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  • こがらしの季節!10「いたちごっこ!」そのまま修羅場になりもつれ合ってるうちに折りたたみベッドが倒れ、ふざけてのっかり暴れる太一!
    学もだいぶしびれをきらし取っ組み合いのような感じになってしまい、お互い団地の外にもれるくらいの汚い暴言の、ののしりあいオンパレードです!(-_-)

    学「お前ほんといい加減にしろって!ベッドにのるな!( # ゚Д゚)汚ねえ汗、染み込むだろ!」

    太一「はっ、お前と違って一仕事してきたいい汗だし!( ̄▽ ̄)ベタベタさわんじゃねえストーカー!こもり菌がうつるだろ〜!(笑)」
    学「勝手に言ってろあほが!つか、マジ汗臭えからさっさと帰って風呂入って来いって!ただでさえめっちゃ臭えんだから!( # ゚Д゚)」

    太一はふんと、学の言葉を完全に耳をかさずにベッドの下の散らかった服に紛れていた黒いスマホを見つけた。

    太一「おお、いいもんみっけ!こもり菌のくせになんでこんな良いもんもっとんだて!( ̄▽ ̄)」

    朝から突然家に押しかけられた太一に学はすっかりスマホをしまうのを忘れていた。学は「しまった!Σ(゚Д゚)」と腕ずくで取り返そうとしたが、空手を習っていたと、ちびのわりに力が強い太一からなかなかスマホを奪えずにいた。
    むきになっている学ににやにやと腹蹴りの反撃を返してくる太一に完全に遊ばれている感じだ。

    学「おい、バカてめえ!返せって!調子のってんじゃねえぞこのサルが!スマホ持つなんてお前みたいな下等動物には、100年早えんだよ!サルはおとなしく家帰ってバナナでも持って食ってろ!痛って!!腹蹴んな!( # ゚Д゚)」

    太一はさらに意地悪なからかい顔になり・・・。

    太一「うっわ、お前、俺を本気で怒らしたな!もう返したらんし!( ̄▽ ̄)」

    必死にスマホ一直線に奪い返そうと手を伸ばす学!

    学「何がだて!俺ほんとのことしかいっとらんだろ!先輩に逆ギレしてんじゃねえし、スマホいじ繰り回すなって!( # ゚Д゚)」

    軽くかわす太一!

    太一「先輩じゃねえし、俺の奴隷だろ〜!\(^o^)/ニートのこもり菌とかかっこわりい!見習うとこねえし!(笑)」

    学「お前な〜!( # ゚Д゚)ぐあっ!( # ☆Д☆)」

    すきをみて太一の石頭の頭突きが腹に決まり言葉を失う学!ついでにすねも蹴り上げられ・・・!

    太一「奴隷はさっさと部屋片付けろって!( ̄▽ ̄)てめえんちの服だろ〜!(笑)」

    学「ああ~もう!((+_+))」

    太一に振り回されながらも最後は結局やりきれない怒りをこらえ、学が折れて諦めるはめになる!時計は9時をまわり、天気はうんざりするぐらい青の晴天!すでに体力が消耗しきっていたが、まだ一日は始まったばかりだ!ううっ!((+_+))

    #こがらしの季節! #イラスト #小説 #日記 #BL #ショタ #不登校 #ホラー
    かざぐるま
  • こがらしの季節!9「部屋荒らし!」学の部屋に走ってきた太一は、散らかってる服の上をなおも、お構いなしに踏み歩いて、そして、はしによけて立てていた母が使ってる、マット式の青い折りたたみベッドをいたずらに、引っ張り出しそのまま開こうとした。

    もちろん、あわてて太一を追いかけてきた、学は太一をやめさせようと必死だ。

    学「おい!勝手に散らけるなよ!服踏むな!てか、手え洗ってねえだろ!草ぬいた手で触るなって!また洗わないかんくなるだろ〜!( # ゚Д゚)」

    太一「いや、最初から散らかっとるがん!引きこもりで掃除できんて完全に人間、終わっとるし!\(^o^)/」

    神経がイラッとして、むきになって口調がさらに荒くなる学!

