華「見に来たの?その時間帯はね、夕方はやっぱりそれなりに沢山くるのよ!お昼とかちゃんと食べた!冷蔵庫にお寿司入ってたけど分かった!お母さんこのまま食べたら…!('ω')」
隼人「いや、知らねえし!あるんなら机の上置いてけよ!( # ゚Д゚)」
涼華「だってはやちゃんいつ帰ってくるか分かんないし!出しといたら腐っちゃうでしよ!」
隼人「嫌味かよそれ!!退学届け出しに行っただけだからすぐ帰ってきたし!さみいから、腐んねえだろ!頭使えよ!( # ゚Д゚)」
涼華「お母さん朝出かけるまで、ストーブつけてたから…それに古いからいたむのも早いかもしれないでしょ!」
隼人「うっせえな!値引きの期限切れのやつばっか漁ってきやがって!どうせ売れ残りでただだったんだろ!そんなの俺に食わせんなよ!こっちはイライラして食欲もねえのに!(-_-メ)」
冷蔵庫から牛乳を出して隼人のテーブルに持ってくる涼華。
洗っていないコップは朝のまま置かれていてパートを掛け持ちする涼香の生活の忙しさがうかがえる!
涼華「買い食いとかしてるからでしょ!いい加減にして!食べれるだけましでしょ!お母さんも仕事いろいろ始めたばかりで大変なのに…いくら反抗期でも、それくらいの事察しられる年でしょ!お父さんがいなくなってから私もまだ身体が完全じゃないの・・・!」
隼人「はあ!そんなん、てめえらの不注意で起こした事だろ!事故る時自分の身ぐらい自分で守れって話し!おしどり夫婦とか言われて浮かれて歩いてたんだろ!俺を巻き込むなよ!当たられる筋合いねーし!( # ゚Д゚)」
涼華「別にお母さん怒ってないわ!お父さんと浮かれてた事も認める!そのせいであんたを苦しいめに巻きこんじゃった事も…!挙げ句に警察の人にお世話になるまで追い詰めちゃって…!」
隼人「それは別に関係ねえし!!(-_-メ)」
涼華「なんだかんだあんたはお父さんに似て優しいから!学校をやめようと荒れたのだってお母さんの為だったんでしょ!お母さんずっと気持ちが沈んでたし!あんたぐらいの年だと、素直に言えなくて反抗する子多いみたいよ!夜のお仕事の方であたしと同じようにシングルのママさんたち結構いるからよく聞くのよ!」
隼人「あっ!何言ってんの?ちげーし!( # ゚Д゚)勝ってに他人の価値観とか俺に重ねんなよ!マジでうぜえ、ババア…!」
涼華「どっちにしてもあんたは学校を辞めちゃったんだから、これからはお母さんを手伝って欲しいの!それは本音!母子手当も一応受けられる事にはなったけどなるべく貯金したいし!親戚の叔父さんにはあんまり迷惑かけたくないし!バイトでもいいから一緒に頑張りましょ!('ω')」
隼人「いや、勝手に話し進めんなよ!俺まだ働く気ねーし!てめえら親の責任で悪いと思ってんならどうにかして、ちゃんと養えよ!( # ゚Д゚)」
涼華「ママさんの中に、いじめで高校を不登校になってやめちゃった娘がいるんだけど、ちゃんと家を助けて働いてくれてるそうよ!」
隼人「いや、そいつはそいつ!俺は俺だよ!( # ゚Д゚)そもそもいじめられる自分が悪いんだろそいつ!」
涼華「そうね!ってあなたも言えないでしょそれは!お母さんの為じゃなかったんなら自分の意思で学校やめた事になるじゃないの結局!」
隼人「いや、それは…!親父がいなくなったのと学校に行くのとイライラがたまって半分はどっちにしろてめえらのせいだし!親父がいなくなってからも、こっちにストレスかけてメソメソ泣きやがって…!」
涼華「人のせいにばっかしないの!( ⊳Д⊲
#)半分てゆう自覚があるならきちんとそれだけの
、けじめをつけなさい!今年高3にもなるんだから、って…辞めちゃったあなたにはもう関係ない事ね!」
隼人「分かってて、傷口えぐるような事言ってんじゃねえよ!ケンカ売ってんのかてめえ!( # ゚Д゚)」
涼華「いつまでも、青春気取ってんじゃないの!家が大変な時に!あなたはもう学生じゃないのよ!」
隼人「偉そうに言うなよ!浮かれてたとめえらも…!( # ゚Д゚)」
涼華「過ぎた事いつまでもグチグチ言ってないで求人誌でも貰ってらっしゃい!( ⊳Д⊲
#)
」
と、持っていた牛乳パックをドンと机にたたきおいて白い液体が少し飛び散った!元々両親もヤンキー気質があった為怒ると怖い所があるが負けていない隼人!
