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  • 師匠という名の母は、もはや母と感じていない。

    だから血のつながらない貴方は、私のたった一人の家族だった。

    私、貴方を助けるために、精一杯頑張っていたよ。

    助けられたら

    よく頑張ったね

    って

    昔みたいに、頭を撫でて、褒めて欲しかった。




    ~黒雪の過去~



    黒雪の過去に何があったかをまとめたいと思います。
    この記事はとにかく黒雪には幸せになってほしい、どうにかハッピーエンドになってくれはしないものかと思ってかきかき。
    なんか反則な感じもしますが、時期的に時間がないかなと((
    まずは黒雪視点での過去を綴ってみます。


    『黒雪視点』

    ミルフェントの山の中にある隠れ里、そこの族長的立場の家柄に産まれます。
    その里全体はわかりやすく言うと忍的存在で、従う家柄も存在しています。
    そんな環境に生まれたので、幼い時から修行の毎日。
    母は常に忙しく、父親は気づいた時にはいませんでした。
    そんな黒雪の家族は、月代(つきしろ)・・・つまりつーくんしかいませんでした。
    血のつながらない二人でしたが、本当の兄のように慕っていました。
    母に甘えられぬ分、黒雪はつーくんにべったりでした。
    8歳の時、ある日母からの言伝で指定の日時に中庭の修行場に来なさいとありました。
    そこで指定する者と殺試合をしてもらいますと。
    黒雪は死をしりませんでした。殺す意味もわかりません。
    ただ黒雪は母に会える、母から自分に会いに来てくれるととても喜びました。

    そして指定の日時が訪れ、その場には黒雪、母親、
    指定する者であるつーくんの三人の姿。

    黒雪は母に自分の勇姿を見てもらいたい一心から、張り切りました。
    そしてつーくんを殺害。
    試合ストップの合図がかかりました。当然つーくんは動きません。
    黒雪はなぜ動かないのか不思議でなりませんでした。何度もゆすりました。
    しかし母が黒雪の手を優しく握り、つーくんの心臓に手を押し当てさせ。

    『月代は死んだ・・・もう二度と動かない、黒雪と一緒に在ることも、二度とない』

    そこで黒雪は初めて死というものを知りました。
    二度と会えない事、自分が殺したこと、またつーくんに会いたいこと。
    泣きに泣きわめいて母に悲しみを叫びました。
    そこで母がぽつりと呟いたのです。

    『もしかしたら代々長のみが入れる書庫に、生き返らせる方法があるかもしれない』
    そこから一心不乱に強さを求めました。
    一日中修行にはげみ、一秒でも早く母に認めえてもらい、家督を受け継ぐ為に。
    黒雪は急激なスピードで強さを身に着けていくのに反比例し、心がどんどん消えていきました。
    一つの目的に執着するあまり、他の事に何も心を動かされることが無くなっていったからです。

    そんな中、母は学校に入学させました。
    黒雪には入学させた理由ははっきり聴かされませんでした。
    ただこれも修行の一環なのだろう、その程度の気持ちでした。
    そして現在。
    黒雪は学校で様々な人と触れ、自分という存在をかき乱される感覚になります。
    黒雪の精神は不安定になるその一方で、どこか人と触れ合う安心感を無自覚にも感じるようになります。

    そして中学三年の三月、パートナーから告げられた真実。
    あの書庫に生き返らせる方法が記された書物など無い事、母親が自分を騙したこと、つーくんは二度と生き返らない事。
    あとは漫画の通りです。言葉だけで告げられたのでは、すぐには実感しなかったようです。


