創作SNS GALLERIA[ギャレリア]
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作品 - 言葉
: 612件
2
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
前に投稿した六香月
山羊目と注射痕
7本のバラ→密かな愛
赤黒色の薔薇→憎悪、恨み
乙女椿の花言葉→控えめな愛
控えめな愛を殺して嫉妬心すら殺してその死臭で憎悪に満ちた密かな愛を隠すのだ
花魚
#オリジナル
#創作
#オリキャラ
前に投稿した三深魚
ダチュラと割れた鏡が描きたかった
素手で鏡を割るタイプのクレイジーサイコど天然ちゃん
飴はグリーンアップル味
方っぽヤギ目
ダチュラの花言葉→夢の中
夢の中、鏡を割った。私の手は傷つくことなく、割れた鏡の隙間から赤い涙が溢れだす。
花魚
6
おはようとおやすみのポセパシ
ツイッタで素晴らしい言葉を授かり使用許可を頂いたのでそれ以来起きた時と寝る前に投下されてるポセパシちゃん。
内容としてはポセイドンとパシちゃんがひたすらおはようとおやすみしてる場面だけです。( ˘ω˘ )
おはようからおやすみまで暮らしを見つめるポセパシ。(癒し)
全裸あったりするけど露骨に性的表現は入れないつもりなので年齢制限は特に描けないです。
(あくまで健全のつもりです)
#ポセパシ
#PJO
#POlympians
##イラスト・漫画
めっこり
鮮血の結末
コトノハサマ。過去絵の塗り直しです。
#スクールデイズ
#スクイズ
#School
Deys
#女の子
#少女
#桂言葉
#コトノハサマ
#伊藤誠
#血
#ノコギリ
#屋上
#夜の校舎
#月
#ヤンデレ
おやびん
8
B.T(ベト.T)
歴代最高(?)神回、ありがとうAvocado♪
言葉にならないので…ただ②描写(練習)。
タグ追加、いいね、ブクマありがとうございます☆
2018.1.21
#過去絵を晒す
#クラシカロイド
#シューベルト
#ベートーベン
#シューベルト(クラシカロイド)
#ベートーヴェン(クラシカロイド)
Nibbio
11
あぢさゐのいえ
#あじさいパレット
#創作
#オリジナル
#オリキャラ
#紫陽花
#花言葉
##手ブロlog
##一枚絵
##覡中劇
手書きブログでも描いていた紫陽花の色それぞれの花言葉シリーズ
一枚目はあじさいパレットを用いてSAIで、その他は手ブロのあじさいエディタで描いています(コメント欄など一部Tegakiエディタ使用)紫陽花には小さな花弁が集まって咲くことから「家族団欒」「絆」という花言葉があるそうです。
今井浄御
象と言葉
言葉は口から、ネットから、簡単に出て拡散されていく。
沢山の人に触れて、最終的に自分に戻ってくる。
良い言葉も、悪い言葉も。
強い言葉ほど遠くまで飛んでいく。
#創作
#オリジナル
#象
#カラフル
楠木あいら
6
20171210・1223・1225・1228・1229・1231。2017年の年末もいい頃に描いていた創作の落書きを半年も経った今頃まとめ出す私の計画性の無さと言ったらもう……酷すぎて言葉が見つからないよ。さては〆切りに追われて休日に美術室で一人版木を彫っていた頃から成長してないなお前。特に彫刻でさびカラーを塗る時なんて窓全開だから冬場に凍えながら筆を動かしていたなあ。「明後日が搬出…今日の19時が完全下校…フハハハハいける…いけるぞ…!」と魔王並みに悪どい顔(寝不足)で呟く高校生は危なすぎる。
今でもよく覚えている。授業もあれよあれよと終わりを迎え、とうとう冬季休暇に突入していた28日にようやく論文を書き終えた。朝から晩まで食事もとらずひたすらに地下書庫に篭り、黒茶色に煤けて端が散り散りになったページをめくってはカビ臭い独特の匂いに囲まれた日々。気付けのために延々とTaLの"À L'infini"と"Danse"を聞いていたのが悪かったのか、あれからこの歌を聴く度に執筆で死にかけていた時を思い出してしまい心地よく歌を楽しむことができなくなってしまった。純粋に歌を好きでいたかったな。もう苦行の歌にしか思えないよ。何たる弊害何たる誤算。
そして年末には不思議な交流もゆっくりと始まっていた。かねてから拝んでいたとある神絵師様の気でも狂ったか暇を持て余した気まぐれか、到底お話できないだろうと思っていた方と不思議な会話が進んでいたんだ。こんな機会は二度と無いだろうと思った私は、今ここに書いているような、文体の統一も尊敬語もへったくれもないお返事を投げつけていた(大迷惑もいいところ)。ところがこの神絵師様は心も尊大だったのか、こちらのノリに快く乗って下さったから大変。ずっと手を合わせるだけだった相手と何故かムスカの捕獲方法について話しているんだから訳が分からない。
除夜の鐘を叩きに行くのか外が騒がしくなってきた頃、年末で気が緩んでいたのか何とまた別の神様も迷い込んできた。ここには御眼鏡にかなうような代物は無いというのにまあ酔狂な方だ。私はどんな方であれ縁側で共にお茶を飲みたいと思う能天気な奴なので、束の間の関係でも心から受け入れた。きっとすぐに何も得るものは無いと気づいて去って行くだろう。それまで一緒に居られる日を楽しもうと本気で思っていたんだ。
それから半年、新しい生活に奔走してずっと留守にしていたTwitterを先日ちらと覗いてみた。きっとほとんどのフォロワーさんは姿を消しているだろう、また一人からの再出発も悪くないかとそれなりに覚悟していたというのに、かつての友人は変わらずそこにいた。そこにはあの不思議な話相手だった神様も、年末に迷い込んだ神様も……。惰性で繋がっている方が大半かもしれないけれど、唐突に姿を消して更新しない無価値な私と未だに繋がりをもち続ける彼らに敬服せずにはいられない。私は君らを侮っていたんだろうか。この小さな安堵と大きな罪悪感は何だろう。そこに戻ろうにも戻れない今の私を彼らは変わらず受け入れてくれるだろうか、なんて聞かなくても分かる問いに悩める幸せを噛み締めたい。
タカオカ
5
Kさんをうらやましがる酔っ払いB
ちなみに冒頭で言っている『雑貨屋に告られた』のはコレ
→
https://mangahack.com/comics/3523/episodes/34576
形態:
##手書きブログ
##感情*怒哀・不穏・恥
##グロ
##Kさんら小説
キャラ:
##[人物]Kさん
##[人物]B
▼新書メーカーで使用した元
「あーあぁぁぁぁ!! オレもKみたいなイケメンに生まれてきたかったぬぁぁぁぁぁ!!」
Bが酔った勢いに任せて店中に響き渡るような大きい声で叫び、テーブルに突っ伏した。
酒場の客達が一斉にこちらに視線を向けてきたのでBの隣にいたKが慌てて|方々《ほうぼう》に頭を下げる。
「………|上の下《じょうのげ》の美男様は人に頭下げてる姿もサマになりますねぇぇぇ!!」
Bがわめく。
――数時間前。
Kは「雑貨屋の店員さんに告白されてしまいました……(※12年手ブロ9月6日参照)」とBに相談した。
すると「何ソレ!? いいなぁぁぁぁ!!!!」とBに胸ぐらを掴まれ、酒場に連行された。
――そして、こうして|管《くだ》をまかれている。
Kはトリカブトも硫酸も洗剤もゴクゴク飲めるが、酒だけはどうも体が受け付けない。呑む事はおろか、匂いだけでも気分が悪くなる。
ガブ飲みしたら死ねるかなぁ、とガブ飲みしてもそんな気配は一切無く、ただ気分が悪くなるだけなので口にしても何も得しない。
