【お知らせ】メンテナンスは終了しました。ご協力ありがとうございました。

イラストを魅せる。護る。究極のイラストSNS。

GALLERIA[ギャレリア]は創作活動を支援する豊富な機能を揃えた創作SNSです。

作品 - ヘタリア OR 独

 : 889件
  • 歴代推し #封神演義 #ポップンミュージック #遊戯王GX #DOD #北斗の拳 #GG2  #三國無双 #ジャイアントロボ #ベルセルク #歴史創作 #ヘタリアtamypaaa
  • 無意識の孤独 #YOI #腐向けmotisiba
  • ヒプマイ麻天狼 #ヒプノシスマイク #ヒプマイ #イラスト #らくがき #透明水彩 #観音坂独歩 #独歩 #水彩

    独歩君です💼👔🎤✨
    燗酒煙焔(棗ぽぉ)
  • 夏独歩
    #らくがき #ヒプマイ
    ほしの ろんた
  • 空と砂の交錯(ルーフェン)触れることで失うなら、俺はこのまま独りでいい。
    ****************
    オリキャラ:ルーフェン
    2005年7月の過去絵。
    昔描いた番外編のこのシリーズはこの5枚目まで。番外編はまだまだ種類あるので、残りを描きたい…

    #過去絵を晒す #オリジナル #創作 #オリキャラ #うちの子
    永倉灰二
  • 3聖夜学園アナログvol,02天使の独占欲
    #聖夜学園
    ゆにーた
  • イメソンの絵どうせ最後はみんなグレイ

    曲:DAOKO「GRY」

    この曲は独歩くんだ!って思ったので楽しくガサガサ描いた
    curryboy
  • 『体に刻む国の証』 #ヘタリア  #APHW廿_廿)<ねこ
  • #ヒプノシスマイク #伊奘冉一二三 #観音坂独歩まよ〜ん
  • 620171210・1223・1225・1228・1229・1231。2017年の年末もいい頃に描いていた創作の落書きを半年も経った今頃まとめ出す私の計画性の無さと言ったらもう……酷すぎて言葉が見つからないよ。さては〆切りに追われて休日に美術室で一人版木を彫っていた頃から成長してないなお前。特に彫刻でさびカラーを塗る時なんて窓全開だから冬場に凍えながら筆を動かしていたなあ。「明後日が搬出…今日の19時が完全下校…フハハハハいける…いけるぞ…!」と魔王並みに悪どい顔(寝不足)で呟く高校生は危なすぎる。

    今でもよく覚えている。授業もあれよあれよと終わりを迎え、とうとう冬季休暇に突入していた28日にようやく論文を書き終えた。朝から晩まで食事もとらずひたすらに地下書庫に篭り、黒茶色に煤けて端が散り散りになったページをめくってはカビ臭い独特の匂いに囲まれた日々。気付けのために延々とTaLの"À L'infini"と"Danse"を聞いていたのが悪かったのか、あれからこの歌を聴く度に執筆で死にかけていた時を思い出してしまい心地よく歌を楽しむことができなくなってしまった。純粋に歌を好きでいたかったな。もう苦行の歌にしか思えないよ。何たる弊害何たる誤算。

    そして年末には不思議な交流もゆっくりと始まっていた。かねてから拝んでいたとある神絵師様の気でも狂ったか暇を持て余した気まぐれか、到底お話できないだろうと思っていた方と不思議な会話が進んでいたんだ。こんな機会は二度と無いだろうと思った私は、今ここに書いているような、文体の統一も尊敬語もへったくれもないお返事を投げつけていた(大迷惑もいいところ)。ところがこの神絵師様は心も尊大だったのか、こちらのノリに快く乗って下さったから大変。ずっと手を合わせるだけだった相手と何故かムスカの捕獲方法について話しているんだから訳が分からない。

    除夜の鐘を叩きに行くのか外が騒がしくなってきた頃、年末で気が緩んでいたのか何とまた別の神様も迷い込んできた。ここには御眼鏡にかなうような代物は無いというのにまあ酔狂な方だ。私はどんな方であれ縁側で共にお茶を飲みたいと思う能天気な奴なので、束の間の関係でも心から受け入れた。きっとすぐに何も得るものは無いと気づいて去って行くだろう。それまで一緒に居られる日を楽しもうと本気で思っていたんだ。

    それから半年、新しい生活に奔走してずっと留守にしていたTwitterを先日ちらと覗いてみた。きっとほとんどのフォロワーさんは姿を消しているだろう、また一人からの再出発も悪くないかとそれなりに覚悟していたというのに、かつての友人は変わらずそこにいた。そこにはあの不思議な話相手だった神様も、年末に迷い込んだ神様も……。惰性で繋がっている方が大半かもしれないけれど、唐突に姿を消して更新しない無価値な私と未だに繋がりをもち続ける彼らに敬服せずにはいられない。私は君らを侮っていたんだろうか。この小さな安堵と大きな罪悪感は何だろう。そこに戻ろうにも戻れない今の私を彼らは変わらず受け入れてくれるだろうか、なんて聞かなくても分かる問いに悩める幸せを噛み締めたい。
    タカオカ
  • 820171207・1208・1220・1223・1225・1227・20180110・0317。研究真っ只中に描いていたmisora組。1月初旬に提出厳守だというのに11月に題目を決定したというから我ながらのんびり過ぎ。そりゃ図書館に通い詰めになるし史料が読めなくて毎日睡眠時間が4時間を切るなんて事態になるよ。いい加減もう少し余裕をもって行動しようぜ。
    ただどんなに切羽詰まっていても休憩はいる。ぶっ通しで研究していても必ず集中力が切れる時が来るんだ。その時にミソラの2人をよく描いていた。

