創作SNS GALLERIA[ギャレリア] 創作SNS GALLERIA[ギャレリア]
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  • 黄昏の恋 #オリジナル #創作  #掌編  #SS  #恋愛爆速スクローラー
  • pkmnGSC夢ワンライログ※SS #二次創作 #小説 #夢小説 #SS #ポケモン #GSC #ライバル #男主人公
    ##夢小説

    (ライバルが【シルバー】、男主人公が【ゴールド】になってるのでそこも変換したい場合はどうぞ)

    (初出:2017-12-19、2018-01-09 privatterにて。
    お題出典:深夜の夢小説60分1本勝負@DN60_1
    「この星の元に生まれた意味を」https://twitter.com/DN60_1/status/943104809451712513
    「ポケットの中で握りしめた思い」https://twitter.com/DN60_1/status/950713770812166144
    画像出典:かんたん表紙メーカー http://sscard.monokakitools.net/covermaker.html
    にせな
  • 青に滲む【2020/05/26初出】23:25~0:53(28分オーバー)
    お題・黒猫「青に滲む」

    久しぶりのワンライです!
    書き方を変えてスマフォで書いていたんですけど、推敲が上手くいかないのでもとのやり方に戻しました。
    一時間とお題縛りがあるほうがさくさく書けるのはご愛敬。

    なお、こぼれ話として、お話に出てくる彼の名前はヨハネス(Johannes)さんです。
    フェルメール・ブルー、美しいですよね。
    #創作 #SS #掌編 #ワンライ
    爆速スクローラー
  • 2夢ワンライログ「有象無象」※SS(FGO:サリエリ) #二次創作  #夢小説  #FGO  #アントニオ・サリエリ(FGO)  #小説  #SS
    ##夢小説

    何と無く日を今日中におさめたかったので文庫メーカー→縦書き画像出力機産サリエリ夢SS※非2部所持のみ観
    追加末に文章も上げときます
    名前変換向けブックマークレット:lapin(Y'z Atelier) http://yzatelier.web.fc2.com/lapin/
    推奨変換語【マスター】

    お題出典:深夜の夢小説60分1本勝負@DN60_1 https://twitter.com/DN60_1/status/1003622398514491394
    画像出典:文庫ページメーカー(背景つき):http://sscard.monokakitools.net/bunkobg.html
    縦書き画像出力機:http://sscard.monokakitools.net/tategaki.php
    にせな
  • 【掌編】はるになったら #オリジナル  #創作 ##なないろカフェ  #SS #掌編  #ワンライ

    なないろカフェ~ao akua~のプロトタイプ。
    爆速スクローラー
  • 38過去作SSまとめ昔書いたやつとかいろんなのをリメイクしたやつとかの自分用SSまとめ BLチックなものばっか みんなもSSを書こう
    随時更新~

    #創作BL #SS #SS名刺メーカー
    not_morality
  • 3夢ワンライログ「賢い人にはなりたくない」※SS(JOGIO1:ディオ)名前変換向けブックマークレット:lapin(Y'z Atelier) http://yzatelier.web.fc2.com/lapin/
    推奨変換語【おまえ】

     聡い人にはなりたくない。勿論、世渡りや金勘定は大事だが、そういう利口さではなくて。
    「最近はどうだい? もう大分落ち着いて来たかな」
    「そうだね。軌道に乗って来た、と思う。……いつも相談に乗ってくれてありがとう、ディオ」
    「なぁにお安い御用さ。ぼくも勉強させて貰っているようなものだ」
     涼やかに微笑む彼の様子は、鼻につく点など微塵も見られない。それに拗れに拗れた家の事情で家督を継いだ、ようなものの私にとって彼の支援は本当にありがたいものだ。
     だけど、拭えない。
    「ところでディオ、君こそ最近ジョジョとどうなのさ」
    「どう、って?」
    「……昔はまるで同じ檻に犬と猿を入れたような仲だったじゃないか」
    「ハハ、おまえの例えはいつもヘタだな。それじゃあおれは犬畜生かモンキー程度の人間ってことなのかい?」
    「例え、例えだってば。もう、はぐらかすなよ」
     気を損ねた素振りで視線を逸らす。腹を抱える仕草を見せて横目でこちらを見遣るディオの目、何とも言えない眼差しだった。
    「おいおいィ、この場合ヘソを曲げるのはこのディオのほうじゃあないか?」
    「む……」
    「まァ、こんな感じの戯れだったってことさ。おれもジョジョもガキだったんだよ」
     そう言って微笑みながら遠くを望むディオの横顔は、遠い昔へと物思いに耽っているように見える。だがその眼差しは――何というか……強いままだ。
    「仲良くなってくれたなら、安心だけどさ。おじさんも体調、崩しがちなんだって?」
    「誰からそれを?」
     真正面から視線がかち合った。胃がキュッとする。ヘビに睨まれたカエルってこんな感じなんだろうか?
    「……ジョジョ、から、だよ。それ以外……ないだろ」
     絞り出すまでもないことを呼吸と一緒に呟く。
    「……それもそうだな。いや何、ジョジョも心配性なだけさ。それにもしものことがあっても、おれ達がいるんだ――ジョースター家は、安泰だよ」
     ディオがおもむろに手を差し出して来た。
    「おまえの家もな」
    「……お手柔らかに」
     その大きな手に自分の手を重ねて握り合う。
     ああ出来れば、この目の前の人物の腹を知れる聡明さは要らないけれど、地雷を踏まない程度の頭は欲しい。