未成年のBが飲酒している横で、大人であるはずのKはなんとなく水を飲んでいた。
「……くそぉう……。いいなぁ、お前ぇ……何? なんで? なんでちょっと通った店の店員に告られるの? 何したの?」
そんな感じで延々とBは愚痴り続けた。
「はぁ……。えっと『スタイルがいい・黒髪がキレイ・お店の棚の乱れを直してくれた』……からだそうです」
恐縮しながらKが答えると「そんな事で。そんな事で……」とBはブツブツと呪文を唱えるかの如く呟き続けた。
「………身長ほしい」
Bが遠くを見つめた。
「あと10cm……。いや、7cmでいい……。そんでもって、Kみたくシュッ!!とキラッ☆と!! フフッ……ってな感じになりたひ……」
それは、どういう感じだ。
……と、素でツッコミを入れたくなったKだったが、穏やかに「Bさんの方が僕よりもずっとずっと魅力的ですよ」とBを諭した。
お世辞ではなく、本音だった。
Bは外見も悪くなく、頭の回転も早く、口が達者で頼りになる。
家事……特に料理の腕前がすごい。
何も出来ない頭の悪いKからしてみたら、Bはとても価値のある素晴らしい人に思えた。
「………んで、お前はどんな風に店員ちゃんをフッたんだっけ?」
Bが据わった目で睨みつけてきた。Kは酒の匂いに多少たじろいだ。
「えっと……『スタイルがよくて髪がキレイで棚の並びを直してくれる男性なら他にもいると思いますので、そちらをあたってください』的な」
「うあああああああああああ!!」
Bが再度、絶叫したのでKは再び周りにぺこぺこと頭を下げた。
「何様だ、お前ぇぇぇぇ!! せっかく逆ナンされたんだから、付き合っちまえやぁぁあぁん!!」
Bがテーブルの下の足をバタつかせる。
あの店員ちゃん、結構かわいかったじゃん。かわいかったじゃん。Bがうねうね悶える。
と、何杯目になるかわからない酒をぐいっと飲み干してからBはピタリと静止した。
「…………お前、人生に“女”はいらないのか?」
急に真顔で見つめられて、テンションの落差に思わず苦笑いを浮かべる。
が、Bからの質問にはマジメに答える。
「……………いらない、かと」
女体に欲情しない。子供もいらない、ほしくない。Kは“女”に必要性を感じなかった。
……過去にとある女と一緒に暮らしたことがあるが、あれは“飼われていた”ようなものであって、恋愛感情があって一緒にいたわけではない。
妊娠だって、向こうが勝手に自分の上に乗ってきただけである。
その女がGに殺された時はさすがに若干、その場の空気のせいで感極まって泣いてしまったが、それで終わり。
別に、もう、引きずってはいない。多分。
「………悲しいヤツだなぁ………」
Bに同情の言葉を言われる。
一般人である人間の少年が言うのだから、きっと自分は本当に“可哀想”なのだろう。
しかし「女に好かれたい」だの「嫌われた」だの、そういうものに振り回されているBの方が自分にとってはよほど滑稽で「可哀想」に思えた。
Bは人から「好かれよう」「陽気なヤツ」だと思われようと過剰におちゃらける節が見られる。
適度なキャラ作りはいいと思うが(自分だってしているし)Bの“それ”はやはり過剰だ。
「そんな、いい元があるのにもったいねぇ……。オレにお前の体と顔をくれよ……」
Bの不用意な嘆息に、Kの赤い瞳がきらめいた。
「――!!?? ……あっ、ハイ!! どうぞどうぞ!! 僕の顔の皮がほしいんですね!? 剥ぎましょうか!? 今、喜んで剥ぎましょうか!!」
Bが自分を“求めてくれた”のでKのテンションが一気に最高潮になった。
Bは「しまった」と、すぐさま酔いが覚めた。
自らのあごにナイフを突き刺し、顔の皮をナイフで削ぎ落とそうとするKに光の速さで酒をぶっかけ、押し倒し、口をこじ開けて飲ませ、死にたがりのバカ野郎を酔い潰した。
どベ3(My art Do not Repost)
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misya
12
人魚ジョセフ×貧民シーザー♀
自暴自棄になって砂浜で泣いてたら金髪の女にパンを差し出された。無視していたら目の前に座って一口サイズにちぎって俺の口に無理矢理突っ込んできた。曰く「腹減ってると悪いことばっか考えちまうからな」だとか。知識でだけ知っていたパンというものは思っていた以上に水分が持っていかれたし、腹が膨れる。ちょっと落ち着いた俺はその女、シーザーとパンをちまちま食べながら話をした。人間じゃないのに怖くないのかと聞いたら「虫じゃなけりゃ怖くない」そうで。久々に楽しい気持ちになれた俺はその日からここへちょくちょく来てシーザーと話すようになった。
何度か話していると、シーザーは貧乏だということがわかった。貧民街で野郎から奪ったり、ゴミあさったりしているらしい。シーザーに死なれたら困るから俺の涙をあげた。人間はこれを「真珠」と言って貴重なものだと言ってるのだと記憶していたからだ。これを売れば金が出来る。今よりいい生活ができるだろう。
涙をあげてしばらく、シーザーは砂浜に来なかった。俺はただ不安で毎日「今日はいるかもしれない」と砂浜へ行き、シーザーが居ないことを確認すると悲しくなった。己の足では陸で動くことが出来ないのがすごく悔しかった。
久しぶりに見たシーザーは痩せていた。ただでさえ痩せていたというのに、前よりも痩せて、でも綺麗になっていた。どうしてかはわからないが、やつれている頬をみると胸が締め付けられた。どうして?という疑問はシーザーの持っているネックレスをみて驚きに変わった。それは俺があげた涙で出来ていた。
「お前から貰ったのを売るなんてできなくてな。でも今の俺にこれは似合わないんだ。なあ、JOJO。俺、これに見合う女になるからさ、これに見合う女になったら俺にネックレスを着けてくれないか?」
そう言って俺の首にネックレスを着けるシーザー。意味が分からない。涙なんていくらでも出せるのに。そう言うと、「涙を簡単に流したらダメだぜ?男なら、とくにな」と頭を撫でられた。ガキ扱いしてません?でもその日からシーザーは前の様に砂浜に足を運んでくれた。会う度に綺麗になっていくシーザーに俺は、毎日心奪われるのだ。正直心臓に悪い。
シーザーにネックレスが似合うとか似合わないとか、俺はどうでもいいんだ。でも、あの言葉は、見合うまで待っててくれってことだろう?なら俺はシーザーがネックレスに見合う女になったらこの想いをネックレスと共に送ろうと思う。
Twitterにて流れてきた「人魚の涙は真珠になる」的な呟きに萌えた結果の産物です。↑の文は思いつくままに打っただけ。何だこれって思っても内緒ね。本人が一番何だこれって思ってるから。
ネックレスとジョセフの想いをもらったシーザーちゃんは世界中の幸せを詰め込んだ笑みでジョセフに「俺も」と返すのでしょうね。末永く爆発していただきたい。
#ジョセシー
#女体化
#人魚化
リナツ
2
お兄ちゃん♪
お誕生日おめでとうよりも推しに言われたい言葉がこれだった
#レオ司
冷やしうさぎ
金魚すくい(沖千/屯所)
沖田に連れられ内緒で祭りにやってきた千鶴は、目の前で繰り広げられる沖田の妙技に見入っていた。
たかが金魚すくい、されど金魚すくい。太刀筋と同じく迷いなく振るわれるポイが、次々と金魚を捕らえ掬っていく様に千鶴はただただ見蕩れていた。
「沖田さん、すごいです! まるで金魚のほうから飛び込んでくるみたいです!」
「うーん、金魚すくいの腕を褒められても、あんまり嬉しくないかな」
