それ行けUMブラザーズ 巻之弐★それ行けUMブラザーズ★
〜大太郎坊なんて嫌いだ!の巻〜
「兄上えええええああ😭😭」
「今日も大太郎坊に負けたか」
「😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭」
「泣くな、男だろう!」
「😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭」
「なに、男だから泣いてはいけないと言うのはジェンダー平等に反するだと?…うっ…た、確かに……」
「😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭」
「なんだ、何か言いたいのか」
「😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭」
「頭を撫でろだと?子供なのかお前は……まったく……仕方がない」
「😭😭😭😭😭😮🙂😊😊😊」
「ほら、これでいいか。元気を出せ。諦めるんじゃない」
「😊😊😊😊😊😊😊💪💪✌️✌️」
「よしよし」
「✌️✌️⚔️⚔️⚔️⚔️🔪🔪🔪🔪」
「もう大丈夫みたいだな」
「……兄上、ありがとうございます」
「ふん。いいか、己の未熟さを棚に上げいじける暇があるならば鍛錬を積め。まずは負けを認めることから始めるのだ」
「🪃🪃🪃🪃🪃🪃🪃🪃🪃🪃」
「貴様ーーーっっ!!!!!!💢💢💢💢」
おしまい。
★それ行けUMブラザーズ★
〜冬の朝の物語 の巻〜
嵐童、朝の5時に目覚まし無しで起床。
着替え身支度の後、庭にて基礎トレーニング〜素振り〜走り込み〜軽く汗を流した後に6時から一時間ほど朝の読書。
同時刻、27代爆睡中。
嵐童、7時に朝食……のはずだが弟が起きてこない。
食事は家族揃って食べるべきだと思ってる派の兄上、27代の部屋に殴り込む。
朝7:30、布団から絶対出たくないマンの27代と規則正しい生活を送れマンの嵐童が壮絶な戦いを繰り広げる。
この戦いの勝敗率は今のところ五分五分。ちなみに放置された朝食は家臣たちによりちゃんとラップされ、温かいものは27代が起きてから準備されている。家臣偉い。
嵐童が勝利した場合は、27代は哀れ布団を剥ぎ取られて首根っこを引っ掴まれ、寝癖だらけの頭&寝ぼけまなこで朝食の席に座らせられる。
「8時とか……まだ夜ですよ兄上……」
「朝だ馬鹿者」
「だけど……確かに、一緒に食事するのは悪くないですね!それではいただきます」
「……うむ、いただきます」
27代が勝利した場合、27代は10:30くらいまで爆睡。
「我が思い……届(略)」
「大げさですよ兄上……むにゃむにゃ……」
おしまい。
★それ行けUMブラザーズ★
〜もうすぐ楽しいクリスマスの巻〜
「兄上、12月と言えばクリスマス。クリスマスと言えばプレゼントです。我の欲しいものリストのリンク送っておきますね」
「世界観を考えろ馬鹿者」
「仏間にクリスマスツリー飾る混沌の国ですよここは。あ、そうそう24日は館でパーティしますのでよろしくです」
「部外者を館に入れるなまだ詳しい設定もわからないのに!!」
「メタ発言はお控え下さい兄上。あ、兄上も参加されます?ちなみにこのパーティは我の当主就任祝いと」
「絶対に参加しない」
「……UMメガヒット祈願も兼ねてます」
「…………行けたら行く」
(24日深夜)
(27代達のあまりの大騒ぎっぷりに辟易した兄上は自室避難→ようやく静かになったので様子を見に来る→酔いつぶれて死屍累々の参加者の中に爆睡27代発見)
(ため息をつきながら参加者達に毛布をかけてやる兄上)
(最後に27代に毛布をかけてやろうとしたら、27代の胸元からプレゼントらしき包みがこぼれ落ちているのを発見→メッセージカードに『兄上、MERRY KHRISTMAS!』と書いてある)
(綴りが間違っている、と苦笑しながら包みを受け取る兄上)
(参加者や27代を起こさないように静かに部屋を出る兄上……)
(そして、25日になって)
「27代貴様、私へのプレゼントが育毛剤とはどういう事だ!!!!!」