    (初出:2016-01-28 privatterにて。
    お題出典:深夜の夢小説60分1本勝負@DN60_1
    https://twitter.com/DN60_1/status/692693610773413889
    画像出典:かんたん表紙メーカー http://sscard.monokakitools.net/covermaker.html

    (文章テスト、してみたかったのだけれど怠慢気質拗らせてるのでワンライログを引っ張ってくる図)

    #二次創作  #小説  #夢小説  #SS  #ジョジョ  #ディオ
    ##夢小説
    名前変換向けブックマークレット:lapin(Y'z Atelier) http://yzatelier.web.fc2.com/lapin/
    推奨変換語【おまえ】

     聡い人にはなりたくない。勿論、世渡りや金勘定は大事だが、そういう利口さではなくて。
    「最近はどうだい? もう大分落ち着いて来たかな」
    「そうだね。軌道に乗って来た、と思う。……いつも相談に乗ってくれてありがとう、ディオ」
    「なぁにお安い御用さ。ぼくも勉強させて貰っているようなものだ」
     涼やかに微笑む彼の様子は、鼻につく点など微塵も見られない。それに拗れに拗れた家の事情で家督を継いだ、ようなものの私にとって彼の支援は本当にありがたいものだ。
     だけど、拭えない。
    「ところでディオ、君こそ最近ジョジョとどうなのさ」
    「どう、って?」
    「……昔はまるで同じ檻に犬と猿を入れたような仲だったじゃないか」
    「ハハ、おまえの例えはいつもヘタだな。それじゃあおれは犬畜生かモンキー程度の人間ってことなのかい?」
    「例え、例えだってば。もう、はぐらかすなよ」
     気を損ねた素振りで視線を逸らす。腹を抱える仕草を見せて横目でこちらを見遣るディオの目、何とも言えない眼差しだった。
    「おいおいィ、この場合ヘソを曲げるのはこのディオのほうじゃあないか?」
    「む……」
    「まァ、こんな感じの戯れだったってことさ。おれもジョジョもガキだったんだよ」
     そう言って微笑みながら遠くを望むディオの横顔は、遠い昔へと物思いに耽っているように見える。だがその眼差しは――何というか……強いままだ。
    「仲良くなってくれたなら、安心だけどさ。おじさんも体調、崩しがちなんだって?」
    「誰からそれを?」
     真正面から視線がかち合った。胃がキュッとする。ヘビに睨まれたカエルってこんな感じなんだろうか?
    「……ジョジョ、から、だよ。それ以外……ないだろ」
     絞り出すまでもないことを呼吸と一緒に呟く。
    「……それもそうだな。いや何、ジョジョも心配性なだけさ。それにもしものことがあっても、おれ達がいるんだ――ジョースター家は、安泰だよ」
     ディオがおもむろに手を差し出して来た。
    「おまえの家もな」
    「……お手柔らかに」
     その大きな手に自分の手を重ねて握り合う。
     ああ出来れば、この目の前の人物の腹を知れる聡明さは要らないけれど、地雷を踏まない程度の頭は欲しい。

    (初出:2016-01-28 privatterにて。
    お題出典:深夜の夢小説60分1本勝負@DN60_1
    https://twitter.com/DN60_1/status/692693610773413889
    画像出典:かんたん表紙メーカー http://sscard.monokakitools.net/covermaker.html

