今年も暑すぎる夏がきた。
だけどこの男は涼しげな顔で隣にいる。
「おまえ、暑くねーの?」
「え?暑いですよ?」
直江は変なことを聞くオレに不思議そうな顔をしている。
まぁ、そうだよな。こんなに暑いのに暑くないって言ったらおかしい。
「高耶さん、やはり外は日焼けしますから家に入りましょう」
「家じゃおまえ絶対クーラー使うだろ?」
「ええ、まぁ……」
「節電しなきゃダメなんだぞ?」
「だから、二人で一緒ならいいでしょう?あなたの家ではないんですから」
「そーゆー考えじゃダメだ!さ、早く海に行こうぜ!」
オレは直江の車に海水浴に行くためのものを投げ入れてさっさと助手席に座った。直江は小さく溜息をついて車に乗り込む。
「海楽しみだなー!」
「そうですか?あなた去年の事覚えてます?」
「ああ、覚えてるさ。おまえ逆ナンされてモテモテだったよな」
「なのに行くんですか?!」
「なんだよそれ」
「いえ…」
直江はまた一つ溜息をついた。
海水浴場では開放的な場所で気分も開放的になるのか、そういう目的のひとも多い。そしてあとで機嫌が悪くなるのに連れて行くのは直江としては頭が痛い。
そんな直江を見て高耶はニヤリと笑う。
「おまえ、まだモテると思ってんの?」
「は?」
「もういい加減そういうのってないと思うぜ?」
「はい?」
つまり歳を取ったからかおじさんは相手にされないとでも言うのか。それはそれで心外だ。直江は車のキーをさしてアクセルを踏む。
「それなら、行きましょうか」
「そうこなくっちゃな!」
高耶はにっこりと笑ってシートベルトをしめた。口車に乗せられたのは丸分かりだがそんな事を言う高耶が少し憎たらしくて逆に嫉妬させてやりたい気持ちになった。
そして二人は真夏の海に繰り出していく。
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と、いう事で久々の文字でございます。そして久々の直江。ずっと下書きはあったのですが色付けしてなくて放置していました^^;
あーん、若々しすぎたよ~><;文字とあってないわ;ごめんなさい;
ところで、宣伝?
10月7日のスパーク内にてミラージュプチオンリーが開催されるのですが、一応それに参加予定です。赤ブーには申し込み完了しております。
新刊、出せればいいなぁ……と。出したい気持ちはあるのです。いつもギリで出してるんですけどね、いかんせん、予定がつまっている感じでございまして……;
とにかく頑張ります。久しぶりのオンリー開催ですものね!楽しみです^^