    初めてこの作品を知ったのは確か7年前だというのに、今に至るまで一度も描いたことはありませんでした。ああやっと描けたんだね。
    簡単なあらすじは以下のような感じです。主な登場人物は、女にして女の子好きの主人公啓とそのルームメイトの唯、唯の友達の耕介、双子のまお・なおなど。物語は啓の男嫌いを治したいその母親(と唯)の策略によって、女子なのに啓が全寮制の男子校に入学してしまうところから始まります。しかも女子であることがばれたら殺されるという学校理事の脅しつき。設定こそどこかで聞いたことがあるような作りかもしれないけど、作者ならではの笑いのセンスと人物設定が独自性を生み出しています。

    見所は唯と啓の関係と彼らの記憶。特に全巻読みきった後に再度ページを捲ると唯の表情や行動の一つ一つに胸を締め付けられます。彼の2巻と4巻最後の笑顔にやられる方は私だけではないはず。1・2巻はギャグが多めの日常が描かれていますが、3・4巻は2人の記憶を辿る話が中心となります。特に唯の過去が明らかになると共に物語が急変してこれまでの疑問に歯車が噛み合っていく4巻はもはや脳内処理が追いつかなくなります。「意味分かんねーよもうちょい具体的に話せよ」というそこのあなた、読めば分かる。私の下手な日本語で間違った解釈を生んで作品が貶められるなんてあってはいかん。私の息絶え絶えな遺言はとっとと忘れて作品を読んで下さい。

    気がついたら落書きしてからもう半年が経っていた。時の流れの早いことよ。ああまた描きたい。今でも初めて作品に出会った時と好きな気持ちは変わらない。もしかしたら生涯で一番好きな作品になるような気がしてきたぞ。いつでも揺るがない気持ちをもてることのなんて幸せなことか。また読み返そう。
    #宝皇学園misora組
    #ぼくはか
    タカオカ
  • 5ポロ謎妄想のらくがき(キャプションが長い)TA中/ポロ→謎/全5枚/2014.2.
    カイポロ同志さまによるポロ謎という可能性をうけ妄想していったらすっごい盛り上がったときのらくがきです。


    サイトに置いたときの萌え語り一部抜粋(長いのでとばしてください):
     >しかし描いている途中で気づいてしまった
    この二人はこのとき共に「半身を無くした者同士」なのである、ということに

     >ポロムはこの時期といえば精神的にも物理的にもパロムが離れていってしまって
    おそらくすごい喪失感を抱えてるころ。
    もしかしたら何か本能的に、自分の半身が足りない謎さんに惹かれてしまうのかも…
    と思ったらポロ→謎すげええええ!! となってしまったわけです

     >こういう、闇の半身を無くしてるんだから下心的なものも無くしてしまってストイックな謎さんもありかもしれませんが
    やっぱりポロムを捨て置けなくて同情してそのままうっかり自分が人肌の温もりに堕ちてしまって
    後でああやってしまったって自己嫌悪するけど関わってしまった以上放っておくこともできなくて
    バロンにいる間は毎晩のようにデビルロードを通ってポロムに会いに行ってる、というのがいいですね
    (私がらいりゅう狩り中でずっとバロンに留まっているためこんな妄想に)

    うーん改めて読むとすごい。
    ラスト1枚はその後時間がたち謎さんもミシディアに来れなくなり、いわゆるポロム編の時間軸になったとしたら妄想。

     >内心、(カインさんはもう試練の山にはいないのに…)と思いつつも、
    それを言うわけにもいかず、自分が試練の山に行って「カイン見つからなかった」で終わらそうとするポロム

    でもそこにあの人がいるわけですよ!!!!


    安定の黒ポロ妄想…
    長いけど置いときます…
     >この場合、黒カインはポロム自身に興味はなくって
    あるのは謎への執着かなあと。というかいつまでも試練の山にいるあたり、
    ポロムが探しに行くまでは謎に対しても(あいつはどうせ大したことできないだろうし好きにしてればいい)
    くらいにしか考えてなかったのかも。
    そこへ謎と会ったことのある人間が現れて、しかも謎のこと信じてるっぽい
    となったもんだから、そこでちょっとまてよあいつはオレのもんなんだよ(同一人物的な意味で)
    という謎への独占欲(なにせ同一人物なので)が生じて、
    じゃああいつのもんはオレのもんだよな!という超理論が展開するか、
    謎とかかわっているらしい人間にちょっと興味が湧いたとか、そんな感じだと(私が)美味しい。
    どっちにしろ黒はポロムを謎さんというフィルターを通してしか見てないので
    あまりよろしくない展開にしかなりそうにないですが…
    同情はすれども喪失感を埋める存在にはなってくれなかった謎さん、ということを知って
    それなら俺が相手になってやるよ…とか悪い感じでポロムちゃんに囁いている黒さんとか
    (ポロムちゃんへの同情心とかじゃなくてただ謎への対抗心)
    うわなんという当て馬臭 ありきたりすぎる展開妄想ですみません^^;

    考えたら黒と謎両方に会ってる人間て(話が集約する直前に会うシドやローザたちはおいといて)
    ポロムだけじゃないですか!!!!
    あーもうなんでこんなにカインに深く関わることになったポロムちゃんなのに
    聖竜騎士になった途端何もなくなっちゃうんですかやっぱりこんなのおかしいよ…
    やまのあき
  • 過去絵です。
    #APヘタリア
    たぼ(3)
  • 7477♂/レイス=マジア「君を守る為ならば、夜の底にだって堕ちてやる。君と一緒なら、どんなに暗い夜でも怖くない。」
    「独りになるのは嫌だ。みんな俺を残していなくなってしまった…父さんも母さんも、兄弟も。」

