イベントアフター電話だ。はいはいどなたかな?あれ、君、今ニホンにいるんじゃないの。こみこん、だったっけ。それに私も行ったゼッキョウジョウエイも。ああ、うん、うん、それは素敵だね。まーべるの?ふぃぎゅあ?そう。気に入ったものがあってよかった。ええ!あの俳優さんも!そいつあすごい、ろきとさのすの共演だね! はは、うん、うん。追悼メッセージ?どなたか亡くなったのかい? へえ、そんな人が。そりゃあ残念だ、え?うん、いや私は、うん、うん。うん、いいねえ。そうだね、いや、お土産なんてそんな気を遣わないで。君が楽しんでくれたらそれが一番だ。そう、あのステージはね、圧巻だよね。ええ?王座?!そりゃあすごい。さすがマヒシュマティの王様だ!え?えー言うの?なんだか照れるよ…よーし、ちょっと待って。ン、ンン、ごほん。 私のバラーラデーヴァ陛下。こんなんでいいかな??もう!照れくさいから切るよ!今度はちゃんと顔を見て話がしたいよ。
熱く語りすぎたかも、とネットをしつつ反省していたら、その語られ相手からのコールが鳴った。さっきのことで怒ったりするような性格でないことは知っている。なんだろう。
ラーナー !動画!見たよ!すごい、君のカラーは赤なんだね!OMGなんて素敵なんだ!ああやっぱりニホンのファンは素敵だね!君もいい顔してる!これ、えーと、どうすればいいんだっけ!?
オーケー、落ち着いてくれダーリン。何をどうしたいんだ?
ついったーで君の動画をすぐ見られるようにしたい!!
右下のハートマークをタップして。
できた!…これは、どこに保存されたんだ?
はしゃいだ声が一気にしぼむ。ああクソ!かわいい!隣で教えてあげたいし、僕のスマホで一緒に観ればいいんだ!