    とりあえず黒雪視点での過去はこんな感じです。
    上記が黒雪が今把握できている現状という事になります。

    次は母親視点の過去をつづります。



    『母:菊帝(きくみかど)視点』

    菊帝は家督を継ぐ前から右腕として信頼し、慕っていた男と結婚しました。
    里の者が皆二人の結婚を祝福し、二人も幸せな家庭を築くはずでした。

    しかしある日、事件が起こります。

    まだ赤子であった黒雪が誘拐されてしまうのです。
    その事件に里中が総力を挙げて黒雪を捜索しました。
    誘拐されてから発見、保護までさほど時間は経ちませんでした・・・が、
    その時に菊帝は夫を亡くしました、黒雪奪還の際に命を落としたのです。
    この事実に菊帝は心底悲しみ、今回の事件を事細かに調査しました。
    なぜこのような事をしたのか、目的はなんだったのか。

    調査の結果、里が従う家柄の当主が黒幕の末の誘拐でした。

    里の脅威に恐れたのか、黒雪を人質に無理難題を押し付けるつもりだったのか、はたまた違う理由だったのか・・・。
    この結果に菊帝は憤怒し、ついに立ち上がりました。
    これをきっかけに、下剋上を決意したのです。
    それから菊帝はいつもより忙しくなりました。
    昔から信頼していた夫の死去により増えた仕事量、里の族長としての務め、従う家柄の任務の詳細、下剋上の精密なる作戦の組み立て。
    当然、黒雪の相手をしてあげる暇など無く、月代に任せてしまう毎日。
    月代に甘えっきりで心優しく育った黒雪。
    菊帝はなにより、黒雪が心配でたまらなかったのです。

    下剋上では戦場が繰り広げられるだろう、その時、はたして娘は生き抜けてくれるだろうか。
    夫のように死んでしまわないか、その優しい心にトラウマを植え付けてしまわぬだろうか。

    下剋上の作戦の組み立てと並行し、黒雪を強く育てる事も考えてきました。
    そこで菊帝はとある代々行われる伝統を思い出します。
    それは次期族長とその右腕となる者との信頼の絆を深める行事のようなもの・・・。

    それが殺試合でした。

    本来それは次期族長に命の大切さ、仲間の大切さを肌で感じさせる為のものであり、本当に殺してしまうものではありません。
    しかし次期族長となる子は何も知らされずに戦わせられるので、本当に右腕となる者が死んでしまう可能性も0ではありません。
    右腕となる者は次期族長の為にどれだけ己をかけられるかが試されます。
    そして殺試合が終わったのちには、二人の信頼が深まりあうというものでした。

    『これだ・・・!』
    この行事で黒雪が誤って月代を殺してしまったとしてしまえば、怪しまれずに二人を離す事ができるのではないか
    急に時期族長の右腕が理由も無しに離れてしまえば、従う家の当主に怪しまれるかもしれないが・・・
    酷な事を背負わせることになる、だが決して下剋上の事をあいつらに悟られてはいけない。
    私が悪者になればいい、私が仕向けて殺させたとなれば、黒雪の心の傷も軽くなるのではないか。

    菊帝は月代を呼び出しました。
    そして当日、月代は自ら仮死状態になってまで死の演技をしました。
    黒雪に確実に死んだと思わせるため、この日の為に練習したのです。
    結果、狙い通り黒雪は月代が死んだと思い込みました。
    月代が生きているという事が絶対に漏れぬよう、月代が生きていることは
    月代の親族、菊帝、そのパートナーのみで
    月代は違う者として過ごすことになり、月代という存在を里から消したのです。

    しかし黒雪の悲しみ用はすさまじいものでした。
    菊帝は母らしい事をした事がありません、もちろん産んだのも黒雪が初めて。
    その姿を見てとても心が痛んだ菊帝は、ついに言ってはならない事を言ってしまいます。

    『もしかしたら代々長のみが入れる書庫に、生き返らせる方法があるかもしれない』
    そこから娘の成長ぶりはすさまじく、菊帝はこのまま強く育ってくれるかもしれないと安心しました。
    しかし安心もつかの間、娘にどんどん心というものが無くなっていくことに不安を抱きます。

