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小説挿絵『ただΩというだけで。』
小説『ただΩというだけで。』著・彩月志帆さん
https://estar.jp/novels/25284114
P354~【番ーつがいー】
挿絵描かせて頂きました。
*****
「ユキ。」
自分を呼ぶ声に、懐かしいと感じる前に胸が震えた。
津田が顔を上げると、そこに立っていたのは、ずっと会いたいと思い続けていたその人だった。
「佐伯…… ?」
すぐ目の前に、愛しい人がいる。佐伯駿介は大きな半月形の目を細めて津田を見上げていた。
胸が締めつけられるような想いで、津田は震える手を伸ばした。頭一つ分小さい佐伯の身体が、腕の中にすっぽり収まる。慣れた抱き心地。背中の低い位置に回される腕の感触。津田は全身から力が抜けるような安堵を覚えた。
(あぁ、よかった。
なんか、悪い夢を見てた気がする…… )
夢の内容は覚えていない。重荷を背負って夜中の海を泳ぐような、つらく悲しい夢。その印象だけが、脳裏にこびりついている。
佐伯のサラサラした前髪に鼻を埋めると、懐かしい日なたの匂いがした。
チリ、と、小さな違和感が頭をかすめる。
それが津田の胸に、小さな波紋を起こした。
腕の中の佐伯は、不思議そうな顔で見上げている。その頬を手の甲で撫でると、彼は子どものように肩をすくめて笑った。
愛らしい笑顔。愛しさと懐かしさで胸がいっぱいになる。
(どうして、懐かしいと思うんだろう…… ずっと一緒にいたのに…… )
佐伯が腕の中にいる。ただそれだけで、涙が出るほど嬉しい。それなのに、ざわざわとした違和感に、ひどく落ち着かない。何かがおかしい。でも、何がおかしいのか分からない。
津田はつかみどころのない不安を覚え、佐伯の顔を覗きこんだ。
**
「話を…… 」
津田が切り出すと、先を促すように佐伯が見上げてくる。そのつぶらな瞳が、たまらなく懐かしい。
「話したいことが、たくさんあるよ…… 」
話したいことと、謝りたいこと。
たくさんの感謝と、懺悔と、謝罪。
いつかまた会えたら、一番に謝ろうと思っていたことーー
****
小説文お借りしています。
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
#小説
#BL
#小説挿絵
#オメガバース
#創作
朔羽ゆき
小説挿絵『勇者だった俺は今世こそ平凡な人生を歩む!』
小説『勇者だった俺は今世こそ平凡な人生を歩む!』著・りおさん
https://estar.jp/novels/23984425
P312~【クラスメイトは不良】7P
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/23984425/viewer?page=312
*****
窓枠に足をかけ、乗り上げる。
山側といえどもすぐ近くに飛び移れそうな木の枝があるわけじゃない。窓から見下ろす地面は、昔住んでいたコーポの二階よりもずいぶん遠くに感じた。
「おい飛び降りる気か!? さすがにヤバいだろーが!」
ふっと自然な笑みが浮かんだ。こいつ、案外、悪いヤツじゃねーかもな。
俺が窓から飛び降りるのを防ごうと駆け寄ってくる赤髪を、ぎりぎりまで引き付ける。
そして、俺はその手が届く直前に、跳んだ。
――後ろへ。
天井すれすれまでジャンプした俺は、落下途中でくるりと宙返りし、赤髪が先ほどまで陣取っていた位置付近に着地する。
……久しぶりにやったけど上手くいってよかった。
こちらを振り返り唖然としている赤髪の顔が愉快で、俺は軽く笑った。
「じゃーな。あんまタバコ吸いすぎんなよ。肺がんになるぞ」
そしていらん一言を残して、――210号室のドアにダッシュした。
「なっ…なんで…! なんでそれ知って…!? おい! てめーーーー!! 待ちやがれ!!」
待てと言われて待つバカはいない。
当然、俺はさっさと逃げ出した。
*****
小説お借りしています。
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
#小説
#BL
#小説挿絵
#ファンタジー
朔羽ゆき