隼人「だから、働かねえって!もう苛つかせんなよいちいち!俺の事なんも知らねえくせに、知ったかぶりしやがって!( # ゚Д゚)」
涼華「だったら何を知ってほしいってゆうの!( ⊳Д⊲
#)学校さぼって1日だらだら過ごしてたあなたに
、たいした立派な悩みなんてないでしょ?」
怒鳴るようにテーブルをバンと立ち上がって自分の部屋へ行こうとする隼人を涼華も腕を掴みしびれを切らして必死に説得しようとする!
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かざぐるま
葉っぱと棘!2「オープンセール!」
不良気質のある高2の隼人(はやと、17)は反抗期真っ只中!憂鬱な気分で買い食いのサラミにかじりつきながら、母親の働いているスーパーにちょい見がてら横を素通りした時、傷だらけの少年をみかける!
隼人
「そいつに最初に会ったのは、オープンしたばかりの母親がパートで行ってるスーパーの駐車場のはしの花壇でだ!
花壇というか、オープンした祝いで飾られていた、赤い薔薇が積みおきのような感じのやつだ。ガキの親は中で買い物してるのか、そいつはおいてある薔薇を掴み取るように、花びらをむしり取っては棘のある茎を頬ずりするみたいにキズだらけになった手で何度もこすっていた。
2月の肌寒い時に半ズボンかよ!それに、オープンといったってすでに一週間は立っているせいもあって客はかなりまばらで近所に住む老夫婦か何気に立ち寄るようなやつが、ちらほら視界に入るぐらいで、そのせいか、よけいにそいつの姿が目立って見えた。
俺は、ずいぶん悪趣味な遊びしてんなと鼻で笑って、人ごとに素通りしていると、そいつと目があった。顔面傷つけてもなんも感じねえのか退屈そうなやばい目!
なんか文句でも、言いてえのかと、思ったがさっき俺は高校に退学届けを出しに行った所で虫の居所も悪くガキ相手でも殴り倒しちまいそうだったから早足で通りすぎてグッと耐えた。偉いぞ俺・・・!(-_-メ)
わりと有名な学校だったが、真面目なやつばかりで入学してからずっと退屈で、ほとんど行くふりで学校近くのゲーセンばかり通っていた。
髪も銀髪にして、うざい不良とかに絡まれた事もあったが学校にバレるのが面倒で大怪我をしないていどに器用にやり過ごしたりしていた。
まあ、いわゆる反抗期みたいなもので高校入ってから急に毎日が退屈で虚しくなったような感じだ。ただ誰にも干渉されずに、1人になりたかった。勉強は嫌いじゃなかったし、試験の時は何とか平均点は何とかクリアしていた。
学校から何度も電話がかかってきたけと、親も特にそれに対して別に怒ったりはしなかった!
それはむしろありがたかった!
おしどり夫婦とか、昔から周りから言われていた両親だけどケンカもよくしていた。で、仲直りのたびに旅行に行ってラブラブな感じになってた。まあ、高校になってからは、さすがに俺は旅行については行かなくなったけど…!笑だがそれから去年の高2の秋にいつものようにケンカの仲直りに旅行に行った時、夜に旅館近くの繁華街を散歩していた親父が酔っ払いの車にはねられて死んだ!
