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■名前 : 櫟 -レキ-
■種族 : 樹妖
■年齢 : いっぱい
■性別 : 雄の形をしている
■身長 : 176㎝
とある村に生えている、イチイの木の妖怪。
性格は明るく、何にでも果敢に挑む方。
本体である樹を枯らせない限り、消滅することは無い。
そのため、ちょっと無鉄砲な所がある。
人間の事に興味があり、特に武道をよく学んでいる。
湍とは友達。
向こうの方が結構年上だが、ずっと一緒に居るのでもはや友達。
湍お手製の、幻術の札(角を隠す)は首に巻いている。
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■名前 : 湍 -ハヤセ-
■種族 : 水神
■年齢 : いっぱい
■性別 : 雄の形をしている
■身長 : 167㎝
とある村に流れている、川の神様。蛟。
とても大人しく、無気力な性格。
本体である川が涸れない限り、消滅することは無い。
が、だからと言って無鉄砲じゃない。なんなら争いは嫌い。
人間は好きじゃないけど、無下にもしない程度。
櫟とは友達。
ある日、自分の住んでる村に生えて来たんだとか。
湍お手製の、幻術の札(角と尻尾を隠す)は髪に括られている。
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■櫟の能力
どんな樹でも操る事が出来る。
特異的に一部を伸ばしたり、枯らせたり、種まで戻したり…
とは言え、非常に神経を使うようで、あまり使いたがらない。
やり過ぎると、自分が枯れかねない(水分が原動力)
なお、自分の本体は操る事が出来ない。
基本的には剣術で戦う方が得意。
植物の毒性も心得ており、それを利用する事もある。
ちなみに日光浴しないと、元気なくなる。
■湍の能力
空気中の水分を操る事が出来る。
無から水を生み出せるというよりは、集めてるイメージ。
なので、やり過ぎると周りが乾燥しかねない。
んで、乾燥すると自身の鱗が剥がれて痛いので、一長一短。
あとは、土壌を豊かにする力が使える。
これにより、村の豊穣の神様として祀られていた。
無意識下ではあるが、多少の天候も操れるとか。
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▲櫟アイコンたち
▲湍アイコンたち
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■■村での調査報告書
結論から話すと、■■村での水害の大まかな原因は、人間にある。
水神(個体名:ハヤセ)は、村の豊穣の神として祀られていた。
村の土は豊かで、少々流れが速いが清らかな川もある。
この川こそが湍川であり、村の基盤であった。
他の土地から移り住んできた村人たちは、水神を崇める事により、
次第に繁栄して行ったようだ。
しかし、人が繁栄するにつれ、信仰心の薄い者や疑念を抱く者が現れた。
繁栄した村を養うには水神の力は弱く、
水神に頼り切っていた村人達にとっては、もどかしい物があったのだと推測される。
そこで村人達がとった行動が、「暴力での支配」であった。
今までは祀る事で加護を受けて来たわけだが、
今度は暴力で水神をコントロールする事で、無理やり豊穣の力を引き出していた。
これが、水害の始まりであったようだ。
水神には、自身でコントロールできない領域の力があった。
それは、『感情の変化により、小規模な天候を変更する力』だ。
明るい感情の時は晴れ間が訪れ、負の感情の時は雨が降る。
「暴力での支配」が、痛い、苦しい、悲しいなどの「負の感情」を呼び起こし、
村には、長きに渡って強い雨が降り続いていた。
これが、水害の原因は人間にある、と書き記した理由だ。
よって、件の水神は人類の脅威では無いと判断する。
人間の業により引き起こされた事故であり、水神を処分するには値しない。
村は、滅ぶべくして滅んだ。
これを史実とする。
以下、報告資料を時系列順にファイリングした。
ついでに補足をしておいた。
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■ある村での調査資料 002-b
音声データを観覧中、人の泣く声を確認いたしました。
ひとまず、資料001の近年、数年前あたりに遡り、調査を進めます。
(後述:資料001-b)
■■■■.■■.■■ 晴れ
変化を観察するため、水害が発生し始める数年前へと渡った。