    『僕が正気を失う前に、ここに書き記します。父上が僕の家族を殺してから、叔父上が僕を追放してから何年もたちました。今思うと父上も僕と同じように誰かに操られていたのでしょう。結局僕は恐れられていたように『狂王』になってしまった。叔父上が僕を追放する前に、とても辛そうな顔をしていたのを覚えています。すまない、と震える声で呟いたのを覚えています。だから僕は恨んではいません。だけど、それでも、"俺"は彼らを殺さずにはいられない、この村を滅ぼさずにはいられない!あぁ、願わくば、我が親愛なる義兄弟達と子ども達、そして最愛なる妻にこの災禍が訪れぬことを、祈ります。』

    『パペット、メイデン、ドール、ないはずの右目が、痛くて痛くて仕方ないんだ…ッ!父上、どうして“僕”だけを残したのですか、俺は、俺は、“僕”は…ッ!このまま狂わされて、父上がしたようにに、叔父上にしたように、愛する者たちを殺めてしまうなら、どうかその前に、“僕”を殺してくれ…ッ!』

    スピリットの息子、ハイデスの兄、レイの夫、ウィン・ロスの父、パペット・ドール・メイデンの義弟。

    ニア討伐戦で戦死。しかしアイオンの蘇生実験により蘇生される。蘇生時間切れの間際、レイと心中。

    冷静で淡々としている。恥ずかしがり屋。発狂したスピリットによって右目を取られている。一族の決定で村から追放された後、レイに拾われ、その後フォルター家に引き取られる。ニアに精神干渉を受け、マジア家が治める一族を一夜で滅ぼした。一人称は俺(僕)、二人称はお前・君・あなた。
    #ポケ擬 ##ラウンズ
    智月上也
  • 有給消化してえ・・・・  #観音坂独歩  #ヒプマイあおじゃく
  • #ヘタリア #過去絵を晒すAKA❤
  • 5へたりあ #ヘタリア雀部ひらめ
  • 32Twitterrログ4ピクシブに投稿していたログ自分用
    2015秋〜2016冬(投稿日:2016年1月10日 02:04)
    AOT以外のキャラも少しいます(うしとら/ヘタリア)
    抜けがあったのであげ直しました。すみません。

    #モブハン
    #エレヒス
    rote
  • 5国×銃まとめ1 #ヘタリア #クロスオーバー #千銃士 #らくがき夜音
  • 25 #ヘタリア のイラストログ
    2016年辺りからごっちゃです。
    砂弓
  • 花の骨 #名探偵コナン
    #降谷零
    #風見裕也


    小説です。試しに既に他所へ上げてある作品を投稿してみます。
    ゼロの降谷零の話。風見を右腕に事件を解決していきます。所謂プロローグです。

    ※実在する組織や建築物、人物や事件とは一切無関係です。キャラクターはあくまで架空のものであり、実在する人物やその境遇についてを否定したり容認したり、あるいは推薦したりするような意図は一切ありません。物語の中の人物ですので、現実世界とは無関係です。
    ※何から何まで驚きの捏造率。完全なるファンフィクションです。