千鶴から贈られる真っ直ぐな讃辞と尊敬の眼差しに、さすがの沖田も気恥ずかしいのか肩を竦め苦笑を洩らした。
その弾みに金魚に紙を破かれてしまい、千鶴からは残念そうにため息が洩れた。
「もう椀に入りきらなかったしやめ時だったんだから、そんな情けない顔しないの。さすがに全部は無理だけど、持ち帰る分は君が好きなのを選びなよ」
「えっ? でも、いいんですか?」
沖田の言葉に千鶴は花がほころぶようにぱあっと笑顔を見せる。
幼いころに父が何度か祭に連れ出してくれたことはあった。しかし、小さな千鶴は上手に掬うことができず、店の主人が適当に見繕った二三匹を手渡された記憶しかなかった。
こんなにたくさんの中から好きなものを選ぶという経験がなかったため、千鶴は自分が選んで良いものかと窺うように隣でしゃがんでいる沖田と向かいに腰掛けている店主の顔を交互にキョロキョロと見ている。
そんな千鶴の様子に、沖田は機嫌が良さそうに彼女に笑みを向けた。
「全部は持ち帰れないって言ったでしょう。僕は別にどれでもいいんだから、遠慮なんてしないで好きなのを選びなよ」
子どもが遠慮などするなと言われた気がして少し気落ちした千鶴だったが、手元の椀に再び視線を戻すと自然と頬が緩んでいくのが自分でもわかった。
椀の中でひしめき合っている金魚は、錦鯉のように美しい模様を纏ったものや、全身を眩い金色の鱗で覆われたもの、リュウキンのように寸胴でヒレの美しいものなど、色とりどりの宝石箱のようだ。
金魚でこれほど気がはしゃいでしまうのだから、沖田から見た自分はやはり子どもなのだと千鶴は納得する。
「さあ、どれでも選びたい放題だ。良かったなぁ、かわいい嬢ちゃん」
店主の言葉に一瞬目を見開いた千鶴だが、すぐにいかにも困った、申し訳ないというように眉尻を下げた。
「あの、違うんです。私は──」
男です、そう言い掛けた千鶴の言葉を遮って、沖田が楽しそうに相槌を打つ。
「そうでしょう、かわいいでしょう。悪い虫が集らないようにと思ってこんな格好をさせてみたけど、やっぱりバレバレだったなー」
刀は差しているものの、一見すると人懐こい笑みを浮かべている沖田は、とても新選組一番組組長には見えない。
男装の少女と親密な関係だと思われても、新選組とは無関係で害にはならないと判断したのだろう。
しかし、千鶴に向けられている沖田の瞳には、金魚すくいの屋台の主人の言葉を面白がっている色がありありと浮かんでいる。
冗談とわかっていても沖田に面と向かいかわいいと言われ、千鶴は頬を染めて「そんなことないです」ともごもご答えると俯いてしまった。
そんな千鶴の娘らしい控えめで純粋な反応と、それを楽しんでいる沖田を見比べた店主は、合点がいったらしくなるほどとうなずいた。
「好いた娘にいいところを見せようと兄さんが頑張ったんだから、あんたもそういう男心を汲んでやらないと」
「え? ……………………えええええっ!? そんな……あの……」
顔を赤くしたり青くしたり慌てふためきながら千鶴が沖田を見上げると、店主の言葉にやられたとでも言うように沖田の片眉がくっと持ち上がった。
けれど、それは決して不快なものではなかったらしい。その証拠に、千鶴の反応を見た沖田の肩は笑いを堪えきれずわずかに震えていた。
そんな沖田の様子からからかわれたのだと判断したのだろう。千鶴は唇を小さく尖らせ拗ねながらも、すぐに椀の中の金魚選びに夢中になるのだった。
「兄さんももっとわかりやすく攻めないと」
「うるさいよ、大きなお世話」
「あんた見た目はいいんだから、優しくしてやれば若い娘なんてコロッといくだろうに」
「だから、そういうんじゃないってば」
そんな店主と沖田の会話も耳に入らないほど、千鶴は目の前の金魚たちに惹きつけられていた。
「沖田さん、本当にありがとうございます」
屯所への帰り道、金魚玉を手に嬉しそうに自分を見上げる千鶴に、沖田は半ば呆れ顔で大げさに肩をすくめて見せた。
「金魚くらいでそんなに何度も礼を言われると、かえって申し訳ないよ」
「金魚ももちろんですけど、お祭りに連れてきてくださったから」
世話になっている身だからと諦めていた祭に連れ出してくれて、いろいろなものを見せてくれたりこうして金魚まで与えてもらい、自分にはもったいないと千鶴は頬を染める。
そんな千鶴をかわいいと思い、そんなふうに素直に感じた自分が急に恥ずかしくなって、沖田はつい話を逸らしてしまった。
「そういえば、僕の秘密を本当に誰にも言ってないんだね」
「もちろんです。だって沖田さんとのお約束ですから」
「だけど君が心配しすぎるから、土方さんや山崎君まで過保護になるんだよね。もう僕のことは放っといてくれないかな」
どうして自分はこうした突き放した言い方しかできないのだろうと、沖田は心の中で舌打ちをした。
千鶴は泣くだろうか? それとも怒るだろうか?
どちらもあまり見たくないと思いながら沖田が視線を落とした先には、千鶴の困惑した顔があった。それでも、蜂蜜色の瞳はまっすぐに沖田に向けられている。
「誰にも言わないとはお約束しましたけど、それと知らない振りをするというのは違います。見て見ぬ振りはできません。沖田さんのこと、放っておけないです」
「ふーん、そんなもんかな?」
「はい、そんなもんです」
最近こうした千鶴の言葉や強い態度が心地良く感じられてしまい、沖田は自分の心境の変化に戸惑いを覚えていた。
死病に侵されなければ、先ほどの金魚すくいの店主の言葉ではないが、もっと千鶴に優しくしてやっていつしか所帯を持つ未来もあったのだろうかと沖田は自問する。
いや、なんの憂いもなく刀を振るっていたころの自分ならば、近藤のために剣であることこそがすべてだと、自分はそれしかできないと思っていたはずだとすぐに答えは出た。
病床に伏せることが多くなり、剣として近藤の役に立てない自分の不甲斐なさに苛立ちと不安を覚えて、千鶴に当たることも増えたと自覚している。
それでも、どんなに冷たくしてもひどい言葉を投げつけても、千鶴は今のように困った顔をするだけで沖田から離れることはない。
あれだけのことをしたのだから今日は来るまいと沖田が高を括っていても、千鶴は毎日笑顔でやってくる。
だが、そんな笑顔の裏で千鶴が沖田の心無い言葉や態度に泣いていることを沖田は知っていた。
泣いている千鶴を原田や斎藤が慰める姿に、これでさすがの千鶴も自分に愛想を尽かすだろうと清々するはずだった。
別に千鶴が嫌いなわけではない。あれこれ心配するから煩わしいと思うだけで、素直でいい子だと思う。原田や斎藤ならば千鶴と穏やかに暮らすところを安易に想像できる。
けれど、千鶴が他の男の傍らにいることが、自分以外の男を見上げて笑顔を見せることが、沖田には堪えられなくなっていた。
千鶴を手ひどく追い払っておきながら、パタパタと軽い足音がやってくる瞬間を心待ちにしていることを自覚したのはいつだったか。
わざと薄着で部屋の外に出て、それを見咎めた千鶴に部屋へと連れ戻される時に繋がれる彼女の手のひらの柔らかさとぬくもりに安堵を覚えるようになったのもいつだっただろうか。
「僕なんかでも死んだら目覚めが悪いから?」
気付きたくなかった気持ちをごまかすためにわざとそんなことを口にする沖田を、ムッとした表情の千鶴が見上げる。
「どうしてそんなふうに私を試すことばかりおっしゃるんですか? 沖田さんが何とおっしゃろうとも、私は沖田さんのお側から離れるつもりはありませんから」