小説挿絵『桃紅柳緑~』
小説『桃紅柳緑──アイツが俺を嫌いな理由と、俺がアイツのことが気になる理由──』著・当麻咲来さん
https://estar.jp/novels/24931169
P198~
第十二章 11 挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/24931169/viewer?page=198
******
半ば呆けた頭で、もういいよ、って認めてた。俺はアキに欲情してるらしい。それもアキに惚れてるから、欲情してるんだ。
そんなどこか敗北感たっぷりな気分で、でも今まで、他の誰かをネタに一人エッチの妄想にしたときよりも、ものすごく気持ちよくて、感じてしまって。声が漏れそうになるのを必死に抑えている。
今俺のベッドのすぐ上に、アキがいて(二段ベッドだからだけど)。それなのに自分はこんな想像をしてて……。絶対俺、ヤバイだろうって思うのに。
想像の中のアキが、俺を受け入れて、甘くてエロい声を上げて。目の淵を赤くして、『慶……もっと、もっと……』って俺を上目づかいに見上げたところを想像した瞬間。
「っ…アキ………」
一瞬声が漏れてしまう。
「……っく………はぁ……ぁぁ……」
荒い息を何度も何度もつきながら達してしまって。すでに汚れていた下着を替えて……アキを想像しながら一人エッチしただけで、今までしたことないくらい、気持ち良すぎて、頭が真っ白になる。
実際の相手が、アキだったら、どんだけ気持ちよくなるんだろ、って考えている自分がいた。
でも次の瞬間、激情が去った後の脳裏は、妙に冷静になっている。
「………あほらし………」
うっわ、俺、何してたんだろう。アキの口調を真似して自己嫌悪に陥る。
*****
小説お借りしています。
#BL
#小説
#小説挿絵
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
朔羽ゆき
2
魔装戦記エルガイザー
■優パパ様の小説魔装戦記エルガイザーより主人公フランと仲間たち。
https://novel18.syosetu.com/n4001gj/
■ビキニアーマー少女の少年漫画的エッチという一部世代に直球で刺さる作品♪
#ビキニアーマー
#変身ヒロイン
#女の子
#小説挿絵
タマネギーニョ
小説挿絵『桃紅柳緑』
『桃紅柳緑──アイツが俺を嫌いな理由と、俺がアイツのことが気になる理由──』著・当麻咲来さん
https://estar.jp/novels/24931169
P257~ 『番外編2・月は東に日は西に』
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/24931169/viewer?page=257
*****
もっと、欲しい。
全部手に入れたい………。
でも、一番欲しいのは、アキの心だから。
一瞬俺の瞳を捉えるアキの瞳は、
夜露に濡れたように、やわらかな光を放つ。
彼の瞳の中には、どこか不安そうな自分が映っている。
だけど、こんなに幸せそうな顔をした男を、
俺は見たこと無い……。
すべてを包み込むような温かい夜の帳に満たされて、
とくん、とくんと、甘い鼓動が熱を上げていく。
ふとアキがふわりと唇をほころばせ、
温かい笑みをこぼす。
****
小説お借りしています。
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
#BL
#創作
#高校生
#小説挿絵
#小説
朔羽ゆき
小説挿絵『桃紅柳緑』
小説
『桃紅柳緑──アイツが俺を嫌いな理由と、俺がアイツのことが気になる理由─』著・当麻咲来さん
https://estar.jp/novels/24931169
P231~【第十四章 (14)】
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/24931169/viewer?page=231
***
「アキ……好きだ……」
俺をおかしくさせる、闇を映した漆黒の瞳をまっすぐに見つめる。
もう何度目かすらも忘れた告白を繰り返す。アキは一瞬困ったように視線を揺らした。
「……慶は、ほんま阿呆やな……」