    このままではいけない、これでは娘がただの戦闘人形になってしまう――――――――。
    しかし師である自分が何を言っても所詮は修行、仮初の感情、表情、心。
    ここで菊帝は大きな決心をします。

    違う環境へ過ごさせてみよう。

    そこで魔法学校へ入学手続きをし、黒雪を入学させました。
    入学させた理由の詳細は伝えてません。伝えてしまった時点で修行になってしまうからです。
    どうか黒雪に心の変化が起こることを期待し、菊帝はなすべきことをなしていきました。
    下剋上の決行は黒雪の学校の卒業後。
    ちなみに月代は菊帝の指導の下、着実に力をつけていっています。
    いつの日か黒雪が族長となった時に、右腕として支えられるために。


    上記が菊帝(母)の視点での過去。気持ちの擦れ違いですね・・・。

    次にこれから起こり得る未来をいくつか分岐してみようかと思います。
    色んなパターンの未来が待っています。
    あくまで私の中で考えうる未来。他のお子さんとの絡みの末に
    違う未来へ行きつく可能性も大です。


    『黒雪、中退エンド』


    黒雪が三月いっぱいで退学してしまうエンド。
    学校の籍は外し、朔夜を郵送などで実家に送り返し、身投げなどで自殺。
    つーくんの元へ旅立つため・・・しかし天国につーくんは居ません、生きてますから。
    何も解決しないまま終わってしまう最悪な死のエンド。
    もしかしたら誰かが見かけて引き留めてくれる可能性もあります。


    『心の動きが良くないまま卒業エンド』


    黒雪に心が取り戻せきれぬまま卒業してしまうエンド。
    菊帝はその場合、黒雪は死んだものとし、月代とともに里から遠く離れた場所に住まわせるつもりらしい。
    しかしその場合、下剋上は失敗。次期族長とその右腕という戦力が居なくなるのは痛手が大きく、なんとか奮闘するも失敗に終わり、菊帝は命を落とします。
    黒雪は月代から話される真実を知り、そこで母の愛に触れます。しかしその時にはすでに遅し・・・
    命は長らえますが、様々なショックから心が欠落したままになります。
    もしかしたら様々な人と触れることで、心が少しずつ修復される可能性もあるかもしれません。


    『心を良い方向で取戻した状態で卒業エンド』


    黒雪の心が晴れた状態で無事に卒業できたエンド。
    黒雪は母と月代から真実を聴き、里の為に下剋上の作戦に加わります。
    結果、下剋上は成功。里が平和になり、新しい未来を切り開きます。
    数年後に黒雪が族長を継ぎ、月代を右腕とし、里を引っ張っていくことになります。
    一番のハッピーエンドです。


    上記三つの大きな未来分岐はあくまで候補、上記のほかに最悪な終わりのエンドを迎える可能性も十分にありますし、上記以上に最高に幸せなエンドを迎える可能性も十分あります。

    こんな私の考えていることをポンポンと出してしまい、本当になんだかズルい気持ちになっておりますが・・・
    ですがこのままでは黒雪は不幸ルートまっしぐらじゃないか?と思い、どうにか我が子を助けられないか・・・と思い、このような記事を立ち上げました。
    これで黒雪に少しでも幸せが見えると願って・・・。
    冨山 Link Message Mute
    2013/03/14 3:56:10

    『くろゆき』

    デイリーランキング最高4位 (2012/12/22)

    私、もう、たくさんがんばったよね? ##MUe

    more...
    作者が共有を許可していません Love ステキと思ったらハートを送ろう!ログイン不要です。ログインするとハートをカスタマイズできます。
    2012/12/23 15:46:32
    ハートありがとうございます!
    2012/12/23 23:31:49
    ハート×2ありがとうございます!
    2012/12/22 12:17:18
    ハートありがとうございます!
    2012/12/22 0:15:39
    おらくがき。シリアスって描きやすい。
    2012/12/22 22:53:54
    ハート×2ありがとうございます!
    2013/03/14 3:57:10
    THE・使い回し
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