真正面から見上げてくる千鶴は、沖田の前では絶対に涙を見せない。沖田は最初、千鶴が自分にだけ気を許していないのだと思って苛ついたが、本当の理由を知ったのはそれから間もなくのことだった。
泣いている千鶴に「そんなにつらいなら総司の前で泣いて訴えてやればいい」と言った原田に、彼女は「寝込んで一番悔しい思いをしている沖田さんに、そんな泣き言は言えません」と言ってまたさめざめと泣いていた。
刀を振るえない自分に価値はないと、寝込むことが多くなった現状に焦りと苛立ちを覚え、それを自分よりも弱い立場の千鶴に八つ当たりしただけだった。
それなのに、千鶴は沖田が抱えていた苦悩を理解するばかりか弱い気持ちごと受け止めようとしてくれていると感じられて、千鶴の気持ちを知った沖田は胸の底のほうが何だかくすぐったくなったのだった。
どんなに突き放そうとしても千鶴が離れないことはわかっていたはずなのに、こんな弱気な自分で本当に構わないのかと試すようなことばかり繰り返すことすら見破られていたのだ。
「馬鹿みたいだ」
「馬鹿で結構です!」
思わず吐き出した自嘲の言葉を捉え違えた千鶴がプリプリと肩を怒らせる様に相好を崩した沖田は、後ろからそっと千鶴の小さな身体を抱き締めた。
「沖田さん?」
「歩き疲れちゃったー」
「ええっ? おんぶは無理ですよ!?」
「大丈夫、大丈夫。千鶴ちゃんは頑張り屋だから、僕の一人や二人ならヒョイヒョイ担いで帰れるよ」
「頑張ってできることとできないことがあるんですー!」
「ほら、もっと頑張ってよ」
駄目だ無理だと言いながらも、顔を真っ赤にしながら沖田の全体重を支えようと踏ん張る千鶴の姿に、沖田は心が軽くなったと実感していた。
「そんなに手間暇かけてやらなくても大丈夫じゃない?」
「いえ、沖田さんからいただいた金魚ですし、私が世話をすることになったからにはできる限りのことはしてあげたいです」
祭りの翌日からせっせと金魚の世話をしている千鶴に、邪魔をするように沖田がちょっかいを出している。
金魚の世話が増えても、千鶴が他のことを──もちろん沖田の世話も含めて──疎かにすることはなかった。
そんな些細なことも嬉しく感じられた沖田は、ますます千鶴をからかい困らせるようになった。
けれど、祭りの日以来、沖田が千鶴を邪険にすることも泣かせることもしなくなった。
祭りの翌日、沖田は再び千鶴を屯所の外に連れ出して、金魚鉢を買ってきたのだった。
広々とした鉢の中を悠々と泳ぐ金魚の姿を嬉しそうに眺める千鶴の顔を、沖田は飽くことなく眺めていた。
「そうだね。あんな狭いところで暮らすよりも、広々とした鉢の中で毎日君に世話を焼いてもらうほうがずっといいに決まってる。この子たちは君にすくわれて良かったね」
「掬ったのは沖田さんですよ」
「うん、そうだね。掬ったのは僕だけど──」
救ったのは君だよね。この子たちも僕のことも……。
声にならなかった沖田のつぶやきが千鶴に届いたのは、二人が雪村の里で暮らすようになってからだった。
金魚すくい 完
***
当時の金魚すくいは、今のような破れやすい紙製のポイではなかったそうですが、このお話は遊戯録に準拠しております。
#二次創作
#薄桜鬼
#沖千
#沖田総司
#雪村千鶴
いずみ雅己
花の骨
#名探偵コナン
#降谷零
#風見裕也
小説です。試しに既に他所へ上げてある作品を投稿してみます。
ゼロの降谷零の話。風見を右腕に事件を解決していきます。所謂プロローグです。
※実在する組織や建築物、人物や事件とは一切無関係です。キャラクターはあくまで架空のものであり、実在する人物やその境遇についてを否定したり容認したり、あるいは推薦したりするような意図は一切ありません。物語の中の人物ですので、現実世界とは無関係です。
※何から何まで驚きの捏造率。完全なるファンフィクションです。
病室の窓から見える青空に、すこし焦がれた。
雲ひとつない透明な青。冬の寒さを忘れてしまうほど、幼い頃の夏の景色と変わらない。薬品の混ざったような匂いさえなければ、ここが病院であることを忘れてしまいそうだった。
清潔な香りのする寝具。飾り気のないベッド。間仕切り用のカーテンレールは古く、所々錆びている。部屋は何故か個室で、どうも現実味がない。
零は包帯にしっかりと巻かれた両手を、改めて見つめてみた。熱傷と打ち身で悲惨な色になっていたと看護師が言っていた。爆風で吹き飛ばされた時、吸い込んだ空気の熱さと背中を抉られたような衝撃でこのまま心臓を潰される気がして、自分の人生は十三年で幕を閉じるのかと、諦めながら意識を手放した。零が病室のベッドで目を覚ました時、看護師が慌てて医師を呼んだのが昨日のことだ。
視線だけを動かしサイドテーブルを見ると、味気ない病院食が置いたままになっている。食欲が出なくて手をつけていなかった。
零は瞳を閉じて考えた。
あのとき施設長の部屋へ来たブロンドの女が、施設長ごとあの部屋を爆弾で吹っ飛ばしたのだ。あいつは一体、何者だったのか。
不意に心臓が焼けるような痛みに襲われ、脳は記憶の森へ迷い込むのを拒絶して頭痛を引き起こす。今は何も思い出したくない。
頭痛に顔を歪ませ手のひらで覆ったその時、ドアをノックする音が聞こえた。零は顔から手を離し、ぶっきらぼうな声で、どうぞ、とめんどくさそうに返事をした。どうせ看護師だろう。
しかし入ってきたのは、やけにしっかりとスーツを着こなした男だった。着ているものには乱れが一切無く、短く黒い髪は癖毛なのかウェーブがかっているが、綺麗に整えられている。切れ長の瞳はどこか自信に満ちている。歳は四十代くらいだろうか。手には大きな白い紙袋を持っている。
男は零の姿を見ると、ほっとしたような薄い笑みを浮かべた。しかし零はその男に全く見覚えがなく、部屋を間違えたのでは、という考えが過った。
「元気そうで良かったよ、零君」
男は零のことを知っているようだった。声も出さずに眉間に皺を寄せる。扉の手前にあった丸椅子を手に持ってベッドの横まで来た男は、目の前にいる幼い警戒心の塊を見て、はは、と笑った。
「実はね、倒れてた君を見つけたのは僕なんだ」
あの日は里親登録のために施設へたまたま来ていたんだよ、と小さく付け加えた男は、サイドテーブルを陣取っていた病院食を端へと追いやって、紙袋から出したフルーツバスケットを置いた。綺麗に包装されており、すぐに食べられるようなものではなさそうだったため、暫くはこの病室の飾りになりそうだな、と零は思った。
「君は爆発があった時あの部屋にいたらしいけど、何をしてたのかな」
男が優しい口調で尋ねてきた。
まるで警察官みたいだ、と零は顔をしかめた。昨日、目が覚めて真っ先に来たのは、施設の人間でも知り合いでもなく、あからさまにめんどくさそうな表情を浮かべた刑事だった。あの時のことについて形式的な質問をいくつかされたが、それも数分で終わり、あっさりと帰っていった。あまり深く調べる気は無さそうだった。
大人を一切信用していない零は、この男の質問にもまた眉間の皺を更に深くするだけで、ひと言も言葉を発さなかった。
暫くの沈黙があり、男は諦めたように後ろ髪をかくと、質問を変えよう、と呟いた。
「爆発はストーブが原因と聞いたが、あの時ストーブをつけたのは君? それとも部屋から出てきたブロンドのあの女性かな?」
ブロンドの女性。
零はその言葉を聞いて、男の顔を初めて直視した。爆発の直前に施設長の部屋へ入ってきて、爆弾を置いて出て行ったあの女のことに違いない。事件はお粗末な捜査でストーブによる爆発事故として処理され、謎の多い死となった。
「なんであんたがそれを知ってるんだよ」