    (文章テスト、してみたかったのだけれど怠慢気質拗らせてるのでワンライログを引っ張ってくる図)

    #二次創作  #小説  #夢小説  #SS  #ジョジョ  #ディオ
    ##夢小説
    にせな
  • 夢ワンライログ「雨宿りさせてあげる」※SS(モノノ怪:薬売り) #二次創作 #小説 #夢小説 #SS #モノノ怪 #薬売り
    ##夢小説

    ※のじゃ口調雨女夢主です

    お題出典:深夜の夢小説60分1本勝負@DN60_1 https://twitter.com/DN60_1/status/1015218810687590400
    画像出典:文庫ページメーカー(背景つき):http://sscard.monokakitools.net/bunkobg.html
    かんたん表紙メーカー http://sscard.monokakitools.net/covermaker.html (+加工)

    下書き挿し絵テスト結果
    └→メモ:表紙+挿し絵でSS画2Pは間挟んでちょっと微妙。
    表紙別用意の挿し絵分2投稿か。
    表紙、サムネだとめっちゃ白くされるのでこっちの気も白けるんですよね。
    にせな
  • ウソツキ。雨の日に大嫌いな同級生と雨宿りをすることに。

    あんたのことは全部知ってる。
    大嫌いになるほどに。
    #オリジナル #創作 #女の子  #百合  #GL #SS
    いず多ぺけ路
  • これからもずっとここで……【千銃士R/スフィマス】

    スフィマス未満(糖度はほぼなし)
    スフィー記念日おめでとう!なお話。

    千銃士Rを始めて1年経つ前にサ終という悲しみはあるものの……
    あれから……沼に落ちてから1年が経ち、私にとっては2回目のスフィーの記念日お祝いです。

    セリフだけで複数の貴銃士チラッと出てます。

    ※できるだけゲーム内情報拾い上げて書きましたが抜けている部分があるかもしれません

    #二次創作 #SS #千銃士R #1014R #スプリングフィールド #女マスター #スフィマス
    火弟巳生
  • 金糸雀ノ詩【文アル/白司書】
    突発的に書いたもの
    歌うことが好きなネームレス女司書がいます

    白せんせー書き慣れないので口調むずかしい……


    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #文司書 #白司書 #女司書
    火弟巳生
  • 寒い日には【文アル/敦司書】

    冬の散歩衣装ネタ

    ※名前あり創作女司書います
    ※独自設定あり


    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #文司書 #創作女司書 #敦司書
    火弟巳生
  • キスの日【文アル/秋司書】
    秋司書キスの日(大遅刻)

    ※名前あり創作女司書います
    ※付き合ってる(覚醒後)

    #文豪とアルケミスト #文アル #二次創作 #SS #文司書 #秋司書
    火弟巳生
  • SS置き場不眠 write:2018. 08.26
     眠りたいだけ。

    バットエンド write:2018.09.26
     彼は叶わない恋をしている。

    #創作 #一次創作 #小説 #SS #短編
    ヨウ
  • 朝蝉【文アル/乱司書】
    今年もこの日が来ました。
    石榴忌の乱司書です
    ※名前あり創作女司書います

    蝉って雌を呼んで鳴くんですよね
    そして短い一生の中で次代へと命を繋いでく…

    #文豪とアルケミスト #文アル #乱司書 #二次創作 #SS
    火弟巳生
  • 聖夜に祝福を。 ##一次創作 #Re_incarnation #Re_plicare #アダイヴ #オリジナル #創作 #HL #小説 #SS

    本編未公開のとある音楽ユニットのゲリラライヴとその後のお話。
    いろは🍼
  • 今はこのままで……【文アル/柳司書】

    誕生日のお話の続き
    ※名前あり女司書います
    ※まだ司書→柳 片想い

    世話係(兼助手)→秋声(秋司書とは別ルート)


    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #文司書 #柳司書 #創作女司書
    火弟巳生
  • 名刺メーカーさんで作った文学ちゃんのSSです。
    #創作
    #オリジナル
    #SS
    藍根 紺
  • 秋-toki-【文アル/乱司書】

    2022年10月21日 乱歩誕。
    弊館乱司書の今年の誕生日の過ごし方。
    ステップアップ衣装と誕生日を混ぜて捏ねてできあがりました。

    ※名前あり創作女司書います


    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #文司書 #乱司書 #創作女司書
    火弟巳生
  • 今は、まだ【文アル/柳司書】
    柳田せんせ誕生日話