気候安定。少し気温が高いように感じます。
どうやら、村にて不作が続いているようです。
原因は、おそらく干ばつ。
水害以前は、逆に、雨量が減っていたのかも知れません。
件の樹妖の居たポイントへ到着。
樹妖の幼体の姿はなく、まだ霊力の持たない新芽の状態で発見しました。
また、すぐ傍に角と鱗を持つ生物を確認。
資料001に準ずれば、シーサーペント (リバーですが)、蛟が該当すると思われます。
村の信仰を考えると、水神の類かも知れません。
この水神ですが、未成熟な状態であると考えられます。
男児 (あるいは女児) の形をとり、精神面の幼さが感じ取れます。
言葉数や知性が乏しく、村に恩恵をもたらすことが出来ないのかも知れません。
引き続き、調査をお願いします。
終了時刻 ■■■■.■■.■■ ■■:■■
調査員 ■■■■■
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【補足】
水神がまだ幼く、樹妖の自我も発生していない状態。
不作の原因は、人間が増えすぎた事により水神の力が追いついてない事だろう。
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■ある村での調査資料 001-b
付箋の貼られた音声データのようだ
*風によって葉の擦れる音がする。
*雨音は強く、録音中ずっとノイズのように聞こえてくる。
*轟々とした川の音に混じって、怒号のようなものも聞こえる。
*0:26辺り、人の泣く声だろうか?微かに聞こえた気がした。
【付箋】
数年間から続く水害の原因を調査中。
村の人々に干渉しないよう、1000年前も視野に調査を進めてください。
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【補足】
恐らく、微かに聞こえた声は水神の泣く声だろう。
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■ある村での調査資料 001-a
幼木の麓に蹲る幼児を確認。
幼児の手、足、耳の先などに壊死の兆候が見られる。
また、頭部に角のようなものを確認した。
恐らく、トレント、樹妖に分類される物と予想される。
それなら壊死の原因もある程度は考察できる。
この地域には、数年水害が見られている。
黒々とした分厚い雲が空を占め、雨が降り続き、川は乱れ洪水を起こしているようだ。
原因については、別途調査中である。
この雨が続けば、この樹妖の幼体は死に至るかも知れない。
観察を続ける。
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【補足】
ある程度樹が成長し、樹妖の自我が芽生えた頃のようだ。
この頃から既に大雨に見舞われていたようだが、
何度か水神は樹妖の元を訪れていたそうな。
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■ある村での調査資料 004-a
樹妖の幼体を目撃後、いくつかの調査を重ねた。
本体である樹木が根を張る場所の近くに、件の川が流れているようだ。
周辺の集落の者によれば、この川は湍川 (ハヤセガワ) と呼ばれている。
普段から流れが急で、足を滑らせればとても危険な川なのだとか。
しかし、流れが速いとはいえ、村を壊滅させるような幅の川ではないように見える。
この川には守り神が居る用で、人々は熱心に信仰しているのだとか。
本記録は、資料001から2週間後に書き記している。
未だ雨は降り続いており、地面に下り立って調査するのなら、お気に入りの靴で来る事はお勧めしない。
樹妖の幼体は、ハスイモで雨避けを作ったり、辺りの雑草を取り除いて凌ぐ作戦をとっている。
どこまで効果があるのだろう。
状況が改善しているようには見えない。
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■ある村での調査資料 011-a
マズい事になってしまいました… ■■■■.■■.■■ 大雨
いやね、調査の為に例の村に着いたはいいんですけど、
どうも天気が酷くて。人間どころか生き物すら居なくて!
それで、耳を澄ませたら聞こえて来たんですよ…!
まあ、それは音声ファイルを聞いていただければ。
それで!あまりにも酷い状況だったから、うっかり樹妖と直接接触してしまいました。
ごめんなさい、本当に…僕、クビですかね?
