アイドル堂足_出会い編僕がアイドルとして芸能界入りして数年経った頃
スランプな時期があった
どうもキャラがぱっとしないらしい
そんなこと言われたって、事務所の売り方が悪いだけだと思った僕は全てにおいで投げやりだった
そんなある日、ダンスレッスンを受けにスタジオを訪れたら
そこに僕の運命のおうじさまがいたのだ
前の時間でそのスタジオを使っていたのか、
そこにはキレッキレでヒップホップを踊るおじさんがいた
そっと入口の窓ガラスからそのダンスを覗くと、彼の手先から、全身からエネルギーが光線のように降り注がれてくるような感覚に陥った
気がついたら僕はうっとりしながらその場でその動きをずっと見つめていた
そしてふと自分の下半身を見ると…
「嘘。勃っちゃったよ…あのダンスで?」
そう、彼の全身の動きに魅了され、気がついたら彼に興奮していた
そしてダンスの最後
鋭い雄の目付きで僕の方を指差した
その瞬間
目が合った錯覚に陥り、
僕はこの人に心を撃ち抜かれ、がっちりホールドされてしまった
そうして、僕は無意識のうちに扉を開け、
本能のままその人に抱きつきキスをしていた
「ねぇ…あんたに心を撃ち抜かれちゃったんだけど…僕のおうじさまになって欲しいな。
…お名前、教えて?」
これが僕と堂島さんとの初めましてな日だった