     病室の窓から見える青空に、すこし焦がれた。
     雲ひとつない透明な青。冬の寒さを忘れてしまうほど、幼い頃の夏の景色と変わらない。薬品の混ざったような匂いさえなければ、ここが病院であることを忘れてしまいそうだった。
     清潔な香りのする寝具。飾り気のないベッド。間仕切り用のカーテンレールは古く、所々錆びている。部屋は何故か個室で、どうも現実味がない。
     零は包帯にしっかりと巻かれた両手を、改めて見つめてみた。熱傷と打ち身で悲惨な色になっていたと看護師が言っていた。爆風で吹き飛ばされた時、吸い込んだ空気の熱さと背中を抉られたような衝撃でこのまま心臓を潰される気がして、自分の人生は十三年で幕を閉じるのかと、諦めながら意識を手放した。零が病室のベッドで目を覚ました時、看護師が慌てて医師を呼んだのが昨日のことだ。
     視線だけを動かしサイドテーブルを見ると、味気ない病院食が置いたままになっている。食欲が出なくて手をつけていなかった。
     零は瞳を閉じて考えた。
     あのとき施設長の部屋へ来たブロンドの女が、施設長ごとあの部屋を爆弾で吹っ飛ばしたのだ。あいつは一体、何者だったのか。
     不意に心臓が焼けるような痛みに襲われ、脳は記憶の森へ迷い込むのを拒絶して頭痛を引き起こす。今は何も思い出したくない。
     頭痛に顔を歪ませ手のひらで覆ったその時、ドアをノックする音が聞こえた。零は顔から手を離し、ぶっきらぼうな声で、どうぞ、とめんどくさそうに返事をした。どうせ看護師だろう。
     しかし入ってきたのは、やけにしっかりとスーツを着こなした男だった。着ているものには乱れが一切無く、短く黒い髪は癖毛なのかウェーブがかっているが、綺麗に整えられている。切れ長の瞳はどこか自信に満ちている。歳は四十代くらいだろうか。手には大きな白い紙袋を持っている。
     男は零の姿を見ると、ほっとしたような薄い笑みを浮かべた。しかし零はその男に全く見覚えがなく、部屋を間違えたのでは、という考えが過った。
    「元気そうで良かったよ、零君」
     男は零のことを知っているようだった。声も出さずに眉間に皺を寄せる。扉の手前にあった丸椅子を手に持ってベッドの横まで来た男は、目の前にいる幼い警戒心の塊を見て、はは、と笑った。
    「実はね、倒れてた君を見つけたのは僕なんだ」
     あの日は里親登録のために施設へたまたま来ていたんだよ、と小さく付け加えた男は、サイドテーブルを陣取っていた病院食を端へと追いやって、紙袋から出したフルーツバスケットを置いた。綺麗に包装されており、すぐに食べられるようなものではなさそうだったため、暫くはこの病室の飾りになりそうだな、と零は思った。
    「君は爆発があった時あの部屋にいたらしいけど、何をしてたのかな」
     男が優しい口調で尋ねてきた。
     まるで警察官みたいだ、と零は顔をしかめた。昨日、目が覚めて真っ先に来たのは、施設の人間でも知り合いでもなく、あからさまにめんどくさそうな表情を浮かべた刑事だった。あの時のことについて形式的な質問をいくつかされたが、それも数分で終わり、あっさりと帰っていった。あまり深く調べる気は無さそうだった。
     大人を一切信用していない零は、この男の質問にもまた眉間の皺を更に深くするだけで、ひと言も言葉を発さなかった。
     暫くの沈黙があり、男は諦めたように後ろ髪をかくと、質問を変えよう、と呟いた。
    「爆発はストーブが原因と聞いたが、あの時ストーブをつけたのは君? それとも部屋から出てきたブロンドのあの女性かな?」
     ブロンドの女性。
     零はその言葉を聞いて、男の顔を初めて直視した。爆発の直前に施設長の部屋へ入ってきて、爆弾を置いて出て行ったあの女のことに違いない。事件はお粗末な捜査でストーブによる爆発事故として処理され、謎の多い死となった。
    「なんであんたがそれを知ってるんだよ」
    「なんだ、喋れるんじゃないか」
    「……うるさい」
     驚きのあまりつい口が滑ってしまった。
     零は精一杯の睨みをきかせてから視線をそらした。
    「あの爆発の直前、君のいたあの部屋からブロンドの女性が出て行くのが隣の棟の二階から見えた。そしてそのすぐ後に君が飛び出してきて爆発が起こった。君を助け出した時は煙と炎が酷くて、辺りをきちんと見ることができなかったが……単なる石油ストーブによる事故として処理されていて驚いたよ」
    「あれはストーブが原因なんかじゃない。大人は俺の言うことを信用しないから」
    「ああ……それで何も話さなかったのか」
     どこか憐れみを含ませた物言いで、男は口元へ手を置いて唸った。男が思っていた以上に零の疑心は根深く、話すには慎重を期した。あの日、零があの部屋にいたことはきっとこの独特の疑心が起因しているに違いなかったが、幼い彼の心はこれ以上踏み込むのを許してくれそうにない。
     男は改めて零のことを見た。
     腕や首は包帯に包まれ痛々しく、金色の麦畑みたいに輝く細い髪に少し色黒の肌が、どうも日本人離れしている。十三歳にしては大人びて整った顔立ちは、この世のもの全てに裏切られたような警戒心に彩られている。
     視線に気付いた零は顔をそらし、それを見た男はどこか穏やかに笑いをこぼした。
    「将来の夢はあるかい」
     零はその問いに、渋々といった様子で男に視線を遣った。他意はないと悟ったのだろう。
    「……公安警察」
     男は目を見開いた。
     公安警察。日本の治安を維持する組織だ。
    「それは、何故?」
    「あんたには関係ない」
     零はそう言い切り、疎ましそうな目をした。何を聞かれても答えるつもりはない様子だった。
     男はそんな零の態度に、ただただ驚いていた。幼い彼からそんな言葉が飛び出してくるとは思っていなかったからだ。
     警察官や刑事などのわかりやすい名称ではなく、しっかりと公安警察だと口にした零に、男は得体の知れなさを感じ、畏怖した。この少年には何か大きな目的があるのだ。見た目の幼さに似つかわしくない何かを、恐らく抱えている。一体あの施設でこの幼い少年に何があったのだろう、と、男は考えたが、それを想像することは困難だった。これ以上の詮索と考察は無意味だ。
    「零君、僕は今警察庁に勤めてるんだ。刑事企画課というところにいる」
    「あんた、刑事なの」
    「お、興味が出てきたな?」
    「……別に興味があるわけじゃない」
     零は少し言い澱んで誤魔化したが、興味があることは明白で、男の目には情報を欲しているように見えた。その子供然とした貪欲さに男は少し安堵し、そして、煙と炎の中で倒れていた彼を助けるために抱き上げたあの時から心に決めていたことを、口にした。
    「なぁ、零くん。君が嫌でなければうちへ来ないかい。僕は独り身だから、残念ながら母親代わりの人間はいないことになるが、君の夢を応援するなら、きっと僕は誰よりも適任だ」
     零は男のその言葉に瞬いた。理解が追いついていない表情を浮かべ、何と返していいかわからない様子だった。
     そんな零へ、男は名刺を差し出す。
    「そういえばまだ名乗っていなかったね」
     零は渡された名刺へ視線を落とした。
     降谷 正俊。
     警察庁刑事局刑事企画課所属の、警視長だった。