    学「何言っとんだて!どう見たって、勝手に不法侵入して部屋荒らしまくってる、おまえの方が終わっとるだろ!いいから服の上にベッド開けんなよ!よけいしわくちゃになるだろ!その前に汚い足で踏むなって、さっきから…!( # ゚Д゚)」

    荒口調で言っても、ふざけてやめようとしない太一の手を強引につかんで離そうとする学!

    太一「そんなん最初からおめ〜が部屋掃除しときゃ問題なくねえ!ニートが俺に、当たんなって!離せストーカー!警察にゆうぞ!\(^o^)/」

    学「ストーカーじゃねえわ!( # ゚Д゚)あっ!?( # ☆Д☆)」

    ・・・と、太一は不意打ちにいきなり男の大事?!なところをにぎってきた!

    一瞬焦った、学の反応にいたずらの笑みを浮かべる太一!

    学「…てお前、今まともに、掴んだだろ〜!( ⊳Д⊲ #)

    太一「正当防衛だし〜!\(^o^)/」

    学「ふざけんなよ!調子のって、人ん部屋荒らしやがって!( ⊳Д⊲ #)

    #こがらしの季節!  #イラスト #小説 #日記  #BL  #ショタ  #共依存  #ホラー
    かざぐるま
  • こがらしの季節!8「わんぱく小僧襲来!」ああ、もお〜!

    堪忍袋の尾がきれかかった学が台所に向うと開いていた小窓からジャンプしながら覗いている太一と皮肉にも目があってしまった。

    太一、学を見つけるとさらに大声でからかいはじめた。

    太一「おっ、引きこもり来やがった!いつまで寝とんだておまえ…さっきお前の父ちゃん自転車で行ったぞ!めっちゃ怖い顔して…\(^o^)/」

    学、いらだって勢いよく玄関まで走りドアのカギを開けて、バンと…!

    学「やかましいって言っとるだろ〜!人の迷惑もわかんないのかよ、おまえは!( ⊳Д⊲ #)

    すると、学の怒りなどお構いなしに無視して台風の風のように学の手をかわして、スルリと中に入ってきた太一!皮肉笑いしながら、いきなり…

    太一「うるせえ〜、さっさと開けろ、この、コモリが…!うりゃあ〜!\(^o^)/」

    太一のふいのひじ打ちが腹にドスっと、もろ入り、咳き込む学!

    学「痛て…って、こもりとか、関係ないだろ!おい、勝手に入るなって!<(`○´)>」

    太一、靴を無造作に脱ぎ捨てて、部屋に上がり込むと…

    太一「なんか、部屋あっちい…こもりの匂いがこもっとるし!マジ死ぬし!\(^o^)/」

    学「うるさいわ!お前の臭いよりましだし…なんでお茶なんか持参してんだよ!( ⊳Д⊲ #)てか、ど朝っぱらから来んじゃねえよ!」

    太一「さっき、団地の掃除で貰ったし!草むしりめっちゃ疲れたし、朝の掃除、お前なんで来んとさぼっとんの!引きこもりのニートが威張っとんなって!(^o^)」

    学、ニートと言う、太一の言葉についムキになってしまい、声を荒げて…

    学「そんなの、強制じゃないだろ!団地の掃除なんて、暇でやりたいやつがやればいいんだから!ちょっと手伝って、渋いお茶貰ったくらいで喜んでるお前にはピッタリの仕事かもな!さっさと飲んで自分ち帰れよ!俺今から朝飯だから…お前がいたら飯がまずくなるだろ!( ⊳Д⊲ #)

    太一「ニートのゴミが、調子にのって、なんか言っとるし!\(^o^)/」

    太一は、そうはやしたてて、悪びれた様子もなけ、持っていたお茶のボトルのフタを開けてちびちび飲みながら、そのまま奥の学の部屋に向かった。

    学「はあ〜!調子乗っとるのはお前だろ!( ⊳Д⊲ #)

    ため息を吐きながら、朝っぱらから精神が休まらない学…!