樹妖は大雨の中、自身の本体である幼木の近くから動けない様子でした。
手足の壊死が激しく、声も途切れ途切れでしたが…
僕に向かって、「友達を助けて」「ずっと泣いてる」と訴えてきましたね。
最初は、泣いてるのは君でしょ?!って思ったんですけど、どうも違くて。
流石の僕も、泣いてる子供の言う事を見過ごすのもなぁーと思ったのですが、
でもほら、僕たちは不可侵が鉄則でしょ?何もできなかったのが心苦しいですね。
それで、樹妖は友達の事を、「はやせ」と呼んでいました。
確か、この村には湍川というのが流れているのですよね?
だからきっと、あの水神の名前は「はやせ」なんですよ!
今回は、ちょっとトラブルがあって長居できませんでしたが…
状況を察するに、この水害には「はやせ」が深くかかわっているような気がします。
決して、怖くて逃げて来たわけではありませんよ!
この周辺の調査をすれば、今後の事がわかるのですから、
僕は偉大なる成果を残したと言えます!
では、次もよろしくお願いします。
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【補足】
報告書の書き方がなっていない。
樹妖にとって、この大雨の原因は分かっていないらしい。
ただ、友達が小屋に閉じ込められ、暴行を受けている事を心配している。
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■ある村での調査資料 012-b
音声ファイルだ。
*酷い雨音が続いている。
*ギイギイと木の扉が音を立てているが、ゴトリと音がした後は、雨音は少し小さくなった。
*それから、複数人の怒号が聞こえて来た。
*「…おい、…えのせいだろ…!」
*パシ、と肌を打つ様な音。
*「お前が……から、ずっと雨が……」
*「……ごめんなさい」
*「何が、豊穣の……だ、…村は……」
*小さな悲鳴、そして倒れ込む音。
*「どうにも……でき、…」
*「ごめん、…さい……ごめんなさい…」
*「くそ、これ以上は……おい、皆の避難を!」
*はっきりとした声が聞こえたかと思えば、ドタドタと人の歩く音が続く。
*静まり返った部屋で、子供のすすり泣く声が聞こえる。
*「…ごめんよ」
【付箋】
最後、僕の声も入っちゃいました。
ごめんなさいm(__)m
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【補足】
音声のとり方もなっていない。
村人による水神への暴行の、決定的な瞬間を記録している。
この後、人間達は村を捨てて下山したようだ。
小屋の鍵はかけられておらず、水神はいつでも逃げられる状態だった。
しかし、そのまま数週間雨は降り続く。
まだ幼いため、樹妖は自身の樹から遠く離れられない。
そして、降り続く雨によって根腐れが起きている。
これにより、水神を助けに行く事が出来なかったと推測される。
人の居なくなった村で雨が止むのは、資料012から数週間後の事である。
それまでの間、水神は一度も小屋から出なかった。
樹妖が生き延びられたのは、自身の生命力の賜物なのかもしれない。
このあたりは調査対象外であるため、記述を控える。
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■ある村での調査資料 006-a
■■■■.■■.■■ 曇
ちょっと気になったので、数十年後の樹妖の調査を行いました。
この年には水害も終わっているようで、気候は安定しているように見受けられます。
村民は全員山を下り、街へと移り住んだ記録がありました。
腐り、崩れ去った村の家屋も、自然に溶け込み始めているようです。
残された(という表現も少し違うが)樹妖と水神の二体は、少し暇を持て余している様子。
樹妖は記録001の状態よりかなり血色も良く、本体であるイチイの木も多少成長した模様。
角も成長しているかもしれません。
今回は、森の木に登ってこっそりと人間を観察している姿を観測いたしました。
憧憬の眼差しを送る先は、旅の侍でしょうか。
”人間は”誰もいないこの森で、刀の稽古をしている様子を眺めているようでした。
同時に、近くで水神の姿も発見しました。
こちらは資料007-aに記載します。
侍が去った後、水神に刀のかっこよさを熱弁していました。
私には、至って普通の子供のように見えました。
彼らが、人間を追い出す為に水害を装ったのでしょうか?疑問が残ります。
引き続き、調査をよろしくお願いします。
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【補足】
廃村になった村に、侍が剣術の稽古をしに来ていた様子。
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■ある村での調査資料 007-b
■■■■.■■.■■ 曇
資料006-aの続きです。
この年には気候が安定し、村民はいなくなり、暇そうな樹妖と水神だけになった村の記録ですね。
現在、木の上で樹妖が侍を眺めている所です。
その様子を、水神の方は木の根元で見守っているように見えます。
樹妖は侍に興味津々のようですが、水神はそうではない様子です。
人に見つからないように茂みに隠れ、ただ、木の上の樹妖を眺めています。
少し気がかりな事があったので、記します。
彼 (自分の事を「僕」と言っていたので、そうしました) の右目が赤みがかっているのを確認しました。
我々は基本的にオッドアイですが、他種族でもあり得るのでしょうか?