     この国は平和というセーフハウスの中で、もう永く眠り続けている。頑丈で頑な鉛の扉は開けようとする者の多くを薙ぎ払い、自らを守るのには十分過ぎた。内側から出ることもできず、それはやがて腐敗を始め、今まさに弾けようとしている。
     男はそう叫んだ。神父のような格好でホワイトボードを背に息巻いているその男を、降谷零はいかにも熱心な瞳で見つめていた。しかしその視線とは裏腹に、宗教に平和を見出すのは楽なんだろうな、という気持ちを混ぜ込んだ溜息を口内でころがしたのだった。
     新興宗教はどの国にとっても立派に火種の類である。かの有名な地下鉄の事件がそれをまさしく証明した。日本というこの国は宗教には甘いのだ。守られている。故に警察は非常に手が出し難い。この国がセーフハウスの中で永く眠り続けているという表現は言い得て妙なものであり、彼らが語る内容はあながち馬鹿にも出来ない。しかしそれでも、入信に伴う新興宗教の説明会とやらは、降谷の想像をはるかに超えて退屈そのものだった。
     この教団は「光の歩み」と名乗っている。国内でも屈指の会員数を誇る宗教法人で、この二年で爆発的に信者を増やした。信者の急増と共に教会や保有施設の数も増え、潤沢な資金を惜しげもなく使い勢力を伸ばしている。急激な成長を支えているその資金繰りに以前から公安は目を付けていたが、ひと月ほど前に教団へ潜入している公安の捜査員が表には出ない取引目録を入手し、教団の主な資金源が武器密売や麻薬の輸入売買などであることが浮き彫りになった。なかでも一際目立つ取引が大量の銃火器と爆薬の輸入である。これを日本国内に持ち込もうなどと大胆にも程がある数で、それは暗にこれだけの武器の使用が想定される事件が国内で起きるということを示唆していた。
     取引が行われるのは本日、七月十七日の昼十三時頃。降谷は風見以下十五名の部下を率いて、その取引現場を押さえようとしていた。
    「全員、予定した配置についています。外部からのそれらしい訪問者は今のところありません。例の部屋には先ほど教団幹部の西尾が入っていきました。動きはありません」
    「指示があるまで待機しろ」
    「了解」
     耳元に仕込んだ無線から風見とその部下達の声が聞こえる。こちらの声は風見以外には聞こえないようにしている為、降谷がその会話に入ることはない。
     ホワイトボードの前で熱弁をふるっている教団幹部の男は、忙しなく口を動かしながらも時計を気にしている素振りを見せ始めた。部屋の隅には同じ格好をした若い男女が一名ずつ立っている。先程まで資料や飲み物を配ったりしていたので雑務要員だろうか。男の方が腕時計を見てから、音もなくそっと部屋を出た。
     降谷は、考えを張り巡らせる。
     東京にあるこの第一教会に所属している人物で裏取引に関わっている者は、少なくとも三名いるとされている。今日、姿が確認されているのはそのうちの一名だけであり、今まさに目の前で声をあげている男がそのはずだった。しかし訪問者は未だに無く、説明会は終わる気配がない。
     取引開始の予定時刻まであと十五分。先ほどの男の動きも気になる。
     降谷は小さく咳払いし、そっと立ち上がった。教団の女がそれに気付き近寄ってくる。
    「どうしましたか」
    「すみません、お手洗いはどちらに?」
    「男性は上の階になります。部屋を出て右手に階段がありますので」
    「ありがとうございます」
     女が見惚れてしまうほどの柔らかな笑みを向け、降谷もまた、音もなく部屋を後にした。
     窓のない白塗りの壁が左右に長く伸びている。四階建てのこの建物の中で一般開放されているのは二階にあるこの入信希望者専用のフロアだけで、説明会のためだけに設置された会議室だけがずらりと並んでいる。上の階には礼拝堂があり、その奥にある部屋は限られた人間しか入れず、商談などに使用されているという。盗聴器を仕掛けるのに大変な苦労を強いられた、と風見に愚痴を零していた教団の潜入捜査員からの情報だ。
    「教団の男を確認。礼拝堂へ入りました」
    「説明会にいた男です」
    「祈りに来た……わけじゃなさそうですね、あの様子だと」
    「雑用係じゃなかったのか」
     階段を上がる降谷の耳には部下同士のやり取りが流れ込んでくる。
     その隙間を縫うように、扉を開けたような音が聞こえた。仕掛けた盗聴器が拾った音だろう。先ほどの男が例の部屋へと入ったらしい。
    「突入のタイミングは降谷さんの、」
    「客はどうした?」
     風見の声を遮って、聞いたことのない男の声が飛び込んで来た。耳をすませる。しん、とした空気の中で絨毯の上をゆっくりと歩くような音が聞こえた。
    「取引は既に終了しています」
     聞こえて来たその言葉に、礼拝堂の扉を開けた降谷の足が止まる。
    「報告に上がっていないが」
    「必要ありません」
    「何?」
     その瞬間、カチャン、というプラスチックが擦れるような音の後に、鉄パイプで布団を叩いたような丸みを帯びた鈍く重い衝撃音が響いた。小さな金属片が絨毯へ落下したかのような軽い音が追う。
     一瞬の出来事だった。部屋は静けさを取り戻し、衣擦れの音がし始めた。会話はもう聞こえてこない。
    「今の音は……」
     風見が無線の向こうで息を飲んだ。
    「ああ、素人じゃないらしい」
     サプレッサーで減音されていたがあれは銃声だ。躊躇いもなく引き金を引く、スムーズな仕事だった。
     しかし盗聴したあの内容だけでは、襲われたのが先に部屋に入っていた教団幹部の西尾なのか、それとも雑用係だと思われていたあの男なのかがわからない。部屋から出てくる男を確認する必要があった。取引が終了していた事実についてあれこれ考察するのは、この男を確保してからの方が良さそうだ。
     降谷は礼拝堂へ静かに、そして足早に足を踏み入れた。明かりはついていない。薄暗い空間を裂くようにして、天窓から入る陽の光が幾筋も差し込んでいた。教団の創始者の女の写真を囲むように飾られた祭壇は、まだ真新しい輝きを放っている。天井は高く、収容人数は百人ほどの広さがあり、長椅子が群れをなしている。