歩道側にいた母親は奇跡的に無傷で助かったけど、帰ってきて、親父の葬式が終わってからも中々立ち直れずにいた!・・・(-_-)
俺自身、親父が死んだことに実感が持てなくて、そんな冷めた空気の家にいるのが嫌で外出ばかりして母親を困らせていた。…で、つい先週、最終的に免許もとっちゃいねえのに、むしゃくしゃした夜に街の駐車場にある目立ったオートバイに手を出した所を警察に見つかり補導され、それが決め手で退学になった。」
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かざぐるま
葉っぱと棘!1「薔薇の棘に抱かれたい!」
薫「パパ、ママ…生まれてきてごめんなさい…!」
生まれつき知的に障害がある少年、薫(かおる)9歳。そのせいで、両親にうとまれ離婚し精神を病んだ引き取りの母に手をあげられ次第に痛みに快楽を覚えるような自我が目覚めてしまうアブノーマルな物語です!花びらをむしり取りたくなるのは愛情をもらった事がないから…!?
薫「痛いのって気持ちいぃ…!」
お昼の休憩中に何気に描いていたものです!
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かざぐるま
狂い咲き!12「にがい再開!」
あれから、すでに10日以上の月日が流れて、8月に入った。用心しながらだけど、麻斗はまた河原に足を運ぶようになった。あの日結局8時過ぎまで、トイレに立てこもっていて、ふらふらの手ぶらで自転車で帰って母に叱られた。変な奴に絡まれるなら、行くな!って言われたけど、塾も行ってないし、朝のラジオ体操が終わったら夏の生活の宿題を適当にすませ、近くに親しい遊び相手もいない麻斗には、やはり毎日が退屈になってしまう!だから、河原に行くと行ってもトイレのある向こう側には渡らないようにしている。
あれから、あの(き○がい)不良に会うことはないけど、何故かあの時のトラウマと恐怖でビクビクつい、川の向こうを確認してしまう。だいぶ心が落ち着いたと行ってもまだ後遺症みたいな物が残っていた。
家にいると、母から「する事がないなら塾行って勉強しろ!」なんて小言、言われる事ばかりだし、それで行きたい場所っていうと特になくこの河原くらいしか浮かばないんだよね!(¯―¯٥)
タモもバケツも新しく家にあったものの、予備なんだけど網があらくて大きな魚しかすくえなくて、ほとんど苦戦している。あの日無くした向こうの場所に探しに行く勇気はさすがになかった。
が、何日か過ぎお盆も近づいてきて夏休みも後半に突入し、やはりとりなれていない場所ばかりで魚を追い回すのも味気無くなってきた麻斗はあれから不良にそうぐうする事もなく、油断した日に、再び恐怖を味わう事になった。
日差しは相変わらず照りつけるように暑かった。
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不法侵入!2「気配!」
長屋に住みだして数週間バイトと行き来していたが日によってその部屋の違和感が不快なものに増していった。
正幸「なんなんだよ、これ!Σ(`~´)」
最初はあまり気にしていなかったけど、その日、正幸(まさあき)が日暮れ近くに、疲れて家に入った時、ふいに何かが居るような気配が!そして暗い部屋からもわもわと、鼻をつくような嫌なにおいが充満していて顔をしかめた。
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不法侵入!1「違和感!」
スマホのカメラの調子がすぐれなくて、他のサイトで投稿していた過去絵です!こちらもまだなかなか進んでいないので、ゆっくりのペースになっていきますが描いていきたいです!<(_ _)>
通信大学を卒業した青年、正幸(まさあき)は、特にやりたいことが見つからず就職先も決まらず卒業してしまったため2年ぐらいだらだらと25まで実家で過ごしていて、しびれをきらした両親に強引に自立させる感じに追い出されてしまう。近所に恥ずかしいからと少し離れた地域でコンビニバイトを始めた正幸だが、新しく借りて住み始めた古い長屋のアパートだけど家に帰るといつも誰かいたような気配を感じる!
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ハングリーハート!1「日陰の少年!」
寒中お見舞いのような表紙になっちゃいました。いつのまにか、もう年賀状の季節ですね!それにしても不登校のテーマが多いです!このお話しもBLです!(-_-)
心の中は、いつも腹ペコなんだ…!
中学に入ってから不登校体質になってしまった引っ込み思案な性格の真人(まさと)。保育園の頃の幼なじみに再開した少年の痛い思春期の恋の物語です!