    司書と助手あるいは師弟以上 両片想い未満

    ※名前あり創作女司書います

    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #文司書 #柳司書
    火弟巳生
  • #オリジナル
    #創作
    #SS
    名刺メーカーさんのSS二つ目。総記さんです。ツイッター再録。
    藍根 紺
  • 兎と…【文アル/秋司書】

    ステップアップパシャで勢いのまま書きました。
    勢いのままなので乱文ですがご容赦ください。


    ※名前あり創作女司書います
    ※まだつきあってない

    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #文司書 #秋司書
    火弟巳生
  • 君と僕の“いつも”【文アル/秋司書】
    バレンタイン秋司書

    身内にもらったイラストから勢いで書きました

    ※ネームレス女司書さんの気配だけあります



    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #創作女司書 #文司書 #秋司書
    火弟巳生
  • とかされるねつ【文アル/乱司書】
    バレンタイン乱司書

    ネームレス女司書さんいます
    甘やかされて溶かされて



    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #創作女司書 #文司書 #乱司書
    火弟巳生
  • Birthday Rabbits【文アル/秋司書】

    2023年2月1日 秋声誕。
    弊館秋司書のおたおめSS。

    ステップアップ衣装の兎ぬいネタです

    ※名前あり創作女司書います


    #二次創作 #SS #文豪とアルケミスト #文アル #文司書 #秋司書 #創作女司書
    火弟巳生
  • 4劇場版の電車の親子の後日を勝手に妄想したおはなしです。
    ほんとはネーム程度にでも漫画にしたかったのですが断念しました。ウーッ悔しい……
    冠萱さんたちが奔走して被害を最低限をいろいろなかったことにできても、事故自体はなかったことにできないだろうからその狭間にて何かしらあったりすることもあるのかも(?)というのをネーム程度に。
    当然ながら捏造でできています。
    #版権  #二次創作  #羅小黒戦記  #SS
    R_kotoueee_
  • 「梅雨」パソコンのメモ帳に残ってたシリーズ
    #創作 #SS #オリジナル
    =========
    雨の日は嫌いだ。満員電車の蒸し暑さも、汗で肌にまとわりつくシャツも、湿気で髪が跳ねるのも、全部嫌いだ。梅雨なんていらない、春夏秋冬だけでいいのに、と幼い頃から恨めしく思っていた。
    
「そう?俺は嫌いじゃないけど」
    
隣にいるそいつは、会社の斜め向かいにあるパン屋で先ほど買ったサンドイッチを頬張りながらそう言った。食べるか喋るかどっちかにしろ、と注意すると、ごめんごめんと言いながら給湯室で淹れた緑茶をずずっと飲んだ。反省する気はさらさらないらしい。

    「例えば?」
    「例えばって?」
    
「だから、雨の日の好きなところ」
    
「そうだなぁ」
    
口の端についたマヨネーズを指でふき取り舐める。行儀が悪い奴、と思いながらも、おいしそうに食べるその顔を見るのは嫌いじゃなかった。
    「傘に当たる雨の音は好きだし、雨の匂いも好きだし、雨の日はマルサキベーカリーが特売になるから、ちょっとお高くておいしいサンドイッチが昼にたべられるし」
    
「最後のが本音だろ、かっこつけたこと言いやがって」
    
「あ、ばれた?」
    
お前に嘘はつけないなぁ、と笑いながら、今度は生クリームがたっぷりはさまったメロンパンに手を出した。よく昼にそんなもん食えるなぁと呆れていると、午前中がんばった脳へのご褒美とかなんとか言いながらあ大きい口でふた口、み口とあっという間だった。
    「あ、じゃあさ、今日飲みにいかない?雨の日割してるおいしい飲み屋知ってるんだよ」

    「今日は定時退社日でもプレミアムマンデーとやらでもないぞ」

    「そんなの、国のえらい誰かが勝手に決めただけで何もありがたくないだろ。雨の日は、俺たちだけの特別な日ってことで」
    
「言い方が気色悪い」
    「プレミアムレイニーデーとかどう?」

    「話をきけ!あとお前ネーミングセンス最悪」
    えーそうかなぁ、と口を尖らせながら、スマホでそれらしい名前を検索し始めた。
    「…じゃあ19時に1階集合な」
    「おっ!プレミアムレイニーデー決行?」

