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    ジュンくん可愛い計画! 私という存在は、どうしたって可愛くない。

     ボサボサの髪の毛、悪い目つき、小さい胸に少し高い身長、可愛くない性格。極め付けは私のジュン、という名前だ。
     可愛らしい意味どころか、父さんのライバルであった男の名前からきているのが由来で、最早絶望的なまでに可愛さの欠片もない。どう考えたって初子の、しかも女の子に付ける名前ではないだろう。愛があまりにもなさすぎる。
     とまぁ、ジュンという名前を付けられた時点でお察しできる通り、私のことは『ライバルであった佐賀美陣の復讐』という、自分の願望を叶えるための道具としてしか見ていない父親に育てられた私は、男性アイドルになることを強要され続けてきた。
     あぁ、言わんとしていることは分かる。男性アイドルって、そもそも性別が違うんだから立っている土俵が違うわけで。なれたとしても女性アイドルだろって、そう言いたいんだろ?
     父親にとって私は復讐の道具でしかないんだ、つまり父親にとって性別なんて関係ない。道具に性別なんてありゃしない。
     悲しいかな、小さい頃から刷り込まれてるってその環境があまりにも異常だということに気がつけないんだな、これが。
     家が、親があまりにもおかしい事は十分に理解できたのだが、父親に刷り込まれてきた復讐ができない事だっていうのには気付けなかった。
     性別を凌駕する実力があれば、男性も女性も関係ない。佐賀美陣に復讐ができる。
     そう思って毎日毎日、血を吐く練習をこなしてきたのは今となってはいい思い出だ。
     私自身、どう頑張ったって実力も何もかも平々凡々を地でいくレベルしかないのに、有名アイドルになるどころか、その底辺すら自分一人の力で抜け出せなかったくせに。
     復讐をするなんて叶えられる訳なかったのだ。けど今はそんなことどうでもいい。私は話私の意思でアイドルを、今を頑張っているのだから。

     まぁ、そんなこんなで名前も身体も、そして人生すらも可愛いのかの字すら当てはまらない私であるが、唯一、自慢できる可愛いがある。
     …私ではない、私とは別の個体の人間で、同居人であり先輩であり、私にとって光そのものである相方。巴日和、通称おひいさんだ。
     彼女こそ、私が唯一自慢できる可愛い、だ。

     おひいさんは、華の貴族の次女で、自分勝手に振る舞っても叱られる相手がいない、蝶よ花よと可愛がられて育ったらしい先輩。
     らしいて言うのはおひいさんが勝手に話してくれたのを聞いた情報によると、という意味で、実際にご実家に居るおひいさんを見た事ないから断定できないだけ。
     そんな先輩の容姿も身体も非常に華やか。
     ふわっふわの触り心地の良い長い髪の毛は、爽やかな若緑の色で目もくりくりと大きくて、美しい紫苑色の瞳で世界をいっつも見ている。唇も小さくてプルプルしていて、とっても整った容姿をしている。
     この時点でこの巴日和という人は完璧なる可愛いを体現していると思うのであるが、なにより体付きもとっても女性らしく丸みを帯びていて、可愛いだけでなく圧倒的エロスも兼ね備えている。
     さらにさらに、性格も思考も女の子らしさ全開で、身につけている服はいっつも可愛くて、純粋かつ自分中心な性格なので、奔放に振る舞っているのがまた小悪魔的な可愛さを持っていると思う。…まぁ、可愛いとは思うけど私からすればその奔放さにいつも舌打ちをかましたくなるのであるが。
     完璧な女性像。俺とは対極に存在している言わば、可愛いの頂点というのはこの人のことを言うのだろう。そう思えるほど、おひいさんは女の子らしくって可愛いくって、輝いている。
     そんな人の隣に、同じユニットとして一緒に居られるのだから私の人生捨てたものではないのかもしれない。
     アイドルとしての意識はせめて同等でありたい、おひいさんの存在を笠に着て有名になってしまっただけの存在になりたくない、と思うと同時にせめておひいさんの存在は自慢したいという思いがあるのをどうか許してほしい。
     思うだけだから、誰にも伝える気なんてないから。とにかく、おひいさんは可愛いんだ。私自身は可愛くないけど、私の隣に立つおひいさんはとっても可愛いんだ。