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狂い咲き!11「落書きの誘惑!」
不良がいなくなった、トイレの静けさと共に次に麻斗の精神を襲ってきたのは、個室内に大量に描き込まれた品のない落書きだった。いろいろ口で表現することをためらうようなものが溢れていた。
けど、そのおかげのせいか、どうなのか、不良に驚かされて頭が完全に真っ白になりかけていた意識をかろうじて保たせてくれいて、何故か妙な興奮のドキドキが麻斗の下半身を刺激してきて、思わずはあはあと息を切らしながら無意識に男のそれを手でおさえこんでいた。
もわっと漂う暑く息苦しい熱気!汗だくになった身体にはりつく湿った服に、薄暗い個室内の独特な生臭い香り!
麻斗は力尽き座り込んだまま、そわそわし出し、新たな尿意とのどの渇きを感じながら、中々ととのわないはく呼吸と共に、それらをいつまでも眺めていた。
#狂い咲き!
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狂い咲き!10「地獄と恐怖?!」
トイレの個室に鍵をかけて恐怖で出られなくなってしまった麻斗。
それを気に食わなくか、容赦なく追い詰めた不良少年が手あたり次第麻斗の逃げ込んたトイレのドアをバシンバシンと激しく蹴り上げてあおってくる。
麻斗はただ何も出来ず中からドアを押さえて恐怖で顔を引きつらせ震える事が精一杯だった。
不良少年「いつまでクソしとんだて!( # ゚Д゚)とっとと出てこい、てめえ!」
イライラをつのらせながら不良少年は、ずぶ濡れの赤いシャツを脱いで怒り狂ったようにトイレの中を何度も行ったり来たりして壁に振り回し叩きつける事をくり返していたが、やがて釣り仲間の声が「賢治(けんじ)そろそろ行かんと塾まにあわんよ!(゜o゜)」
不良少年「あ〜〜、マジでうぜえし!マジ覚えとけよてめえ!( # ゚Д゚)」
賢治と言われたその不良少年が最後に麻斗のいるトイレのドアを思いっきり蹴り上げた!
賢治「次みたら、マジ殺すかんな!( # ゚Д゚)」
釣り仲間B「もう、やめとけって、マジで!またつかまるぞ!(*´Д`)」
その後、いろいろブツブツと不満な声が聞こえてきたけど、自転車のガタガタという音と共にやがて外が静かになった。
そして、しばらく、頭が真っ白で震えていた麻斗も時間の経過と共に力が抜けてトイレの中でスローモーションに座りこんだ!
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こがらしの季節!9「部屋荒らし!」
学の部屋に走ってきた太一は、散らかってる服の上をなおも、お構いなしに踏み歩いて、そして、はしによけて立てていた母が使ってる、マット式の青い折りたたみベッドをいたずらに、引っ張り出しそのまま開こうとした。
もちろん、あわてて太一を追いかけてきた、学は太一をやめさせようと必死だ。
学「おい!勝手に散らけるなよ!服踏むな!てか、手え洗ってねえだろ!草ぬいた手で触るなって!また洗わないかんくなるだろ〜!( # ゚Д゚)」
太一「いや、最初から散らかっとるがん!引きこもりで掃除できんて完全に人間、終わっとるし!\(^o^)/」
神経がイラッとして、むきになって口調がさらに荒くなる学!
学「何言っとんだて!どう見たって、勝手に不法侵入して部屋荒らしまくってる、おまえの方が終わっとるだろ!いいから服の上にベッド開けんなよ!よけいしわくちゃになるだろ!その前に汚い足で踏むなって、さっきから…!( # ゚Д゚)」
荒口調で言っても、ふざけてやめようとしない太一の手を強引につかんで離そうとする学!
太一「そんなん最初からおめ〜が部屋掃除しときゃ問題なくねえ!ニートが俺に、当たんなって!離せストーカー!警察にゆうぞ!\(^o^)/」
学「ストーカーじゃねえわ!( # ゚Д゚)あっ!?( # ☆Д☆)」
・・・と、太一は不意打ちにいきなり男の大事?!なところをにぎってきた!
一瞬焦った、学の反応にいたずらの笑みを浮かべる太一!