    礼拝堂の右奥に部屋の扉を確認すると、一列目の長椅子の後ろへとしゃがみ込み、ジャケットの内側に仕込んでいた自動拳銃へマガジンを装着して構え、影から様子を覗く。
    「風見、建物内の人間を全員一階へ避難させてから全ての出入り口に人をつけろ。他にも隠れている可能性がある。相手は何を所持しているかわからない、手は出すなよ」
    「了解」
    「男はこちらで確保する」
    「一人向かわせます。無茶はしないでくださいよ」
     風見のその言葉に降谷は一瞬目を丸くしたが、すぐに飾らない笑いをこぼしてから息をついた。
    「お前にそんな事を言われるとはな」
    「代わりです」
    「肝に命じておくよ」
     自嘲気味にそう答えた瞬間、部屋の扉が開いた。
     出てきたのは説明会で雑務をこなしていたあの男だった。男の格好は先ほどまで着込んでいた教団の制服ではない。黒いパーカーにデニム、そしてスニーカー。手にはサプレッサー付きの自動拳銃を持ち、肩にはリュックを引っ掛けて、パーカーのフードを被っている。
     男が長椅子を横切ろうとした瞬間を狙って、降谷は拳銃の引き金へ指をかけた。
    「止まれ」
     男へと銃口を突きつけたままゆっくりと立ち上がる。
    「取引はどうした」
     降谷のその言葉に男は立ち止まり視線を向ける。二回瞬いてから納得したように口元を歪ませた。
    「ああ……あんた、それが目的だったのか。入信希望者のフリをして侵入してたんだな。受付で見たときから変だと思ってたよ、神も仏も信じそうには見えなかったから」
     男は降谷の方へ体を向き直す。突きつけられた銃口へ笑いかけると、銃を持ったまま両手を挙げて降参するようにひらひらと手を振った。
    「残念だね。どこの誰だか知らないが、あんたが欲しがってるものはここには無い」
    「その銃、今日予定されていた取引でこの教団が手に入れる筈だった物だな」
    「へえ! そこまで知ってるのか。あんた何者?」
    「それは寧ろこちらが是非聞きたいね」
    「話す必要あるのか? 今から俺を殺すのに?」
     そう言った男に、一瞬の隙を突かれた。
     鈍く重い銃声が礼拝堂へ響き渡る。男が素早く身を屈め至近距離で銃を構え直したのを、反射的に右へ避けたのが幸いだった。発射された銃弾は降谷の左肩を掠め、真っ白な壁に黒い亀裂を描いた。
    「ッ、う、!」
    「降谷さん!?」
     風見が耳を劈くような大声で叫んだ。よろめいた体勢を瞬時に立て直すと素早く教壇へ身を隠した。
    「あれを避けるなんてあんたもう人間じゃないよ! どんな悪魔と取引したんだ?」
     男はこちらに向かって笑いながら威嚇射撃を繰り返し、礼拝堂の入り口に向かい走っている。今下手に身を乗り出せば今度は確実に頭か心臓を穿たれるだろう。
    「風見!」
     礼拝堂から男が出たのを確認した降谷は無線で連絡を入れ、自らも走り出す。
    「無事なんですか?!」
    「そこはいい、奴を取り逃がした! 民間人を誰一人巻き込むな!」
     降谷が叫んだのも束の間、無線と階段下から二重に重なった大きな銃声が二発響き、女性の金切り声があがった。
    「クソッ!」
     あの音だと捜査員が発砲したに違いない。風見がこちらへ寄越すと言っていた捜査員が、奴と鉢合わせたのだろう。銃を所持したまま建物の外へ逃げ出されたら最早追跡は不可能だ。民間人を巻き込みかねない。
     礼拝堂から飛び出し、銃声の響いた下の階へ降りていく。弾が掠めた肩の皮膚がじりじりと焼けたように痛み始めた。
     二階のエレベーターフロアで捜査員の一人が足を撃たれ倒れていた。幸い肉を裂いただけで済んだようだが、あの男の手慣れた動きを思い出せばわざと外した可能性の方が高い。捜査員を囲んで応急処置をしている数名の教団員達に、至急救急を呼ぶように伝える。二名の捜査員が人間の群れを階段へ誘導しながら、怪我人の野次馬にならないよう堰き止めていた。
    「男は駐車場に向かって逃走!」
     無線の向こうの風見が息を切らしながら報告してきた。無線からは数名の足音が忙しなく繰り返されている。微かだが銃声が聞こえ、足音は困惑したように止まった。男が撃ってきたのだろう。その様子からして風見達は男を追っているようだ。暫くしてまた風見の息切れと舌打ちが無線に入り込んできた。ただならぬ動きを見せる男に困惑しているようだった。
     一方で降谷は人の群れの隙間を縫って建物の外へ出ると、駐車場側へと走った。駐車場の出入り口付近の右柱の影で、捜査員一名が身を潜め張っている。男はまだ出てきていない。
     大きな銃声が四発、建物内部と無線から同時に聞こえた。近い場所まで来ている。
     降谷は待機していた捜査員とは反対側の柱へ潜んだ。
    「君一人か」
     捜査員へ声をかけながら銃を構える。
    「はい。建物内部の民間人の数が多いので、半数はそちらで手一杯です。各出入り口に一人ずつ張ってます」
     そう答えた捜査員だったが、改めて降谷の様子を見て、あっ、と声をあげた。ジャケットの肩口の焼け焦げたような服の穴に血が大分滲んでしまっていた。
    「大袈裟に見えるが大したことはない」
    「いえ、後で止血します」
     有無を言わせずそう返事をしてきた捜査員に降谷は少し瞬き、ああ、上司に似たのか、と力なく笑いをこぼした。よく躾けられている。
    「降谷さん、今どこです!?」
    「駐車場の出入り口付近だ」
    「男が外へ出ます!」
     風見の言葉通り、男が建物内部のドアから飛び出してきた。
     降谷は銃口を男の足元に定めるとそのまま地面へ数発撃ち込んだ。駐車場の床へと貫通した銃弾に、走っていた足を止めた男は直ぐにこちらへ顔を向けた。
    「なんだよあんたも警察だったのか!」