そう言いながら、ゆっくりと艶やかな睫毛を揺らしてまばたきをし、睫毛の縁にたまった涙を、ポロリとこぼす。
そっとその頬の涙に唇を寄せる。苦くてしょっぱいその味は、アキが今まで一杯、流してきた涙の味だ。
「阿呆でもいいよ……」
俺がそっと覗き込んだアキの瞳は、すごく優しい色合いだった。
「阿呆でも、好きな人の涙ぐらい拭えるし……」
もう一度、今度は涙で潤む目元にくちづける。
「阿呆でも、アキが好きだし。阿呆でも、アキのこと護ってやりたいし……」
囁きながら、その男子にしては紅い艶めいた唇に視線を落す。一瞬ためらってアキの瞳を見つめる。ふっと艶やかに、でもどこか優しげに笑って……アキが瞳を伏せる。
「まあ、阿呆でも……」
アキが瞳を伏せたまま、呆れたように囁く言葉が、艶めいた唇の中で小さく吐息としてもれた。
「俺も……」
小さく唇に柔らかい笑みが浮かぶ。
「……慶が……」
言葉にならず、唇が形だけで言葉を紡ぐ。我慢の効かない俺は次の瞬間、触れ合った唇でそれを感じる。微かに動く唇は……。
「……好きや……」
って囁く形を……していると、
……俺は、そう思った。
****
(小説お借りしています。
#オリジナル
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#BL
#小説
#小説挿絵
#創作
#高校生
朔羽ゆき
小説『勇者だった俺は今世こそ平凡な人生を歩む!』
小説『勇者だった俺は今世こそ平凡な人生を歩む!』著・りおさん
https://estar.jp/novels/23984425
P830~ 『兄の虚実』(7)
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/23984425/viewer?page=830
****
――弟が学園に来ても、もっと冷静に対処できると甘く見積もっていた。
(とんだ誤算ですよ)
だが予測していてしかるべきだった。
昔から――この弟にはさんざん振り回されていたのだから。
入寮からこっち、島に着いて早々に騒ぎを起こし、反省房入りし、ちょっと目を離した隙に死にかけたり、新聞沙汰になったり、急所を締められたりと落ち着く暇もなく次から次へと冷や冷やさせられ通しで心の休まる暇もない。
まだ入学から二か月弱にも関わらず、騒動に巻き込まれ過ぎである。
おまけに裏風紀にまで勝手に所属する始末だ。あんな苛酷で人使いの荒いブラック組織になぜ自ら望んで関わろうとするのか理解不能である。せめて一言相談があっても良さそうなものなのに、事後承諾だったのも腹立たしい。
平凡に、目立たず騒がず大人しく生きたいなどと、どの口が言うのだ。まるで真逆ではないか。
そんなきかん坊な弟にお灸を据えるのは、兄として当然の権利である。
「……さて、お仕置きの時間だよ、翔」
無抵抗の弟に圧し掛かる自分は、きっと清廉さからはほど遠く、いっそ悪辣にすら見えるだろう。
『天地開闢の祖にして全知全能を司るリリスリアージュ=サイレンシス=カシアス=ル=エンジューンよ。我の祈りに応えたまへ』
何千回…いや、数え切れぬほど諳んじてきた起句を唱えた渉は、ゆっくりと弟に顔を近づけた。
世界を違えた今も尚、神はその申し子を穢す罪咎に身を投じた己にさえ寛大に応じ、己はその御業の残滓に縋って恩恵を享受する。
『この者に、女神の忠実な僕(しもべ)たるハーヴェス=トール=ライリーヒンの名において癒しと再生の息吹を与えん」
もし――、神が真実正しき存在ならば、自分は天の雷に貫かれていてもおかしくはないだろうに…。
***
(*挿絵箇所より、1p前部分からお借りしています。
#オリジナル
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#転生
#兄弟
#高校生
朔羽ゆき
小説『桃紅柳緑』
小説『桃紅柳緑──アイツが俺を嫌いな理由と、俺がアイツのことが気になる理由──』著・当麻咲来さん
https://estar.jp/novels/24931169
P221~ 第十四章(4)
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/24931169/viewer?page=221