    「却下、乾杯までに10案再提出」
    ふと時計をみると、長針は11を指していた。
お互い、おもむろに立ち上がり食べ終わったゴミをまとめる。
    「酒飲みながら雨の日ネームコンペな!」
    
するかばか、
といいつつも、浮かんだ案を頭にメモしながら俺たちは休憩室を後にした。
    パソコンのメモ帳に残ってたシリーズ
    #創作 #SS #オリジナル
    =========
    雨の日は嫌いだ。満員電車の蒸し暑さも、汗で肌にまとわりつくシャツも、湿気で髪が跳ねるのも、全部嫌いだ。梅雨なんていらない、春夏秋冬だけでいいのに、と幼い頃から恨めしく思っていた。
    
「そう?俺は嫌いじゃないけど」
    
隣にいるそいつは、会社の斜め向かいにあるパン屋で先ほど買ったサンドイッチを頬張りながらそう言った。食べるか喋るかどっちかにしろ、と注意すると、ごめんごめんと言いながら給湯室で淹れた緑茶をずずっと飲んだ。反省する気はさらさらないらしい。

    「例えば?」
    「例えばって?」
    
「だから、雨の日の好きなところ」
    
「そうだなぁ」
    
口の端についたマヨネーズを指でふき取り舐める。行儀が悪い奴、と思いながらも、おいしそうに食べるその顔を見るのは嫌いじゃなかった。
    「傘に当たる雨の音は好きだし、雨の匂いも好きだし、雨の日はマルサキベーカリーが特売になるから、ちょっとお高くておいしいサンドイッチが昼にたべられるし」
    
「最後のが本音だろ、かっこつけたこと言いやがって」
    
「あ、ばれた?」
    
お前に嘘はつけないなぁ、と笑いながら、今度は生クリームがたっぷりはさまったメロンパンに手を出した。よく昼にそんなもん食えるなぁと呆れていると、午前中がんばった脳へのご褒美とかなんとか言いながらあ大きい口でふた口、み口とあっという間だった。
    「あ、じゃあさ、今日飲みにいかない?雨の日割してるおいしい飲み屋知ってるんだよ」

    「今日は定時退社日でもプレミアムマンデーとやらでもないぞ」

    「そんなの、国のえらい誰かが勝手に決めただけで何もありがたくないだろ。雨の日は、俺たちだけの特別な日ってことで」
    
「言い方が気色悪い」
    「プレミアムレイニーデーとかどう?」

    「話をきけ!あとお前ネーミングセンス最悪」
    えーそうかなぁ、と口を尖らせながら、スマホでそれらしい名前を検索し始めた。
    「…じゃあ19時に1階集合な」
    「おっ!プレミアムレイニーデー決行?」

    「却下、乾杯までに10案再提出」
    ふと時計をみると、長針は11を指していた。
お互い、おもむろに立ち上がり食べ終わったゴミをまとめる。
    「酒飲みながら雨の日ネームコンペな!」
    
