今までもアルバムは一つの世界観で作って来たけれども、今作は更にアルバムで丸っと一つの世界。
どころかリピート再生してエンドレス。

3210→RAINBOWの高揚感は勿論、テクマク→なからんのこの流れ！！
神々しい！！なんだこれ！さぶイボです。

一番ビックリしたのはね、私正直Destinyはそれ程好きじゃなかった。
TVタイアップに華やかでいいしPOPだし綺麗なメロディーは誰にでも聴きやすい。
でも好きな訳ではなかった。なのにアルバムに入ると何でこんなにいいのかなー！！って位いい。
この中にはいるとより濃いメロディーラインが鮮烈ですごくきれい。

全体的にいつも宮本さんが出したがっているんじゃ無いかと思っていた浮遊感、、、
みたいのが今までの全アルバムの中で一番出せている気がする。　
シナリオ通りはあの世代の憧れる英ロック調だなという印象だったけど、ライブで聴いたらこの先何年かしたら「エレカシっぽい曲」って認識になりそうだなと思いました。

2015年新春以来ライブ活動から離れていたエレカシ（宮本さん）が
フェスで出会った今流行の四つ打ちバンド達の音を聴いて響く所があったんだろうな、
とおもった→テクマクマヤコン。
何でこのタイトル？！って思っていざ蓋を開けたら、

「もっと自由たれ」「もっと高く飛べ」「もっと輝け！」

あらゆる願いを叶える魔法の言葉＝テクマクマヤコンだったのね。
宮本さんが知っている魔法の言葉が「テクマクマヤコン」っていうのがもの凄く分りやすい（笑）昭和w　
今回のアルバム、
そのテクマクのプロデューサー村山☆潤さんプロデュース曲が多くなった事でより宮本さんが常に求めている挑戦とか試み等に思いきれているきがしました。
テクマクマヤコンをはじめて聞いた時に爆笑しましたよw　
これ、エレカシにやらせるんだ？！って。　ディスコだよね？結局はロックになってるけど（笑）

誤解を覚悟で表現しますが、この
”結局はエレカシをよく考えてない曲作り”
の若いプロデューサーさんで良かったんじゃないかと思う。
どうしても熟練のプロに任せたら「エレカシ」の枠に捕われちゃうから、
曲としての完成度は上がっても、今ひとつ抜け出せないここ最近のジレンマだった気がします。　
この思い切りと向こう気の強さは若さ故もあるよなぁ。って思って。　

この突拍子も無さ（エレカシぽくない）、最近の流行に寄せていった感が嫌でこれ（アルバム）は無いな……っていうファンも居ました（笑）
そういう人居るんだ！　って思う位いい出来だと思ってたのでちょっとビックリでしたけど
いい作品こそ賛否両論が無きゃ。　ね。

聞けてよかった。

これも上手く伝わらないのを覚悟でいうのですが、
始めてRAINBOWを聴いた時におもったのは　
　「これは、今のエレカシの町を見下ろす丘だな」です。

こう、老いと抗う事が出来ないただの男とロックヒーローと。
町丘だけど、あの時程悲愴感がなくそれでいてあの時よりも本当に老いる事を受け入れられている。かな。




『RAINBOW』ってタイトル、宮本さんのインタビューを見たりもして、
どういう意味だろうと私なりに考えてみました。

シンプルに「空の下」ってこと。
空の下の意味は…　日々とか、地上とか、生活とか、地球上の生き物や活動に関する全てとか、
又はそれを見下ろす空（何となく雲から地上にかけて位の低さの空）

その空の下の意味に虹が加わると、何ときらびやかな。
キラキラと輝いている感じ。輝いているけど一瞬一瞬。直ぐに移り変わる。刹那的。
この移り変わりに輝きと華やかさとスピード感と焦燥感、切なさみたいのも感じるな。

うん、いつも歌っている内容と変わらないんだな、って思いました。（笑）


宮本さんの視点って俯瞰だよね。
その俯瞰が見ている景色に留まらず時間、空間、感情にも当てはめるから
それを表現するのにどうしたらいいか　先ずとっちらなっちゃうのかな、って思う。


今回のアルバムのインタビューを見たり聞いたりして一番思った事が。
凄く落ち着いたな。です（笑）

覚悟ができたのかなぁ？　（何かの）
インタビューやTV出演するとその華やかさについ浮かれてワケ分からない感じにいつもなって
エキセントリックな人になってしまっていたけど
今回は落ち着いて、伝える事を念頭に大人っぽく対応しているなぁ、とおもいました。
いつも情熱とエネルギーとエキセントリックさばかり目立って
その創造力とプロデュース力（プレゼンテーション力）を伝えられないのはもったいな〜って思っていたので。
よかったよかった。

ワチャワチャになってたらそれはそれで　笑えておもしろいんだけど（笑）

感想、
まとまり無いし
随分と言葉足らずで言い訳補足したい所だらけですが
今私が言えるのは


こんな感じ。

　　　　　2016.0108　　　　　　　　　　　　　　おしらせ