     私は、可愛くなくていいんだ。

    ♪〜♪〜

     …………とか、ジュンくんは思っているんだろうけどそれは大きな間違いで、実際ジュンくんはとっても可愛い女の子なんだよね。

     例えば、不良染みた顔立ちの彼女の好きな物が実は苺であったり、とっても素直でとっても純真でとっても努力家で、さらに可愛らしい一面を持っている。
     実は可愛い物がとっても好きな彼女がたまぁに自分が可愛いと思った物を手に取っては、自分には似合わないと諦める姿がなんともいじらしくて見ていられない時がある。
     似合う、似合わないの問題じゃなくて自分が欲しいか欲しくないかで決めるべき問題だと思うね!それに、ジュンくんは何度も言うけど可愛い女の子なんだから似合わない訳ないんだよね!!
     本人が言うほどジュンくんの容姿や体躯が可愛らしくない物ではないと僕は思う。
     スレンダー美人、と言うイメージを持つジュンくんの髪は、深縹の色がいつもお月様に照らされるとその深さがとっても際立って綺麗で、その間から覗く瞳の色はまさにお月様とおんなじ色でキラキラ輝いている。
     お顔も小さくて、お胸が小さいところもとっても愛おしくて、不健康に見えないほどに細い体躯はすらりと曲線美を描いていてまるで芸術。
     僕の愛おしいジュンくんは、世間一般でいえば可愛い、綺麗な女性であるのに間違いないね。
     だけど残念なことに、ジュンくん自身はどうやら自分の可愛さに気がついていない。むしろ最初にも言った通り、自分のことを可愛くないとすら思っている。しかも信じて疑っていないと来たもんだ。
     それはとっても悪い日和!自分をよく知る事はアイドルを続けていく上でとっても大事なこと。真面目な話、それを武器に変え、自分の魅力をさらに引き立てることだってできるようにならなければならない。
     まぁ、そんな理由は建前で可愛いことを自覚したジュンくんがもっと可愛くなるところを見たい、と言うのが本音だね。愛おしい半身の可愛いところ、余すところなく見たいでしょ?
     と言うわけで、僕はこっそりとある計画を遂行することにしたね!

     名付けて!ジュンくんに可愛いを自覚してもらおう教室〜!

     ネーミングセンスについては、まぁ思いつきだしぶっちゃけていえば段階を踏んでジュンくんに可愛いを自覚してもらうって趣旨だから、それが分かればなんでもよかったってわけなんだけどね。
     とにかく!!ジュンくんに可愛いを自覚してもらうために、段階とルールを決めてそれを
    どんどん遂行していくことにするね!これはいい日和!!

    ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
    step1

    「ジュンくん!もう、なんだいそれ!とっても可愛いね〜!!」
    「あ〜〜〜〜〜も〜〜〜〜〜可愛くないですってばぁ!!」
     まず始めに可愛いの魔法でジュンくんに可愛いを自覚してもらおう作戦。
     可愛いと相手に言い続ければ実際相手は可愛くなってくる。これは最早迷信に近いのであるが、けど僕はこれは本当だと信じている。
     そして、この可愛いの魔法は自分が可愛いという意識を少しずつでもいいから改革していって欲しいと言う願望もある。
     植え付けられた主義思想をすぐにひっくり返す事なんてできやしない。ましてや、子どもの頃に植え付けられた物なら尚更。
     だから、少しずつ、少しずつジュンくんを蝕む思想をそっと取り除いていけばいい。
     そう思いながら、ジュンくんが目玉焼きを失敗してしまってマーブルにしてしまったのを愛おしいと、可愛いと口にする。
     それに対してひどくご立腹なジュンくんは、朝食中全然口を聞いてくれなかったけれど、そんなジュンくんも可愛いと言えば少し照れたようにそっぽを向いてしまう物だからもっともっと可愛いと口にしてしまう。
    「あのねおひいさん、私は可愛くなんかないですよぉ。」
    「なぁに言っているんだろうね!ジュンくんはとっても可愛い女の子だよ!異論は認めないね!!」
    「はぁ〜?このお貴族様はなにを言っているんでしょうねぇ??マジで理解できねぇんですけど。」
    「なら理解する努力をするべきだね!大丈夫!ジュンくんならきっと理解できるね!!」
    「話通じねぇ〜。宇宙人と会話してるみてぇな感覚なんすけどぉ……。そもそも、可愛いの代名詞はおひいさんでしょ?そんなおひいさんに可愛いって言われんの、マジで嫌味にしか聞こえねぇんですけど……。」
    「嫌味だなんて酷い言い草だね。そもそもが嫌味ったらしいジュンくんと一緒にしないで欲しいよ。大体僕は可愛いと思ったから可愛いと言っているだけで、それ以上の意味なんてないよ。まったく、勘違いするなんて失礼しちゃうね!」
    ふいっと顔を背ければジュンくんが「そういう所が可愛いって言われるんですよぉ〜。」なんて言いながら朝食をつつきだす。
    う〜ん、まぁ初日の朝だしまぁこんなもんだろう。長期戦になるのは元々覚悟していたことだ。ゆっくり、気長に行くべきだよね。
    ジュンくんへの可愛い魔法作戦はこのまま継続、という結論を経た僕は、プレートに乗っているマーブルな目玉焼きを箸で切り分け始めた。

    step2

    「う〜ん…これもいいね……ジュンくん〜!ちょっとこれ着てみて!」
    「え゛、これ………」
    「そこまで仰々しく反応しなくても、これはただのワンピースだね。さ!着てみるといいね!」
    「っつっても、こんなフリフリのなんて私似合わないですよぉ〜……。」
     今回僕がジュンくんに手渡したのは白のマキシワンピース。シフォン生地で作られたワンピースは、風に揺れるとふんわりスカートが舞ってきっと綺麗で洗練された美しさを表現してくれることだろう。
     だけどそれだけじゃない。ジュンくんの私服は、ズボンスタイルが多いかつ暗めの服を選びがちだから、こう言った女の子らしい服というのはあまり選ばないようで。
     憧れはあるけど自分だけだと、似合わないって決めつけて選ばないのだ。ジュンくんは綺麗で可愛いんだからこう言うお洋服だってとっても似合うのに、自覚していない弊害のなんて恐ろしいことか。
     だから、今回から僕セレクトで可愛いお洋服を着てもらおうって作戦だね!これでジュンくんは可愛いお洋服も着れて、僕は僕好みのジュンくんを見ることができる。お互いウィンウィンの関係でとってもいい日和だね!
    「もう!!いいから試着室に早く入るといいね!」
    「えぇ〜〜…変でも笑わないでくださいねぇ〜………。」
     ようやくジュンくんが渋々と言ったように試着室へと入って行き、そして待つこと数分。試着室のカーテンがそろりと開けられ、ジュンくんは顔だけ覗かせてきた。肝心のお洋服と身体は隠されたまんまだ。
    「おひいさん、これ本当に見せなきゃダメですかぁ…?」
    「うんうん!もちろんだね!なにせこの僕が選んだお洋服なんだから、それを着たジュンくんには僕にその姿を見せる義務があるよね!」
    「うえぇぇぇぇ………。」
     ほんのりと頬を赤く染めて何やら恥ずかしがっているジュンくんの様子に、まぁまだそう言う反応だよなぁ、と一人納得して早く出てくるように促した。
    「う、ううう………」
     抑えていたカーテンがはらりと落とされ、そしてジュンくんの姿が一度見えなくなると、シャッ、と音を上げてカーテンが開かれた。
    「わぁ……!」
     試着室から現れたジュンくんの姿は、想像以上の可愛い格好をしていた。
     落ち着かないのかそわそわとしながら前で手を組み、恥ずかしさで体温が上昇してしまったのか方がほんのり赤く染まっている。それが白いワンピースに生えていて、まるで生娘を連想させられるようで非常に愛らしい。
    「可愛い、可愛いねぇジュンくん!とっても似合ってるよ!!」
     堪らずジュンくんの首に腕を回してぎゅうぎゅうと抱きしめてしまうと、胸元で唸るジュンくんは恥ずかしいと僕を押し退けようと懸命だ。
     ダメだよ、まだ僕が満足していないからね!
    「ありがとうございます………ううう……」
    「いいね!僕も色違い着てみようかね!ジュンくんとは反対の黒色がいいね!」
    「え、黒があるなら私も黒い方着たいんすけどぉ…」
    「だぁめ!ジュンくんは絶対これは白だね!!ちょっと僕も探してくるから脱いじゃダメだよ!ついでにお会計も済ませてくるから、あとでこれ着てデートに行こうね!」
     異論は認めない。そう最後に後付けした僕は、ジュンくんの制止を振り切り同じ型の色違いのワンピースを探しに行った。

