創作【血の系譜】設定まとめ【配役称号】
「英雄」「魔王」「聖女」など「世界教典」が定めた物語に当てはめられる役割を持った者に与えられる。
失われた女神を取り戻すために「世界経典」が作り上げた。
表向きは女神の力を奪い続ける「魔王」の存在を「英雄」が討ち、「聖女」が取り戻した力を女神に返し世界再生を果たすというもの。
実際は『世界の心臓』を稼働させる為に「魔王」を生贄にし続け、「英雄」は「聖女」を連れて逃げた見せしめを兼ねてかつての親友を処刑し続けるというもの。最終的な大団円を目指すために駒としてこの世界の人間には「配役称号」を与えられている。
しかし「英雄」の反乱で「魔王」から『世界の心臓』は奪われ、保管されていた「魔王体」を悉く「英雄」が廃棄してしまった為に世界は停滞し、現れた瘴気とともに魔獣が現れ世界は疲弊していってしまう。
此の為新たに書き起こされた物語により「魔王体」の最後の一体『ギル=ウェイド』を新魔王として祭り上げ、『世界の心臓』を奪った張本人の『シン』を護衛として送り、前魔王『スピノザ』に『世界の心臓』を返還させ上で『シン』に処刑をさせて『ギル』に代替わりさせようというのが今回のお話の流れ。
『シン』には監視役として『獣のガープ』が剣の神器に擬態してついているが契約者である英雄『シキドウ』と『シン』の立場には同情的。同じ創世器の「世界経典」の行動には懐疑的であるが表向きは従っている。
「魔王」が完成したことで「聖女」の役割は本来失われているが女神の因子を強く発現させる性質を持っている事もあり、いざという時の代替品として『ファリン』も教会に組み込まれる予定。
【英雄】
現在の配役は「ガーウィン=シキドウ」。本名は「シグムント」
創世器の一つ「獣のガープ=ドレイア」の契約者。
この世界で女神を害せるものは天使と女神から名を与えられて造られた創世器のみ。
女神の力そのものの「世界の心臓」を持つ魔王を「獣のガープ」の剣によって処刑する役割を与えられている。
「白い家」で「聖女」に選ばれそうになった幼馴染の少女を連れて逃げ、後に一人娘が生まれるが教会に連れ戻され、そのまま妻子を隠されてしまう。
妻と娘を人質に取られたこともあり、何より親友スピノザの願いにより彼を処刑し続けたが、自分の血を引く子供「シグ=ファレン」の狂乱により教会の裏切りを知って離反を決意。
「獣のガープ」を残し姿をくらませ各地の研究施設を襲撃して魔王体をすべて廃棄してしまった。
「シグ=ファレン」が天使に囁かれた事で不死刑が決定されるが、その後の行く末を案じて刑の執行を遅らせ、その間に剣を教え「獣のガープ」の所有者に認められるように画策した。
子供は不死刑が執行されたのちに名を奪われ「シン」と名付けられる。
故に二人は師弟の関係であるが血の繋がりがある事をシン自体は知らない。
【魔王】
現在の配役は停止中。前魔王は「スピノザ」
シキドウと幼馴染の少女の血を引く子供「シグ=ファレン」を保護して匿っていた。
彼女の幸せの為物語を計画通りに進行させることを選び、英雄シキドウに処刑されるがそれを目の当たりにした「シグ=ファレン」が世界を憎悪した事で天使の囁きを受けて変異し、天使降臨を発現させかけてしまう。
首を刎ねられた直後に変異した「シグ=ファレン」に「世界の心臓」を奪い取られるがその継承権を奪取し封印、シキドウと共に天使の干渉を断つがそのまま深い眠りにつき首は教会に回収された。
「世界経典」の手により秘匿された為に「獣のガープ」にも所在地は分からず、シキドウが今も捜索を続けている。
【聖女】
現在の配役は変更中。前聖女は「ファリア」
原初世界から逃れてきた人間の中でも女神の適合値の高かった人間の子孫。
逃れてきた人々の中にも何人か適正値の高い人間がおり、その力はこの世界の女神の力の行使にも使われるようになる。
特徴として青い瞳と金色の髪という女神と同じ色彩を持ち、この世界そのものの女神の傷を癒す力を持っている。
「白い家」にいた子供は全てこの特徴を持っており、力の行使は出来ないものの男性にもこの色彩は表れていた。
女性の場合は祝福を与えるという名目でこれらの色彩を持つ赤ん坊が生まれた時点で女神の名前の最初の音「ファ」を付けることが義務付けられている。
シキドウと共に教会から逃れ一人娘が生まれるが連れ戻され、更に娘とも引き離され創世器「庭園」の管理者に据えられる。
外の世界から世界を隠す為に結界を張り続け、そこで『世界樹』の種を守り続けていた。
「世界教典」から天使を追い出したのち、援軍を呼ぼうとした天使をシキドウ、スピノザが討ち滅ぼし、世界樹をファリンに託し再会したシキドウとスピノザと共に庭園の扉を閉めて世界を外部から完全に遮蔽した。
託された『世界樹』は「世界の心臓」を飲み込み芽吹き大地に根を下ろすことで同化し、これにより停止した世界は再び稼働し世界再生が果たされた。