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    序章:夢のはじまり、夢の終わり
     ぽっかりとどこかに空いたような、黒い空間。周りを見渡すけれど誰もいない、そんな場所に私はふわふんと浮かんでいた。
     とそこで、誰かが私を呼ぶ声がする。

    『エレノア、エレノア……君だけは、どうか幸せに。幸せに生きて』

     これはきっと夢だわ。
     なんとなく、そう思う。夢だから覚めなくてはいけないけれど、その声は心地が良くて、どうにも目覚める気にはならない。春の暁のように、心地よくて、なかなか目覚められない。

    『君だけは、生きて、幸せになって』

     その声はあまりにも優しく、儚げで、耳に馴染む。ずっと昔から、うんと幼い頃から知っているような、そんな錯覚さえ覚える。それほど聞いていてとても落ち着く声だ。

    (あなたは誰?)

     私はそう問おうとしたけれど、躊躇って口に出せない。

    (私は、あなたを知っているの……?)

     知っているような、いや、知らないはずがないというようなやさしい声。

     私は聞いたことがないはずのこの声を、ずっと昔から知っているように懐かしみを覚える……いや違う、ずっと昔から知っていたはずだ。そばにいたはずだ、ずっとずっと、側にいたはずだ。
     ――おかしい。私はこの声を知らないはずなのに。

    『どうか、僕のことは忘れてね』

     声はそう響く。真っ暗な空間に、ぽーんと響く。

    『さようなら、エレノア』


     私はそこで、夢から醒めた。


    ゆずもち Link Message Mute
    2020/05/28 8:17:23

    序章:夢のはじまり、夢の終わり

    ##小説 ##星座の導きに #オリジナル #創作
    この物語は フリーシェアワールド「星座の導きに」の設定を一部改変した小説です。セルフ改変
    (私は星座の導きにの製作者でもあります)

    *オリジナル設定が存在します
    *R15程度のエロ・グロ表現にご注意を
    *いわゆる逆ハー要素があります

    以上を読んで大丈夫!という方だけお進みください
    なお、設定紹介は随時追加していきます

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