「なんだ、喋れるんじゃないか」
「……うるさい」
驚きのあまりつい口が滑ってしまった。
零は精一杯の睨みをきかせてから視線をそらした。
「あの爆発の直前、君のいたあの部屋からブロンドの女性が出て行くのが隣の棟の二階から見えた。そしてそのすぐ後に君が飛び出してきて爆発が起こった。君を助け出した時は煙と炎が酷くて、辺りをきちんと見ることができなかったが……単なる石油ストーブによる事故として処理されていて驚いたよ」
「あれはストーブが原因なんかじゃない。大人は俺の言うことを信用しないから」
「ああ……それで何も話さなかったのか」
どこか憐れみを含ませた物言いで、男は口元へ手を置いて唸った。男が思っていた以上に零の疑心は根深く、話すには慎重を期した。あの日、零があの部屋にいたことはきっとこの独特の疑心が起因しているに違いなかったが、幼い彼の心はこれ以上踏み込むのを許してくれそうにない。
男は改めて零のことを見た。
腕や首は包帯に包まれ痛々しく、金色の麦畑みたいに輝く細い髪に少し色黒の肌が、どうも日本人離れしている。十三歳にしては大人びて整った顔立ちは、この世のもの全てに裏切られたような警戒心に彩られている。
視線に気付いた零は顔をそらし、それを見た男はどこか穏やかに笑いをこぼした。
「将来の夢はあるかい」
零はその問いに、渋々といった様子で男に視線を遣った。他意はないと悟ったのだろう。
「……公安警察」
男は目を見開いた。
公安警察。日本の治安を維持する組織だ。
「それは、何故?」
「あんたには関係ない」
零はそう言い切り、疎ましそうな目をした。何を聞かれても答えるつもりはない様子だった。
男はそんな零の態度に、ただただ驚いていた。幼い彼からそんな言葉が飛び出してくるとは思っていなかったからだ。
警察官や刑事などのわかりやすい名称ではなく、しっかりと公安警察だと口にした零に、男は得体の知れなさを感じ、畏怖した。この少年には何か大きな目的があるのだ。見た目の幼さに似つかわしくない何かを、恐らく抱えている。一体あの施設でこの幼い少年に何があったのだろう、と、男は考えたが、それを想像することは困難だった。これ以上の詮索と考察は無意味だ。
「零君、僕は今警察庁に勤めてるんだ。刑事企画課というところにいる」
「あんた、刑事なの」
「お、興味が出てきたな?」
「……別に興味があるわけじゃない」
零は少し言い澱んで誤魔化したが、興味があることは明白で、男の目には情報を欲しているように見えた。その子供然とした貪欲さに男は少し安堵し、そして、煙と炎の中で倒れていた彼を助けるために抱き上げたあの時から心に決めていたことを、口にした。
「なぁ、零くん。君が嫌でなければうちへ来ないかい。僕は独り身だから、残念ながら母親代わりの人間はいないことになるが、君の夢を応援するなら、きっと僕は誰よりも適任だ」
零は男のその言葉に瞬いた。理解が追いついていない表情を浮かべ、何と返していいかわからない様子だった。
そんな零へ、男は名刺を差し出す。
「そういえばまだ名乗っていなかったね」
零は渡された名刺へ視線を落とした。
降谷 正俊。
警察庁刑事局刑事企画課所属の、警視長だった。
この国は平和というセーフハウスの中で、もう永く眠り続けている。頑丈で頑な鉛の扉は開けようとする者の多くを薙ぎ払い、自らを守るのには十分過ぎた。内側から出ることもできず、それはやがて腐敗を始め、今まさに弾けようとしている。
男はそう叫んだ。神父のような格好でホワイトボードを背に息巻いているその男を、降谷零はいかにも熱心な瞳で見つめていた。しかしその視線とは裏腹に、宗教に平和を見出すのは楽なんだろうな、という気持ちを混ぜ込んだ溜息を口内でころがしたのだった。
新興宗教はどの国にとっても立派に火種の類である。かの有名な地下鉄の事件がそれをまさしく証明した。日本というこの国は宗教には甘いのだ。守られている。故に警察は非常に手が出し難い。この国がセーフハウスの中で永く眠り続けているという表現は言い得て妙なものであり、彼らが語る内容はあながち馬鹿にも出来ない。しかしそれでも、入信に伴う新興宗教の説明会とやらは、降谷の想像をはるかに超えて退屈そのものだった。
この教団は「光の歩み」と名乗っている。国内でも屈指の会員数を誇る宗教法人で、この二年で爆発的に信者を増やした。信者の急増と共に教会や保有施設の数も増え、潤沢な資金を惜しげもなく使い勢力を伸ばしている。急激な成長を支えているその資金繰りに以前から公安は目を付けていたが、ひと月ほど前に教団へ潜入している公安の捜査員が表には出ない取引目録を入手し、教団の主な資金源が武器密売や麻薬の輸入売買などであることが浮き彫りになった。なかでも一際目立つ取引が大量の銃火器と爆薬の輸入である。これを日本国内に持ち込もうなどと大胆にも程がある数で、それは暗にこれだけの武器の使用が想定される事件が国内で起きるということを示唆していた。
取引が行われるのは本日、七月十七日の昼十三時頃。降谷は風見以下十五名の部下を率いて、その取引現場を押さえようとしていた。
「全員、予定した配置についています。外部からのそれらしい訪問者は今のところありません。例の部屋には先ほど教団幹部の西尾が入っていきました。動きはありません」
「指示があるまで待機しろ」
「了解」
耳元に仕込んだ無線から風見とその部下達の声が聞こえる。こちらの声は風見以外には聞こえないようにしている為、降谷がその会話に入ることはない。
ホワイトボードの前で熱弁をふるっている教団幹部の男は、忙しなく口を動かしながらも時計を気にしている素振りを見せ始めた。部屋の隅には同じ格好をした若い男女が一名ずつ立っている。先程まで資料や飲み物を配ったりしていたので雑務要員だろうか。男の方が腕時計を見てから、音もなくそっと部屋を出た。
降谷は、考えを張り巡らせる。
東京にあるこの第一教会に所属している人物で裏取引に関わっている者は、少なくとも三名いるとされている。今日、姿が確認されているのはそのうちの一名だけであり、今まさに目の前で声をあげている男がそのはずだった。しかし訪問者は未だに無く、説明会は終わる気配がない。
取引開始の予定時刻まであと十五分。先ほどの男の動きも気になる。
降谷は小さく咳払いし、そっと立ち上がった。教団の女がそれに気付き近寄ってくる。
「どうしましたか」
「すみません、お手洗いはどちらに?」
「男性は上の階になります。部屋を出て右手に階段がありますので」
「ありがとうございます」
女が見惚れてしまうほどの柔らかな笑みを向け、降谷もまた、音もなく部屋を後にした。
窓のない白塗りの壁が左右に長く伸びている。四階建てのこの建物の中で一般開放されているのは二階にあるこの入信希望者専用のフロアだけで、説明会のためだけに設置された会議室だけがずらりと並んでいる。上の階には礼拝堂があり、その奥にある部屋は限られた人間しか入れず、商談などに使用されているという。盗聴器を仕掛けるのに大変な苦労を強いられた、と風見に愚痴を零していた教団の潜入捜査員からの情報だ。
「教団の男を確認。礼拝堂へ入りました」
「説明会にいた男です」
「祈りに来た……わけじゃなさそうですね、あの様子だと」
「雑用係じゃなかったのか」
階段を上がる降谷の耳には部下同士のやり取りが流れ込んでくる。
その隙間を縫うように、扉を開けたような音が聞こえた。仕掛けた盗聴器が拾った音だろう。先ほどの男が例の部屋へと入ったらしい。
「突入のタイミングは降谷さんの、」