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    かざぐるま
  • こがらしの季節!7「目覚めのわるい朝!」翌朝、学の顔に朝日のぬくもりが差し込む頃、忙しく鳴らされるインタホンに叩き起こされた。
    学「ええ?なんだよ!Σ(゚Д゚)お父さんは?(◎_◎;)」

    飛び起きるように、身体を起こした学!

    後ろの時計をみると既に8時半をまわっていて、とっくに、出勤している時刻だった。ピンポン、ピンポーンと、その間も壊れるくらい連打される、インタホンに混じって「お〜い、開けろ〜、引きこもり〜!\(^o^)/」と聞き覚えのあるでかい声が…!

    学、その声に一気に眠気もぶっとんでしまい…!

    学「はあ〜?何だよ、あいつ来るにも早過ぎないか!マジかんべんしろよ〜!Σ(゚Д゚)」

    しかも、台所の小窓を父が出るとき、開けていったのかも!めっちゃ外から室内にひびいてくる。
    そして思い出したように・・・。

    学「しまったあ~!今日は土曜日で学校休みかあ~!だからあいつ早いのか~!(>_<)」

    ほぼ毎日、さぼりで家にいる学は曜日もほとんで意識していなく朝から変にむなしくなった・・・。
    もちろん出る気にも、ならず決心した、居留守でとおそうと、頑張っていたが余りにもしつこくうんざりな大声で叫んでくるので、流石に同じ階の住民に迷惑になるかもと立ち上がざる状況におえなかった。昨夜、決心した意気込みが、太一の、大声で糸も簡単に打ち砕かれる…!

    太一「おい、引きこもり~、死んでんのか~!早く出ろ~!\(^o^)/」

    学「うわあ~なんか、めっちゃ恥ずい!今だけ夕べ読んでた、押し入れ型とかの引きこもりになりたいかも〜!精神崩壊準備できてるぞ~!(やけくそ)(>_<)」

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    かざぐるま
  • こがらしの季節!6「深夜の自主学習!」引きこもりの種類は、大体、大きく分けると3つある!
    押し入れ型、室内型、アウトドア派型。
    まず、押入れ型は、ひと目をさけ押し入れなどの狭い空間をこのんで、人によっては、誰かに命を狙われているとか、被害妄想にちかい行動にでる者もいる。その場合被害妄想型とも呼ばれ、1番重症的なパターンだ。

    2つ目は、室内型。自室あるいは、家の中は普通に行き来出来て、テレビをみたり、家族と会話したり、個人差はあるが普通に生活できる。1番よくあるパターンで、中には、ストレスの発散で周りの家族に威張ったり、何かをしてもらうのが当たり前だと、ずるがしこい王様タイプになってしまう人もいる。

    最後に、アウトドア派型は、外も普通に出歩いたり買い物に行ったりも出来る。人と気さくにあいさつをかわしたり、見た目は普通と変わらないけど、学校や仕事、大きな社会にかかわるプレッシャーとかに弱く、家ではないけど、心の空に閉じこもってしまう意味から引きこもりの仲間の分類にされているが、人と触れ合う機会もあるので、何かのきっかけがあれば自立の可能性が1番近い、あと一歩の段階のパターンでもある。

    他にも、夜間自室型、夜間アウトドア派型など、ひと目を嫌うパターンの型など個人差で沢山あるようだ。

    深夜に目覚めた、学はトイレに行きたくなって、洗面所に向かうと台所のテーブルにこてっちゃんとギョウザがそれぞれの皿にラップされ豆電気で反射されて光っているのが分かった。リュックに入れていたはずのスマホも充電器にさされ満タンになっていた。勝義が気をきかせてやってくれたのだろう。流石にちょっと小腹は空いていたが、今つまむと胸焼けとかしそうでトイレをすませたらボトルの水だけ、飲んで隣の部屋でいびきをかいていた勝義を起こさないようにスマホだけ持ち寝床に戻った。

    起きた時、タオルケットが身体にかけられていて、これも、勝義がしてくれたのだろう。父はいつも何かと気にかけてくれて学は心では感謝しているが気恥ずかしいのか、なかなか口に出して言えなかった。

    仮眠を取りすぎたせいか、目が覚めてしまって寝転ぶと学はしばらくネットなどでかちかちして時間をつぶしていた!