するかばか、
といいつつも、浮かんだ案を頭にメモしながら俺たちは休憩室を後にした。
    柚木ユウ
  • 「きのこたけのこ戦争」大昔にかいたやつ
    #創作 #SS #オリジナル
    =========
    きのこの山が食べたい。
    期末試験を明日に控えている俺は、きれいな教科書と真っ白なルーズリーフを前にしてペン回しに精を出していた。机に向かってから既にかなりの時間が経過している。
    日付を超えそうな時間ではあったが、幸い自宅から最寄りのコンビニまではそう遠くない。これから酷使するであろう脳へのご褒美に、という名目の下、俺は椅子から立ち上がった。部屋着にパーカーを羽織り、適当なサンダルを履いて家族を起こさないようそっとドアを開けた。
    昼間はらんらんと照り輝く太陽も、夜がくればまた明日。大学生になってから二度目の夏を迎えようとしていたが夜はまだ少し肌寒い。車の音もなく、聞こえるのは自分のへたくそな口笛の音だけだった。
    はてさて、きのこの山を食べるのはいつぶりだろう。受験生の時はよく食べていたな、と深夜の信号を律儀に守りながらあの頃を振り返る。ゆっくりと、当時の記憶がひとつ、ふたつと溢れた。
    『絶対にきのこの方がうまい』
    『いいや、断然たけのこだろ』
    ふと、友人と交わしたきのこたけのこ議論を思い出した。きのこの山派とたけのこの里派で対立した俺達は、小一時間ほど激論を交わしたのだが互いに一歩も譲らず、勉強も手につかないので受験が終わるまで一時中断となったのだ。中にはきのたけ戦争だなんて仰々しく呼ぶ者もいたが、結局受験が終わったら当事者を含めすっかり忘れてそのまま卒業してしまった。あの友人も、突然たけのこの里が食べたくなって当時のことを思い出したりするのだろうか。
    信号が青に変わり、再び俺は歩き出した。公園を通り過ぎ角を曲がると見慣れた看板が目に入った。あなたとコンビに、が合い言葉の有名チェーン店だ。
    日付は既に変わっていたが、俺以外にも客はちらほらといるようだった。目の前を飛び回る蛾を手で追い払いながら店内に足を踏み入れる。
    適当に雑誌を立ち読みした後、中ほどにある菓子コーナーに向かった。スナック、飴、駄菓子などちゃんと分類わけされている。思わずスナックに伸びそうになった手をひっこめ、真っ直ぐチョコレート菓子のコーナーへ向かった。大学生は何かとお金がかかるので無駄な出費は少しでも抑えたい。きのこの山は、まあ、別腹というやつだ。
    しかし、チョコレート菓子の前まで来たのだがお目当てのきのこの山が見当たらない。あるのはきのこの山とたけのこの里が仲良く半分ずつ入ったファミリーパックだけだった。きのこ派もたけのこ派も手を取り合って仲良く平和にしろってか、と心の中で舌打ちをする。
    「何かお探しですか」
    突然話しかけられたものだから、近くにいた店員に舌打ちが聞こえたかのかと思って焦って振り返った。だが、視界に入ったのは見慣れた制服をきた店員ではなくラフな格好をした若者だった。
    「ようアンチたけのこ」
    服装のせいか昔より大人びて見えるが、このにやついた顔と重力に逆らってはねるねこっ毛は以前と変わらない。
    「久し振りだな、アンチきのこ」
    2年ぶりの再会だった。