「客はどうした?」
風見の声を遮って、聞いたことのない男の声が飛び込んで来た。耳をすませる。しん、とした空気の中で絨毯の上をゆっくりと歩くような音が聞こえた。
「取引は既に終了しています」
聞こえて来たその言葉に、礼拝堂の扉を開けた降谷の足が止まる。
「報告に上がっていないが」
「必要ありません」
「何?」
その瞬間、カチャン、というプラスチックが擦れるような音の後に、鉄パイプで布団を叩いたような丸みを帯びた鈍く重い衝撃音が響いた。小さな金属片が絨毯へ落下したかのような軽い音が追う。
一瞬の出来事だった。部屋は静けさを取り戻し、衣擦れの音がし始めた。会話はもう聞こえてこない。
「今の音は……」
風見が無線の向こうで息を飲んだ。
「ああ、素人じゃないらしい」
サプレッサーで減音されていたがあれは銃声だ。躊躇いもなく引き金を引く、スムーズな仕事だった。
しかし盗聴したあの内容だけでは、襲われたのが先に部屋に入っていた教団幹部の西尾なのか、それとも雑用係だと思われていたあの男なのかがわからない。部屋から出てくる男を確認する必要があった。取引が終了していた事実についてあれこれ考察するのは、この男を確保してからの方が良さそうだ。
降谷は礼拝堂へ静かに、そして足早に足を踏み入れた。明かりはついていない。薄暗い空間を裂くようにして、天窓から入る陽の光が幾筋も差し込んでいた。教団の創始者の女の写真を囲むように飾られた祭壇は、まだ真新しい輝きを放っている。天井は高く、収容人数は百人ほどの広さがあり、長椅子が群れをなしている。
礼拝堂の右奥に部屋の扉を確認すると、一列目の長椅子の後ろへとしゃがみ込み、ジャケットの内側に仕込んでいた自動拳銃へマガジンを装着して構え、影から様子を覗く。
「風見、建物内の人間を全員一階へ避難させてから全ての出入り口に人をつけろ。他にも隠れている可能性がある。相手は何を所持しているかわからない、手は出すなよ」
「了解」
「男はこちらで確保する」
「一人向かわせます。無茶はしないでくださいよ」
風見のその言葉に降谷は一瞬目を丸くしたが、すぐに飾らない笑いをこぼしてから息をついた。
「お前にそんな事を言われるとはな」
「代わりです」
「肝に命じておくよ」
自嘲気味にそう答えた瞬間、部屋の扉が開いた。
出てきたのは説明会で雑務をこなしていたあの男だった。男の格好は先ほどまで着込んでいた教団の制服ではない。黒いパーカーにデニム、そしてスニーカー。手にはサプレッサー付きの自動拳銃を持ち、肩にはリュックを引っ掛けて、パーカーのフードを被っている。
男が長椅子を横切ろうとした瞬間を狙って、降谷は拳銃の引き金へ指をかけた。
「止まれ」
男へと銃口を突きつけたままゆっくりと立ち上がる。
「取引はどうした」
降谷のその言葉に男は立ち止まり視線を向ける。二回瞬いてから納得したように口元を歪ませた。
「ああ……あんた、それが目的だったのか。入信希望者のフリをして侵入してたんだな。受付で見たときから変だと思ってたよ、神も仏も信じそうには見えなかったから」
男は降谷の方へ体を向き直す。突きつけられた銃口へ笑いかけると、銃を持ったまま両手を挙げて降参するようにひらひらと手を振った。
「残念だね。どこの誰だか知らないが、あんたが欲しがってるものはここには無い」
「その銃、今日予定されていた取引でこの教団が手に入れる筈だった物だな」
「へえ! そこまで知ってるのか。あんた何者?」
「それは寧ろこちらが是非聞きたいね」
「話す必要あるのか? 今から俺を殺すのに?」
そう言った男に、一瞬の隙を突かれた。
鈍く重い銃声が礼拝堂へ響き渡る。男が素早く身を屈め至近距離で銃を構え直したのを、反射的に右へ避けたのが幸いだった。発射された銃弾は降谷の左肩を掠め、真っ白な壁に黒い亀裂を描いた。
「ッ、う、!」
「降谷さん!?」
風見が耳を劈くような大声で叫んだ。よろめいた体勢を瞬時に立て直すと素早く教壇へ身を隠した。
「あれを避けるなんてあんたもう人間じゃないよ! どんな悪魔と取引したんだ?」
男はこちらに向かって笑いながら威嚇射撃を繰り返し、礼拝堂の入り口に向かい走っている。今下手に身を乗り出せば今度は確実に頭か心臓を穿たれるだろう。
「風見!」
礼拝堂から男が出たのを確認した降谷は無線で連絡を入れ、自らも走り出す。
「無事なんですか?!」
「そこはいい、奴を取り逃がした! 民間人を誰一人巻き込むな!」
降谷が叫んだのも束の間、無線と階段下から二重に重なった大きな銃声が二発響き、女性の金切り声があがった。
「クソッ!」
あの音だと捜査員が発砲したに違いない。風見がこちらへ寄越すと言っていた捜査員が、奴と鉢合わせたのだろう。銃を所持したまま建物の外へ逃げ出されたら最早追跡は不可能だ。民間人を巻き込みかねない。
礼拝堂から飛び出し、銃声の響いた下の階へ降りていく。弾が掠めた肩の皮膚がじりじりと焼けたように痛み始めた。
二階のエレベーターフロアで捜査員の一人が足を撃たれ倒れていた。幸い肉を裂いただけで済んだようだが、あの男の手慣れた動きを思い出せばわざと外した可能性の方が高い。捜査員を囲んで応急処置をしている数名の教団員達に、至急救急を呼ぶように伝える。二名の捜査員が人間の群れを階段へ誘導しながら、怪我人の野次馬にならないよう堰き止めていた。
「男は駐車場に向かって逃走!」
無線の向こうの風見が息を切らしながら報告してきた。無線からは数名の足音が忙しなく繰り返されている。微かだが銃声が聞こえ、足音は困惑したように止まった。男が撃ってきたのだろう。その様子からして風見達は男を追っているようだ。暫くしてまた風見の息切れと舌打ちが無線に入り込んできた。ただならぬ動きを見せる男に困惑しているようだった。
一方で降谷は人の群れの隙間を縫って建物の外へ出ると、駐車場側へと走った。駐車場の出入り口付近の右柱の影で、捜査員一名が身を潜め張っている。男はまだ出てきていない。
大きな銃声が四発、建物内部と無線から同時に聞こえた。近い場所まで来ている。
降谷は待機していた捜査員とは反対側の柱へ潜んだ。
「君一人か」
捜査員へ声をかけながら銃を構える。
「はい。建物内部の民間人の数が多いので、半数はそちらで手一杯です。各出入り口に一人ずつ張ってます」
そう答えた捜査員だったが、改めて降谷の様子を見て、あっ、と声をあげた。ジャケットの肩口の焼け焦げたような服の穴に血が大分滲んでしまっていた。
「大袈裟に見えるが大したことはない」
「いえ、後で止血します」
有無を言わせずそう返事をしてきた捜査員に降谷は少し瞬き、ああ、上司に似たのか、と力なく笑いをこぼした。よく躾けられている。
「降谷さん、今どこです!?」
「駐車場の出入り口付近だ」
「男が外へ出ます!」
風見の言葉通り、男が建物内部のドアから飛び出してきた。
降谷は銃口を男の足元に定めるとそのまま地面へ数発撃ち込んだ。駐車場の床へと貫通した銃弾に、走っていた足を止めた男は直ぐにこちらへ顔を向けた。
「なんだよあんたも警察だったのか!」
「武器を置いて投降しろ」
銃口を向けながら男の元へ歩み寄っていく。
捜査員六名に銃を向けられ囲われた状態でここから一人で逃げ出すことは不可能に近い。男は諦めたように項垂れると、武器を待ったまま両手をあげた。
「その成りで警察とはね。すっかり騙された。成る程、潜入に向いている。あんたいくつなわけ?」
「口を閉じて武器を置け」