それに、彼の基本データには、両目とも菖蒲色と記載されてました。
以前の記録では、言葉数や知性が乏いとの事でしたが、私の印象は少し違います。
故意に口数を減らし、何かを諦めているような…そんな感じです。
もしくは、人に怯えているようにも見えます。
彼らの調査の先に、不本意なレッテルが晴れる事を願います。
記録を終わります。
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【補足】
資料006と同時期。
数々の人間から受けた虐待の末、水神の性格が内向的に傾いたようだ。
右目の赤みは、どうやら暴行の際の後遺症であると判断する。
次第に髪で右目を隠すようになって行った。
以上が、本調査にて判明した■■村での出来事である。
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って、長々と書きましたが、要約すると…
・湍は村の人間に虐待を受けていたため、村が水害に見舞われた
・櫟は湍が虐待を受けている事は知っていたが、湍が天候を変えている事は知らない
・つまり間接的に櫟を殺しかけたのは湍(不本意)
・そんな事はな~んもしらない櫟さん
ただそれだけの話ですが、今の今まで湍は事の顛末を櫟に話ていません。
ちなみに2人の事を調査していたのは、別創作の歴史守り人さん達。
湍が指定有害生物かも?!と思って、実状を調査していました。
この人たちの事は、ギャレリア内で『時渡と勿忘草』で検索すれば出てきます。
URLを乗せないのは、昔の絵がいっぱいで恥ずかしいからだ!!!!!(‘、3_ヽ)_
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■櫟の心情
湍川の傍に生まれ、途中まではすくすく育っていた櫟さん。
村からは少し離れた場所に生えているので、自分が幼い頃の村は知らない。
樹の成長は非常に遅いので、生まれてから廃村になるまでは、
普通に200年とか経ってるかも知れない…
当時は無邪気な子供だったので、たまに遊びに来る湍の事は
一緒に居て楽しい友達だと思っていた。
ただ、幼いながらでも友人の変化には気づいており、
たまに上の空になる事、体にたまに痣がある事、
日に日に窶れていく事は心配そうに見ていた。
ずっと雨が降っているな、とは思っていた。
心配だけど、自身の樹を中心にある程度の範囲しか動けないため、
どうする事も出来ずに見守るだけだった。
櫟の前で湍は、頑なに自分の事を話さないので、櫟からも聞く事は無かった。
聞いたらもう、遊びに来てくれないような気がして。
触れちゃいけない事なのかな、と思って。
と、いった心情は、実は現在覚えていない。
というのも、村人たちが村を出ていった後、
湍は小屋から出てこないし、自分は樹の傍から動けないし…で、
森で1人、瀕死の状態にあったため。
高温の熱にうなされて、記憶に障害が残ったイメージ。
ぼんやりと大雨があったな、と覚えてるぐらい。
それから今の姿に成長するまで、何度か大雨の事を湍に聞くも、
一度もちゃんとした事を教えてもらった事はない。
自分自身、人間社会や剣術に夢中で気にしなかったのもある。
今はもう、本体の樹から遠く離れても動けるので、やりたい事を
やりたい放題である。
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■湍の心情
事の始まりは、ある時川に落ちた子供を助けた所から始まる。
一家で川の麓へ越して来たある家族が、村の始まり。
この一家の感謝の気持ちから信仰が産まれ、水神としての力を得る。
信仰の強さが自身の力の強さである。