学「…てお前、今まともに、掴んだだろ〜!( ⊳Д⊲
#)
」
太一「正当防衛だし〜!\(^o^)/」
学「ふざけんなよ!調子のって、人ん部屋荒らしやがって!( ⊳Д⊲
#)
」
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こがらしの季節!8「わんぱく小僧襲来!」
ああ、もお〜!
堪忍袋の尾がきれかかった学が台所に向うと開いていた小窓からジャンプしながら覗いている太一と皮肉にも目があってしまった。
太一、学を見つけるとさらに大声でからかいはじめた。
太一「おっ、引きこもり来やがった!いつまで寝とんだておまえ…さっきお前の父ちゃん自転車で行ったぞ!めっちゃ怖い顔して…\(^o^)/」
学、いらだって勢いよく玄関まで走りドアのカギを開けて、バンと…!
学「やかましいって言っとるだろ〜!人の迷惑もわかんないのかよ、おまえは!( ⊳Д⊲
#)
」
すると、学の怒りなどお構いなしに無視して台風の風のように学の手をかわして、スルリと中に入ってきた太一!皮肉笑いしながら、いきなり…
太一「うるせえ〜、さっさと開けろ、この、コモリが…!うりゃあ〜!\(^o^)/」
太一のふいのひじ打ちが腹にドスっと、もろ入り、咳き込む学!
学「痛て…って、こもりとか、関係ないだろ!おい、勝手に入るなって!<(`○´)>」
太一、靴を無造作に脱ぎ捨てて、部屋に上がり込むと…
太一「なんか、部屋あっちい…こもりの匂いがこもっとるし!マジ死ぬし!\(^o^)/」
学「うるさいわ!お前の臭いよりましだし…なんでお茶なんか持参してんだよ!( ⊳Д⊲
#)てか
、ど朝っぱらから来んじゃねえよ!」
太一「さっき、団地の掃除で貰ったし!草むしりめっちゃ疲れたし、朝の掃除、お前なんで来んとさぼっとんの!引きこもりのニートが威張っとんなって!(^o^)」
学、ニートと言う、太一の言葉についムキになってしまい、声を荒げて…
学「そんなの、強制じゃないだろ!団地の掃除なんて、暇でやりたいやつがやればいいんだから!ちょっと手伝って、渋いお茶貰ったくらいで喜んでるお前にはピッタリの仕事かもな!さっさと飲んで自分ち帰れよ!俺今から朝飯だから…お前がいたら飯がまずくなるだろ!( ⊳Д⊲
#)
」
太一「ニートのゴミが、調子にのって、なんか言っとるし!\(^o^)/」
太一は、そうはやしたてて、悪びれた様子もなけ、持っていたお茶のボトルのフタを開けてちびちび飲みながら、そのまま奥の学の部屋に向かった。
学「はあ〜!調子乗っとるのはお前だろ!( ⊳Д⊲
#)
」
ため息を吐きながら、朝っぱらから精神が休まらない学…!
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こがらしの季節!7「目覚めのわるい朝!」
翌朝、学の顔に朝日のぬくもりが差し込む頃、忙しく鳴らされるインタホンに叩き起こされた。
学「ええ?なんだよ!Σ(゚Д゚)お父さんは?(◎_◎;)」
飛び起きるように、身体を起こした学!
後ろの時計をみると既に8時半をまわっていて、とっくに、出勤している時刻だった。ピンポン、ピンポーンと、その間も壊れるくらい連打される、インタホンに混じって「お〜い、開けろ〜、引きこもり〜!\(^o^)/」と聞き覚えのあるでかい声が…!
学、その声に一気に眠気もぶっとんでしまい…!
学「はあ〜?何だよ、あいつ来るにも早過ぎないか!マジかんべんしろよ〜!Σ(゚Д゚)」
しかも、台所の小窓を父が出るとき、開けていったのかも!めっちゃ外から室内にひびいてくる。
そして思い出したように・・・。
学「しまったあ~!今日は土曜日で学校休みかあ~!だからあいつ早いのか~!(>_<)」
ほぼ毎日、さぼりで家にいる学は曜日もほとんで意識していなく朝から変にむなしくなった・・・。
もちろん出る気にも、ならず決心した、居留守でとおそうと、頑張っていたが余りにもしつこくうんざりな大声で叫んでくるので、流石に同じ階の住民に迷惑になるかもと立ち上がざる状況におえなかった。昨夜、決心した意気込みが、太一の、大声で糸も簡単に打ち砕かれる…!