    「いつ以来だ?」
    「卒業以来だろ」
    俺は割り勘で購入したきのこたけのこファミリーパックを開封した。きのことたけのこの小袋をより分けて、きのこはパーカーのポケットに突っ込む。たけのこの小袋がはいったコンビニの袋を渡した。
    「けど、偶然ってあるもんだな」
    そう言いながら彼はさっそくたけのこの小袋を開けた。
    「偶然?」
    「お互いにきのことたけのこを求めてコンビニで再会したことだよ。偶然っつーよりは運命か?」
    「赤い糸で繋がってるって?」
    「ハサミで切れねーかな」
    空中に放ったたけのこが弧を描き、友人の口めがけてダイブした。彼のいつもの食べ方だ。
    「食うか?たけのこ」
    「いいよ、きのこあるし」
    「まあ、騙されたと思って」
    「分かってて騙されるバカがどこにいるんだ」
    「相変わらず連れない奴だなお前は」
    「誉めてもきのこの山しか出ないぞ」
    「いらねえよ」
    この他愛のない会話が懐かしくて、変わらないことに少し安堵する。そういえばさ、と言いながら彼はふたつめのたけのこを宙に放った。
    「俺さ、今日ふと思い出したんだよ。きのたけ戦争」
    「奇遇だな、俺もだ」
    「大事な時期に阿呆なことに時間費やしてさ。そんな暇があるなら勉強しろよって一発殴りたいね」
    「全くだな」
    「でもさ、そうやってどうでもいいことに熱くなれんのって、なくなっていくんだろうな」
    あの頃は、これからもずっと子供でいるような気がしていた。気が付いたら車を運転できるようになって、合法的に酒が飲めるようになって、彼女と甘い一夜を明かしたりして。
    大人という自覚は今もないけれど、少しずつ、だけど確実に、俺達は大人の階段を上っていくのだろう。
    「今度、決着つけようぜ」
    小袋をひとつ空にした彼は、ふたつめにとりかかろうとしていた。
    「きのたけ戦争に、終止符を打つんだ」
    「今更やるのか?」
    「今だから、だろ」
    ニッと笑った彼は、いたずらをしようとしている幼い子供ような顔をしていた。街頭の明かりがぽっかりと俺達を照らしている。
    「うん、そうだな。やるか」
    ただの口約束ではあったが、なんとなく実現する気がした。
    ズボンのポケットから携帯を取り出し、時刻を確認する。試験勉強に費やせる時間は大目に見積もって残り2時間といったところだろうか。
    パーカーからきのこの小袋をとりだし、開けた。傘のチョコレート部分を食べてからビスケット部分を食べるのが俺のいつもの食べ方だった。
    「懐かしいな、その食べ方」
    「貧乏くさいからやめろって、お前よく言ってたよな」
    きのたけ戦争に決着がついたら、きのこたけのこを肴に一杯、なんてどうだろう。
    手を取り合って仲良く平和条約を結ぶのも悪くはないな、と思った。
    大昔にかいたやつ
    #創作 #SS #オリジナル
    =========
    きのこの山が食べたい。
    期末試験を明日に控えている俺は、きれいな教科書と真っ白なルーズリーフを前にしてペン回しに精を出していた。机に向かってから既にかなりの時間が経過している。
    日付を超えそうな時間ではあったが、幸い自宅から最寄りのコンビニまではそう遠くない。これから酷使するであろう脳へのご褒美に、という名目の下、俺は椅子から立ち上がった。部屋着にパーカーを羽織り、適当なサンダルを履いて家族を起こさないようそっとドアを開けた。
    昼間はらんらんと照り輝く太陽も、夜がくればまた明日。大学生になってから二度目の夏を迎えようとしていたが夜はまだ少し肌寒い。車の音もなく、聞こえるのは自分のへたくそな口笛の音だけだった。
    はてさて、きのこの山を食べるのはいつぶりだろう。受験生の時はよく食べていたな、と深夜の信号を律儀に守りながらあの頃を振り返る。ゆっくりと、当時の記憶がひとつ、ふたつと溢れた。
    『絶対にきのこの方がうまい』
    『いいや、断然たけのこだろ』
    ふと、友人と交わしたきのこたけのこ議論を思い出した。きのこの山派とたけのこの里派で対立した俺達は、小一時間ほど激論を交わしたのだが互いに一歩も譲らず、勉強も手につかないので受験が終わるまで一時中断となったのだ。中にはきのたけ戦争だなんて仰々しく呼ぶ者もいたが、結局受験が終わったら当事者を含めすっかり忘れてそのまま卒業してしまった。あの友人も、突然たけのこの里が食べたくなって当時のことを思い出したりするのだろうか。
    信号が青に変わり、再び俺は歩き出した。公園を通り過ぎ角を曲がると見慣れた看板が目に入った。あなたとコンビに、が合い言葉の有名チェーン店だ。
    日付は既に変わっていたが、俺以外にも客はちらほらといるようだった。目の前を飛び回る蛾を手で追い払いながら店内に足を踏み入れる。
    適当に雑誌を立ち読みした後、中ほどにある菓子コーナーに向かった。スナック、飴、駄菓子などちゃんと分類わけされている。思わずスナックに伸びそうになった手をひっこめ、真っ直ぐチョコレート菓子のコーナーへ向かった。大学生は何かとお金がかかるので無駄な出費は少しでも抑えたい。きのこの山は、まあ、別腹というやつだ。
    しかし、チョコレート菓子の前まで来たのだがお目当てのきのこの山が見当たらない。あるのはきのこの山とたけのこの里が仲良く半分ずつ入ったファミリーパックだけだった。きのこ派もたけのこ派も手を取り合って仲良く平和にしろってか、と心の中で舌打ちをする。
    「何かお探しですか」
    突然話しかけられたものだから、近くにいた店員に舌打ちが聞こえたかのかと思って焦って振り返った。だが、視界に入ったのは見慣れた制服をきた店員ではなくラフな格好をした若者だった。
    「ようアンチたけのこ」
    服装のせいか昔より大人びて見えるが、このにやついた顔と重力に逆らってはねるねこっ毛は以前と変わらない。
    「久し振りだな、アンチきのこ」
    2年ぶりの再会だった。