    「武器を置いて投降しろ」
     銃口を向けながら男の元へ歩み寄っていく。
     捜査員六名に銃を向けられ囲われた状態でここから一人で逃げ出すことは不可能に近い。男は諦めたように項垂れると、武器を待ったまま両手をあげた。
    「その成りで警察とはね。すっかり騙された。成る程、潜入に向いている。あんたいくつなわけ?」
    「口を閉じて武器を置け」
     男はゆっくりと地面へ拳銃を置き、焦れったさを感じるほどゆっくりと手を離す。近い距離にいた捜査員がそれを無事に回収したのを、その場の全員が見届けたその時。男が被っていたパーカーのフードを脱いだ。その耳元には何か白いものが見える。それが耳栓だということに降谷が気付いた時、既に男は黒い塊を手にしていた。フードの中に仕込んであったのだ。
    「……全員離れろ!!」
     降谷は叫んだ。男の手から弧を描くように放たれた黒い塊にやっと気付いた捜査員達は、強張った表情ですぐに受け身を取った。状況が飲み込めず拳銃を構えたままだった一人の捜査員を、車の影まで突き飛ばした降谷は左耳を塞ぎ、片手で持った拳銃を男に向けて発砲した。こめかみを掠ったそれに男は舌打ちをして再びフードを被って駆け出す。パーカーの背に無数の白い花の柄が見えた。そのすぐ後に黒い塊が地面を打って弾み、一気に膨んで破裂した。それと同時に降谷は受け身を取り、瞳を強く閉じた。
     耳を裂くような高周波音と凄まじい閃光がその場を支配し、全員の視覚と聴覚を奪う。瞳を閉じていてもわかるほどの光量と、強烈な高周波音は数秒間続き、自分が真っ直ぐ立っているのかすらわからなくなるほどに周囲の情報を遮断している。
     減光していくのを感じて瞳を開くと、白みがかった視界の中で体勢を崩した捜査員数名が膝をついているのが見えた。数分は動けないだろう。塞いでいた左耳ですら、暫く音を拾いそうにない。男の姿はなかった。
     音響閃光弾まで所持していたのか、と、降谷は眉間を寄せ苦い表情を浮かべた。まるでこうなることを予め予想した上で全て用意していたかのように無駄のない動きだった。至急、建物内をくまなく調べる必要がある。リストには相当量の爆弾も含まれていたからだ。
     降谷は状況を整理し始めた。
     教団側が予定していた武器取引は、先ほどの男に事前に横領されたと見て間違いない。リストにあった武器を所持していた。まさか自分が発注した武器で襲われるとは、教団幹部の西尾も思ってはいなかっただろう。しかしあれだけの量の武器や爆弾を、一体何のために横領したのか。一人の犯行とは思えなかった。男が何者であるにしても、確実に別の組織が関わっている。勿論、元々取引を予定していたこの教団にも、何らかの大きな計画があったことは明白だ。そちらは別のチームに捜査を担当させる。
     西尾が襲われた件については動機は一つしかないだろう。盗聴内容から二人は顔見知りだったことがわかっている。あの口ぶりだと男は西尾の指示に従っていた立場だ。襲われたのが西尾だけだったということは、西尾には口を封じられる理由があった。恐らく男の正体を知っていたのだ。でなければ横領後に余計な掃除をせずとも姿をくらませるだけで済んだ筈だ。つまり、あの男の手がかりは西尾以外にこの教団には存在しない可能性が高い。西尾の生死はまだ確認出来ていないが、あの男が口封じに失敗したとはとても思えなかった。
    「……まさか閃光弾を所持していたとは」
     風見が傾いていた眼鏡を指先で押し上げ、立ち上がりながら呟いた。他の捜査員も徐々に回復しているものの、まだ喋れそうにはなかった。
    「すぐ本庁へ連絡を入れろ。捜査員を撃った男が街中へ逃走した挙句、行方の知れない武器と爆弾が大量に野放しになった。こちらも上へ報告する」
    「気が重くなりますよ……それから降谷さん」
     拳銃にセイフティをかけてマガジンを取り出し、残り弾数を確認していた降谷の腕を、風見が掴んだ。男の銃弾が掠めた方の腕だ。
     降谷は確認の手を止め、風見を見上げた。
    「なんだ、どうした」
    「肩、ですか」
    「大袈裟に見えるが大したことはない。さっきお前の部下にも同じことを言ったが」
     掠めた程度とはいえ肉を裂かれた肩は酷く熱を持って血を滲ませている。風見は、傷口へは直接触れないようにその周りを少し撫でた。侵食していくような傷の痛みに想定外の刺激を加えられて顔を顰めた降谷に、風見は憤りを感じているような表情を向け、何か言いたげに唇を開いたが、何も言わずすぐに閉じてしまった。
    「なんだその顔は」
    「……いえ。建物内は我々が調べますので病院へ」
     風見は掴んでいた腕を放すと、全ての部下を引き連れて建物内へと戻っていった。説教でもされるのかと思ったがそういうことでもなかったらしい。
     降谷は深い溜息をついた。風見の考えていることは手に取るようにわかる。しなくてもいい心配をしているのだろう。
     共に仕事をし始めてもう数年経つが、先日初めて自分自身のことについて少し話すことがあった。公安として初めて担当した事件の話だ。余計な話をするんじゃなかったな、と今更後悔したが、他人に関する記憶などどうせ時と共に風化する。ただでさえ忙殺されているせいで昨日食べた夕飯のことも思い出せないほどなのだから。
     降谷は拳銃とマガジンをホルダーへ差し込むと、無線を耳から外して乱暴に束ね、ジャケットの内ポケットへ詰めた。
    やのしゅういち
  • 13キャラx好きな曲 まとめピクシブに投稿していたログ自分用
    (投稿日:2015年9月29日 00:00)
    #進撃
    #うしとら
    #ヘタリア
    rote
  • 121003, 1109, 0118再統一記念日とか壁崩壊記念日とか兄さん誕とか。
    ~19/11/9
    #ヘタリア #東西組
    ##東西組
    かづき。
  • 4すうじぷ以前某所に置いていたものの再アップです
    #ヘタリア
    かづき。
  • 軍国試験投稿