    step3

      ジュンくんのお化粧は、まるで大雑把で凝ったことをしようとしない。ナチュラルメイクというべきか、全体的に薄い節がある。
     それはそれで可愛いのだけれど、明るい色中心のメイクをするのも悪くはないと思う。
    「というわけで、これから毎日僕がメイクとかしてあげるね!」
    「えぇ、面倒ですよぉ。絶対途中で飽きるやつですからねそれ。」
    「ううん!大丈夫だね!ジュンくんが僕好みになってくことにおいて飽きるなんて絶対にないからね!」
     そう、ジュンくんを飾り立てて僕好みにすることに飽きなんてこない。断言すれば、ジュンくんは少し揺らぐも、それでも尚まるで薄い抵抗をした。
    「ええ……でも…」
    「じゃあ、代わりに僕のお化粧もヘアメイクもジュンくんがやってよ。」
    「正気ですか?私センスないですよぉ…?」
     うんうん!そんなこと分かっているね!だけどジュンくんのことだからきっと、なにかしてもらったら返さないと気が済まないんだろうね。
    「メイクが無理ならヘアメイクとスキンケアだけでもいいよ。ジュンくんにやってもらうことに意味があるんだからね。」
    「そ、それなら…?うう、……」
    「決まりだね!それじゃあこれからもよろしくね、ジュンくん!」
    「よ、よろしくお願いします。」
     ジュンくんとお互いのケアをし合うお約束をしたその日、早速スキンケアをジュンくんに任せてみた。
     いつも使っている化粧水をコットンに染み込ませ、肌に塗るように動く手がふるふると震えていた。
     こんな行為でも恥ずかしがっているジュンくんってば、どこまで生娘を地でいけば気が済むんだろうね!
     あまんまりにも緊張を丸出しにしているその姿が可愛くって、ついつい吹き出してしまえば「ちょっとぉ、動かないでくださいよぉ。」と怒られてしまった。
    「ごめんね、ジュンくんが可愛くてついつい。」
    「可愛くなんてねぇですってばぁ…。ほらほら、目を閉じてください。」「はぁい。」
     瞳をぱっちりと閉じて、コットンの感触を待ちわびる。そうすればすぅ、っと濡れたコットンが目元を滑らせられた。
    「か、痒いところはございませんかぁ…?」
    「大丈夫だね。ジュンくんの手がプルプルしている以外の不満はないね!」
    「人にこんなことするなんて初めてなんですから許してくださいねぇ。」
     顔全体に化粧水をなじませ、そして最後に乳液で蓋をすれば夜のスキンケアはそれで終了。いつもであればパパッと終わるこの時間、ジュンくんに任せてしまったから倍以上の時間がかかってしまった。
     だけどいい、それがいい。手慣れていない可愛らしいジュンくんが見れただけでよしとしよう。
    「ありがとうジュンくん!明日もよろしくね!」

    ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

      このstep1からstep3までを毎日欠かさずに行った。毎日可愛いと言い続け、そしてジュンくんの着る服の種類に可愛いものをどんどん追加していき、そして毎日の触れ合いの一環としてお互いのメイクやスキンケア等をやり合う、という行為を毎日毎日欠かさず行ってきた。
    『最近、ジュンの表情からなにから女の子らしくて可愛らしいと評判なんですけど殿下、さては何かしました?』
    「もちろん!ジュンくん可愛い計画を遂行中だよね!」
     その結果、茨にそう言われるくらいジュンくんがどんどん女の子らしくなっていった。とうとう外に出てしまうくらいに可愛らしい女の子に成長したのだ!僕の可愛いジュンくんは。
    『あのスポーツドリンクのCM、最後のカットでドリンクを飲んだ後満面の笑みになるあのシーン、かなり評判良かったんです。なんでも爽やかでかつ可愛らしい、後輩に欲しい女子高生って感じでいいという声が上がっているようで。』
    「あのCMね!僕の教育が上手くいった証拠だよね!!僕もあのジュンくん可愛くて好きだね。」
    『そういうの本人に言いましょうね?…話を戻しますが、ジュンへまるで色気と関係のない、制汗剤だったりスキンケア商品だったりのCMのオファーがお陰様で結構来てるんですよ。もちろん本人にも了承を取るつもりですが、殿下にも一応お伺いしようと思いまして。』
    「もちろん!僕は反対しないよ!」
     電話越しの茨が『了解しました!それではジュンの方にもこの話を流しておきますね!』と言って電話を切った。
     ジュンくんはさらに磨きを掛けて可愛くなった。表情がまず変わったよね!表情がとっても柔らかいの!あと照れるときに笑うようになったね!それから、可愛い物を着ることに対しての抵抗がちょっとだけ抜けてきた。自分からも可愛い物を選ぶようになってとってもいい日和!
     だけど、まだ少し自分のこと可愛いと思える自信がないらしくって、時々そういう部分を見せる時がある。
    「おひいさん、電話終わったなら早く来てくださいよぉ。昼食できてます。」
     ソファに座って物思いに老けている僕の目の前まで来て、きゅ、と腕を絡めてくるジュンくんについつい可愛いねと言ってしまう。
     この無自覚に腕を絡める癖はきっと僕からうつってしまったんだろうね。僕もよくやってしまうから。
    「…可愛くないてすってばぁ。ほらほら、早くたってくださいおひいさん。」
     可愛いと言っても可愛くないって返す部分はまだまだ健在だ。だけど、少しぐらい生意気にもそっぽ向く姿がある方が可愛らしくって僕は好きなんだけどね。
    「もう!あんまり急かすなんてひどいねまったく!…今日のお昼はなぁに?」
    「トマトパスタっす。この前撮影一緒だった人に教えてもらったんすけど、どうやらめちゃくちゃ美味しいらしくって。」
     嬉しそうに語るジュンくんにうんうんと頷いて見せれば、自分だけはしゃいでしまったという羞恥心から頬をさっと朱に染めた。
    「ふふ…、ジュンくんはやっぱり可愛いね!」
     これは衝動であった。可愛い物に口を付けたくなる感覚。ジュンくんはキスをしただけで驚くほどに真っ赤になって盛大に照れてしまい、大変なことになってしまう。それが目に見えているのは分かるのだけれど。
     ジュンくんの腕を引いて、そして顔を近づける。ジュンくんのお月様の瞳が大きく見開かれるのを見た直後、唇と唇を重ねてしまう。

     初めてのキスの味は、ジュンくんが言っていたトマトソースの酸味のある味がした。
    Link Message Mute
    2022/07/18 4:51:26

    ジュンくん可愛い計画!

    昔投げた女体化の話〜!




    #ひよジュン  #女体化

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