****
声だけは必死に堪えたまま、代わりに嗚咽する呼吸が乱れていく。こんな風にアキが泣いたのは、去年の夏以来かもしれない。
でも今日のアキはもっと辛そうで。なんで彼ばっかりこんな苦しくてつらい思いをするんだろうって、どうしようもなく怒りが湧いてくる。
何よりアキが可哀想で、苦しくて息が止まりそうになる。
「ごめん……」
アキを抱きしめて何度も謝る。いつからアキはこんな事で悩んできたんだろう。俺が好き勝手に、毎日楽しく友達と遊んでいる間も、ずっとその記憶が彼を苦しめていたのに違いなくて。そして、今回の事だって、俺がもう少しアキの事を気にしていたら、きっと彼の変化に気づけたはずなのに……。
「本当に、ごめん………」
その度に、アキは小さく肩に顔を押し付けたまま、首を左右に振る。
「もう、こんな苦しい思いさせないから。俺がお前を守るから。……ずっと、傍にいるから……」
自分に決意するように、何度もそう囁いて、その艶やかな髪を撫ぜる。
俺なんて馬鹿でいい加減で、なんにもできない奴だけど、アキのためだったらアキにこんな想いをさせないためだったら、何でもやれるってそんな風に思う。
だからいつもみたいに意地悪な言い方で、俺に冷たくしてくれていいから、いつもみたいに、どこか冷めてても綺麗な笑顔を、また俺に見せて欲しいって、ちっとも温まってこない冷たい背中を撫ぜて、アキの嗚咽が止まるまで、ずっと、抱きしめていた……。
***
(*小説お借りしています。
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#小説挿絵
#高校生
#男子高校生
朔羽ゆき
小説挿絵『桃紅柳緑』
小説『桃紅柳緑──アイツが俺を嫌いな理由と、俺がアイツのことが気になる理由──』著・当麻咲来さん
://estar.jp/novels/24931169
P214~ 第十三章【12】
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/24931169/viewer?page=214
***
その匂いに眉をしかめ、思いがけず眩しい光に目がなれるまで、一瞬の間があって、それから、ゆっくりと視界が晴れてくる。
そこに居たのは……。
最初は大きな蝶が蜘蛛の巣に囚われているみたいに見えた。
力なく足掻く蝶の、なまめかしい紅い羽根が、ゆらゆら揺れている。
次の瞬間、状況を判断する前に声にならない悲鳴を上げながら、俺は本能的に部屋へ駆け込んでいた。
目に飛び込んできたのは、紅い古風な着物を着たアキだ。
ゆらりゆらり、と揺れているように見えたのは、肘のあたりから、釣り上げられるように捉えられた腕の下で揺れる振り袖だ。男がその肘を捉えている。
俺は目の前の光景を理解するより先に、こちら側にアキを引っ張っていた。アキの両肘を掴んで押し倒すようにのしかかっていた男を引き剥がす。
瞬間、ぬらりと光る屹立したものが、目の端に見えた気がしたけど、それは全力で脳内から消し去った。そうでないと、このままこの男を殺してしまいそうだ……。
「何を………」
突然の乱入者に行為を止められて、状況が理解出来てないのであろう男の視線を見ないようにして、俺は半ば呆然としたまま、本能で男の喉元に竹刀の先を突きつける。
「そういうお前こそ、何してんだよ、自分の息子に!」
***
*小説お借りしています。
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
#小説挿絵
#BL
#男子高校生
朔羽ゆき
小説挿絵『勇者だった俺は今世こそ平凡な人生を歩む!』
小説『勇者だった俺は今世こそ平凡な人生を歩む!』著・りおさん
https://estar.jp/novels/23984425
P823~【勇者は捕獲】(28)
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/23984425/viewer?page=823
*****
――完全に油断していたし、そもそも疑ってもいなかった。
コーヒーを飲み切った俺は、脱力感と急速な眠気に襲われた。
(なんだ…これ…?)