男はゆっくりと地面へ拳銃を置き、焦れったさを感じるほどゆっくりと手を離す。近い距離にいた捜査員がそれを無事に回収したのを、その場の全員が見届けたその時。男が被っていたパーカーのフードを脱いだ。その耳元には何か白いものが見える。それが耳栓だということに降谷が気付いた時、既に男は黒い塊を手にしていた。フードの中に仕込んであったのだ。
「……全員離れろ!!」
降谷は叫んだ。男の手から弧を描くように放たれた黒い塊にやっと気付いた捜査員達は、強張った表情ですぐに受け身を取った。状況が飲み込めず拳銃を構えたままだった一人の捜査員を、車の影まで突き飛ばした降谷は左耳を塞ぎ、片手で持った拳銃を男に向けて発砲した。こめかみを掠ったそれに男は舌打ちをして再びフードを被って駆け出す。パーカーの背に無数の白い花の柄が見えた。そのすぐ後に黒い塊が地面を打って弾み、一気に膨んで破裂した。それと同時に降谷は受け身を取り、瞳を強く閉じた。
耳を裂くような高周波音と凄まじい閃光がその場を支配し、全員の視覚と聴覚を奪う。瞳を閉じていてもわかるほどの光量と、強烈な高周波音は数秒間続き、自分が真っ直ぐ立っているのかすらわからなくなるほどに周囲の情報を遮断している。
減光していくのを感じて瞳を開くと、白みがかった視界の中で体勢を崩した捜査員数名が膝をついているのが見えた。数分は動けないだろう。塞いでいた左耳ですら、暫く音を拾いそうにない。男の姿はなかった。
音響閃光弾まで所持していたのか、と、降谷は眉間を寄せ苦い表情を浮かべた。まるでこうなることを予め予想した上で全て用意していたかのように無駄のない動きだった。至急、建物内をくまなく調べる必要がある。リストには相当量の爆弾も含まれていたからだ。
降谷は状況を整理し始めた。
教団側が予定していた武器取引は、先ほどの男に事前に横領されたと見て間違いない。リストにあった武器を所持していた。まさか自分が発注した武器で襲われるとは、教団幹部の西尾も思ってはいなかっただろう。しかしあれだけの量の武器や爆弾を、一体何のために横領したのか。一人の犯行とは思えなかった。男が何者であるにしても、確実に別の組織が関わっている。勿論、元々取引を予定していたこの教団にも、何らかの大きな計画があったことは明白だ。そちらは別のチームに捜査を担当させる。
西尾が襲われた件については動機は一つしかないだろう。盗聴内容から二人は顔見知りだったことがわかっている。あの口ぶりだと男は西尾の指示に従っていた立場だ。襲われたのが西尾だけだったということは、西尾には口を封じられる理由があった。恐らく男の正体を知っていたのだ。でなければ横領後に余計な掃除をせずとも姿をくらませるだけで済んだ筈だ。つまり、あの男の手がかりは西尾以外にこの教団には存在しない可能性が高い。西尾の生死はまだ確認出来ていないが、あの男が口封じに失敗したとはとても思えなかった。
「……まさか閃光弾を所持していたとは」
風見が傾いていた眼鏡を指先で押し上げ、立ち上がりながら呟いた。他の捜査員も徐々に回復しているものの、まだ喋れそうにはなかった。
「すぐ本庁へ連絡を入れろ。捜査員を撃った男が街中へ逃走した挙句、行方の知れない武器と爆弾が大量に野放しになった。こちらも上へ報告する」
「気が重くなりますよ……それから降谷さん」
拳銃にセイフティをかけてマガジンを取り出し、残り弾数を確認していた降谷の腕を、風見が掴んだ。男の銃弾が掠めた方の腕だ。
降谷は確認の手を止め、風見を見上げた。
「なんだ、どうした」
「肩、ですか」
「大袈裟に見えるが大したことはない。さっきお前の部下にも同じことを言ったが」
掠めた程度とはいえ肉を裂かれた肩は酷く熱を持って血を滲ませている。風見は、傷口へは直接触れないようにその周りを少し撫でた。侵食していくような傷の痛みに想定外の刺激を加えられて顔を顰めた降谷に、風見は憤りを感じているような表情を向け、何か言いたげに唇を開いたが、何も言わずすぐに閉じてしまった。
「なんだその顔は」
「……いえ。建物内は我々が調べますので病院へ」
風見は掴んでいた腕を放すと、全ての部下を引き連れて建物内へと戻っていった。説教でもされるのかと思ったがそういうことでもなかったらしい。
降谷は深い溜息をついた。風見の考えていることは手に取るようにわかる。しなくてもいい心配をしているのだろう。
共に仕事をし始めてもう数年経つが、先日初めて自分自身のことについて少し話すことがあった。公安として初めて担当した事件の話だ。余計な話をするんじゃなかったな、と今更後悔したが、他人に関する記憶などどうせ時と共に風化する。ただでさえ忙殺されているせいで昨日食べた夕飯のことも思い出せないほどなのだから。
降谷は拳銃とマガジンをホルダーへ差し込むと、無線を耳から外して乱暴に束ね、ジャケットの内ポケットへ詰めた。
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ドゥーマ・ミル(人)
通称ドマ。言葉使いが極めて悪く、開発の人は、
可愛らしい女の子だと思っていた。
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流れ者のボトムズ乗りだったアッシュに関心を持つ。
彼女自身、ATを操れるようだ。
彼女の機体はスタンディングタートルである。
肩のバラのマークはご愛嬌。
身長163㎝ 体重?kg
17才 B81W54H83
ええのう
ディル+α
24
線画の集中練習中…
魅力ある絵は線画から魅力がありますよね。線の強弱、トメハネハライもしっかりしてます。自分は色を塗ってごまかしてしまいますが(汗)最近は線画の練習もしてます。難しい~!
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ジャケットなるほどくん(線なし)
事務所でキメ顔なるほどくん
おすまし真宵ちゃん
ミッちゃん花言葉
春美ちゃん花言葉
イトノコ刑事花言葉
千尋さん花言葉
矢張花言葉
Twitterで載せた4月1日の動画(笑)
mu海(むぅme)
18
メイキングちゃん
質問箱で「色塗りのメイキングを見てみたい」との
ありがたいお言葉をいただいたので、調子に乗って
作ってみました!
しゅろす
お久しぶりです。
お久しぶりの投稿です。
はじめて唇にヘルペス。
痛い、、
3月31日に新しい歌を
YouTubeに投稿しました。
https://youtu.be/sQA0dKOPA8Y
よろしくお願いします。
ツイッターしてます。
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Yoichiの絵言葉
宇宙よりも遠い場所
最終回みました!
最高に素晴らしい作品でした!!
なんか言葉に表せないぐらいすごいアニメでした!!!
フォーク
13
4月も宜しくお願いします✨
「カーテンコール」という一年前から手掛けていた集合絵が仕上がりました!
その他
冥ちゃん花言葉
なるほどくん真宵ちゃん春美ちゃん川遊び
風景写真と合わせたもの(花見)
オーケストラコンサート風味のイラスト
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左右どちらか一方は公式絵、もう一方は氷狩(@kasaneke)が描いた模写です。
線画はトレスしていませんが、色のみ公式絵からスポイトで取っています。
ファンなら当然公式サイト等確認せずとも一瞬で本物が分かることでしょう!