「兄上こそ我へのプレゼントが政治の本ってどういう事ですかPS5が欲しいってリンク送ったでしょう!!!!」
「こんなもの必要無いわ!!」
「我だって必要無いですよ!!」
「貴様は当主だろうがーー!!!」
「PS5ー!!!!」
(兄弟のやり取りを見ていた蓮華ちゃんが一言)
「すごくダメな賢者の贈り物みたいだな……」
(隣で頷きあう荒弥さんと鴻明さん)
(響き合う剣撃の音)
(舞い落ちる粉雪)
(🎄メリー・クリスマス🎄)
★それ行けUMブラザーズ★
〜今日は楽しいクリスマスの巻〜
「兄上」
「なんだ」
「今日(12/24)だけで何羽の鶏が犠牲になったのでしょう」
「……(🍗を片手に硬直)」
「チキン美味いですね(もぐもぐ)」
「……」
「あれ、食べないならもらっちゃいますよ?😋」
「😡(27代を殴る)」
「😭(理由がわからない)」
「😭😭(兄上に殴られたのでべそべそしてる27代)」
「(無言で部屋を出ていく兄上)」
「😢(しょんぼり)」
「(少しして、クリスマスホールケーキを持ってくる兄上)」
「😳😳😳😳」
「クリスマスくらい、男が甘味を食してもよかろう」
「……兄上のお考えは古うございます」
「😡」
「兄上、あいやしばらく!ケーキ持っていかないで下さいよ〜!」
「考えが古くて悪かったな!もういい私一人で食う!!」
「一緒に食べましょうよ兄上」
「……私と一緒に食べたいのか」
「はい、一緒に食べましょう」
「…まあ、クリスマスだからな」
「クリスマスですからね」
(並んで座ってケーキを食べる月氏兄弟)
(ケーキの上に乗っているチョコプレートをガン見している27代)
(プレートを譲ってあげる兄上)
(にこにこ顔の27代、仏頂面の兄上)
(クリスマスの飾り付けをされた難易度設定の仏像も笑っているように見える……)
メリークリスマス🎄(べべん♪)
#月風話
★それ行けUMブラザーズ★
〜雪だ!集まれ!月氏雪合戦!の巻〜
「行くぞ27代!」
「はい!21代様!!」
「「月氏流合体奥義!超究極雪玉剛速球!!!!!!」」
「あっ、ちょっとコントロール狂ったぞ27代」
「あ、兄上ーーーっ!!!!!!😱😱😱」
(室内で読書をしていてふと外に目をやり、障子を開け、一面の雪景色の眩しさに軽く目を細める兄上)
(遠くから聞こえてくる弟達の楽しげな声にやれやれと頭を振り、静かな微笑みを浮かべる兄上)
(すると突然周りが暗くなったので顔を上げた兄上の眼前には超巨大な雪玉が爆速で(ry
(暗転)
(遠くから聞こえる嵐風兄弟大喧嘩の騒音)
(蓮華と餓鬼達は雪遊びに飽きたのでコタツで一緒にぬくぬく)
(嵐童が飛び出して行った部屋に風が吹き、読みさしの本のページが揺れる)
(嵐童が読んでいたページ。「兄弟猶一木有両枝也」と書かれている……)
おしまい。
★それ行けUMブラザーズ★
〜謹賀新年月風魔伝!の巻〜
27代が引いたおみくじ
第27番 大吉
このみくじの人は運気盛向商売繁盛新作発売売上好調の運勢なり。己を信じ邁進するべし。
但し家族との諍いの相有り。注意せよ。
願事…叶う。精進せよ
失せ物…信じて探せ
旅行…今こそ旅立ちの時
家族…決して挫けぬこと。
嵐童が引いたおみくじ
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
第573番 末吉
このみくじの人は暗闇にて道に迷う相有り。照らす光見失うべからず。
引き返す事もまた勇なり。
願事…困難を伴う。熟考せよ
失せ物…出難し。
旅行…波乱有り。戻れ
家族…蜘蛛の糸なり。大切にせよ
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
(おみくじを見て喜ぶ27代)
(おみくじを見て微妙な顔の兄上)
(27代、兄上の微妙な顔を察し)
(兄上を引っ張り、二人でおみくじを枝に結ぶ)
(あっ屋台出てますよ。奢ってください兄上!)
(正月早々図々しい奴だ……何が食いたい)
(お好み焼きとじゃがバタとチョコバナと)
(食いすぎだ!)
(二人が去ったあと、風に揺れる境内の木々)
(2つ並べて結ばれたおみくじも、優しい風に揺れている……)
おしまい。