雨がしとしとと降る夜。宿屋の戸を叩く音がする。
<br>一人の従業員が開けると、そこには年端もいかない二人の子どもが。
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身なりはみすぼらしく、傘も持たずに来たのか、頭から爪先までずぶ濡れで立っていた。
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『此処が良いね』
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<br> 『人はたくさん居るし』
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<br>『タベモノにも困らないね』
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<br> 『そうだね』
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<br> 『しばらくは飽きないだろうね』
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<br> 『みんな言ってたもんね、此処が良いって』
ただの空想mgmg
<br>橙花ちゃんお借りめんご