海のお姫様、というと、たくさんの美しい魚が泳ぐ中、陽にキラキラ照らされた水の世界の中でこれまた真っ直ぐに笑っているお姫様のイメージがあります。
でも、「深海」となると、ちょっと趣は変わるかもです。
深海は、誰にも姿を見られないからこそ、そこで息づく生き物は「神様に造形を忘れられた生き物」と表現された言葉をどこかで見かけまして。それはなかなかにときめく設定だ、と。
そして、そんな生き物が当たり前に浮遊する深海の世界での「お姫様」とはどんな風になるかしらね、と。
深海魚は、造形がとても不気味なものが多いのですが、その分身体の構造は深海で生きていけるものへ適応されています。ちゃんと、「生きて」いるんですね。
だから、そういうイメージも含めて、誰にも知られずとも、ひとりぼっちでも、それを不幸だとは思わず、それをそのまま受け止め微笑んで生きるお姫様、というイメージになりましたとさ。