太一「おい、引きこもり~、死んでんのか~!早く出ろ~!\(^o^)/」
学「うわあ~なんか、めっちゃ恥ずい!今だけ夕べ読んでた、押し入れ型とかの引きこもりになりたいかも〜!精神崩壊準備できてるぞ~!(やけくそ)(>_<)」
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こがらしの季節!6「深夜の自主学習!」
引きこもりの種類は、大体、大きく分けると3つある!
押し入れ型、室内型、アウトドア派型。
まず、押入れ型は、ひと目をさけ押し入れなどの狭い空間をこのんで、人によっては、誰かに命を狙われているとか、被害妄想にちかい行動にでる者もいる。その場合被害妄想型とも呼ばれ、1番重症的なパターンだ。
2つ目は、室内型。自室あるいは、家の中は普通に行き来出来て、テレビをみたり、家族と会話したり、個人差はあるが普通に生活できる。1番よくあるパターンで、中には、ストレスの発散で周りの家族に威張ったり、何かをしてもらうのが当たり前だと、ずるがしこい王様タイプになってしまう人もいる。
最後に、アウトドア派型は、外も普通に出歩いたり買い物に行ったりも出来る。人と気さくにあいさつをかわしたり、見た目は普通と変わらないけど、学校や仕事、大きな社会にかかわるプレッシャーとかに弱く、家ではないけど、心の空に閉じこもってしまう意味から引きこもりの仲間の分類にされているが、人と触れ合う機会もあるので、何かのきっかけがあれば自立の可能性が1番近い、あと一歩の段階のパターンでもある。
他にも、夜間自室型、夜間アウトドア派型など、ひと目を嫌うパターンの型など個人差で沢山あるようだ。
深夜に目覚めた、学はトイレに行きたくなって、洗面所に向かうと台所のテーブルにこてっちゃんとギョウザがそれぞれの皿にラップされ豆電気で反射されて光っているのが分かった。リュックに入れていたはずのスマホも充電器にさされ満タンになっていた。勝義が気をきかせてやってくれたのだろう。流石にちょっと小腹は空いていたが、今つまむと胸焼けとかしそうでトイレをすませたらボトルの水だけ、飲んで隣の部屋でいびきをかいていた勝義を起こさないようにスマホだけ持ち寝床に戻った。
起きた時、タオルケットが身体にかけられていて、これも、勝義がしてくれたのだろう。父はいつも何かと気にかけてくれて学は心では感謝しているが気恥ずかしいのか、なかなか口に出して言えなかった。
仮眠を取りすぎたせいか、目が覚めてしまって寝転ぶと学はしばらくネットなどでかちかちして時間をつぶしていた!
ベランダを全開に窓をあけるとちょうど心地よい夜風と空の真上に薄黄色い月がまぶしく光っている。深夜のせいか手すりのすき間からみえる団地の電気はほぼ真っ暗だった。
退屈しのぎに、夕方、太一にからかわれた引きこもり検索とかをして、適当に流し読みし頭の中で自分の想像で照らし合わせ、「押し入れ型だとオマルとか持ってきてもらうのかな?(-_-)僕の場合、買い物とか外出もするし、アウトドア派に近いような・・・!ていうか、呼び方普通に外出型でよくない?」など、心の中で突っ込みをいれていた。
ついでに、人間関係とかも調べていると、人は間近にいる人に1番影響を受けやすくそれによって、体調に支障が出やすいとか…!
いろいろ読み過ぎて目が疲れると、学は目を細めてスマホをおろした。
学「ふう〜!とりあえず、明日、あいつ(太一)が来ても居留守使うことにしよう!(-_-;)」
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こがらしの季節!5「引きこもりの闇!」
不快な気分のまま横になってからすっかりうたた寝してしまった、学!
それからさらに、時間が立ち外もほぼ真っ暗になったころ玄関からのかすかな物音が…。どうやら父親の勝義(まさよし59)が帰ってきたようだ。
しばらくがさごして、学のいる奥の部屋のふすまが開けられて…!