    #APH #ヘタリア #二次創作
    kagerou
  • 12 #ヘタリア  #親馬鹿  #イベリアやちこ
  • てすととうこう #初投稿 #APヘタリア #にょたりあ #HL #朝桜桜雀(おーさく)*はると
  • 4 #過去絵を晒す #ヘタリア #春待ち組85(やこ)
  • お兄さんの誕生日をTwitter企画で描いたもの。
    #ヘタリア
    #フランシス
    x_chaba_x
  • 28一血卍傑創作独神がいるよ #一血卍傑 #創作独神墨溜 ヲ筆
  • 3429♂/アリウム=アラクス「シオンの仇を討つ。そのためにはまずあの腐った帝国を討ち亡ぼす必要があるんだ…元々俺の家を奪った奴らだ。躊躇いなんてない。」
    「お前が思うほど俺はすごい奴じゃないさ。だってあの日、俺は、お前を…」

    偽名グラット [七色の暴食王]

    3000年以上生きている『精神病者(サイコシス)』の1人。該当は『孤独恐怖症(モノフォビア)』。アグリー帝国→カロス王国側。

    シオンの夫、ランページの従兄、リカームの親友。
    ##(準備中)
    正統なアラクス家の生き残り。焼き討ちにあったアラクス家から唯一逃げ延び、アグリー帝国に逃げ込んだ。その後従軍するが、妻シオンが不当な命令によって戦死した事に憎しみを覚え、リカームと共にカロス王国側へ寝返った。モルトメールの魔女戦にて、魔女とルインの魂を引き剥がして魔女の魂を自身に封印したことにより自身の魂の形質が変化、それによって存在が消滅した。変化後の魂はグラッド=アルビトリアとなった。

    物静かで淡々としている。一人称は俺、二人称はお前。両腕がない(普段は魔法で腕を作っている)。
    #ポケ擬  ##中立国 ##カロス王国 ##アグリー帝国 ##精神病者 ##ラウンズ
    智月上也
  • 2ギルガルド♂★/ハイメ・D・エッケザックス「彼女にずっとボクを見ていて欲しいから。だから彼女の食べるものすべてに"変わらずの石"を混ぜたんだ。」
    「彼女は永遠に進化できない。だから永遠にボクに怨嗟の目を向けてくれる。これで彼女を独り占めできる。」

    本名ハイメ・ディートリヒ・エッケザックス。

    ナーゲルの幼馴染。

    ナーゲルに異様な執着を見せる。彼女の食料に変わらずの石の粉末を混ぜ続け、彼女を進化できなくさせた張本人。普段は物腰柔らかい優男。一人称はボク、二人称は君。

    #ポケ擬 ##アイギス
    智月上也
  • 自家生殖人=孤独を克服した者 -未来世界(これから)の人類(わたしたち)- #遺伝子操作  #ジャガイモ  #童貞  #こじらせ  #グロ注意  #オリキャラ  #おじさん  #こじらせ  #赤ちゃん  #18禁  #クローン  #孤独  #ロリオタ  #人類  #創作  #デブ  #エロ  #走る羽人日記
  • 極東兄弟 #ヘタリア  #APH  #らくがきhashio
  • ロシアもちと響響です!
    やっぱりヘタリアのもちは柔らかい感じがして好きかな……。
    (ノ)'∨'(ヾ)モチモチ
    #響
    #艦これ
    #ヘタリア
    #もち
    #ヴェールヌイ
    #もちたりあ
    ruruubn
  • 22〜2018/4/1 まとめ今までのまとめです。
    デジタル、アナログごちゃまぜ。
    最後二枚だけヘタライ のレポ(?)です。
    #ヘタリア
    htrm353
  • #ヘタリア
    #本田菊
    #推しキャラに私服を着せる


    多分本田と言っても
    信じてもらえなさそうな仕上がりになってる(笑)
    でも一応女体か?した彼だと言い張る。。。

    ごほごほ!
    temi_1113_temi
  • #ヘタリア
    #ルートヴィッヒ
    #彼氏とデートなう


    本田とデート中の彼です(笑)
    temi_1113_temi
  • すうじku #ヘタリアナメクジ
  • #女の子 #勝手な孤独感SIRAORI