    ベランダを全開に窓をあけるとちょうど心地よい夜風と空の真上に薄黄色い月がまぶしく光っている。深夜のせいか手すりのすき間からみえる団地の電気はほぼ真っ暗だった。

    退屈しのぎに、夕方、太一にからかわれた引きこもり検索とかをして、適当に流し読みし頭の中で自分の想像で照らし合わせ、「押し入れ型だとオマルとか持ってきてもらうのかな?(-_-)僕の場合、買い物とか外出もするし、アウトドア派に近いような・・・!ていうか、呼び方普通に外出型でよくない?」など、心の中で突っ込みをいれていた。

    ついでに、人間関係とかも調べていると、人は間近にいる人に1番影響を受けやすくそれによって、体調に支障が出やすいとか…!

    いろいろ読み過ぎて目が疲れると、学は目を細めてスマホをおろした。

    学「ふう〜!とりあえず、明日、あいつ(太一)が来ても居留守使うことにしよう!(-_-;)」

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  • こがらしの季節!5「引きこもりの闇!」不快な気分のまま横になってからすっかりうたた寝してしまった、学!
    それからさらに、時間が立ち外もほぼ真っ暗になったころ玄関からのかすかな物音が…。どうやら父親の勝義(まさよし59)が帰ってきたようだ。
    しばらくがさごして、学のいる奥の部屋のふすまが開けられて…!

    勝義「なんだ、おったんか、お前!電気もつけんと真っくらで、なにしとる!洗濯物くしゃくしゃになるぞ!」

    にぶい反応だが反射時に疲れた顔で勝義のほうに振り向く学。

    学「う、うん?」

    だらしなく畳んでない山積みになった洗濯物のズボンや服をベッドがわりにしていて、ほぼ、すっかりくしゃくしゃになっていた。

    だが勝義は、しかる様子もなく、穏やかな口調で続けて…!

    勝義「だらだらしとるんなら、さっさとふとん敷いてねろよ!調子悪いんか?ラーメンほとんど手つけとらへんし、のびきっとったで、ほかったったぞ。もったいない!(`ヘ´)」

    学「ううん…眠いだけ…!(-_-;)」

    寝起きで上の空のせいか会話がかみ合ってないない感じ…。

    台所から正義がよく聞いているラジオの8時を知らせるコールが学の耳に届いた。

    勝義の立つふすまの向こうからもれる蛍光灯の光りがすごくまぶしかった。

    勝義「リュックに買った野菜、そのまま入っとったし!流しの茶碗くらい洗っとけ。1日家におるんやで!」

    学「…!」

    勝義「こてっちゃん炒めるけど食べるか!何も食べとらへんのやろ!残っとるギョウザでもええけど!一緒に炒めるで!」

    学「うん…!後で!(-_-)」

    勝義「なんや、蚊の鳴くような声で・・・。はきはきしゃべらんと嫌われるぞ!( ̄д ̄)明日も晴れるみたいやで朝ちゃんと洗濯やっとけな!お前が今着とる服も!父さん早いから!」

    学「わかった…!」

    勝義「電気くらいつけとけ!目え悪なるで!( ̄○ ̄)」

    勝義が部屋に入ってきて蛍光灯のひもをひっぱろうとしたが、

    学「まぶしいからいい…!(-_-)」

    と、寝ぼけた声の一言。

    勝義「なんでもええけど、炒めとくで食べとけなギョウザ!食べんならラップして、明日食べやええで今度は残すなよ!( ̄д ̄)」

    勝義はそれだけ言ってふすまを閉め台所に戻って行った!