勝義「なんだ、おったんか、お前!電気もつけんと真っくらで、なにしとる!洗濯物くしゃくしゃになるぞ!」
にぶい反応だが反射時に疲れた顔で勝義のほうに振り向く学。
学「う、うん?」
だらしなく畳んでない山積みになった洗濯物のズボンや服をベッドがわりにしていて、ほぼ、すっかりくしゃくしゃになっていた。
だが勝義は、しかる様子もなく、穏やかな口調で続けて…!
勝義「だらだらしとるんなら、さっさとふとん敷いてねろよ!調子悪いんか?ラーメンほとんど手つけとらへんし、のびきっとったで、ほかったったぞ。もったいない!(`ヘ´)」
学「ううん…眠いだけ…!(-_-;)」
寝起きで上の空のせいか会話がかみ合ってないない感じ…。
台所から正義がよく聞いているラジオの8時を知らせるコールが学の耳に届いた。
勝義の立つふすまの向こうからもれる蛍光灯の光りがすごくまぶしかった。
勝義「リュックに買った野菜、そのまま入っとったし!流しの茶碗くらい洗っとけ。1日家におるんやで!」
学「…!」
勝義「こてっちゃん炒めるけど食べるか!何も食べとらへんのやろ!残っとるギョウザでもええけど!一緒に炒めるで!」
学「うん…!後で!(-_-)」
勝義「なんや、蚊の鳴くような声で・・・。はきはきしゃべらんと嫌われるぞ!( ̄д ̄)明日も晴れるみたいやで朝ちゃんと洗濯やっとけな!お前が今着とる服も!父さん早いから!」
学「わかった…!」
勝義「電気くらいつけとけ!目え悪なるで!( ̄○ ̄)」
勝義が部屋に入ってきて蛍光灯のひもをひっぱろうとしたが、
学「まぶしいからいい…!(-_-)」
と、寝ぼけた声の一言。
勝義「なんでもええけど、炒めとくで食べとけなギョウザ!食べんならラップして、明日食べやええで今度は残すなよ!( ̄д ̄)」
勝義はそれだけ言ってふすまを閉め台所に戻って行った!
再び暗くなった部屋であくびが出た学はまた山積みの背後の洗濯物に背中を預けうとうとと眠りにおちていった。
頭のブレーカーが飛んで、疲れている時はとにかく休む!これが一番でしょ!(学)
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こがらしの季節!4「まとわりつく憂鬱!」
急いで、部屋に飛び込んでしばらくすると、学はすっかり死神に魂を抜かれたようにぐったりしてしまった。
太一とはちあわせして無駄なエネルギーを使ったのが原因か、台所にこもった空気の入れ替えで窓を開けて、椅子にこしかけてから上の空で動く気力も奪われていた。
学「あいつのせいでせっかく心地よかった気分もぜんぶぶち壊しだよ!(-_-)」と薄暗くなった台所でため息をもらす。
テーブルの上には出かけに冷蔵庫から出して置いたラーメンが鍋ごと置かれていた。父が夕べ作りすぎて学が昼にたべるよう、冷蔵庫にしまってくれていたのだ。牛乳までついで、すっかりぬるくなっているだろう。鍋敷きが見当たらなく適当な広告を下に敷いて、具は卵ひとつだけの冷めたラーメンを見比べて学は、虚しさを感じた。
少しでも美味しく温めたいと思ってもガスコンロの上には昨夜からの洗い物のどんぶり等が溜まっていてどかすのがめんどくさい!(>_<)朝仕事が早い父から、朝食のあとまとめて洗っておけと言われていたが、ほぼぶらぶらと夕食の買い物に出かけたりして1日、いなかったので、結局そのままになっていた。レンジで鍋ごと回すのもどうかと考えたけど、そもそも太一のせいで食欲がなくなっていた。
何か不快な考え事に襲われると、それだけで食欲がなくなって何も手がつけられなくなるのは、学の悪いくせだ。
学「ああ〜、もう最悪!あいつ明日、まじで来るのかよ〜!((+_+))」
学は、その事で頭がいっぱいになり、結局ラーメンや溜まっていた洗い物にも手をつけず、もやもやした気分のまま、奥の部屋で横になった。
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