小さいうちは、心から『人の為に頑張ろう!』って気持ちだった。
だけど、湍が成長するスピードと、人間が増えるスピードが追いつかなくて、
頑張りたいけど頑張れない状況が続き……
それでも湍なりに頑張っていたけれど、それで受けたのは暴力だった。
それまでは人間の為に頑張っていたけれど、『裏切られた』っていうのが一番の心情。
自分が雨を降らせているのは分かっているが、コントロールは出来ない。
なので、募る悲しみや痛みが、降り続く大雨の原因となったとか。
櫟の事は、最初は普通に友達だと思って接していた。
小さな芽を大事に大事に世話をして、大きく育ってね~って思ってた。
無邪気に育つ櫟を見て、この子は純粋に育て、と思ったのが最初。
余計な心配をさせたく無くて、虐待の事を言わなかった事もある。
もしかしたら虐待の事気づかれていたかも知れないけど、
櫟は汚い事知らなくていいよ、と何も言わなかった事もある。
事がエスカレートして、小屋に監禁されていた頃は、
櫟の事を心配する事はあっても、どうする事も出来なかった。
村人がいなくなった後は、完全に塞ぎこんで、櫟も何も全て考えられなくなっていた。
出来れば生きてて欲しいけどな…って感じ。
そんな感じで、一度友達の事も考えられなかった後ろめたさがある。
虐待が全て悪いんだけどね…
嘘をついてもいいんだけれど、櫟に事の顛末を伝える事は日和っている。
自分がそんな綺麗な人間じゃない事を、伝えるのが怖い。
櫟に嫌われるのが怖い。
正直、信仰があるかどうかは湍の存続には関係しない。
信仰の強さが力の強さであるため、人間の信仰は無くてもいいっちゃいい。
ただ、湍自身人間と関わっていた頃の楽しさを覚えているため、諦めきれない所がある。
人間と関わるのは怖いけれど、それでも交流はしたいなって思ってる。
だから、言い方悪く言うと、櫟はちょうどいい架け橋となる。
人間に興味津々な櫟と関わる事は、間接的に人間と関わる事になる。
櫟との人間関係を続けていれば、自ずと信仰を得られるかも知れない。
そんな打算的な所も、後ろめたさの原因。
根底にあるのは、一人でいる寂しさ。
人間の事を信じきれないけども、信じたい気持ちもある。
だけど、友人を見殺しにした上で利用しているような、
打算的な思考がある事の後ろめたさがあるために、真実を伝えようとしない。
利己的な部分を、沈黙で蓋をしている感じ。
櫟と違ってつらつら長くなってしまうのは、デカビッグ感情が隠されているから仕方ない( ˘ω˘ )
全然何とも思ってないような態度をとるけど、実際嫌われたら沈んで行っちゃうかも?
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今回、暗夜迷宮というか桔梗院にどうかかわっていくのかは、
『村の近くに結界が出来たので、生命の危機を感じた』って感じの理由にしたような気がします(うろ覚え)
でも、それで困るのって実は櫟だけで…
櫟の樹が被害を受けるのは、確かに湍的にも嫌だなと思ったので、ついてきた感じ。
精神的にしっかりしてるのは、実は櫟の方なのかもしれない。
真実を知ったとしても、君は悪くないよって言うぐらいの気概は…
ある、と思われ……る…?多分
この辺の事はあんまり暗夜の中で描けることは少なかったけれども、
それでも、関わってくださった皆様には感謝しかありません!
普通にお話ししてるだけの方が、いっちゃん良いんだわ…
シリアスって人巻きごんでやる事でもないかなって思うんだわ…
※個人の感想です
暗夜が終わった後は、また気ままに暮らしていくんだと思いますね。
本体である川と、樹がある限りは存続できますからね…
暗夜のエンディング、知らないんですけどね……!!