    再び暗くなった部屋であくびが出た学はまた山積みの背後の洗濯物に背中を預けうとうとと眠りにおちていった。

    頭のブレーカーが飛んで、疲れている時はとにかく休む!これが一番でしょ!(学)

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  • こがらしの季節!4「まとわりつく憂鬱!」急いで、部屋に飛び込んでしばらくすると、学はすっかり死神に魂を抜かれたようにぐったりしてしまった。
    太一とはちあわせして無駄なエネルギーを使ったのが原因か、台所にこもった空気の入れ替えで窓を開けて、椅子にこしかけてから上の空で動く気力も奪われていた。

    学「あいつのせいでせっかく心地よかった気分もぜんぶぶち壊しだよ!(-_-)」と薄暗くなった台所でため息をもらす。

    テーブルの上には出かけに冷蔵庫から出して置いたラーメンが鍋ごと置かれていた。父が夕べ作りすぎて学が昼にたべるよう、冷蔵庫にしまってくれていたのだ。牛乳までついで、すっかりぬるくなっているだろう。鍋敷きが見当たらなく適当な広告を下に敷いて、具は卵ひとつだけの冷めたラーメンを見比べて学は、虚しさを感じた。

    少しでも美味しく温めたいと思ってもガスコンロの上には昨夜からの洗い物のどんぶり等が溜まっていてどかすのがめんどくさい!(>_<)朝仕事が早い父から、朝食のあとまとめて洗っておけと言われていたが、ほぼぶらぶらと夕食の買い物に出かけたりして1日、いなかったので、結局そのままになっていた。レンジで鍋ごと回すのもどうかと考えたけど、そもそも太一のせいで食欲がなくなっていた。
    何か不快な考え事に襲われると、それだけで食欲がなくなって何も手がつけられなくなるのは、学の悪いくせだ。

    学「ああ〜、もう最悪!あいつ明日、まじで来るのかよ〜!((+_+))」

    学は、その事で頭がいっぱいになり、結局ラーメンや溜まっていた洗い物にも手をつけず、もやもやした気分のまま、奥の部屋で横になった。

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  • こがらしの季節!3「不快なにおい!」清掃業の父親の収入だけじゃたりないのかな?あれこれ回らない頭で考えていたら、すぐにエレベーターが降りてきて、すごすご太一と一緒に乗り込んだ。扉が閉まり密室になると汗臭いというか独特な体臭が太一から匂ってきた。お風呂にはちゃんと入っているのか太一のそばにいるといつもこの香りが匂ってくるのだ。学は住んでいる階の5階のぼたんを押しながら再び眉間にしわをよせた。

    太一「塾とかいってどうせ寝とんじゃねえ!前、学校の成績順位ドベチンだったし!(笑)机に隠しとんじゃねえって!」
    しつこく生意気にからんでくる太一に、ついイライラしてしまったのかうっかり、

    学「ジャージとかちゃんと洗っとる?(ー_ー)」と関係ない事を聞いてしまい、やはり太一もどことなく気にしてたのか、

    太一「洗っとるわ!( # ゚Д゚)」と怒り出した。

    体臭がして、性格も生意気で、キレやすい!変な意味で彼はマイナスの三拍子が揃っているなと、学は納得していて、差別に聞こえるかもしれないが太一は出来るだけそばにいてほしくない人間なのだ。

    学「ていうか、太一おまえ自分の階押しとらんがん!(-_-)」

    面倒で話しをそらそうとしたが既に太一の階の3階は通りすぎていて最上階の5回についてしまった。
    するとドアがあいた瞬間いきなり、

    太一「お前の家行っていい?母さんおらんのだろ!( ̄▽ ̄)」

    学「はあ?こんな時間に何言っとんの!そろそろお父さん帰ってくるし!駄目だよ!(ていうか入れたくないし!)(-_-)」

    だが、すんなり納得するわけじゃなし、太一は不意打ちを食らわすように、

    太一「おりゃあ〜しねえ〜、引きこもり〜!ダブルパーンチ!\(^o^)/」とふざけて腹にダブルパンチをお見舞いしてきたのだ!

    もちろん、とっさの事でよけることが出来ず学は加減のないパンチを2回、もろお腹にくらって「ごふ、うっ!\(☆Д☆)/!」となった!

    一瞬、息が出来なくなりその場に腹をかかえしゃがみ込む学をお構いなしに、太一は、そのままスキップするように・・・。

    太一「明日、家行くからお菓子用意しとけよ!\(^o^)/」と開き直りだ!

