サムネイル馬鹿野郎wwwww まさかそんな感じでぶった切られるとは思わなんだ!
=================
翳した手のひらに辿り着いた蝶を、指先に導く。
戯れるように、ひらひらと、そのうち飽きてしまったのか、手のひらに留まる。そのまま耳元に引き寄せて、音を拾う。
ざわめきが聞こえる。
強い風の音と、大きな物が動く轟々と鳴り響く音と、零れ落ちるようなほんの少しの笑い声と。
ゆらゆらと、それは水面の様で、時折大波が砕けて飛沫を上げる。
遠くにいる、ほんの一瞬すれ違った、彼からの手紙。
そして蝶が燐の光に散って消える前に、言葉が零れおちる。
逢いたい。
振り上げた腕に燐が散らばりそれがまた無数の蝶に変わる。
白い光が辺りを覆い、やがて一筋の光の線に変わった時には蝶の主はそこには居なかった。
================
蝶は気まぐれ、なのです^^