が、どうしてもヒントが欲しい場合のみ公式サイト等との見比べも可とします。
上から全3問。
正解がわかった人は1つ前のパスワード付きの投稿に回答を入力すると、テトさんからお褒めのお言葉がもらえるかももらえないかもしれません。
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ひまつぶし
「私はドーナツの穴が食べたいの」
そう言って僕を振った彼女は、その二週間後にこの世を去った。
事故だった。
お葬式で彼女の最後を見た僕は涙を流せなかった。ただただ彼女の最後の言葉だけが反響していた。
「それ、どういう意味?ドーナツならいくらでも一緒に食べるよ。食べようよ。」
「それもいいかもしれないね。」
「じゃあ、、」
「ごめんね。それも間違ってはないんだと思う。けど、私はそれが正解にはしたくないの。」
通夜後、泣きじゃくる彼女の妹を見る。泣けない自分をうらめしく思う。
「ていよく振られただけだったのかなぁ。」
「なぁ、ミサキちゃん。あいつドーナツ好きだったっけ?」
「え、さぁ?嫌いじゃなかったとは思うけど。」
「そうだよなぁ。甘い物好きってわけでもなかったよなぁ。」
「?」
待合室に設けられた茶菓子。安っぽい個包装のドーナツを眺める。
「そもそも穴は食べられるのか?」
でも食べられなかったら、穴だけが残るんだろうか」
穴が残るなら、世界は今頃ドーナツの穴だらけだなぁ。」
「ちょっと待って。これも一緒にお願いします。」
一緒に燃される彼女の撮った写真。
彼女は誰かに認められたかったのか?
それとも哲学的な話をしたかっただけなのかな?
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。私はドーナツの穴が食べたいんだよ。」
数日後、お墓に向かう途中、バスの中で泣きじゃくる彼女の夢を見る。
聞いた時は冷静な感じだったけれど、本当はこんなに泣いていたんだろうか。泣きたかったんだろうか。
、、、ホントに事故だったのか?
墓の前。彼女の妹と出会う。
「お兄ちゃんはさ、泣かないんだね。」
「、、、うん。涙、出ないんだ。」
「うらやましい。」
「え?」
「私なんて、もうたくさん泣いて枯れちゃったのに、お兄ちゃんはお葬式の時のまま。まるでこれから涙を流すっていう一歩手前でずっと止まってちゃっているみたいだ。」
「実はあいつが死ぬちょっと前に告白しててさ。まぁばっさり振られたわけだけど、その時の僕を振る文句が気になっててさ。」
「なんて言ってたのか聞いていい?」
「私はドーナツの穴が食べたいの、って言ってた。意味わかる?」
「わかんない。」
「あいつは何かに悩んでいたんだろうか?」
もし、この言葉があいつなりの助けてって意味だったらなにかしてやれてたのかな」
まぁ、でもやっぱりていよく振られただけなんかもしれないけど。」
今となってはもう、何もわからないや。」
でもこれがわからないと僕はいつまで経ってもこいつがいなくなったことを認められないんだろうなぁ。」
心ににドーナツ型の穴が空く。
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※最近本気で悩んでるのですが、悩みを人に相談するということができないというか、相談したいことがなんなのかすらわからないので、抽象概念のまま作品化しました。
ドーナツの穴を一緒に食べてくれる人がいたら結婚してください。
whiteapplesan
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最近の落書き 花言葉
一枚絵で簡単に描いている事が多いです。ホワイトデーも簡単にストーリー仕立てになっています。
次は「さらば、逆転」の時系列に(3月20日)にイメージを描きたいです…!
いつもたくさんの閲覧、ハートありがとうございます!
アニメ二期おめでとう!!
#逆転裁判
mu海(むぅme)
動く!もふ柴-黒-
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ワンコ好きにオススメ!
手描き感がゆるっとカワイイ、癒し系柴犬黒ver.です♪
ちょっとしたリアクションや、日常で便利な言葉が多め✨
優しくて思いやりのあるスタンプです^^*
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misya
ぴよぴよぱんでみっく!
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手書き感がかわいい、癒し系ひよこ軍団がキュートに侵略♪
やさしい励まし、まったり労わり、激しく応援、褒め言葉など、ゆる~く使えます!
ヒヨコ・小鳥好きにもオススメ✨
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misya
一生このままか、それとも
部屋の乱れは心の乱れ
なーんてまぁ
嫌味ったらしぃー
言葉があるんだけど
事実に思えたり
整理整頓
上手にもしもできたら
自分の心だって
上手に使えるかも?
という
期待をしはじめた
今日この頃
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#心
#整理整頓
Yoichiの絵言葉
2
ばにら、明日をありがとう -1-
舞台『ばにら、明日をありがとう』のイメージイラストを担当しました。(2枚目からは色違いのラフ絵です)
https://vanilla-arigato.amebaownd.com/
現在もしくは将来に不安や葛藤がある人には、何かかしら共感ができるお話だと思います。
心に響く言葉の数々が少しでも誰かの明日への希望に繋がればいいなと思います。
舞台にご興味ある方はぜひ見てみて下さい。
◆スケジュール:2018/02/21~25 ◆劇場:テアトルBONBON
◆キャスト
小川麻琴
さいとう雅子
高橋ふみや(ホリプロ・インプルーブメント・アソシエーション)
にちょうぎロングビーチ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
金沢貴史(キリンプロ)
上村英里子
竹田充希(劇団ムジカフォンテ)
外崎玲奈
小澤慶祐
大図愛
腕トラ(虎音 -to LINE-)
◇脚本:ハネイサユ
◆演出:永岡ゆきお
#オリジナル
亜珠チアキ
4
魔女の友達
鳥兎の森に住むエルフリーデ(エルフィ)は一人ぼっちの小さな魔女。
魔女のくせして魔法がてんで下手くそでほうきで空も飛べないと魔女の中でもミソッカス。
まんまる月夜の魔女集会にも呼ばれない。
役立たずの魔女は必要ないと意地悪魔女の悪巧み。
初めて届いた魔女集会への招待状。喜ぶエルフリーデをよそに
「悪魔の贄に選ばれた!エルフリーデはいらない子」
それは招待状でも何でもない。逃げても無駄だと招待状。
血色に染まる満月月夜。魔女の集まる魔女会議。
エルフリーデは逃げもせず、隠れもせずに魔女裁判。
全員一致で大決定!エルフリーデを贄にせよ!!
ぐるぐる巻に縛られて断頭台で思い出す。祖母の残した最後の言葉。
窮地になったら現れる月と太陽の示す明かり。
彼の名を呼びなさい。きっと貴方を守ってくれるわ。
エルフリーデ(エルフィ)
鳥兎の森で暮らす魔女。魔法が下手くそでまともに呪文を扱えない魔女。薬草学には長けていて裏庭には彼女の育てた沢山の薬草が生えている。
心の優しい魔女。何事にも一生懸命で少し抜けている所がある。
祖母と一緒に暮らしていたが祖母も亡くなり一人ぼっちになる。
魔女集会にあこがれていたが、役立たずは必要ないと他の魔女から
贄に選ばれてしまう。
アーデルベルト
エルフィの呼び声に答えて現れた「窮地を救う月と太陽の示す明かり」エルフィ曰く大きな犬。本人は犬じゃねーよ!!と怒るが犬認識。
人型をとると大人の姿が本来の姿だがエルフィに合わせて少年の姿をとっている。
召喚された際他の魔女はひとり残らず彼がたいらげてしまったが、エルフィは知らない。
口が悪く喧嘩っぱやいが情に厚い。褒めると気を良くして何でもしてくれる。
しまねこ
正論とは?
自分の意見は
イコール
正論ではないのが正論?
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