    学が腹を抑えたまま、「はあ〜っ?」と太一に怒り出す暇もなく、太一は去りぎわ5階の全ての部屋のインタホンをピンポンダッシュして走っていった!

    学「何してんだよ!( ⊳Д⊲ #)

    学が怒りかけた時、太一は既に向こうのはしで大声でからかうように、

    太一「お前が怒られろお~~〜!\( ̄▽ ̄)/ハハ・・・。(笑)」

    とサルみたいにはしゃぎながら階段を降りて行った!

    住人A「な〜に!誰?( ̄д ̄)」

    学「やばい!Σ(゚Д゚)」

    同じ階の住民のおばさんの声がしてドアが空きかけたから、学は面倒になって手前の自分の部屋にそそくさと鍵を開けて入っていった。

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  • こがらしの季節!2「やかましいサル!」夕風の余韻に浸って自分の住んでいる8棟に入って細い廊下を歩いていたら、正面の方の入り口の方からも誰か入ってきて、学は眉をひそめた。人見知りもあったし出来れば棟内でも人と触れあうのは好きじゃなかった。でも入ってきた子柄のやつは、学がもっとも会いたくない、中1の太一だった。太一の両親は離婚して清掃業の父との父子家庭で、母と妹は別の場所で暮らしてるらしい。正確には両親の不仲が原因でお互い別居状態みたいなんだけど、その間に酔った勢いの父親が同じ清掃業で働いていた誰かと浮気したのがバレてけんかが耐えず、結局別れてしまったらしい。(-_-)
    向かって行くと、太一も学の姿にきづいたらしい。

    太一「おーっす!\(^o^)/」と大きく廊下にひびく声。

    学は少し嫌そうにかくんとロボットみたいに会釈を返した!
    太一、いつもみたいに、からかいじみた表情で学を見てきた。面倒くさくなったから、階段で行こうと思ったが、逃げるように思われるのも嫌だったし、仕方なくエレベーターを待つ太一の横に心でため息をもらしながら並んだ!

    太一「お前、学校さぼっていつも何しとんの?母ちゃん泣いとんじゃねえ!( ̄▽ ̄)」

    学「うるさいよ!お前に関係ないし!塾とかいろいろ忙しいんだわ!<(`○´)>」

    実際、塾も中1から通っていたのだがあまり成績も伸びず、別に、マンツーマンでしごいてくれる塾をさがすかと、父の言葉を最後に、やめてしまって今は行っていなかったが、小さなプライドが邪魔してか、ついみえをはってしまう。

    ジャージ姿の太一が首から腰にかけている大きなカバンからでかいすいとうがのぞいている。夕刊配達の帰りみたいだった。

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  • こがらしの季節!1「団地かぜ!」茜色に染まる時刻!背の高い沢山の団地が並ぶ、すき間から優しい光りと共に吹いてくる心地よい風が好きだ!空気にのって何処かの部屋でご飯を炊く温かい香りが1日に降り積もった疲れを癒やしてくれる。そのまま疲れを風にのせて、何処か遠くの空のかなたまで運んで、くちどけのよいあたたかいオレンジドロップのように心地よく溶けていったらいいのに!

    人付き合いの苦手な学(まなぶ、15)は今年中学3年の受験生だ!でも、受験と言っても別に勉強に専念してる様子もなく、もう10月に入るのに、気持ちも落ち着かずぶらぶしている感じだ。口下手で仲の良い友達がいる訳ではなく、夏休みが終わったあたりから急に物思いにふけるように、学校に行っても上の空のように休みがちになった。うつ気味と言った方がいいのだろうか!そば屋の飲食店に勤める父と、口うるさい専業主婦の母との3人家族で、特に深く揉め事もなく普通に団地で生活してきたが、最近母方の実家の祖母が転んで腰を痛めてしまったため、母がしばらく付き添い介護とゆう形でしばらく実家に帰ってしまっていた。
    その事もあってか、あまり叱る人がいないせいか、夏の暑さが抜け出してきたのと同時にだらけぐせが目立つ生活になって行った。

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