    「いつ以来だ?」
    「卒業以来だろ」
    俺は割り勘で購入したきのこたけのこファミリーパックを開封した。きのことたけのこの小袋をより分けて、きのこはパーカーのポケットに突っ込む。たけのこの小袋がはいったコンビニの袋を渡した。
    「けど、偶然ってあるもんだな」
    そう言いながら彼はさっそくたけのこの小袋を開けた。
    「偶然?」
    「お互いにきのことたけのこを求めてコンビニで再会したことだよ。偶然っつーよりは運命か?」
    「赤い糸で繋がってるって?」
    「ハサミで切れねーかな」
    空中に放ったたけのこが弧を描き、友人の口めがけてダイブした。彼のいつもの食べ方だ。
    「食うか?たけのこ」
    「いいよ、きのこあるし」
    「まあ、騙されたと思って」
    「分かってて騙されるバカがどこにいるんだ」
    「相変わらず連れない奴だなお前は」
    「誉めてもきのこの山しか出ないぞ」
    「いらねえよ」
    この他愛のない会話が懐かしくて、変わらないことに少し安堵する。そういえばさ、と言いながら彼はふたつめのたけのこを宙に放った。
    「俺さ、今日ふと思い出したんだよ。きのたけ戦争」
    「奇遇だな、俺もだ」
    「大事な時期に阿呆なことに時間費やしてさ。そんな暇があるなら勉強しろよって一発殴りたいね」
    「全くだな」
    「でもさ、そうやってどうでもいいことに熱くなれんのって、なくなっていくんだろうな」
    あの頃は、これからもずっと子供でいるような気がしていた。気が付いたら車を運転できるようになって、合法的に酒が飲めるようになって、彼女と甘い一夜を明かしたりして。
    大人という自覚は今もないけれど、少しずつ、だけど確実に、俺達は大人の階段を上っていくのだろう。
    「今度、決着つけようぜ」
    小袋をひとつ空にした彼は、ふたつめにとりかかろうとしていた。
    「きのたけ戦争に、終止符を打つんだ」
    「今更やるのか?」
    「今だから、だろ」
    ニッと笑った彼は、いたずらをしようとしている幼い子供ような顔をしていた。街頭の明かりがぽっかりと俺達を照らしている。
    「うん、そうだな。やるか」
    ただの口約束ではあったが、なんとなく実現する気がした。
    ズボンのポケットから携帯を取り出し、時刻を確認する。試験勉強に費やせる時間は大目に見積もって残り2時間といったところだろうか。
    パーカーからきのこの小袋をとりだし、開けた。傘のチョコレート部分を食べてからビスケット部分を食べるのが俺のいつもの食べ方だった。
    「懐かしいな、その食べ方」
    「貧乏くさいからやめろって、お前よく言ってたよな」
    きのたけ戦争に決着がついたら、きのこたけのこを肴に一杯、なんてどうだろう。
    手を取り合って仲良く平和条約を結ぶのも悪くはないな、と思った。
    柚木ユウ
  • 「明日の君と昨日の僕」テストを兼ねた即興SS
    #創作 #SS #オリジナル
    =========
    明日は雨が降ったから今日も雨が降るかもしれないね、と隣にいるそいつは呟いた。
    「なんで明日の天気がわかるんだよ」
    きょとん、とした顔でそいつは首を傾げ、悲しげに微笑んだ。
    「そうか、君の明日はこれからなのか」
    「わけがわからないが」
    「僕はね、明日からやってきたんだ。だから、明日のことは知ってるけど、今日のことはわからないんだ」
    遠くの林からひぐらしの鳴き声が聞こえる。
    夏の終わりに、俺たちは出会った。
    テストを兼ねた即興SS
    #創作 #SS #オリジナル
    =========
    明日は雨が降ったから今日も雨が降るかもしれないね、と隣にいるそいつは呟いた。
    「なんで明日の天気がわかるんだよ」
    きょとん、とした顔でそいつは首を傾げ、悲しげに微笑んだ。
    「そうか、君の明日はこれからなのか」
    「わけがわからないが」
    「僕はね、明日からやってきたんだ。だから、明日のことは知ってるけど、今日のことはわからないんだ」
    遠くの林からひぐらしの鳴き声が聞こえる。
    夏の終わりに、俺たちは出会った。
    柚木ユウ
  • KISS me ...【千銃士R/スフィマス】

    続いているようで続いているわけでもないスフィマス2作目を置いていきます。
    自分の中でのキャラ解釈が本当にこれでいいのかわからぬまま本能の赴くまま見たいものを書いているので……
    お手柔らかにお願いします。

    単に「キスしてもいい?」から始まる話が書きたかっただけなどと供述しており……

    ※軽く独自設定らしきものがあります

    #二次創作 #SS #千銃士R #1014R #スプリングフィールド #女マスター #スフィマス
    火弟巳生
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