紙製のカップが手から滑り落ち、軽い音をたてて床の上を転がる。
しかし、落としたカップを拾おうにも、もう俺の身体はソファーから立ち上がることが出来なくなっていた。
まさかと思いつつ向かいの席の兄を見ると、無機的なレンズ越しにこちらを観察する冷静な双眸と目が合い、――その眼差しを見て確信する。
この体の変調は、兄の仕業であると。
「てめ…クソあに…き…」
ブラコンが聞いて呆れる。
コーヒーになんか盛りやがったな…!?
「無茶な真似をしたらお仕置きだよって言ったよね」
正しいのは自分だと言いたげな口調だった。当然の顛末だと揺らぎなくこちらを見下ろす瞳がそう語っていた。
頭を振り、額に手をあてがってこめかみを指で押さえても眠気は失せず、意識よりも先に身体の方が負けてソファーの上を滑りおちようとする。
それを片腕で必死で支え、かすんできた目で平然と端座する兄を睨んだ。
「やりすぎ、だろーが…っ」
いくらなんでも本気で薬を盛るとか、うちの兄貴はマジ頭おかしい。
「おとー…とに…なに…してん……だ…」
――最後まで言い切れたかどうかわからない。
すでに焦点が定まらないほどに視界が歪んでいた。
****
小説お借りしています。
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
#BL
#創作
#小説
#小説挿絵
#転生
#勇者
朔羽ゆき
小説挿絵『幸せのありか』
小説『幸せのありか』著・kotaさん
https://estar.jp/novels/25545440
P120~
挿絵描かせて頂きました。
https://estar.jp/novels/25545440/viewer?page=120
****
「ほら。10時までだから。早く行かないと乗れなくなっちゃいますよ!」
伸ばされた左手の薬指に、永遠の証がキラリと光る。
誰にも祝福されなくてもいい。
彼さえ隣で笑ってくれていたら、それでいいと思っていた。
けれど今日、皆に祝福されて幸せな笑顔を浮かべる樹と氷雨を見ていたら、やっぱり羨ましくなった。
愛する人と共に生きていくことを、俺たちも大切な人達に認めてもらいたいと思った。もう二度と、こいつを一人にはしたくないと思った。
観覧車は……、遠くから見るのがいいんです――。
むかし、何かを堪えるような寂しげな目で、海を隔てたこの場所から、遠くの観覧車を眺めていた青年がいた。
いつかこの男の手を引いて、あの光の王国まで連れて行きたいと願っていた。
かつての孤独な青年は、もうどこにもいない。
今も。これからも――。
この10年。
変わることのなかった景色が、水面の向こうで優しく煌めいている。
「観覧車は……、遠くから見るより、やっぱり乗りたいですよね!」
満ち足りた笑顔に手を引かれて――。
あの場所へと歩き始めた。
****
(*小説お借りしています。
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
#BL
#小説
#小説挿絵
朔羽ゆき
小説挿絵『桃紅柳緑』
『桃紅柳緑──アイツが俺を嫌いな理由と、俺がアイツのことが気になる理由──』著・当麻咲来さん
#no_transition
" target="_blank">https://estar.jp/novels/24931169
#no_transition
P211~ 第十三章(9)
https://estar.jp/novels/24931169/viewer?page=211
挿絵描かせて頂きました。
*********
「……慶?」
後ろから声を掛けられて、足を止める。
「……なんかあったのか?」
声を掛けてきたのは、部活もないくせに、学校の道場で自主練習している剣道バカの土方だ。
「……なんか、珍しくマジな顔してんな」
そう言われて、思わず絶句する。
「どっかに殴りこみ行くみてぇな顔してやがる……」
そう言うと、彼は小さくふっと笑う。
「……さあ、知らないよ」
出た言葉はそれだけだけど。土方が何故か竹刀バックを下ろして、バックの先についた青い色のお守りを外し始める。そして外し終わると、それを掌に収めてから、何も言わずに、俺に竹刀バッグを突き出した。
「……なんだよ?」
「……わかんねぇけど、殴り込み行くならソレ持っていけ」
************
*小説お借りしています。
#高校生
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
#BL
#小説
#小説挿絵
朔羽ゆき
1
2
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